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2025年9月15日月曜日

インドのアパートの最上階に現れた謎のアメリカン・ハイスクール・フロア


■ アパートの最上階に現れた謎の階

今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックスの話。(グリッチ・イン・ザ・マトリックスの詳細についてはこちらをご参照ください)

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私は現在22歳のインド人ですが、今から書くことはこれまでの人生のいかなるものよりも、最も鮮明に覚えている出来事のひとつです。

これは私が17歳の時の出来事で、お酒を飲んで酔っ払っていたわけでもありませんし、白昼夢を見ていたわけでもありません。

はっきりと覚醒しているときの出来事です。

その日、私は母と叔母の家を訪れていました。

叔母は古い公営アパートに住んでおり、確かその建物は5~6階建てで、コンクリート造りの壁と階段だったと記憶しています。

叔母は3階に住んでおり、私は子犬を見るために階下を降り、彼らと遊んでから3階の叔母の部屋へと戻ろうと階段を上りました。

しかし不思議なことに3階以上、上っているような感覚になりましたが、壁も階段も見慣れなコンクリート造りではありません、というよりも周りには見慣れたものがなにもないのです。

階の表示もなく、いくら上ってもただ永遠と同じ階段と壁が続いているような感じなのです。

3階などとうに過ぎており、もっともっと上へ上へと昇っている感じでした。

そしてついに階段は終わり、一番上の階上に到着しました。

それまでコンクリート造りだった壁や階段でしたが、到着した瞬間、全ての光景が変わりました。

そこはアパートではなく、学校の廊下のようなつくりになっていたのです。

インドの高校にあるような廊下ではなく、アメリカ映画に出てくるような高校の作りで長い廊下にはたくさんのロッカーが並び、廊下は明るく照らされていました。

全く見慣れない光景、そして雰囲気。

そこにいる学生たちはインド人ではありませんでしたが、全く自然な行動をしていました。

私はあまりのことにそのまま廊下に立ち尽くし、この学生たちはこんなアパートの最上階で一体何をしているのだろう、いや、そもそもこの古いアパートに、こんな清潔で近代的な場所があることが不思議でなりませんでした。

そしてそこで最もはっきりと覚えているのは、その学生たちの中にアフリカ系の女性がおり、じっと私を見て私に手を振り、挨拶をしてきたことです。

彼女は私の存在を全く不思議に思っていないようで、私に向かって微笑んでいました。

私は挨拶にこたえることもできず、ただただその場に凍り付いていました。

私はゆっくりと振り返り、後ずさりしながら階段を降りることにしました。

すると、階段を上ってきた時とは全く異なり、降りるに従い階段と廊下はいつもの見慣れたコンクリート造りに戻っていました。

そして、気付くとそこは叔母の住む3階、すべてが元通りになっていました。

信じられない気持ちになり、私はまた階上へと上ると、そこは見慣れたアパートの4階で、もちろんさきほどみたアメリカの高校のような長い廊下もロッカーも、そして学生たちも、私に微笑んだアフリカ系の女子学生も何もかも消え失せていました。

叔母に、この近くにそのような学校はあるか、アパートに改装された部分はあるか等、いろいろ尋ねてみましたが、叔母は私が何の話をしているのかさっぱり理解できないようで、「そんなものはない」とだけいい、私が白昼夢でも見たのだろうと思っているようでした。

もちろん私は狂っていません。

絶対に白昼夢などではなく、完全に現実でした。

あの明るい照明、近代的なつくりの壁、アフリカ系の女子生徒、すべてが鮮明でその細部までもはっきりと覚えています。

まるで数分間、別の次元に迷い込んだような感覚。

説明のつかない経験ですが、それは実際に起こったことです。

忘れられない体験、ですがこれを誰かに話してみようとする勇気はありませんでした。

頭がおかしいと思われるに違いないからです。

タイムリープ?次元間の交錯?限界空間 (空間の歪み)?それともそれ以外のなにか?

私は決して頭がおかしくはありません、現在もふつうに仕事に従事しています。

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UMA以外にもグリッチ系の体験談も募集中です。

(参照サイト)
reddit / Imaginary-Direction1




2025年9月14日日曜日

ダーウィンもその存在を信じた未知の猛獣 ~ グラン・ベスティア


■ダーウィンもその存在を信じた未知の猛獣 ~ グラン・ベスティア

「『グラン・ベスティア』と呼ばれる生物がいる。

まだ生後数か月しか経っていないが体高は1.2メートルもある。

非常に獰猛であるため、鎖で繋がれていた。

全体的にブタに似るが、蹄の代わりに大きなかぎ爪がある。

鼻もブタに似るが、はるかに長い。

もう少し成長すれば馬や牛をも容易に捕らえ連れ去ることができるだろうといわれていた」
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今回はグラン・ベスティア (Gran bestia)。

グラン・ベスティアは1930年代、ダーウィンのビーグル号での航海 (1831年~1836年) において、パラグアイのタナグン (Tanagung) で目撃されたというUMAです。

地名のタナグンについては全く情報がないので、パラグアイのどのあたりかは分かりません。

さて、グラン・ベスティアのうわさを聞き、かのチャールズ・ダーウィンはグラン・ベスティアの実在を完全に信じたわけではありませんが、少なくとも状態のいいメガテリウム (Megatherium) の骨格標本が存在するに違いないと信じました。(標本からグラン・ベスティアがあたかも存在しているように広まった)

(メガテリウムの全身骨格)
(original image credit: Wikicommons)

冒頭の日記は、ビーグル号の艦長を務めたロバート・フィッツロイ氏が日記に記していたもので、実際に目撃したのは彼ではなく、アルゼンチンのエントレ・リオス州出身のバイア・ブランカ駐屯地司令官ロドリゲス氏です。

若かりしダーウィンはこの一報を受け、この一報をそのまま信じようとはしなかったようですが、少なくともロドリゲス氏は実際に目撃しているような感じにフィッツロイ氏に伝えているのが気になるところです。

ただの地元住民たちからの伝聞だけではなさそうな雰囲気が伝わってきます。

「生後数か月」というのは明らかに地元住民からの伝聞と思われますが、それ以外に関しては実物を見たような表現となっています。

話を聞いたフィッツロイ氏も、ロドリゲス氏がなんらかの未知、もしくは希少種を目撃したのは確かなのでは?と思っているようです。

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「私はこの話を聞きロドリゲスが『アメリカバク』を目撃したに過ぎないと考えている。

但し、彼はその生物が希少種であり、獰猛な肉食獣と主張し続けていた。

それが正しいとすればアメリカバクには当てはまらない」

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「生後数か月で体高1.2メートル」も信用すれば成体は相当の大きさに成長したに違いありません。

確かにその姿は絶滅したメガテリウムのような巨大陸棲ナマケモノを豊富とさせます。

(アメリカバク)
(image credit: Wikicommons)

このビーグル号の航海で、ダーウィンはメガテリウム、ミロドン (Mylodon) 、グロッソテリウム (Glossotherium) 等、巨大ナマケモノの標本を得ていたことから、南米大陸には陸棲の巨大ナマケモノが実在する、幾ばくかの期待は込められていたかもしれません。

まぁ現在でもUMA的には地上棲巨大ナマケモノ生存説は健在ですから、今から200年以上前ならなおさらです。

そうはいってもこの「獰猛な肉食獣」に関しては当時のセオリーでも巨大ナマケモノには当てはまらず、ダーウィンは「大きなかぎ爪」を目撃したロドリゲス氏が、そこから「肉食獣に違いない」と連想したに過ぎないと考えたようです。

では僅か200年前までは巨大ナマケモノは細々と生きていたのか?

もしそうであれば現在でも生きている可能性が十分考えられます。

ロマン溢れますね~

(オオアリクイ)
(image credit by Wikicommons)

もう一度ロドリゲス氏の「目撃談」を見てみましょう。

ブタに似た鼻 (吻)、しかし豚よりもはるかに長い、蹄ではなく大きなかぎづめを有している、(生後数か月は無視して) 体高は1.2メートル。

大きなかぎ爪から獰猛さを感じ取り、肉食動物と思ったくだりなんかを考慮すると、もしかして疥癬に罹って毛を失った成体のオオアリクイ (Myrmecophaga tridactyla) を見たのかもしれませんね。

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2025年9月13日土曜日

意外な組み合わせ!マンタ系ヒューマノイド ~ マンタマン (マンタ男)


■意外な組み合わせ!マンタ系ヒューマノイド ~ マンタマン (マンタ男)

今回はマンタマン (Manta man)。

「人間 (ヒューマノイド) + マンタ = マンタマン」

名前だけ聞くと水棲UMAを想像してしまいますが、マンタ然とした翼 (シルエット) を持っているだけで基本は二足歩行するヒューマノイドで陸棲の飛翔系UMAです。

日本では海外のヒューマノイド系UMAで「〇〇マン」と呼ばれるものは伝統的に「〇〇男」と訳されます。

今回は「マンタマン」なので「マンタ男」もしくは学名部分も和名にして「オニイトマキエイ男」が推奨されますが、こちらについては日本でもそのままマンタマンと呼ばれているようです。

個人的には伝統的な呼称法則に則った「マンタ男」をお勧めしたいところですが。

さて、このマンタマン、21世紀に入ってUMAの仲間入りをした新しいUMAです。

2013年9月29日の20時頃、チリの首都、サンティアゴブスタマンテ公園 (Bustamante Park) の森林地帯で初めて目撃されました。

二足歩行の謎の生物が空へと舞いあがったのです。

その姿は複数の人物によって確認されており、その中のひとり、イグナシオ (Ignacio) と名乗る匿名の男性が同国の早朝のテレビ番組「ラ・レッド (La Red)」に出演した際、目撃スケッチを描きました。

夜遅かったこともあるためでしょう、シルエットを除いてマンタマンの各部分の詳細は確認できなかったようです。

肝心の頭部にしても人間的な頭部の形状をしていたことぐらいしか分からなかったようです。。

身長は1.8メートルと成人男性と同程度、前肢と体を繋ぐ革に似た被膜状の翼を持ち、後肢は人間のそれに似ていることから全体としてはモスマン (蛾男) を思い浮かべるといいかもしれません。

ちなみに彼はその生物をマンタマンと呼ぶことはなく、ガーゴイル (に似た生物) と表現しました。

この報道を皮切りに、似たような生物の目撃情報が続々と寄せられ、マンタマンは同国のいたるところで目撃されていることが分かりました。

その中にはマンタマンが肉食かつ獰猛であることを示唆するものも含まれていました。

匿名の夫婦により報告された情報によれば、サンタ・イザベルにあるサンフランシスコ教会の尖塔上で、マンタマンが犬らしき生物を貪っている姿が目撃されたからです。

彼らによればそれを写真やビデオで証拠を提示できないが、教会を調べれば殺された生物の残骸が残っているはず、とのことでした。

目撃談を聞けば聞くほどマンタマンという爽やかな響きとは裏腹に、不気味さが増していきますが、実際、マンタというよりは翼竜を彷彿させるようです。

飛翔系のマンタ、フライング・マンタ等のUMAもいますが、そちらはヒューマノイドっぽさはなく、単に陸棲 (飛翔系) のマンタであり、マンタマンとはあまり関連はなさそうに感じます。

(チスイコウモリモドキ)
(image credit by Wikicommons)

マンタマンはバッツカッチやオランバッチ系UMAと同じカテゴリーでしょう。

で、誤認されるような生物は存在するか?というとなかなか難しいところです。

翼竜系UMAの誤認の筆頭候補はオオコウモリ類 (Pteropodidae) ですが、オオコウモリ類は南米には生息してません。

但し、チスイコウモリモドキ (Vampyrum spectrum) という大型のコウモリは棲息しており、オオコウモリの仲間ではないにもかかわらず翼開長は1メートルほどもあります。

チスイコウモリモドキは優れたプレデター (肉食動物) であり、さすがに成犬は無理でしょうが、子犬程度であれば狩れるかも?しれません。






2025年9月12日金曜日

半水生の地底人?謎の目撃事件 ~ トロント・トンネル・モンスター


■半水生の地底人?謎の目撃事件 ~ トロント・トンネル・モンスター (メイメイグウェシー)

今回はメイメイグウェシー ( Maymaygwashi) ことトロント・トンネル・モンスター (Toronto Tunnel Monster)。

トロント・トンネル・モンスターの名前からも分かる通り、カナダ南西部、トロントのUMAで、もともとは先住民族、アルゴンキン族の神話上の生物です。

ジャンルとしては獣人ではありますが、「地底人」といった傾向があり「トンネル・モンスター」は彼らが地下水路 (特に人工的な水路) に棲息していることに由来します。

半水生であり、日本でいう河童、もしくは河童の亜種といえるキジムナーにより近い感じといえます。

キジムナーが樹の精霊 (特にガジュマル) であるように、トロント・トンネル・モンスターもまた樹の精霊です。

体は小さく体長は1メートル足らず、全身毛むくじゃらでサルに似ています。

大きさを含め全体的な印象もキジムナー的です。

トロント・トンネル・モンスターは基本的に人間に対してフレンドリーな存在で、彼らに対し何らかの敵対的な行動をとらない限り危険な存在ではないといわれています。

鳴き声はノイジーなものといわれますが、簡単な人間の言葉を話すことができるとも。

まぁ人間の言葉を話す & 解するとなると、もはやそれは人間になってしまうので、ここはトロント・トンネル・モンスターの鳴き声がたまたま人間の言葉を発しているように聞こえる、と解釈しておきましょう。

さて、河童やキジムナー同様、いかにも民間伝承上の生物、といった感じではありますが、この伝説めいた獣人、トロント・トンネル・モンスターを目撃したという有名な目撃事件があります。(河童の目撃事件もたくさんあるのでそこまで驚くことではないかもしれませんが)

1978年、トロントに住むアーネストと名乗る51歳の男性が、飼っていた仔猫が行方不明になり、外に探しに出かけたときにそれは起こりました。

家からそれほど離れていない場所を探していましたが、今まで気づかなかった「洞窟」のような場所があることに気付きました。

アーネスト氏は仔猫がこの洞窟に迷い込んでしまった可能性があると思い、その真っ暗な洞窟に足を踏み入れることにしました。

しかし、そこには探していた自分の仔猫はおらず、それどころかその後彼の一生涯のトラウマとなる不気味な生物と遭遇することになります。

その生物は痩せたサルに似ていましたが、決してサルではありませんでした。

体毛はグレー、身長は3フィート (約90センチ)、体重は30ポンド (約13キログラム) 程度と見積もりました。

頭部は相対的に大きく、また歯もとても大きかったといいます。

印象的だったのは吊り上がった赤くぎらつく目でした。

そして最も信じられなかったのが、その生物が、

「チカヨルナ!アッチヘイケ!」とアーネスト氏に向かって人間の言葉を発したことです。

怪物はそう叫ぶと、洞窟の脇にあったトンネルの中に飛び込み逃げていったといいます。

アーネスト氏はそれ以降、しばらくの間この怪物についてメディアに話すことを拒みました。

こんな話、誰も信じてくれず、自分の頭がおかしいと思われるのが関の山と思ったからだといいます。

アーネスト氏はメディアどころか知人にもこの話をすることはほとんどなかったといいます。

アーネストの妻は怪物については話しませんでしたが、夫は常に誠実であり「あの日」も決してアルコールを摂取していなかったし、怖れ知らずの彼が怪物と遭遇した日に怖がっていた様子を見ただけで夫の話は真実に違いないと確信しているようでした。

トロント・トンネル・モンスターの話題がカナダ中に広がると、地元の新聞記者たちもアーネスト氏の身辺を探るほどになりましたが、近所での評判もく、彼の妻が話していた通りの誠実な男性であることが分かりました。

翌年の3月、アーネスト氏は沈黙を破りメディアの前に姿を現すと、彼らを怪物を目撃した洞窟へと案内しました。

するとトンネルにはあの日以来行方不明となっていた仔猫の死骸が半分土に埋もれた状態で見つかりました。

また、トロント・トンネル・モンスターが消え去ったあたりを調べてみると、そこにはトンネルがあり、そこはとても深く、後日水道局が調査したところ下水道までつながっていることが分かりました。

トロント・トンネル・モンスターの正体が何であれ、そのトンネル付近で消え去った瞬間をアーネスト氏が目撃したことからも、そのトンネルを使っていた可能性は高そうです。

それ以降、トロント・トンネル・モンスターはまた伝承上の生物に戻ってしまったかのように人前に現れることはなく、この目撃事件はとても謎めいたものとなっています。

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