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2025年12月25日木曜日

青森の山中で目撃 ~ 白神山地の巨大ダンゴムシ


■青森の山中で目撃 ~ 白神山地の巨大ダンゴムシ

今回は読者さんからいただいたお話です。

投稿者さんによれば、小学校の3~6年生頃、2005年前後のことだそうです。

祖父母に連れられて青森県西部の山に行ったときの話です。

その山は白神山地(しらかみさんち)のすぐそばにあり、祖父の所有する広葉落葉樹の多い山地だそうです。

季節は夏頃で、木々は青々と茂り、草花は当時の投稿者さんの背丈に届くほど伸びていたといいます。

祖父は珍しい花の標本撮影・採集、祖母はミズなどの山菜採りに夢中だったそうです。

白神山地は世界自然遺産にも登録され、原生林が広がる地域です。

その自然環境の中では、多種多様な生き物が息づいています。

しかし投稿者さんは、この豊かな自然のなかで、思いもかけないとんでもない生物を目撃することになります。

― 草地での遭遇 ―


その日、投稿者さんは少し開けた草地でしゃがみこんでカマキリを探していました。

!!!

すると、足元にコクワガタよりも大きな、巨大なダンゴムシが這っていたのです!

幼いながらも「こんな大きなダンゴムシは存在しない」と理解していた投稿者さんは、驚きながらも、捕獲しようと思いました。

しかし、通常サイズのダンゴムシならいざ知らず、尋常ではない巨大ダンゴムシを素手で掴むのはためらわれました。

目印に虫籠をその場に置き、急いで車まで走って虫網と軍手を取りに行きました。

― 謎の消失 ―


しかし――

急いで目印にしておいた虫籠の場所に戻ってきたものの、あの怪物の姿はどこにも見当たりません。

仕方なく、その日は「収穫物」のカマキリ2匹だけを持ち帰ったといいます。

祖父母に巨大ダンゴムシの話をしても「そんな大きなダンゴムシは見たことがない」と言われ、両親も同様だったそうです。

投稿者さんも、山に入ったのはそのときだけで、他に確認する手段もなかったとのことです。

― 図鑑での調査と投稿者さんの意見 ―

(深海の掃除屋、ダイオウグソクムシ)
(image credit : Wikicommons (NOAA))

当時、投稿者さんは祖父に借りた図鑑で日本のダンゴムシを調べたそうですが、そのサイズの種類は存在しませんでした。

通常のダンゴムシはせいぜい1センチ前後で、大きな個体でも1.5センチほどしかありません。

しかし、目撃したダンゴムシはそれをはるかに超える大きさでした。

コクワガタより大きなダンゴムシ――つまり4~5センチほどもあるダンゴムシを目撃した、ということになります。

ちなみに、ダンゴムシの仲間(等脚類)には、最大15センチメートルのオオグソクムシBathynomus doederleinii)や、最大45センチメートルのダイオウグソクムシBathynomus giganteus)も存在しますが、それは深海の話です。

陸棲では無理?

いや、実は存在します。イベリア半島やモロッコに棲息するポルチェリオ・ホフマンセギイPorcellio hoffmannseggii)。

なんと体長、最大4センチメートル!

日本にはもちろん生息していませんが、実際にダンゴムシの仲間でこれだけの大きさをもつ種が存在するのです。

投稿者さんが見たダンゴムシは、決して幻なんかではなく、未知の巨大ダンゴムシだったのかもしれません。

引き続きUMA、グリッチ、ゴースト等々、現実的なものからパラノーマルなものまで募集中です、お気軽にコメント欄に書き込むかメールしてください

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2025年12月24日水曜日

触れれば感電死 ~ エレクトリック・ツリー


■触れれば感電死 ~ エレクトリック・ツリー

強力な電気魚(強電気魚)といえば、デンキウナギElectrophorus electricus)、デンキナマズMalapterurus electricus)、そしてシビレエイNarke japonica)などが有名です。

強電気魚は獲物や天敵を感電(麻痺)させる強力な電圧をかけることができますが、そこまで強力でない放電能力を持つ魚類(弱電気魚)も意外と多く、決して珍しい存在ではありません。

しかし、植物が放電するとしたら?
しかも強電気魚のような強力な電圧を放つとしたらどうでしょうか。

― 密林の奥で起きた異変 ―


1885年、フォン・イマー・ガッセンデ(Von Immer Gassende)中尉率いるドイツの探検隊が、パプアニューギニアの奥地で衝撃的な植物を目撃した記録が残っています。

探検隊のメンバーのひとりとして、著名なアメリカ人地質学者ヘンリー・バーナード・キュメル(Henry Barnard Kummel)博士も帯同していたといいます。

パプアニューギニア探検開始から12日目のこと、探検隊は久しぶりに密林から解放された開けた土地に到達しました。

切り開かなければ前進できない道なき道を進み、疲弊しきった一行にとって、そこは砂漠のオアシスのような場所でした。

しかし、そう思ったのも束の間、コンパスが不安定に動き始めるという異変が起き始めたのです。

まあ、富士の樹海に入るとコンパスが効かなくなる、なんて都市伝説があるぐらいで(実際はそんなことはありません)、ありがちな話ではあります。

ただし彼らの場合、密林から開けた場所に出た途端にコンパスがおかしくなるという、逆パターンでした。

― 電気を帯びた大樹 ―


異変はコンパスだけではありませんでした。

いくら開けた場所とはいえ、先ほどまで動物たちの鳴き声で溢れていた環境が、異常なほど静まり返っていたのです。

さらに、開けた地面には動物の死骸や骨がいくつも散乱していることに気付きました。

不審に思いながらも、各自が束の間の休息を取っていたその時、キュメル博士は動植物のサンプル採取を行っていました。

すると、見たことのない種の大木が生えていることに気付きます。

探検隊のメンバーがその木の表面を削り取ると、内部には炭素のような黒い芯が通っていました。

試しにその芯に触れた刹那、メンバーは激痛とともに悲鳴を上げます。

何が起きたのか分かりませんでした。

同じことをした別のメンバーの中には、気を失った者もいました。

興味を持ったガッセンデ中尉は、もしやと思い、銅線を使ってその炭素芯を調べたところ激しく反応。

内部に電流が流れていることが判明します。

それはまさしく、エレクトリック・ツリー(Electric Tree)だったのです。

この未知の植物は、後にエルサシア・エレクトリカ(Elsassia electrica)と名付けられました。

― 夢のエネルギーと消えた証拠 ―


しかし、隊長であるガッセンデ中尉が体調を崩したことにより長期滞在は不可能となり、探検隊は撤退を余儀なくされます。

彼らはエレクトリック・ツリーのサンプルを採取し、帰途につきました。

この謎の樹木の存在が本国に伝わると、大規模な植林によって発電所として機能させられるのではないか、という夢のような計画が持ち上がったといいます。

――話はここまで。

巨大なエレクトリック・ツリーが整然と立ち並ぶ植物電力プランテーション。
それはそれは壮大な景観に違いありません。

まさにクリーンエネルギーです。

しかし――

持ち帰られたという唯一の証拠、エルサシア・エレクトリカのサンプルは行方不明。

キュメル博士は実在する地質学者ですが、パプアニューギニア遠征に参加した記録は確認できていません。

ガッセンデ中尉に至っては、その存在自体が不明です。

確実な目撃者が複数存在するUMAとは異なり、この話はやや客観性に欠けるのも事実でしょう。

とはいえ、もし実在していたとすれば、UMAどころではない大発見となり、世界中が驚愕することは間違いありません。

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2025年12月23日火曜日

ピクセル化した母親、、、そして人が変わってしまった、、、


■ピクセル化した母親、、、そして人が変わってしまった、、、


ピクセル化系のグリッチで、以前にも何度か似たようなものを紹介していますが、今回のも奇妙で興味深いものです。

ピクセレーションされた状態のものが「現実世界」で見える (見えてしまう)、ってのはいかにもこの世界は仮想世界だ!というグリッチ・イン・ザ・マトリックスという陰謀論の王道的な話なんで、個人的に好きなんですよね。

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金曜日の夜のことです、私たち家族はソファに座って団欒をしていました。

と、突然、母の顔がまるでコンピュータ画面のようにピクセル化されているのに気付いたんです!

私はお酒を飲んでいませんでしたし、もちろん薬物の摂取もしていませんでした。

全くのシラフで、意識もしっかりしていた状態です。

視力だってとてもいいです。

あまりに奇妙な出来事だったので、それ以降、母親に会いに行くのが怖くなってしまいました。

しかし話はそれで終わりません。

母もその日以来、私に対してとてもよそよそしく、なんというか距離を置くようになったのです。

私は勇気を振り絞って「あの金曜日」の出来事を母親に伝えることにしました。

母に電話をし、そのことを伝えると母は何と答えたと思いますか?

「あの日、あなたの顔もピクセル化していたの、、、」

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ピクセル化して見えるのは「もの」であることが多いので、生物、しかもそれが人間となるとなくはないですが、なかなか珍しいグリッチ体験です。

しかもお互いにピクセル化していたなんて。

あまりによく出来た話なのでちょっと創作感も漂いますが(笑)、でもそれを含めてもこの話はグリッチ系としてとてもユニークです。

UMA目撃談だけでなくグリッチ系の体験談も募集していますが、ピクセル化して見えた体験をお持ちの人がいたら是非コメントかメールしてください。

(参照サイト)
reddit

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2025年12月22日月曜日

地図から消えたトンネル ~ アパラチアの「失踪坑道」


■地図から消えたトンネル ~ アパラチアの「失踪坑道」

「トンネルに入った6人家族が、誰一人戻ってこないんだ」――

今回はアパラチア山脈に伝わる不可解な噂、アパラチアン・バニッシング・トンネル (Appalachian Vanishing Tunnel)。

2020年代頃から海外の匿名掲示板やredditの怪談系コミュニティで話題になりはじめた都市伝説で、ひとたび「中に入った者が帰ってこない」「出入口が翌日には消えていた」といった証言が投稿され、現在も細々と語り継がれています。

本ブログでもアパラチアの民間伝承をいくつか紹介しているように、アパラチアには人を引き込む不思議な民間伝承や都市伝説がたくさんあります。

本ブログで人気記事のひとつである「ノット・ディア」などもそう。

さあ、アパラチアのトンネルの中へと潜入してみましょう。

― あるはずのない「入口」 ―


最初の投稿で語られたのは、ウェストバージニアの山中で見つかった「古い採掘トンネル」の話でした。

朽ちかけた木製支柱、錆びついたレール、剥き出しの鉱脈。
一見、19世紀の炭鉱跡のような佇まいをしていたといいます。

しかし地元の鉱山資料や州の鉱山管理局のデータを調べても、その位置に炭鉱が存在した記録は一切ありません。

そのうえ奇妙なのは、探索者が翌日同じ場所へ戻ったところ──
前日見つけた入口が完全に消えていたという点です。

ではたった一日の間に崩落してしまった――
いいえ、地形そのものが最初から違っていたと証言されています。

― 記憶に残るのは「異様な静けさ」 ―


複数の投稿者が共通して語るのは、中に入った瞬間に訪れる「異常な無音状態」。

湿気の匂いはなく、風の通りもない。
蝙蝠 (コウモリ) や虫ですら存在しない。

その静寂の中を進むと、レールの終点付近に古い軍用木箱のような残骸が放置されていた、という証言が続きます。

これが次の噂へと繋がります。

― ケンタッキー旧軍事施設との接点 ―

アパラチア地域の軍事史に詳しい人々の間で、
「ケンタッキーに点在する旧軍研究施設の一部がアパラチア山脈と地下で繋がっていた」という都市伝説が昔から囁かれています。

第二次大戦期の弾薬庫、冷戦期の化学実験施設、地図に載らない軍隧道──

バニッシング・トンネルが語られるたび、必ずと言っていいほどこの「旧軍隧道ネットワーク説」が引き合いに出されます。

ただし、これらは公文書によって確認された事実ではありません。

それでも、

「異様に新しい木箱の残骸」
「最新型ではないが軍用規格の金属片」

といった証言が、都市伝説に花を添え拍車をかけているのです。

― なぜ「消える」のか ―


このトンネルが最も奇妙なのは、その存在が安定しない点です。

入口の消失
内部構造の変化
翌日には別の斜面に「似た入口」が現れる

こうした報告が続いています。

地質学的には説明不能ですが、都市伝説好きの間ではさまざまな解釈が語られています。

・炭鉱跡の自然崩落による「偶然の露出と閉鎖」説
・軍が管理していた隠し坑道が自動閉鎖されるという陰謀論
・アパラチアには地殻断層が多く地盤が「動く」ため入口が変わるという半科学的解釈
・あるいはトンネルそのものが「存在を維持できない何か」であるという超自然的解釈

ただし、これらはすべて推測の域を出ません。

唯一の共通点は、誰もトンネルの奥を最後まで確認していない――
つまりどこに繋がっているか (または終わっているか) は分からない、という事実だけです。

― 都市伝説か、それとも ―


アパラチアン・バニッシング・トンネルは、実在の炭鉱跡・旧軍施設・地元の怪談が混ざりあって生まれた、典型的なアメリカ山岳地帯の都市伝説といえるでしょう。

しかし、地図に載らない炭鉱や、戦時中の軍事隧道が数多く存在したのもまた事実です。

夜のアパラチア山中で、ふと木々の隙間に口を開く暗い穴。
それが翌日には跡形もなく消えている光景を見たなら──

誰だって、こう思うのかもしれません。

「この山には、まだ何か隠されている」と。

アパラチアの「消えるトンネル」がただの都市伝説で終わるのか。

そしてあの六人家族──
もし彼らが戻ってくることがあれば、失踪の謎も、トンネルの秘密も、すべてが語られることでしょう。

それが事実か都市伝説か、我々が答えを知る日はまだ遠いのかもしれません。

(参照サイト)

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2025年12月21日日曜日

シベリア、ヤクーツクの「影」の2D怪人 ~ フラット・マン


■ヤクーツクの「影」の2次元怪人 ~ フラットマン

今回はフラット・マン (Flat Man)。

「平面人間」。

日本のUMA男シリーズ風に訳すなら「平面男」

― 名前から連想されるUMA像 ―


この名を聞いてなんとなくスレンダー・マンレイクみたいなUMAを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか?

その他にも、トール・マンハット・マンシャドー・ピープルフェイク・ヒューマンなんかを連想する人もいるかもしれません。

確かにフラット・マンはタイプ的に獣人ではなく、「謎のヒューマノイド」タイプといえるため、上記UMAたちにカテゴライズして問題なさそうです。

が、思っているのとはちょっと違うかもしれません。

― フラット・マンとは何者か ―

(シャドーピープル)
(image credit by Midnight in the Desert)

それではフラット・マンを見ていきましょう。

フラット・マンは、自称ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツク在住の人物によって、英語版巨大匿名掲示板4chanに投稿されたUMAです。

皆さんの想像どおり、フラット・マンは確かに非常に平面的な人型のUMAです。しかし、薄っぺらというよりも、まったく厚みのない二次元の生物と表現したほうが正確でしょう。

― 影だけが存在する生物 ―


彼らは紙のように薄い状態ですらなく、地面に対して直立することもありません。ただ、地面に映る真っ黒な影のような存在だといいます。

つまり、影を作る本体が存在しないにもかかわらず、影だけが地面にあり、しかもそれが自身の意思で動き回るというのです。

上記に挙げたUMAの中では、シャドー・ピープルにかなり近い存在といえるでしょう。

この時点で、かなりパラノーマルな存在であることが分かります。

― 二次元でありながら三次元を捕食する ―


彼らの存在は非常に恐ろしく、フラット・マンは二次元でありながら、三次元の物体を飲み込むことができるとされています。

しかも方法は至って簡単で、彼らの「影」に入り込んでしまった(乗ってしまった)時点でアウト。吸い込まれるように消えてしまうといいます。

ヤクーツクにかつて存在していた一部族は、フラット・マンによって絶滅させられたという話もあるそうです。

― 伝承か、インターネット・ミームか ―


さて、この興味深い特性を備えたフラット・マンというUMA。

確かにヤクーツク周辺のUMA情報は、頻繁に目にする機会があるとは言い難く、仮にそうした伝承が存在していたとしても、他地域に広まっていないこと自体は不思議ではありません。

しかし現時点では、4chanという匿名掲示板上の投稿でのみ確認できる存在であることから、ニンゲンヒトガタと性質が似た、インターネット・ミーム(ネット上での創作)である可能性も高いと言えます。

本当に古来から伝わるUMAなのかどうか、現段階では判断できません。

今後、別の人物やメディアから追加情報が登場することを期待しましょう。

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2025年12月20日土曜日

カムループス湖の怪物 ~ エルク・モンスター


■カムループス湖の怪物 ~ エルク・モンスター

今回はカムループス湖の怪物 (Kamloops Lake monster)。

カムループス湖はカナダのブリティッシュ・コロンビア州にある湖で、最大長29キロメートルに対し最大幅は1.6キロメートルと極端に細長い形状をしています。

平均水深71メートル、最大水深152メートルと割と深い湖です。

ブリティッシュ・コロンビア州の代表的レイク・モンスターといえばオカナガン湖のオゴポゴですが、そのオカナガン湖とも地理的に近い場所にある湖です。

さてこの怪物もご多分に漏れず、もともとはこの一帯に住む先住民族、シュスワップ族に伝わる伝承の生物です。

伝承の怪物は水棲でありながら、哺乳類、なんとヘラジカ (Alces alces) です。

カナダではヘラジカをエルク (Elk) と呼びますから、エルク・モンスター (Elk monster) と呼んでもいいかと思います。

サスカチュワン州とアルバータ州に跨るノースサスカチュワン川の怪物、ピンク・アイにもちょっと似ていますね。

さて、この怪物、ヘラジカといってもそんじょそこらのただのヘラジカではありません。

ヘラジカ自体、最大個体は1トン近くあるといわれますが、カムループス湖の怪物は人間を丸呑みするほどの巨躯を誇るというのです。

湖に潜み、通りかかる生物、それが人間であれ襲って食べる危険な生物として描かれています。

この人間にとって危険極まりない怪物を、シュスワップ族の英雄が筏 (いかだ) に乗ってでわざと襲われ、丸呑みされ体の内部を切り裂いて退治した、という伝説が残っています。

ちなみにカムループス湖の怪物は英雄によって村に運び込まれ、それを祝って肉を皆で食べたといいます。

さてさて、こんな生物がいるのか?というとさすがに恐竜や絶滅巨大海生爬虫類以上に厳しいです。

これは完全に日本でいう昔話以上のものではありませんからね。


ですが、なんとカムループス湖の怪物は目撃情報があります。

といってもシュスワップ族の伝承のようなヘラジカの化け物ではなく、カナダの湖で多く見られる一般的なレイク・モンスター系です。

1931年創刊、2014年に既に廃刊したブリティッシュ・コロンビア州の地方日刊紙、カムループス・デイリー・ニュース (The Kamloops Daily News) の1966年8月14日付けの記事によれば、「湖岸から僅か100フィート (約30メートル) の地点を体長8~10フィート (約2.4~3メートル) の泥のような体色の3つのコブを持つ生物が泳いでいるのが目撃された」そうです。

体長3メートル、淡水で3メートルの生物は実際はモンスター級の大きさではありますが、まぁ驚きや誇張も含めて全く現実的な大きさです。

「怪物は水面に静止してはまた潜るといった動作を繰り返し、二人の目撃者は双眼鏡でそれを確認したがウナギに似ていた」

頭部がウナギに似ていたのか、それともウナギのように体が細長かったのかはちょっと分かりませんが、サーペント系UMAということにしておきましょう。

21世紀以降も巨大な生物が泳ぐのを目撃されており、誤認候補としてはチョウザメが挙げられています。

カムループス湖には2メートル超のチョウザメが確認されており、その可能性はあるかもしれません。

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2025年12月19日金曜日

広島県世羅町の町民を襲撃した怪生物 ~ セラドン


■広島県世羅町の町民を襲撃した怪生物 ~ セラドン

今回はセラドン (Seradon) です。

広島県のほぼ中央に位置する世羅郡世羅町 (せらぐん・せらちょう)。

― 襲撃の始まり ―


1996年、この静かな町で、町民を震え上がらせる謎の野生動物による襲撃事件が2度発生しました。

最初の襲撃は2月25日夜のこと。
同町に住む男性が、深夜0時頃、外にあるトイレへ向かう途中に突然襲われました。

争う音に気付いた家族が駆け付け、必死に応戦した結果、なんとか生還したものの、男性は軽傷を負いました。

彼の証言によれば、「アナグマに似ていた」ということです。

― 翌日の惨劇 ―


しかし襲撃は翌日も起こりました。

2月26日午後8時ごろ、次に襲われたのは同町に住む夫妻でした。

セラドンは夫に襲いかかり、妻が助けようとしたところ、妻も巻き込まれてしまったといいます。

その生物が何であれ、襲撃は事実であり、町では夜間の外出時に野生動物に警戒するよう注意喚起が出されました。

最初に襲われた男性の目撃証言では体長1.2メートル、体高30~40センチ。
夫妻の証言では体長60~70センチ、体高30センチとやや異なります。

しかし、夜間で得体のしれない生物に襲われた状況下で冷静に観察することは現実的ではなく、この差は誤差と考えて差し支えないでしょう。

― 正体は何か? ―


「アナグマに似ている」という証言は姿を具体的に想像させる非常に有力なUMA情報です。

もしアナグマが正体であれば、おそらくニホンアナグマ (Meles anakuma) でしょう。
しかし通常、アナグマが人間を襲うことはほとんど考えられません。

日本では狂犬病が撲滅されているため、狂犬病に罹患したアナグマ説も可能性は低いところです。

― 外来種の可能性 ―


個人的には、この生物の正体は既知生物であれば外来種であるアライグマ (Procyon lotor) の可能性が高いのではないかと考えています。

通常、アライグマも人を見かけるとすぐに逃げていくものですが、アライグマに襲われた事件は散見されており、気性も個体差により変わりますから、アナグマよりはあり得そうです。

みなさんはどう思いますか?

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2025年12月18日木曜日

深海の巨大生物の咆哮か!? ~ アプスウィープ


■深海からの巨大咆哮 ~ アプスウィープ

体長200メートル超の生物が存在しなければ説明できない――

ブループは1977年にNOAA (アメリカ海洋大気庁) の海洋監視システムによって偶然キャッチされた「爆音」でした。

そしてその音は生物が起源――
つまり謎の巨大生物の咆哮なのではないのか?と考えられたのです。

しかしそれには問題がありました。

その爆音が生物によって発せられたのであれば、とてつもない巨体であることが必要、それで割り出されたのが冒頭の数値です。

ジュリア (Julia) という妹分的存在もいますが、今回は弟分的存在、アプスウィープ (Upsweep)。

― アプスウィープ ―


アプスウィープは1991年から2002年にかけて、太平洋上の深海で定期的に観測された謎の音波です。

南緯54度、西経140度付近――

ここがアプスウィープの発信地、いや生息地。

音の特徴は、滑らかに上昇する周波数――まるで何かがゆっくりと歌い上げるように聞こえることから、研究者は日本語で「上昇音」を意味する「アプスウィープ (Upsweep)」と名付けました。

その長さは数秒から数十秒にわたり、海底の地形や地震では説明できない規則性を持っています。

音源の方向を解析すると、音は深海から発せられていることがわかり、まるで巨大な生物が海底を規則的に移動しながら音を響かせているかのように感じられました。

― 海の巨人の囁き ―


もしこれが生物によるものであれば、ブループよりもさらに謎めいた存在――深海に潜む未確認巨大生物の可能性があります。

その体長や形態は未知ですが、発せられる音の強さと広がり方から、想像を絶する巨躯であることは間違いありません。

研究者の中には、これをクジラの仲間や未知の深海生物だと推測する者もいますが、決定的な証拠はまだありません。

一方で、自然現象説も存在します。

というか、現在ではその考えが主流です。

海底火山や地殻変動による音の一種ではないか?というものです。

しかし音の周期性や長時間にわたる継続性を説明するには、単純な自然現象で説明するのは不十分と考えられています。

― まだ見ぬ深海の影 ―


アプスウィープを生物と考えるのはUMAファンのロマンです。

その咆哮はまるで深海からの呼びかけのように、静かな海域を満たします。

もしあなたが潜水艦や観測機器を通さず、太平洋の深海で静かに耳を澄ませることができたなら、その神秘的な「上昇音 (アプスウィープ)」を直接感じることができるかもしれません。

その時、あなたはブループとは異なる、もう一つの「深海の巨人」の存在を確信したくなるでしょう。

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2025年12月17日水曜日

ウミヘビ殺人事件!90%はこいつの仕業 ~ イボウミヘビ


■ウミヘビ殺人事件!90%はこいつの仕業 ~ イボウミヘビ

今回はUMAではなく現存する猛毒生物、イボウミヘビ (Hydrophis schistosus)。

冴えない和名ですが、かなり強力なウミヘビです。

まず彼らのプロフィールから。

イボウミヘビが棲息するのは東南アジアから中東、そしてマダガスカルまで,
河口部からマングローブ、沿岸、沖合とその範囲が広く、温暖な海ならどこにでもいるといった感じです。

体長は概ね4フィート (約1.2メートル) 程度ですが、大型個体は5フィート (約1.5メートル) 以上と人間の身長程度になります。

ウミヘビですから当然といえば当然ですが非常に海に適応しており、最大水深100メートルほどまで潜ることができ、しかも5時間も息継ぎなしで海中に滞在できます。

魚食性で多くのウミヘビがそうであるように、イボウミヘビも猛毒を有します。

日本を代表するウミヘビのひとつ、エラブウミヘビ (Laticauda semifasciata) なんかも日本では毒ヘビの代表格で知られるハブ (Protobothrops flavoviridis) よりも遥かに強いといわれています。

毒性を分かり易く半数致死量のLD50で表すと (値が小さいほど毒性が強いことを意味します)、ハブは54mg/kg、ニホンマムシ (Gloydius blomhoffii) は16mg/kgとマムシの方が3倍ほど毒性が強いですが、エラブウミヘビは0.21mg/kgです。

(イボウミヘビ)
(image credit: Wikicommons)

で、今回の主役、イボウミヘビのLD50はというと、0.1125mg/kgとエラブウミヘビよりもさらに強いのが分かります。

ちなみに一番毒性の強いウミヘビはデュボアトゲオウミヘビ (Aipysurus duboisii) でLD50は驚異の0.044mg/kgです。

ですがまぁウミヘビはほとんどが穏和であまり攻撃的ではないことからその毒性にも関わらず咬傷事故はかなり少ないという現実があります、、、但しイボウミヘビを除いて、、、

彼らの生息範囲が広いことも咬傷事故が多い原因のひとつですが、なによりも他のウミヘビより好戦的なことが挙げられます。

そもそもウミヘビに咬まれる事故はもちろん世界中で起きているものの、咬まれたら必ず命を落とすわけではありません。

毒性は強くても咬んだ際の注入する毒の量が少ないとか、一概にその毒性と死者数は比例しません。

そんな中、イボウミヘビは別格で、世界のウミヘビの咬傷事故の50%をこの一種で受け持ち、更にウミヘビによる死亡事故の90%はイボウミヘビによるものといわれています。

毒の種類は神経毒と筋肉毒、ひと咬みで9ミリグラムの毒を注入、人間ひとりに対する致死量は1.5グラムといわれており、致死量の6倍も注入されるので、これはたまったものではありません。

まさにウミヘビ界の死神ここにあり、です。

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 一家を惨殺したスネーク・アイランドのボス ~ ゴールデン・ランスヘッド・バイパー

2025年12月16日火曜日

過去と未来から自分自身を見てしまった女性 〜 彼氏の家に現れた「もう一人の私」


■自分自身を見た女性 〜 彼氏の家に現れた「もう一人の私」


確実ではないですが、ドッペルゲンガー系に入るのでしょうかね。

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- 庭に立つ女の影 -


数か月前、私はボーイフレンドの家を訪れていました。

いつもそうするように彼の飼い犬を裏庭に連れ出し、トイレをさせていました。

彼の家の裏庭には、隣家との境界にちょっとした林があります。

犬がそのあたりを歩き回っているのを見ていた時、木立の端に立つ一人の女性がいることに気付きました

その女は、ボーイフレンドの敷地内におり、うつむいて何かを見つめているように見えました。

その女性を不審に思い、ボーイフレンドに知らせようと家の方へほんの一瞬視線を外し、再び木立の方を見ると、その女性の姿は跡形もなく消え去っていたのです。

ボーイフレンドの話では、たまに隣人が落とし物があったりすると拾いに庭へ入ってくることがあるから、ということでその話は終わりにしました。

- 再訪、そして現れた「もう一人の自分」 -


それから数か月後、ボーイフレンドの家にまた遊びに行く機会がありました。

その日は二人で散歩をしていました。

ボーイフレンドが歩きながらスマホを見ていたので私だけどんどん進んでいくと、あの「謎の女性」を目撃した付近に向かいたくなりました。

歩みを進めながら、ふと家の方を振り返りました。

すると、ボーイフレンドの家の裏口辺りに、誰かが立っているのに気付きました。

彼のご両親かも?

そう思おうとしましたが、それは「自分自身」でした。

間違いなくあれは「私」。

「彼女」はまるで数か月前の「過去の私」を再現するように、その日の行動と全く同じ行動を繰り返していました。

あまりの恐怖と混乱で激しい頭痛に襲われ、私は家に戻り休むことにしました。

- 「顔のない私」そして後から気づいた共通点 -


今思い返してみると、最初に見た「木立の女性」も「地下室の裏口の女性」も奇妙な共通点がありました。

どちらも長い茶色の髪が邪魔をして全く顔が見えなかったことです。

長い髪の毛は私しかいませんでしたし、服装も私と同じ、つまりあれは「自分自身」と考えるしかありません。

頭がおかしくなりそうです。

幻聴の経験はありますが、幻覚を見たことはありません。

それに同じ場所で同じ人物を見たという「現実」を幻覚で片付けられるものなのでしょうか?

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つまり数か月前に木立で見た「謎の女性」は「現在の自分」で、現在地下室の裏口に立っている「謎の女性」は「数か月前の自分」ということになります。

彼女自身は目撃した「謎の女性」について、ドッペルゲンガーについては特に言及していません。

また、顔がほとんど見えていなかったことからも「謎の女性」が服装や仕草から自分自身であった可能性は高いものの、説明のつかないパラノーマル (超自然的) な出来事であるためそれにももちろん確信がありません。

特に「幻聴」の経験があることから、それに紐づけ「幻覚」の経験はないものの、その可能性も全く否定はできないと一定の冷静さで自己分析している点については、この話に一定の信憑性を与えます。

幻覚かドッペルゲンガーかそれとも、、、ゴーストなのか?

(参照サイト)
reddit

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