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2025年11月27日木曜日

青に染まる命 ~ チェルノブイリの青い犬


■青に染まる命 ~ チェルノブイリの犬たち

ウクライナ北部、あの「チェルノブイリ原発事故」の地――。
人が去って久しいこの「静かな廃墟」には、今も約700匹の犬たちが生きています。
彼らは、事故後に「見捨てられた」ペットの末裔 (まつえい)。

――そう、放射能よりもしぶとく生き延びた、真の「サバイバー」たちなのです。

― 立入禁止区域に残された命 ―


1986年、原発事故によって住民たちは避難を余儀なくされました。
家に繋がれていた犬たちは置き去りにされ、やがて人の消えた街で野生化。

その群れは世代を重ね、現在では原発跡地やプリピャチの街を自由に歩き回っています。
そして今、その犬たちの保護と調査を行っているのが、アメリカの非営利団体「クリーン・フューチャーズ・ファンド(Clean Futures Fund)」の関連団体――
ドッグズ・オブ・チェルノブイリ(Dogs of Chernobyl)」です。

彼らは避妊・去勢・ワクチン接種を行うとともに、放射線が犬の遺伝子にどんな影響を与えるのかを研究しています。

― 「青い犬」の出現 ―

(image credit: Clean Futures Fund)

2022~2023年ごろ、インターネット上に奇妙な写真が拡散されました。
それは、青みを帯びた毛並みを持つ犬たちの姿。

灰色というより、金属光沢のある「スチールブルー」。
SF映画のミュータント犬を思わせる外見に、世界中のネット民がざわめきました。

「放射能で進化した新種か?」「いや、きっと『チェルノ・ブルー』っていう毛染めの新色だ」
――そんな不謹慎なジョークまで飛び出す始末。

今回確認された犬たちは、かつて話題になった「青い群れ」とは異なるようです

専門家によれば、今回の件はおそらく遺伝的変異などではなく、近くの廃工場や化学施設に残留した金属粉(硫酸銅など)が被毛に付着した可能性が高いとのこと。

ただし、これはあくまで推測に過ぎず、現時点で真相は闇の中。

実際、37年以上も放射線区域で繁殖を続けてきた犬たちの遺伝子には、すでに普通の犬とは異なる変化が見られるといいます。

「彼らは人間の作った実験場で、誰にも頼まれず『実験』を続けているのです」――
ある研究者は、苦笑混じりにそう語りました。

― 「青」が人類に問いかける意味 ―


青は冷たさの象徴であり、静寂の色。
しかしチェルノブイリの青い犬たちは、人間に見捨てられても生きることを諦めなかった命の証でもあります。

「この土地がまだ『息をしている――』ことを、彼らが教えてくれる」
現地ボランティアの言葉です。

夜のチェルノブイリ――
月光を浴びた青い毛並みが揺れ、人類が犯した過ちの地で、遠吠えが虚しく響いているかもしれません。

(参照サイト)

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2025年11月26日水曜日

富山で目撃!80センチの巨大ムカデ ~ トヤマ・ジャイアント・センチピード


■富山で目撃!80センチの巨大ムカデ ~ トヤマ・ジャイアント・センチピード

今回は読者の方から寄せられた、驚くべきUMA目撃情報を紹介します。

場所は富山。田んぼと民家が並ぶ、ごく普通の細い路地――そんな日常の風景の中に、まったく見たことのない「黒い、節だらけの生物」が現れました。

― 夕暮れの路地で出会った異形の影 ―


その日、投稿者さんは夕方に車で帰宅中でした。

左右から車が来ていないか確認し、細い路地を渡ろうとしたその瞬間、視界の端で「何か」が動いたといいます。

それは、まるで多数のカニが一体化したような奇妙な動き。

しかしカニような横歩きではなく、前へ前へと進むその生物は、黒々とした体に無数の脚、いくつもの節を持ち、サイズは70~80センチ。

隣に座っていた5歳の息子さんも、「え、何あれ?!」「何あれぇ??」と声を上げたほど、異様で不可解な姿でした。

蛇のような「にょろにょろ」した動きとはまるで違う――
それは明らかに、投稿者さんの知るどんな生き物のカテゴリにも当てはまりませんでした。

投稿者さんがネットで調べた中で最も近かったのはジャワブラックセンチピードとのこと――

― 世界最大級のムカデを超える? ―


現生最大のムカデは、南米のペルビアンジャイアントオオムカデ (Scolopendra gigantea)。
最大クラスは30センチ以上。

さらにその近縁種として、ガラパゴスオオムカデ (Scolopendra galapagosensis) に「最大60センチ」という情報があります。

もし60センチが本当なら、富山で目撃された「巨大節足生物」にもムカデ説が浮上します。

しかし――
実はこの60センチ情報の出典は極めて曖昧で、研究者の間でも「都市伝説」扱い。

となると、仮に60センチ級が実在するとしても、それはガラパゴスオオムカデではなく、未知の巨大ムカデ種だった可能性が高いでしょう。

― 正体を探る ―


今回の目撃証言の特徴を整理すると、

・体長70~80センチ
・体は多数の「節」で構成
・無数の脚、蟹のような雰囲気
・蛇のような動きではなく、直線的に歩く
・体色は黒

やはり、節足動物――特に多足類が最も近い印象です。

ヤスデは足が短く、動き・形状が明らかに異なるため可能性は低い。
となると、最もしっくりくるのは巨大ムカデ。

とはいえ、70~80センチというサイズは世界広しといえど未発見。

可能性のひとつとして、20センチ級のオオムカデが数匹、縦に連なって移動していたなら……「一匹の巨大生物」に見えた可能性はゼロではありません。

しかし――

それではロマンがありませんね。

せっかく富山で、親子が同時に目撃した奇妙な「黒い節足生物」。

ここは、トヤマ・ジャイアント・センチピード (Toyama giant centipede) という名を与え、未知の多足類UMAとして記録しておきましょう。

いつかまた、あの細い路地を静かに横切る姿が見られるかもしれません。

引き続きUMA、グリッチ、ゴースト等々、現実的なものからパラノーマルなものまで募集中です、お気軽にコメント欄に書き込むかメールしてください

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2025年11月25日火曜日

食材が移動する ~ 勝手に「初期化される」冷蔵庫


■勝手に「初期化される」冷蔵庫

「初期化」という言葉は、現在ほとんどの場合、パソコンやスマホ等の電子機器を「工場出荷状態に戻す」ときに使われます。

要するに設定がおかしくなった場合に「初期状態」にすることです。

あまりやる人はいないと思いますが「冷蔵庫」の初期化だってもちろん存在します。

しかし今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックスの「冷蔵庫の初期化」の話。

グリッチ・イン・ザ・マトリックスとは、私たちが暮らしているこの世界は実は仮想世界であり、ときおり起きる「ほころび」が現実の姿を見せるのではないか――
そう語られる陰謀論めいた現象です。

グリッチ・イン・ザ・マトリックスの世界の「冷蔵庫の初期化」はちょっと話が違います――

― 「整えられすぎた」冷蔵庫 ―


ある一人暮らしの投稿者が語ったところによりますと、冷蔵庫の中身が「まるで初期設定されたように整っている」のを何度も見たそうです。

冷蔵庫の初期化――

それは設定が「工場出荷状態」に戻ったのとは全く違う話――

食材は並び順まできっちり揃い、牛乳・調味料・飲料・パック食品、それぞれが決まった位置に収まってしまうのです。

本人は、日によって食材を取り出しては無造作に戻していたため、

「自分が並べ替えた覚えがまったくないのに、いつも同じ位置に戻っている」

という状況に大きな疑問を抱きました。

ジュースや瓶もののラベルはきちんと正面を向き、パック物は棚の淵に合わせて平行に整頓されている――

― 侵入者の可能性? ―


当初、投稿者は「誰かが勝手に家へ入っているのでは」と疑ったといいます。

しかし、玄関の施錠に異常はなく、室内にも荒らされた形跡はありません。

貴重品や家電も何ひとつ動いていなかったため、侵入者説はほぼ排除できます。

とにかく奇妙なのは、「冷蔵庫の中身だけが整えられている」という点です。

― 意図的な「実験」 ―


そこで彼は、ある「実験」を行いました。

普段絶対に置かない位置にジュースを移動させたり、さらに数点の食材もわざと乱雑に配置し、「あり得ない状態」を意図的に作りました。

そして帰宅後に冷蔵庫を確認すると――
すべてが「いつもの配置」に戻っていたのです。

まるで見えない誰かが、初期状態へリセットしたかのように。

― 科学的に説明できるのか ―


もちろん科学的・そして合理的に考えれば、

・本人の無意識行動
・置き場所を「いつもの位置」と脳が誤認する認知のクセ
・複数日分の記憶の混同

といった可能性がゼロではありません。

しかし、投稿者は「意図して変えた位置」が複数回にわたり元へ戻されるのを確認しており、単純な記憶違いだけでは説明しづらいという点も指摘されています。

― 日常の中に潜むグリッチ ―


私たちの日常でも、似たような経験をした人は少なくありません。

「確かに動かしたはずの調味料が、元の場所に戻っている」
「置き替えた覚えのない配置が“いつもの並び”になっている」

みなさんの中にも、そんな違和感を感じた方はいませんか?

もしかするとそれは決して気のせいではなく、――世界の「ほころび」を垣間見た瞬間なのかもしれません。

[出典]
reddit

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2025年11月24日月曜日

第二次大戦中、米軍が本気で考えた ~ 秘密兵器「オペレーション・ファンタジア」


■第二次大戦中、米軍が本気で考えた ~ 秘密兵器「オペレーション・ファンタジア」

「いくらなんでも、日本人をバカにしすぎだろっ!」

第二次世界大戦――
世界が狂気に包まれていたその最中、アメリカは「妖怪」を兵器にしようとしていました。

その名も、オペレーション・ファンタジア (Operation Fantasia)。
目的は、日本人の心に「超自然的な恐怖」を植えつけ、戦意を喪失させること。
つまり――人を倒すかわりに、妖怪で心を折る作戦だったのです。

― 戦時が生んだ「狂気の発想」 ―


この奇妙な計画を立案したのは、CIAの前身、OSS (戦略情報局)。
心理戦を担当していた彼らは、文化的な偏見に基づいてこう信じていました。

「日本人はキツネの妖怪――『妖狐 (ようこ)』を恐れている。」

そこで出てきたのが、ひとりの心理戦専門家の一言です。

「キツネを光らせて放てば、妖怪の呪いと思うだろう」

――それが、悪夢の始まりでした。

― 放射性塗料で染められた命 ―


OSSの科学班は、キツネを捕獲し、体毛に蛍光塗料や、なんと放射性物質を塗布。
暗闇でぼんやりと光る「幽霊狐」を生み出そうとしました。

夜の山村に青白い影が現れたら、人々は恐怖に陥る――
そう信じていたのです。

実際、アメリカ・ワシントンD.C.のロッククリーク公園では、試験的に30匹のキツネが放たれ、夜の散歩者たちを恐怖に陥れたといいます。

しかし、現実は残酷でした。

キツネたちは光に怯え、錯乱し、互いを噛み合いながら暴れ回ります。
やがて放射性塗料は毛皮を蝕み、彼らの命を奪っていきました。

「秘密兵器」は日本人の心を折る前に、それを作ったアメリカ人たちの良心を蝕んでいったのです。

― 文化の誤読が生んだ「怪物」 ―


この作戦の根底にあったのは、日本文化の完全なる誤読、そして傲慢でした。
アメリカの諜報機関は「日本人は妖怪を恐れる」と信じて疑わなかったのです。

しかし、実際の日本ではキツネは恐怖と神聖さ、そして知恵の象徴でもあります。

つまり、彼らは「妖怪」という存在の意味を理解しないまま、科学の力で「恐怖」だけを再現しようとしたのです。

――皮肉にも、その発想こそが「人間が作り出した妖怪」でした。

― そして、作戦は闇に消えた ―


その期待に反し「幽霊狐」を見て驚いたのはロッククリーク公園にいた一握りのアメリカ国民だけでした。

結局、実験は失敗に終わり、戦局も変化。
「光るキツネ作戦」は一度も実行されないまま、資料の山に埋もれていきました。

報告書の最後には、こう記されています。

"This problem of Fantasia has been mercifully completed."
(この問題――ファンタジア作戦は、幸いにも終結した。)

キツネたちは人知れず光を失い、歴史の闇に消えていきました。

(参照サイト)

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2025年11月23日日曜日

翼竜と魚のハイブリッド生物の死骸が発見される ~ ケープ・コッド・クリーチャー (CCC)


■翼竜と魚のハイブリッド生物の死骸が発見される ~ ケープ・コッド・クリーチャー (CCC)

今回はCCC、謎の漂着死骸系UMAです。

2012年5月31日、アメリカ、マサチューセッツ州東端に位置する半島、ケープ・コッド (Cape Cod) に奇妙な生物の死骸が打ち上げられているのが発見されました。

この半島の沖合がタラ (コッド, cod) の豊富な漁場であったことから、17世紀初頭、イギリス人探検家であり法廷弁護士でもあるバーソロミュー・ゴズノルド (Bartholomew Gosnold) によりケープ・コッド (「タラの岬」の意) と名付けられたといいます。

古いネタで海外の元記事を発見することはできませんでしたが、当時はケープ・コッド・クリーチャー (Cape Cod Creature) とも呼ばれ、略して「CCC」とも呼ばれていました。

長い名前のUMAなので本記事でも以下CCCと呼ぶことにします。

(CCC)

― CCCの全体像 ―


CCCの体長は1.8メートルほど、すっかり干からびており、絶対に生前の姿そのままのはずはありませんが、それが分かっていてもとにかく奇妙に見えます。

というのも、まるでプテラノドン等の翼竜を彷彿させるトサカを持つ頭部であるにもかかわらず、それに続く体はまるで魚類のようなのです。

「爬虫類 (翼竜)」もしくは「鳥類」+「魚類」ハイブリッド系UMAですね。

いくらUMAとはいえ、翼竜が生きている可能性はさすがに低く、同時に鳥類でもないことは明白です。

それではもう少し詳しく見ていきましょう。

― 頭部の特徴 ―


まずは頭部の詳細を見ていきましょう。


大きな眼窩がまずは目に飛び込んできますが、クチバシ状の非常に細長い口吻、その上下の先端はもしかして欠けているかもしれません。

開いた口の中には細かな歯がびっしりと生えているのも確認できます。

少なくとも現生の鳥類でないことは明らかです。

そして特徴的な頭部には、後ろ向きに伸びるヘラ状の突起があります。

これがプテラノドン等の翼竜のトサカを想起させるのです。

― 体の特徴 ―


この特徴的な頭部に続く体を見ていくと、頭部ほど顕著な特徴はありません。


まるで内部に鉄の棒でも突っ込んで支えているかのように、体は非常に直線的で、胸鰭や背鰭、腹鰭といったものはどうもはっきりと確認できません。

尾鰭だけは確認でき、割と大きめ。

体がよじれている可能性もあり確実ではありませんが、魚類とは異なり水平な向きに見えます。

と、全体的な印象はこんな感じです。

― 正体の考察 ―


バラクーダ (オニカマス, Sphyraena barracuda) のような細長い体型の大型魚類でしょうか?

しかしあんな「トサカ」のような突起を頭部に持つ魚類なんて見たことありません。

口の位置からサメの仲間はほぼ全滅ですが、ラブカ (Chlamydoselachus anguineus) のように顔の正面に口がある仲間もいます。

そう言った理由から、新種のトサカの突起を持つサメ、の可能性もゼロでありません。

ステタカントゥス (Stethacanthus) のような奇妙な背ビレをもつサメも先史時代の海にはいましたからね。

(ステタカントゥス)
(image credit: Wikicommons)

結論として、CCCの正体は依然として不明です。

ただし、この写真は以前、読者の方から『上下逆さまに撮影されている』と教えていただきました。

ですからあの翼竜たらしめている頭部の突起はトサカではなく、顎から腹部に向けて伸びる突起 (骨) とのことです。

尾鰭の特徴を考え合わせると、CCCの正体は海生哺乳類、特にハクジラの仲間が有力と考えられています。


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2025年11月22日土曜日

人間のみを狩る恐怖の部族 ~ エロコ族とビロコ族


■人間のみを狩る恐怖の部族は実在する ~ エロコ族とビロコ族

アフリカにはエロコロバ (Elokolobha) と呼ばれる地域があり、その地域の中央付近にあるオコタ湖という湖の近辺に、ビロコ (Biloko)、エロコ (Eloko) と呼ばれる小柄な精霊(もしくはヒューマノイド) が棲息しているという伝説があります。

地域的には旧ザイール、現コンゴ民主共和国の辺りを指すようです。

アフリカ最強のUMA目撃地帯のひとつですね。

さて、ビロコはエロコの関係ですが、ビロコはエロコの複数形の呼び名に過ぎないという解釈と、ビロコが進化した形態がエロコという解釈があります。

どちらが正しいかは分かりませんが、いずれにしてもはっきりしていることがあり、ビロコ、エロコ共にカニバリズム (食人) の習性を持つという点です。


完全な肉食であり、その中に人間が含まれているという生易しいものではなく、人肉専門として人間のみを狩る存在、というのがビロコ、エロコの特徴かつ気味の悪いところです。

ちなみにエロコがビロコの進化形態と解釈する場合、エロコはビロコよりも何倍も体が大きく、そのためさらに人肉に対し旺盛な食欲を持ちます。

元々ビロコから進化したエロコであるため両者は友好関係をもつかと思われますが、ビロコは自らが進化したエロコを「人間」とみなし、狩りの対象と考えるともいわれます。

但し、有能なエロコはビロコを部下のように従わせる能力を備えるものもいるようです。

また彼らの特徴として「鈴 (鐘)」を使うというものがあります。

自らの野営地が襲われないよう警告のために用意しているという説もあれば、鈴に魔力を持たせ狩りに使っているという説もあります。

さて、最近ですら魔女等、魔術系の儀式でアフリカではカニバリズムに関する事件が起きているため、これもカニバリズムの習性を持つ少数民族、もしくはそういった慣習を持つ人々に対する呼び名 (蔑称?) なのでは?と思ってしまいます。

そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。

ただ、個人的にはこれをUMAと解釈したいと思っており、しかもそれはヒューマノイド (獣人系) ではなく爬虫類系UMAです。

彼らはビロコ族は身長3~4フィート (約90~120センチ) の小柄な民族であり、エロコに進化すれば人間と同等、もしくはそれ以上になるかもしれません。

暗く赤い皮膚をしているといわれていますが、その皮膚は全身草や苔で覆われています。

意図したカモフラージュ的なものなのか、慣習的なものなのか、それともそういった体質であるかは分かりません。

一説には草や苔で覆っているのではなく、体から直接草や苔が生えているという解釈もあるようです。

目は狂気じみており燃えるように赤く、そして何よりも特徴は彼らの摂食方法です。

頭部に対し非常に大きな口を持つといわれますが、それだけではなく、彼らは下顎の関節を外すことができます。

つまり大きな獲物を「ヘビのように」丸呑みできるというわけです。

(ヤギを襲うナタールニシキヘビ)
(image credit: Wikicommons)

アフリカには巨大なニシキヘビが2種棲息しており、それはアフリカニシキヘビ (Python sebae) とナタールニシキヘビ (Python natalensis) です。

どちらも甲乙つけがたい巨大種で20フィート (約6メートル) 以上、アフリカニシキヘビであれば25フィート (約7.5メートル) すら期待できます。

ビロコは小柄で該当しませんがエロコであれば大柄であり、アフリカニシキヘビは特に人間専門の食性ではありませんが、ヒューマノイドとヘビでは大違いというものの、元になった候補としては挙げておきたいところです。

さて、ビロコ、エロコの神話といえばこれ!といったものがあります。

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ある日のこと、猟師が妻を連れ森へと出かけました。

そこには作で囲まれた小屋がありましたが、猟師は仕掛けた罠に獲物がかかっていないか確認するため、「もし俺のいない間に鈴の音が聞こえたら決して動くな、さもなくば死ぬぞ!」と警告し、その場を去りました。

猟師が去って間もなく、とても魅惑的な鈴の音が妻の耳に入ってきました。

エロコ族は人間の中でも特に女性を好むため、敏感にその存在を察知したのです。

鈴の音から間もなく、今度はとても優しいまるで子供のような声で彼女を部屋へ誘ってくる声が響き渡しました。

妻は夫との約束を破りその鈴の音の持ち主の招待に乗ってしまいました。

小屋のドアを開け部屋へ入ると、そこには小柄なエロコが待っていました。

彼女はエロコにバナナマッシュ (バナナを潰しペースト状にした食品) とフィッシュフライを差し出しましたが、エロコはそれを拒否しこういったといいます。

「我々部族は人間の肉しか食べないのです。私は長い間何も食べていないのです。どうかあなたの腕を食べさせてください」

そんな彼らの要望を飲むはずがありませんが、エロコ族には魔力があります。

彼女は魔力に屈し、彼の要望に同意してしまいました。

猟師が戻ってくると妻の姿がありません。

しかしその夜、行方の分からなくなった妻の骨が発見されたといいます。

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森の中で鈴の音を耳にしたらご用心を!

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2025年11月21日金曜日

半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー


■半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー

今回はターポン湖の怪物 (Lake Tarpon monster)、ターピー (Tarpie) の相性もあります。

ターポン湖 (Lake Tarpon) はアメリカ、フロリダ州ピネラス郡にある淡水湖です。

ターポンという名を聞けば、古代魚にして巨大魚のターポン (Megalops atlanticus) を連想すると思いますが、ターポンは海水魚であり湖には生息していないためなぜこの湖がそう呼ばれているのかは定かではありません。

但し、ターポン湖は元々はバトラー湖 (Lake Butler) という名前でしたが、同名の湖が近くにあり混同を避けるためにターポン湖に名称が変わったという経緯があります。

フロリダ沿岸全域でターポンは棲息しており代表的な釣魚のひとつであり、沿岸都市のターポン・スプリングス (Tarpon Springs) もそこからネーミングされており、ターポン・スプリングスに近いバトラー湖もそれに倣いターポン湖と名称が変更されたのでしょう。

ターポン湖で実際に釣れる釣魚にもちろんターポンは含まれておらず、代表的な魚種はオオクチバス (Micropterus nigricans) やブルーギル (Lepomis macrochirus) です。

さて、ではターポン湖の怪物を見ていきましょう。

湖の名前からも大型魚系のUMAではないかと想像してしまいますが、意外や意外、恐竜系です。

ターポン湖周辺ではなく、ターポン湖に棲息しているといわれており、それなら恐竜ではなくUMAに多いモササウルス (Mosasaurus) やプリオサウルス (Pliosaurus) といった絶滅巨大海生爬虫類、、、でもないというのです。

(スピノサウルスの半水棲を考慮した現代的復元)
(original image credit: Wikicommons)

その姿は獣脚類に似ているといわれており、その中でも半水棲が示唆されているスピノサウルス (Spinosaurus) やバリオニクス (Baryonyx)、イリタトル (Irritator) なんかが候補といった感じのようです。

上記恐竜たちは主に魚食性ですが、ターピーはより貪欲であり、野生動物たち全般、おそらく人間もターゲットのひとつと考えられています。

ただまぁ情報が乏しく、本当に目撃情報があったのか出所不明です (創作の香りも漂います)。

仮に目撃証言があったとして、いつもの通り、恐竜生存説はUMAの正体として最も人気・夢があると共に、最も敷居の高い説であり、個人的にあまり強く推すことはできません。

(アメリカワニ)
(image credit: Wikicommons)

フロリダはクロコダイルとしてアメリカワニ (Crocodylus acutus)、アリゲーターとしてアメリカアリゲーター (Alligator mississippiensis) が棲息しており、現生動物の誤認であればこの2種がぶっちぎりの筆頭候補です。

また、UMA騒ぎをたびたび起こすアメリカマナティー (Trichechus manatus) もフロリダという地域を考えるとやはり候補からは外せません。

情報が入ったら追記します。

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2025年11月20日木曜日

【ご連絡】更新のお知らせ――続報


先日「月曜と木曜は更新できないかも」とお知らせしていましたが、結局のところ——

余裕で一日も休まず更新できてしまいました。

時間的にも全く問題なさそうなので、これまで通り、毎日更新を続けていきます。

更新は今まで通り毎日18:00時です。

これからも、いつものペースでゆるっと読んでいただければ嬉しいです。

時事ネタのニュース記事を試しに入れてみましたが、割と好評なのでちょこちょこ書かせてもらおうかなと。

前にも書きましたが、取り扱ってほしいジャンルがありましたら気軽に書き込んでください。

というか、コメント欄、もっと気軽に使ってください。

そもそも、そんなバカ真面目なサイトじゃないし、UMA初心者の方も気軽に質問したり、それに対し読者の皆さんがお答えしたり、ご自由に使ってください。

誹謗中傷さえなければ何書いていただいても大丈夫です。

今後とも「くりぷとUMA大全 ~ 世界の奇妙な住人たち」をよろしくお願いします!

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青く染まる獣 ~ カリフォルニアの「青肉イノシシ」伝説


■青く染まる獣 ~ カリフォルニアの“青肉イノシシ”伝説

「こんなの、ただのフェイクに決まってる!」――
誰もがそう笑い飛ばしたくなる「はず」の話です。

けれど、カリフォルニア州モンテレーの農地で見つかった「青いイノシシ肉」は、どうやら単なる都市伝説では済まされないようです。

近年、農地で駆除された野生イノシシの肉や脂肪が、まるでネオンライトのような青緑色に染まる現象が報告され、現地メディアを騒がせました。

写真だけ見れば画像加工に思えるその色――しかし、調査を進めた当局は「本物」と断定しています。

― 異様な「青の正体」 ―

(image credit: Noticias Ambientales)

「ほんのり青みがかっている」程度ではありません。

駆除業者のダン・バートン氏はこう証言しています。

「ブルーベリー色だ。まるでネオンが灯ったようだった。」

彼が仕留めた個体の肉は、筋肉も脂も内部まで青く染まり、まるで「冷凍庫で凍りついた生き物」のように見えたといいます。

カリフォルニア州魚類野生動物局(CDFW)の調査によれば、原因は駆除用に設置された毒餌「ジファシノン (Diphacinone)」。

イノシシが直接それを食べたか、あるいは中毒した小動物を捕食したことで、体内に毒素とともに青色の化学物質が蓄積された可能性が高いとのことです。

さらに問題なのは、この毒が加熱しても分解されにくいという点。

調理された後も肉に青い色が残り、人体への影響が完全には否定できないという――まさに“見た目も中身も危険”な異常事例なのです。

― 自然界が警告する「毒の青」 ―


自然界において「青」は、しばしば警告の色とされます。

熱帯のカエル、深海のクラゲ、あるいは猛毒のキノコ――その輝きは「触れるな」というサインです。

一般的に、私たちも「青」い食べ物に食欲をそそられることは稀です。

では、この青いイノシシもまた、人間の世界に現れた自然の警鐘なのでしょうか。

農薬、駆除剤、人工化学物質。

それらが食物連鎖の中をめぐり、やがて森の捕食者にまで届いた――その姿が、「青く光る肉」という形で可視化されたのかもしれません。

一部の現地ハンターの間では、こんな噂も囁かれています。

「青い肉を食べた獣は、夜でも光る眼をしている」と。

科学的証拠は皆無ですが、そうした「パラノーマルの伝承」が生まれてしまうほど、この事件は人々の想像を刺激したのです。

― イノゴン ―


日本にも、イノシシのUMAが存在します。その名も「イノゴン」。

食べられてしまったUMA」として名高いイノゴンは、年の瀬に仕留められたこともあり、猪鍋――いわゆる「ぼたん鍋」として供されたと伝えられます。

ぼたん鍋の名は、薄切りにした猪肉を牡丹の花に見立てて盛り付けることに由来します。

牡丹にはさまざまな色がありますが、一般的に「牡丹色」といえば紫がかった紅、まさに新鮮な猪肉の色そのものです。

ところが、牡丹の中には「青牡丹(せいぼたん)」と呼ばれる青みを帯びた品種もあります。

今回の「青い猪肉」――それはまるで、牡丹が毒を吸って変色したかのような新たなる「青牡丹鍋」の誕生を予感させます。

自然が警告とユーモアを込めて発した渾身のブラックジョークかもしれません。

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2025年11月19日水曜日

茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン


■茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン (ウシクプテラノドン)

今回は牛久プテラノドン (Ushiku Pteranodon)。

UMA研究家の中沢健さんが命名したUMAですね。

中沢さんが茨城県出身ということもあり、同県のUMAを積極的に発信しており、牛久プテラノドンはその中のひとつです。

それでは見ていきましょう。

- 牛久大仏の空を翔ける影 -


中沢さんの命名からも推測できる通り、茨城県牛久市 (うしくし) で目撃・撮影されたプテラノドンによく似た翼竜系のUMAです。

ちなみに、水棲獣人ウシジナーが目撃された牛久沼 (うしくぬま) は、よそ者には意外に感じてしまいますが牛久市ではなく龍ケ崎市 (りゅうがさきし) にある沼 (湖) です。

(ウシジナーの想像図)

台座を含め高さ120メートル、日本最大級の大仏で知られる牛久大仏。

その大仏の頭上を、ある晩、巨大な翼を持つ影が横切ったといいます。

目撃者によれば、翼は「コウモリのように薄い膜状」で、「首が長く、頭の後ろには長大なトサカのような突起」があったといいます。

この奇妙な目撃証言がネット掲示板に投稿されたのが21世紀初頭、それ以降、「牛久プテラノドン」は目撃が増していくこととなります。

- 元々はネットが原点 -

(プテラノドンの全身骨格)
(image credit: Wikicommons)


牛久プテラノドンの最大の特徴は、その発信元がほぼ完全にインターネット上だったことです。

匿名掲示板、個人ブログ、そして初期SNS等々。

21世紀初頭、今ほど情報共有の主流ではなかったSNSですが、「茨城で翼竜が飛んでいる」という興味溢れる話題はUMA界では瞬く間に拡散していきました。

そうすると不思議と「自分も見た」と情報が相次ぐのがUMAの面白いところ。

都市伝説系はそんなものですけどね。

「夜空を横切る巨大な鳥のような影を見た」
「田んぼの上を低空飛行していた」
「車のヘッドライトに翼のような影が見えた」

その多くは具体性に乏しく、物的証拠はありません。

まぁそれこそがUMAの醍醐味でもあるんですけどね。

- 巨鳥? ドローン? それとも? -

(撮影に成功したウシクプテラノドン)
(image credit:)

牛久プテラノドンは目撃だけでなく、実際に撮影にも成功されています。

その姿はまさに、「復元されているプテラノドンそのまま」であり、そんなことがあり得るのかというぐらい瓜二つです。

但し、これについては一考の余地ありで、プテラノドン型のカイトであったり、ラジコン、ドローン等、意図的なフェイク画像ではなく人工物を誤認してしまった可能性も含まれているかもしれません。

そういった人工物の誤認を排除した場合、専門家の意見では、トビやアオサギ等の大型鳥類の誤認が有力視されています。

特に夕暮れ時や逆光で翼の影が膜状に見えることがあるといいます。

- ネットの彼方に棲む翼竜 -


目撃された牛久プテラノドンと、撮影された牛久プテラノドン (中にはフェイク画像も含まれているようです) は必ずしも同じものではない可能性があり、別物として考えてもよさそうです。

ですがいくらUMAの世界といえども、翼竜生存説は恐竜生存説と同レベルに厳しく、その正体として日本には生息していないものの、未知のオオコウモリ説がギリギリ現実感をもちつつ、かつ、最もロマンのある説ではないでしょうか。

牛久プテラノドンは「21世紀のUMAたちは、ネットの中から生まれる」という新しい形態のUMAのひとつといえるかもしれません。

そうそう、最初の目撃は夜間だったといいますから、みなさんも (特に牛久市にお住まいの方は) 夜空をそっと見上げてみるのもいいかも?しれません。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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