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2030年12月31日火曜日
2025年4月29日火曜日
写真にも撮られた!水棲のステゴサウルスか? ~ スラヒーンズ湖の怪物
■水棲のステゴサウルスか? ~ スラヒーンズ湖の怪物 (グレンダリー湖の怪物)
少し前に「スラヒーンズ湖の怪物」を「アキル島のコエロフィシス」と分離したので、紹介していない方のUMAを今回は取り上げます。
日本のUMA本では「スラヒーンズ湖の怪物 = コエロフィシス」といった感じで、もちろん間違いでもなんでもないのですが、スラヒーンズ湖のあるアキル島では全く異なる容姿をしていながら同一UMAと扱われていたため、分けて考えた方が合理的かと個人的には思い別々に紹介します。
なお、旧サイトでスラヒーンズ湖 (Sraheens Lough) とグレンダリー湖 (Glendarry Lough) を別名として呼んでいましたが、同じ湖を指すようです。
ですのでスラヒーンズ湖の怪物 = グレンダリー湖の怪物となります。
さて本題に入りましょう。
既に紹介済みのアキル島のコエロフィシスはその名の通り、恐竜、とくに小型獣脚類であるコエロフィシス (Coelophysis) に似ているのが特徴です。
このコエロフィシスに容姿が似ている、というのは目撃者のスケッチを見たスウェーデン博物館のカール・プレイェル (Carl Pleijel) 博士のお墨付きです。
さて、今回紹介するアキル島で目撃されるもうひとつのUMA、スラヒーンズ湖の怪物 (Lough Sraheens Monster) もまた恐竜に似ているといいます。
こちらはより水棲の傾向が強く、陸に上がった姿も目撃されていますが獣脚類とは程遠く、アンキロサウルス (Ankylosaurus) のような曲竜類、ステゴサウルス (Stegosaurus) のような剣竜類、はたまたディプロドクス (Diplodocus) のような竜脚類、等々、よりずっしりしたタイプのUMAです。
この生物は匿名の男性によりポラロイドカメラで撮影されています。
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「スラヒーンズ湖沿いの幹線道路を走っていた時のことです。
10マイル (約16キロメートル) 離れたマルラニー近郊で、マリンガー出身の二人の若い女性を乗せました。
湖岸沿いに車を走らせているとひとりの女性が『岸から100ヤード (約90メートル) 先に巨大な怪物がいる!』と叫びました。
彼女たちは私を制止しましたが、私はその忠告を従わず湖岸に車を停めると、車を降りてその生物の写真を撮ることに決めました。
怪物の体長はおよそ40フィート (約12メートル)、頭部はグレイハウンドに似ており、長い尾を持っていました。
ホテルに着き、私はホテルの従業員や滞在客たちに先ほどの目撃について話し、さらにポラロイドカメラで撮影した写真を見せると、皆その写真にとても興味津々であったことから、アキル島の住民たちが長年追い求めていた生物の決定的な証拠を私が偶然手に入れたのだと確信しました」
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(正直何が写っているのやら、、、)
(original image credit: Mystery Animals of Ireland)
と、決定的な写真を撮ったはずですが、当時のインスタントカメラの能力でほぼ真っ暗な湖の上を撮影してもその結果はたかが知れています。
何も写っていないように見えますが、詳細な画像分析を行えば、ギリギリ、ステゴサウルス的なシルエットが出てくるらしいです、、、
まあ写真はほぼ当てにならないため、彼らの証言を信じるしかありません。
もうひとつの目撃事件があります。
深夜まで続いたパーティーの帰り道、バーニー・スウィーニー (Bernie Sweeny) なる女性がスラヒーンズ湖を泳ぐ巨大な生物を目撃しました。
当時、友人のメアリー・キャラハン (Mary Callaghan) さんと車の運転手もその場にいましたが、スウィーニーさんの突如取り乱しに、二人は彼女を落ち着かせることに気を取られていたため怪物を目撃することはできませんでした。
しかし、スウィーニーさんが湖の方を指さしていたことに運転手は気付き湖に目を向けると大きな波紋があったのは確認できたといいます。
ただこれにはもうひとつのバージョンが存在し、キャラハンさんも怪物を目撃したというものがあり、更にキャラハンさんの証言なるものもあります。
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「まるでそれは恐竜のようでした。
ゆっくりと歩いていて、体長は20フィート (約6メートル) ぐらいだったと思います」
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初期のバージョンでは目撃者ですらなかったキャラハンさんが、後年のニュースでキャラハンさんがメインの目撃者になっており、かつ証言までしているという変貌から記事自体の信憑性がちょっと低いかもしれません。
取り敢えず、アキル島のスラヒーンズ湖には恐竜に似たUMAが棲息している、とUMAファンなら覚えておきましょうね。
(参照サイト)
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2025年4月28日月曜日
9メートルの巨大淡水魚に遭遇 ~ グリーン・リバーの怪物
■9メートルの巨大淡水魚に遭遇 ~ グリーン・リバーの怪物
今回はグリーン・リバーの怪物 (Green River monster)。
グリーン・リバーは同名の河川がいくつか存在しますが、今回紹介する怪物が棲息するグリーン・リバーは、アメリカ、ケンタッキー州を流れるもので、オハイオ川の支流のひとつとなります。
支流といっても総延長は約620キロメートルもあり、日本最長の河川、信濃川の367キロの1.7倍ほどもあるのはさすがにアメリカといった感じですね。
水深は浅いところで1.5メートル、深いところで7メートルぐらいです。
さてこの川でとてつもなく大きな生物に遭遇したという体験談があります。
見ていきましょう。
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私はケンタッキー州に住んでおり、自宅近くにミシシッピ川とオハイオ川が流れています。
私はもうすぐ15歳になりますが、14歳になってすぐの1999年7月28日、姉たちの大学教授と共にグリーン・リバーでスキューバダイビングをしていた時の話をしたいと思います。
グリーン・リバーを知らない人に少しだけ説明させていただくと、ミシシッピ川から少し離れたところにある川といえばいいでしょうか。
私は海洋生物学に恐怖を抱いており、克服したいと思っていました。
そしてそれを実行するためにスキューバダイビングをすることにしたのです。
私は教授とグリーン・リバーに潜り、川底を這いまわっていました。
教授は私から約3メートルぐらいの距離にいたと思いますが、実際はもう少し近かったかもしれません。
やがてなにかヌメヌメした感触の黒いものに触れたので、そこから細いなにかの上を辿りました。
そこは平らではなく、緩いアーチ状になっており、幅は1.5メートルぐらいだったと思います。
そのアーチ状の川底を約9メートルほど這って辿っていくと、その先端に「ヒゲ」と「鼻」らしきものがあったのです。
もちろんそんなはずはなく、水に沈んだ巨木の枝かなにかと思っていたのですが、その考えはすぐに変わりました。
やはりそれは枝ではなくヒゲであることが分かりました、なぜなら、突如「巨木」が目を見開いたからです!
私はあまりのショックに、まったく身動きが取れなくなってしまいました。
体感的には20分ぐらい固まっていたように思えましたが、実際はおそらく2分やそこらだったでしょう。
人生最悪の時間でした。
我に返り、怪物に食べられまいと全速力でその場を離れ岸へと辿り着きました。
怖くて泣きそうになっていると教授も続いて岸へと上がってきたので今体験したこと全てを話しました。
教授は、その生物がおそらく突然変異種か未知種の体長9メートルの巨大ナマズだろうといいました。
しかし当時、その怪物が、私がヒゲに触れるまで私の存在に気付かなかったことを不思議に思っていたのですが、それはおそらくその巨大ナマズにしてみれば自分などちっぽけな寄生虫程度にしか感じなかったのだろうと推測しています。
この話をすることを厭いませんが、なにせ私は14歳ということもあり、周りはなかなか信じてくれません。
文字通り悪夢であり、それ以来、シーモンスターなんかも調べるようになりました。
この生物がなんであったかはまだ分かりませんから、誰かが解決してくれることを願っています。
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9メートルのナマズ、、、しかも教授が提案、、、
巨大ナマズは確かにリバーモンスターの正体として真っ先に候補に上がる生物のひとつです。
アジア代表のメコンオオナマズ(Pangasianodon gigas) やヨーロッパ代表のヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis)、南米代表ピライーバ (Blachyplatystoma filamentosum) 等々。
彼らは3メートル、もしくは4メートルといわれるも、実際のところそこまで成長するかははっきりしておらず、まあ4メートルぐらいが限界ではないかと思われます。
グリーン・リバーの怪物はその倍以上の9メートル、、、ナマズであるならかなり厳しそうな感じではあります。
ちなみに北米代表の巨大ナマズはおそらくブルーキャットフィッシュ (Ictalurus furcatus) で、上記のナマズほど大きくはなりません (といっても最大クラスは1.7メートル)
ナマズでは少々厳しいので、ナマズから離れチョウザメに目を向けてみましょうか。
オオチョウザメ (Huso huso) であれば7.2メートルの記録があり、非公式のものでは12メートルや10メートルといったものもあり、チョウザメであればナマズよりはかなり可能性はあります。
ま、オオチョウザメは北米には生息しておらず、たぶん北米最大のチョウザメはシロチョウザメ (Acipenser transmontanus) で3メートルぐらいが限界かな。
(image credit by Wikicommons)
また、目撃証言で「ヒゲ」がキーを握っており、チョウザメにもヒゲはあるものの完全に腹側であり、木の枝と間違うような体の上面には出てきません。
というわけでやっぱり証言からのイメージだとナマズ的であり、どうせチョウザメでも無理ならグリーン・リバーの怪物は巨大なナマズということにしておきましょう!
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2025年4月27日日曜日
カスピ海の半魚人?マーマン? ~ ルナン・シャー (ルナンシャー)
■カスピ海の半魚人?マーマン? ~ ルナン・シャー (ルナンシャー)
今回はカスピ海からのUMA、ルナン・シャー (Runan-shah)。
カスピ海 (Caspian Sea) の水棲UMAということでカスパー (Casper) というニックネームも持つようですが使われているのはあまり聞いたことがありません。
カスピ海は日本の国土ほどもある巨大な塩湖であり、ロシア、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタン、カザフスタンの5つの国が隣接します。
そういうわけでカスピ海で目撃されるUMAはどこの国に属するか問題が起こるわけですが、ルナン・シャーという呼び名はイランに伝わる幻獣のようで「海と川の支配者 (もしくは「王」)」という意味を持つそうです。
何世紀にも渡って目撃されてきたといい、その特徴も細かく伝えられています。
体長は驚くほど詳細で165~168センチ、その姿は大型の両生類と人間のハイブリッド。
大変醜い顔、目と口はとても大きく鼻はイルカのクチバシのように尖っており、海藻に似た緑色の頭髪をもちます。
体全体は白っぽく、四肢を持ち、指には水かきがついています。
「海と川の支配者」の名にふさわしく、大きな魚の群れを従え泳ぐといい、時折アザラシのような深い鳴き声をあげます。
そして21世紀に入った2005年にアゼルバイジャンの船長から衝撃的な目撃情報が伝えられます。
「ルナン・シャーは非常に長い時間、わたしの船と並行して泳いでいました。
はじめは大きな魚だと思っていたのですが違いました、その『怪物』の頭部に毛があることに気付いたのです、ヒレもかなり奇妙なものでした。
それに上半身には腕があったのです!」
いかがでしょう?
マーマン、半魚人といったイメージでしょうか。
UMAの中でもマーマン (人魚も含む)、半魚人系は特に取り扱いが困難です、なにせ似たような既知生物が存在しませんから一体どんな生物なのか皆目見当がつきません。
(カスピカイアザラシ)
(image credit by Wikicommons)
しかしルナン・シャーの正体を敢えて既知生物で候補を挙げるとするならカスピカイアザラシ (Pusa caspica) においてないでしょう。
カスピカイアザラシはカスピ海にのみ棲息する鰭脚類で、バイカルアザラシ (Pusa sibirica) と並びアザラシ類最小種。
体長は1.3メートル程度、最大個体でも1.8メートルほどしかなく、褐色の斑点のある暗灰色の毛で覆われています。
体長はカスピカイアザラシの範囲内 (1.3~1.8メートル)、大きな目、大きな口をもち、白っぽい体色、前肢には指もあり、後肢は尾ビレみたいになってはいますがそれでも指はありますし、ルナン・シャーの特徴をそれなりに備えています。
但し、船乗りがカスピカイアザラシを知らないはずがない、というのが最大のネック。
とはいえ、20世紀初頭には150万頭いたカスピカイアザラシですが現在では7万頭程まで激減しており、かつてのように見慣れた動物ではなくなっています。
(参照サイト)
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2025年4月26日土曜日
200年続いた謎の野獣の目撃 ~ ディーンの野獣
■200年続いた謎の野獣の目撃 ~ ディーンの野獣
今回はビースト・オブ・ディーン (Beast of Dean) ことディーンの野獣です。
ディーンの野獣はイングランドのグロスタシャー (Gloucestershire)、ディーンの森 (フォレスト・オブ・ディーン) で18~19世紀にかけて目撃されたイノシシによく似たUMAです。
そしてその正体は実際にイノシシ (Sus scrofa) そのものだった可能性があると考えられています。
えっ?ただのイノシシ?と拍子抜けしてしまうかもしれません。
まず、ディーンの野獣は「ただのイノシシ」ではありません。
非常に大柄であり、突進して樹木や垣根をなぎ倒すとてつもなく凶暴なイノシシだったといいます。
そしてそもそもその正体が仮にただのイノシシだったとしても不思議な存在なのです。
頂点捕食者のニホンオオカミ (Canis lupus hodophilax) を失った日本ではイノシシは増加傾向にあり問題にもなっていますが、世界的に見るとそうではありません。
特にイングランドでは15~16世紀、遅くとも17世紀までには狩猟により絶滅しており、その後、数度の再導入を試みるも定着することはなく短期間で絶滅しているからです。
そう、現在の日本でニホンオオカミやニホンカワウソ (Lutra nippon) が目撃されるようなもので、ディーンの野獣の噂のあった18~19世紀、イングランドでイノシシが目撃されること自体が事件だったのです。
1805年にディーンの野獣を仕留めたという不確かな記録もありますが、それによればディーンの野獣はイノシシに似るものの、イノシシより巨大で別の生物であった、というようないかにもUMA的な逸話です。
その後もディーンの森で謎の咆哮が聞こえたといったものやイノシシの群れを見たといった噂は続くものの、それ以降捕獲した例は皆無であり、そもそも1805年の射殺されたというディーンの野獣も物的証拠は一切残っておらず、その存在は200年にもわたり都市伝説以上のものではありませんでした。
ディーンの野獣は絶滅したと思われていたイノシシの生き残りだったかもしれませんし、もしかすると短期間で絶滅したと思われた再導入後のイノシシだったかもしれません。
ま、日本のニホンオオカミやタスマニアのフクロオオカミ (タスマニアタイガー, Thylacinus cynocephalus) のように、絶滅直後は逆に注目が集まり不確かな目撃情報が増えるので、ディーンの野獣もそういった類のものに過ぎなかったのかもしれません。
無くなると欲しくなっちゃう人間の性 (さが) による創造物ですね。
いずれにせよ、20世紀にもなるとディーンの野獣は噂すらなくなってしまいました。
なお現在は何度目の再導入か分かりませんが20世紀末に導入したものが野生下で繁殖が成功、ディーンの森には確かに「野獣」が存在しているようです。
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