■ アパートの最上階に現れた謎の階
今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックスの話。(グリッチ・イン・ザ・マトリックスの詳細についてはこちらをご参照ください)
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私は現在22歳のインド人ですが、今から書くことはこれまでの人生のいかなるものよりも、最も鮮明に覚えている出来事のひとつです。
これは私が17歳の時の出来事で、お酒を飲んで酔っ払っていたわけでもありませんし、白昼夢を見ていたわけでもありません。
はっきりと覚醒しているときの出来事です。
その日、私は母と叔母の家を訪れていました。
叔母は古い公営アパートに住んでおり、確かその建物は5~6階建てで、コンクリート造りの壁と階段だったと記憶しています。
叔母は3階に住んでおり、私は子犬を見るために階下を降り、彼らと遊んでから3階の叔母の部屋へと戻ろうと階段を上りました。
しかし不思議なことに3階以上、上っているような感覚になりましたが、壁も階段も見慣れなコンクリート造りではありません、というよりも周りには見慣れたものがなにもないのです。
階の表示もなく、いくら上ってもただ永遠と同じ階段と壁が続いているような感じなのです。
3階などとうに過ぎており、もっともっと上へ上へと昇っている感じでした。
そしてついに階段は終わり、一番上の階上に到着しました。
それまでコンクリート造りだった壁や階段でしたが、到着した瞬間、全ての光景が変わりました。
そこはアパートではなく、学校の廊下のようなつくりになっていたのです。
インドの高校にあるような廊下ではなく、アメリカ映画に出てくるような高校の作りで長い廊下にはたくさんのロッカーが並び、廊下は明るく照らされていました。
全く見慣れない光景、そして雰囲気。
そこにいる学生たちはインド人ではありませんでしたが、全く自然な行動をしていました。
私はあまりのことにそのまま廊下に立ち尽くし、この学生たちはこんなアパートの最上階で一体何をしているのだろう、いや、そもそもこの古いアパートに、こんな清潔で近代的な場所があることが不思議でなりませんでした。
そしてそこで最もはっきりと覚えているのは、その学生たちの中にアフリカ系の女性がおり、じっと私を見て私に手を振り、挨拶をしてきたことです。
彼女は私の存在を全く不思議に思っていないようで、私に向かって微笑んでいました。
私は挨拶にこたえることもできず、ただただその場に凍り付いていました。
私はゆっくりと振り返り、後ずさりしながら階段を降りることにしました。
すると、階段を上ってきた時とは全く異なり、降りるに従い階段と廊下はいつもの見慣れたコンクリート造りに戻っていました。
そして、気付くとそこは叔母の住む3階、すべてが元通りになっていました。
信じられない気持ちになり、私はまた階上へと上ると、そこは見慣れたアパートの4階で、もちろんさきほどみたアメリカの高校のような長い廊下もロッカーも、そして学生たちも、私に微笑んだアフリカ系の女子学生も何もかも消え失せていました。
叔母に、この近くにそのような学校はあるか、アパートに改装された部分はあるか等、いろいろ尋ねてみましたが、叔母は私が何の話をしているのかさっぱり理解できないようで、「そんなものはない」とだけいい、私が白昼夢でも見たのだろうと思っているようでした。
もちろん私は狂っていません。
絶対に白昼夢などではなく、完全に現実でした。
あの明るい照明、近代的なつくりの壁、アフリカ系の女子生徒、すべてが鮮明でその細部までもはっきりと覚えています。
まるで数分間、別の次元に迷い込んだような感覚。
説明のつかない経験ですが、それは実際に起こったことです。
忘れられない体験、ですがこれを誰かに話してみようとする勇気はありませんでした。
頭がおかしいと思われるに違いないからです。
タイムリープ?次元間の交錯?限界空間 (空間の歪み)?それともそれ以外のなにか?
私は決して頭がおかしくはありません、現在もふつうに仕事に従事しています。
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(参照サイト)
reddit / Imaginary-Direction1
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