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2026年2月25日水曜日

謎の海洋生物 ~ イチジクカンチョウムシ


■謎の海洋生物 ~ イチジクカンチョウムシ

海岸線を歩いていると、なぜか場違いなイチジク浣腸を目にすることがあります。

世の人々は、海岸で一体何をしているんだ!?

……と思った次の瞬間。
もしそれがイチジク浣腸ではなく、イチジク浣腸に「擬態」した生物だったとしたらどうでしょうか。

― イチジクカンチョウムシ ―

(イチジクカンチョウムシの実際の画像)
(image credit: StackExchange)

今回はイチジクカンチョウムシ。

当然ながら、そんな和名を持つ生物は正式には存在しません。

これは StackExchange に投稿された、正体不明の海洋生物です。

カナダの大西洋側の浜辺に打ち上げられていたもので、体長はおよそ5センチ。

どちらが頭部で、どちらが尾なのかも即座には判断できない、奇妙なシルエットをしています。

まさか人目を避けるため、イチジク浣腸に擬態していた……というわけではないでしょう。
たぶん。

せっかくなので、ビーチにイチジク浣腸が落ちている理由について補足しておきましょう。

観光客が浜辺で浣腸を楽しんでいるわけではありません。

釣り人サビキ釣りの餌入れ(注入器)にイチジク浣腸の空容器が便利なため使用され、そのまま遺棄されたものと考えられています。

つまり、「浣腸っぽい何か」が海岸に落ちている状況自体は、意外と現実的なのです。

― その正体はホシムシ? ―


では、このイチジクカンチョウムシの正体を考えていきましょう。

まず候補として挙がるのが、ホシムシSipuncula)です。

ホシムシは、正式には星口動物と呼ばれる無脊椎動物の一群で、全体的にやや太めのワーム状の体をしています。

名称の由来は、頭部先端にある触手が放射状に広がり、星のような形状を示す点にあります。

体長は多くの種が10センチ未満で、最大種でも50センチ程度。

サイズだけを見れば、この謎の生物と一致します。

しかし、写真から確認できるシルエットは、ホシムシに見られる均一な太さとはやや異なり、イチジク浣腸のように一端が極端に細くなっています。

また、頭部触手が確認できない点と、体表に体節のようなラインが見えない点は大きな相違点です。

形は似ている。

しかし、構造が一致しない。

ホシムシ説は、可能性の一つではあるものの、決定打に欠けると言わざるを得ません。

― ナマコという、最適解 ―

(パラカウディナ・キレンシス)
(image credit: Wikicmmons)


そこで浮上する、より現実的な候補がいます。

ナマコです。

ナマコ?
と、ここで少し拍子抜けしたかもしれません。

しかし、砂泥底に生息するナマコの一部であるシロナマコ属Paracaudina)やカウディナ属Caudina)の仲間は、非常に特徴的な形態を持っています。

これらのナマコは、体の後方に「ネズミの尾」のような細長い突起を備えています。

シロナマコの一種であるパラカウディナ・キレンシスParacaudina chilensis)の英名は、ネズミオナマコ(rat-tailed sea cucumber)。

彼らは砂の中に体の大部分を埋め、この細い尾状部のみを砂の表面に出して呼吸を行います。

あの「浣腸のノズル」のような部分は、見た目の冗談ではなく、生存に不可欠な呼吸器官なのです。

さらに、ナマコの皮膚には「骨片」と呼ばれる微細なカルシウム結晶が含まれています。

これが、打ち上げられて乾燥しかけることで、独特の張りとテカリを生み出します。

結果として、ゴムやプラスチック製品に酷似した質感が現れる。

偶然とはいえ、イチジク浣腸としての完成度が異様に高くなる理由は、ここにあります。

正確な種の特定までは困難ですが、このイチジクカンチョウムシの正体は、シロナマコ属を中心としたナマコ類である可能性が高いでしょう。

浜辺に転がる、あまりにも生活感に満ちた「異物」。

それが、海底で静かに呼吸し、砂に潜む生物の一部だったとしたら――

自然はときどき、こちらの想像力を試すような悪ふざけを、平然とやってのけるのです。

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2026年2月24日火曜日

【未解決事件】仮面を被って謎の死を遂げた二人 ~ リード・マスク事件


■仮面を被って謎の死を遂げた二人 ~ リード・マスク(鉛の仮面)事件

今回は、ブラジルで起きた「リード・マスク事件(The Lead Masks Case)」。

1966年、二人の電子技師が丘の上で死体となって発見されました。

彼らは逃げていません。

隠れてもいません。

予定通り、そこに行き、予定通り、死んでいたように見えたのです。

― 発見されたのは「儀式の後」だった ―


1966年8月20日。

ブラジル・ニテロイ市、ヴィンテンの丘。

凧揚げをしていた少年が、草むらに並ぶ二つの遺体を見つけました。

遺体はマノエル・ペレイラ・ダ・クルス(32歳)と、ミゲル・ホセ・ヴィアナ(34歳)。

いずれも電子機器技師で、テレビ修理などを生業としていた、ごく普通の市民でした。

しかし――
彼らの服装は異様でした。

スーツにネクタイ。

その上からレインコート。

そして、顔の上には鉛板で作られた即席の「仮面」。

目だけを覆う、無骨で、目的がはっきりしすぎている仮面でした。

― 残されていたのは「持ち物」ではなく「手順」 ―


遺体のそばには、奇妙な遺留品がありました。

水の入ったボトル。

濡れたタオルが2枚。

そして、小さなノート。

そこに書かれていたのは、感情の一切ない指示文でした。

「16:30 指定の場所へ。18:30 カプセルを飲み込む。効果が現れた後、信号を待ち、鉛の仮面で目を保護せよ」

これは遺書ではありません。

告白でもありません。

作業手順書――

― 異常なのは「非日常」ではなく「几帳面さ」 ―


捜査が進むにつれ、さらに奇妙な点が浮かび上がります。

彼らは丘へ向かう途中、バーで水を購入しています。

その際、空き瓶を返却すれば戻る、わずかな保証金について確認し、領収書まで受け取っていました。

数分後に「未知の実験」を控えた人間の行動とは思えません。

また、激しい雨の中で新品のレインコートを購入したにもかかわらず、店を出る際には着用していませんでした。

それはまるで、
「この場所、この時刻で、この行為として着る」
と、決められていたかのようでした。

― 正体不明なのに、曖昧ではない ―


警察は毒殺、事故、強盗を疑いました。

しかし、すべてが噛み合いません。

外傷はなし。

金銭も盗まれていない。

解剖では毒物反応は検出されず、2000回以上の化学検査も無駄に終わりました。

彼らは、誰かに殺された痕跡がないのです。

同時に、自然死とも言い切れない。

この事件が奇妙なのは、「正体不明であるにもかかわらず、抽象化できない」点にあります。

捕獲されたUMAでもない。

都市伝説のように曖昧でもない。

彼らは、あまりにも「具体的」でした。

― その前に、すでに「越えていた」 ―


事件の数か月前、ミゲルは友人たちと、アタフォナ・ビーチで実験を行っていました。

夜の海岸で起きた爆発。

10km先まで響いた轟音。

空を照らす火の玉。

硫黄臭。

砂浜に残された、幅35cm、深さ25cmの巨大な轍。

これは単なる噂話ではなく、複数の証言で裏付けられています。

彼らはこの時点で、「通常の電子工作の範囲」を逸脱していた可能性があります。

― 鉛の仮面は、何を遮断するためのものだったのか ―


最も有名なのは、UFO・異次元接触説です。

彼らは科学と心霊主義を結びつけるグループに属しており、強烈な光や放射線から目を守るために、鉛の仮面を用意した。

別の説では、幻覚剤による事故死。

また、第三者による詐欺や誘導の可能性も否定はできません。

しかし、どの説にも決定的な証拠はありません。

当時の警察署長は、最終報告書にこう記しています。

「これは、魂の存在を証明するための実験だった可能性がある」

― 実験は失敗したのか、それとも ―


ヴィンテンの丘には、頂上へ至るルートが8つありました。

しかし、彼らがどのルートを辿ったのかは、現在も分かっていません。

ただ、発見場所は、外界から遮られ、空だけが広く見える場所でした。

彼らは、何かを「待っていた」。

それだけは確かです。

信号を。

あるいは、結果を。

もし実験が成功していたなら。

彼らは、そこに「いなかった」のかもしれません。

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2026年2月21日土曜日

イタリア、ポー川に生息!多足の巨大爬虫類 ~ ゴロー(ゴーロ・モンスター)


■イタリア、ポー川に生息!多足の巨大爬虫類 ~ ゴロー(ゴーロ・モンスター)

イタリアに流れるポー川の中流に、ゴローという村がある。1975年6月中旬、この村で、世にも怪奇な珍獣が目撃された。 しかも一回だけではない。多数の人によって、数回も目撃されている。そのため、地元の新聞でも盛んに報告された。

目撃された地名にちなんで「ゴロー」と名付けられたその珍獣は、全体の形はトカゲに似ていて、体長は約3メートル。さらに不気味なのは、たくさんの小さな足が付いている。そのうえ、不格好な舌をぶらぶらさせている。まるで足の生えた大蛇である。

もっとも、地元ですら、否定的な意見も強い。遊園地か動物園から逃げたワニが野生化したのではないかというわけだ。 しかし、ゴロー地方の冬は寒い。さらに、ゴローは、1975年以降にも目撃されている。

ゴローがワニだったら、冬を越したことになるのだ。ゴローの存在を信じる人たちには、熱帯でしか生きられないワニが冬を越すことができるわけがないと、反論している。

――――――――――――――――――


今回はゴロー

あまり有名ではないですが、日本のUMA本では散見される謎の生物。

冒頭は『「幻のモノ」がハッキリする本(びっくりデータ情報部[編])』から引用。

海外では情報が見つからず、これも日本のUMA本限定、、、

― ポー川とゴロー ―


まずは怪物が目撃されたというポー川とゴローという名の村について。

ポー川(Po)は本サイトでも何度か登場している実在する川で何ら問題はありません。

イタリア最長の川として知られ、総延長は650キロメートルにも及びます。

問題はゴローという村。

いくら探しても出てきません。

しかも妙に日本人の名前を彷彿とさせる響き。

やはり日本のUMA本の創作で決まりでしょう――

― ゴローという村 ―


しかし、、、

イタリアのエミリア=ロマーニャ州フェラーラ県にはゴローではなく「ゴーロ(Goro)」という自治体が存在します。

そのスペルから、昔のUMAでは「ゴロー」と訳してしまったに違いありません。

ゴーロは、日本のUMA本のように「イタリアに流れるポー川の中流」には位置していませんが、アドリア海に注ぐポー川の河口に位置しており、ちょっとした表記揺れかもしれません。

そしてそれならばと調べたところ――

― ゴーロ・モンスター ―


存在しました、ゴローならぬ「ゴーロ・モンスター(Goro monster)」

イタリアの三大主要紙のひとつ、ラ・スタンパ紙に掲載されていました。

1867年に創刊された歴史ある新聞で、決してガセネタ満載のタブロイド紙などではありません。

それでは当時(1975年6月28日・29日号)の記事の内容を見てみましょう


――――――――――――――――――

イタリアの恐竜?:ゴーロ・モンスター(1976年)
著:エドアルド・ルッソ

厳密には伝統的な海竜や淡水の怪物に分類されるものではないが、イタリアの運河に現れた「遠吠えを上げる生物」は、奇妙な水生生物の記録に名を連ねる価値がある。

1975年6月、ヴェネツィアからポー川を挟んだ対岸に位置するゴーロ近郊の農場で、マウリツィオ・トロンビーニがトマトの苗の手入れをしていたところ、草むらで何かがガサゴソと音を立て、驚く農夫の脇を通り過ぎていった。この生物は報道機関によって即座に「ゴーロ・モンスター」と名付けられ、その年の長く暑い夏のイタリアで一躍時の存在となった。

トロンビーニ氏の証拠によれば、その生物は「足のある大きな蛇」のようで、体長は約3メートル、太さは犬ほどもあったという。10フィート(約3メートル)を超える巨体に、「不気味で意地の悪そうな、ぶらりと垂れ下がった舌」を持っていた。

地元の警察署(憲兵駐在所)の責任者であるスターケッリ曹長(または准尉)は、トロンビーニの興奮した報告を真剣に受け止め、フェラーラの当局へ電報を送った。ほどなくして警察や兵士たちがトマト畑を調査し、幅20センチメートルほどもある奇妙な足跡を計測している。

ゴーロ・モンスターはそれ以前にも数回目撃されており、一見すると「突然変異した多足のムカデ」のような姿だという。夜にはオオカミの遠吠えに似た鳴き声を上げると報告されている。

地元住民は、この怪物はヴェネツィアからやってきたのだと主張している。一方で、事情に詳しい「専門家」たちは(未確認現象研究家のフォートやサンダーソンなら鼻で笑うような)分かりきった説明に飛びついた。いわく「その正体は動物園から逃げ出したワニであり、それが運河の環境に適応し、トマト畑での採餌を楽しんでいるのだ」というものである。

――――――――――――――――――

― 正体は? ―


「突然変異した多足のムカデ」という表現が判断の分かれ道ですね。

ここを「ムカデのような細長い体型」と解釈するか、日本のUMA本のように「たくさんの小さな足が付いている」と解釈するか――

後者はちょっと非現実的ではあるものの、UMAとしては興味深く、爬虫類とムカデのハイブリッド系という極めて異質な存在となります。

個人的には、ワニ、もしくはオオトカゲ系の大型爬虫類だった可能性が高いと考えています。

しかし、それが本当に何だったのかを、今となって確かめる術はありません。

1975年の夏、ゴーロ近郊の畑で、人々は「足のある大蛇」を見た――

ただそれだけ。

その正体がなんであれ、怪物は確かに目撃された――

ゴーロ・モンスターとは、そういう存在なのです。

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2026年2月20日金曜日

大阪、天満橋に現れた飛翔系UMA ~ テンマ・ヒューマノイド


■大阪、天満橋に現れた飛翔系UMA ~ テンマ・ヒューマノイド

今回は読者様からのUMA目撃情報です。

まずは内容を見ていきましょう。

―――――――――

私が見たのはほぼ一年前冬、道路向かいのマンションの屋上に真っ黒なマントを纏った人間的な生物がいました。

大阪の天満橋というところです。子供くらいの背丈で映画で有名なドラキュラ伯爵や悪魔といった風情は完全ヒューマノイド! ジッと見つめ合うこと2分ほど。

いきなり飛び立ち、私の前、3メートルで急left turn! 

オオワシ系猛禽類鳥類ではありません。

翼のある知的生命体で、にたり顔で去って行きました。

都会の真ん中なので、他に見た人が必ずいますよ。

結局2日間続けての出会いでした。

カーゴイル?西洋では有名ですが、似てます! 翼竜の変化系だったのでしょうか? 

場所は帝国ホテル大阪の北側直ぐで、自宅マンションのベランダ越しでした。

只今奈良市在住で、今年、同じ場所へとまた引越しするつもりなので、その時は撮影もして完全調査レポートをしようと張り切っています。

―――――――――

― 日時と場所 ―


2026年2月4日に頂いたもので、約1年前の冬の出来事ということですから、2024年12月~2025年2月ぐらいと考えてよいでしょう。

目撃地点は大阪の天満橋(てんまばし)ということなので、大阪市北区での目撃です。

― 飛翔系ヒューマノイドの特徴 ―


人間的な生物で空を飛べる、という特徴から、飛翔系ヒューマノイド、例えばモスマンやバッツカッチ、フライング・ヒューマノイドと同系のUMAと考えられます。

目撃地とその特徴からテンマ・ヒューマノイド(Tenma humanoid)と呼ぶことにしましょう。

身長は子供くらいということなので、おそらく1~1.2メートルほど。UMAとしては小柄です。

― ヒューマノイド性の違い ―


ヒューマノイド系と言っても、モスマンバッツカッチは鳥やコウモリ的ですが、読者様の目撃はかなり「人間的(ヒューマノイド)」であったことから、少々異なる印象です。

では、フライング・ヒューマノイドに近いかというと、一般的にフライング・ヒューマノイドは形状こそ人間的でも非常に無機質です。

テンマ・ヒューマノイドは「見つめ合う」「ニヤリと笑う(含み笑いをする)」といった著しく有機的な特徴を持つため、フライング・ヒューマノイドともまた異なる存在のようです。

― ガーゴイル ―


読者様が挙げたガーゴイル的な飛翔モンスターの方が近いかもしれません。

そもそもガーゴイルは、教会の雨どいなどに配置される魔除けの彫像ですが、欧米では「夜間にだけ石の呪縛を解き、街を徘徊する」という伝説が根強く残っています。

今回の目撃が夜間であったなら、天満橋のビル群のどこかで、伝説の通りに動き出した「生ける彫像」が、都会の夜風を楽しんでいたのかもしれません。

― 情報提供 ―


人通りの多い街中での目撃であり、目撃者様は他にも同一の怪物を目撃した人がいるはず、ということです。

ぜひご情報をお寄せください。

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2026年2月18日水曜日

熊本の巨大スッポン目撃事件:第2弾 ~ クマガワオオスッポン


■熊本にはやはり巨大スッポンが生息している? ~ クマガワオオスッポン

今回は読者様からいただいた、巨大スッポンの目撃情報です。

まずは内容を読んでみましょう。

――――――――

私は熊本県の八代市出身です。

ここは球磨川という日本三大急流が海に流れ込む場所です。

ここから上流側に川の流れに沿って行く国道があります。

夏場ツーリングしているとワンド(よどみ)部分に国道のある20メートル位ある崖の上から見ても、明らかに巨大なスッポンが浮いて居たのをよく目撃していました。

釣りをされた事がある方なら経験があると思いますが水の中や浮いてるものはある程度は大きく見えますがそれでも60センチ以上はあったかと思います。

なお、ワンド一ヶ所だけではなくて何ヵ所にも居ました。見間違いかと思ってワンドの度にバイクを停めて、そーっと覗き込んでスッポンがゴボッと潜って行くのを確認しています。

――――――――

― 球磨川の巨大スッポン ―


巨大なスッポンが目撃された球磨川(くまがわ)は、熊本県南部を流れる一級河川で、総延長は九州第3位の115キロメートルです。

目撃された川の地名にちなんで、この巨大スッポンをクマガワオオスッポン(River Kuma giant softshell turtle)と呼ぶことにしましょう。

以前にも熊本県で巨大なスッポンの目撃情報をいただいています。その時は轢死体で、マンホールの蓋(直径60センチ)よりやや大きめだったとのことです。今回の目撃情報とほぼ同じサイズであることが分かります。

― 日本国内のスッポン最大記録 ―


日本国内のスッポンの最大記録は、2021年、沖縄県読谷村の沖縄ハム総合食品スッポン養殖場で発見された甲長40センチ、体重7.96キログラムのメスで、「エリザベス」と名付けられました。

野生下では2011年、京都府城陽市(じょうようし)の木津川(きづがわ)で発見された甲長38.5センチ、体重7.35キログラムの個体が最大とされています。

いずれも種ははっきりしておらず、前者がニホンスッポン/シナスッポンPelodiscus sinensis)、後者がスッポン/アジアスッポンPelodiscus japonicus)、もしくは交雑種と言われています。現在、和名と学名の分類学上の混乱があり、学名で判断するのが安全です。

どちらも甲長・体重ともに大差はなく、首を伸ばした体長は60センチを超えるといわれています。読者様からいただいた目撃情報も十分に現実的で、場合によっては甲長で日本記録を上回る可能性もあります。

また、近年はペットとして持ち込まれたアメリカ原産種、フロリダスッポン(Apalone ferox)が野生化しているといわれています。

最大個体は甲長60~70センチともいわれ、フロリダスッポンの可能性も捨てきれません。

― 世界の巨大スッポン ―

(インドコガシラスッポン)
(image credit : Wikicommons)

クマモトオオスッポンの記事でも触れましたが、世界に目を向ければ甲長1メートルを超えるスッポンは珍しくありません。

伝説の巨大スッポン系UMA、ホアン・キエム・タートルの正体とされる絶滅寸前のシャンハイハナスッポンRafetus swinhoei)、甲長1.4メートルの世界最大のスッポン、タイコガシラスッポン (Chitra chitra) やマルスッポン (Pelochelys cantorii)、ナイルスッポン (Trionyx triunguis) 等が知られています。

現在、国内に生息するスッポンで甲長1メートル級の種は確認されていませんが、巨大な個体が発見されるとローカルニュースになることもあります。読者様が目撃されたような突出した巨大個体が今後発見される可能性は十分にあるでしょう。

―――――――――

引き続きUMA、グリッチ、ゴースト等々、現実的なものからパラノーマルなものまで募集していますのでお気軽にコメント欄に書き込むかメールしてください

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2026年2月17日火曜日

電話の向こうにいたのは――「別の彼女」


■電話の向こうにいたのは――別の彼女


グリッチ・イン・ザ・マトリックスとは、この「現実」と思って暮らしている世界は、実は「現実」ではなく「仮想世界」であり、我々はただのパソコンの中の住人に過ぎないのではないか?という陰謀論系の話です。

もし、目の前の電話から聞こえる声が、現実の人間ではないかもしれないと感じたら。

あなたは、その瞬間を「ただのグリッチ (バグ)」と片付けられますか?

今回は、日常の裏側に潜む「異世界干渉」の記録です。

電話という普通のインフラが、異なる時間線の存在とつながったのかも――

― 深夜の連絡 ―


大学時代、体調が悪かった私は、翌日の授業を休むために友人へ電話をかけました。

声も会話の内容も、間違いなくその友人そのものでした。

話した内容は、二人だけが知ってる共有事項、他人には理解できないものです。

さらに念を入れ、話したものと同じ内容のメッセージも送っています。

この時点では、何の異常もない、いつも通りの夜――

― 「その時間、私は寝ていた」 ―


翌日、昨夜の電話の話題を持ち出すと、友人は首をかしげました。

「え?ほんとそれは本当に私?だってその時間、私寝ていたわよ」

確率は低いけど友人は寝ぼけていたのかも?

それで私は彼女のルームメイトにも聞いてみました。

「ああ、その時間なら彼女はずっと寝てたわ。電話なんかしてなかったわ」

声も会話内容も本人そのものなのに、現実の本人は眠っていた。

世界が静かにねじれ始めた瞬間でした。

― 0秒通話 ―


私が夢で友人と会話したのを勘違いしているのかもしれません。

そう思って通話履歴を確認してみると、確かに友人への発信履歴がありました。

しかし――
通話時間は0秒。

成立していない通話、しかし確かに私は彼女と言葉を交わした記憶がある。

送信済みのメッセージ……

現実の記録と体験が食い違う。

― 別の世界の声 ―


この状況を説明する合理的な説明はひとつしかない。

私は「別のタイムラインにいた彼女」と通話していた……

現実の彼女の声と知識、番号は同じでも、その存在は別世界に属していた。

日常のインフラが、ほんの一瞬だけ異なる世界とつながった――
そんな解釈が最も矛盾が少ない。

― 科学の常識を超えて ―


脳の錯覚、記憶の混同、睡眠中の反応――
科学的に片付けることも可能かもしれない。

通話ログは0秒。

直後に送ったメッセージの記録だけが正常に残っている。

この状況を偶然と呼ぶことは、もはや不可能――

― あなたの電話にも潜むかもしれない ―


この現象は「日常の裏側で現実がずれる瞬間」を示しているかもしれません。

もしかすると、あなたのスマホにも、別の世界の「あなたの知人」が出る可能性が……

もし、夜中の電話が0秒で終わったのに会話が成立していたら――

あなたはそれが「あなたの本当の友人」だと言い切れますか?

(参照サイト)
reddit

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2026年2月14日土曜日

聖なる鳩を爆弾に詰める狂気 ― プロジェクト・ピジョン(プロジェクト鳩)


■聖なる鳩を爆弾に詰める狂気 ― プロジェクト・ピジョン

現在、世界中で鳩は平和のシンボルとされています。

しかし、それは第二次大戦後に広まったもの――

むしろ鳩は「軍用鳩(ミリタリー・ピジョン)」のイメージがありました。

今回はそんな時代の「狂気のプロジェクト」を見ていきます。

― 爆弾の中で夢を見るもの ―


第二次世界大戦中、アメリカは「生きた誘導装置」を本気で兵器に組み込もうとしていました。

それは比喩ではありません。

爆弾の先端には、電子回路ではなく、訓練された鳩が座る予定だったのです。

プロジェクト・ピジョン(プロジェクト鳩)――

行動心理学者B・F・スキナーは、この発想を狂気だとは考えていませんでした。

むしろ当時の技術水準を前にすれば、極めて現実的な選択肢のひとつだったのです。

― 爆弾の先端という居場所 ―


試作された誘導装置の内部は、決して広いものではありませんでした。

鳩たちは羽ばたいて暴れないよう、体を包み込む拘束具に収められていました。

外から見ると、それは靴下のようにも見えたといいます。

半円状の布の中に固定され、首だけを前に出し、ただスクリーンを見つめ続ける。

ミサイルの鼻先に、そうした「靴下に入れられた鳩」が3羽、並んで座る光景は、視察に訪れた軍関係者の記憶に、強い違和感として残りました。

兵器は通常、威圧的であるべきものです。

しかしそこにあったのは、あまりに生活感のある狂気でした。

― 欲望によって動く誘導装置 ―


鳩たちを動かしていたのは、忠誠心ではありません。報酬でした。

スクリーンに映し出さエル標的を正確に突けば、種子が与えられる、ただそれだけの仕組みです。 

しかし、その報酬設定には、行動心理学の冷徹な計算が隠されていました。

爆弾が標的に近づき、スクリーンの像が大きくなるにつれ、報酬の頻度が加速するように設計されていたのです。

標的に激突するその数秒前、給餌器のゲートは全開になり、鳩は人生で最大のご馳走にありつけるよう設計されていました。

彼らにとって、死の瞬間は「絶望」ではなく、欲望が満たされる「至福の絶頂」として再定義されていたのです。

爆弾の進路は、計算式でも、レーダーでもなく、死の直前に約束された「最後の一粒」を熱狂的に求める、小さな欲望によって修正されていたのです。

当時の最先端兵器が、一羽の鳩の狂信的な集中力に全幅の信頼を置いていたという事実は、後世から見れば、ほとんど恐ろしい寓話のようにも感じられます。

― 忘れなかったもの ―


この計画は、実戦投入されることなく中止されました。

しかし、それで話が終わったわけではありません。

数年後、スキナーは、かつての「パイロット」たちを再びスクリーンの前に座らせています。

長い空白の時間があったにもかかわらず、鳩たちは迷うことなく、正確に標的を突き始めました。

まるで、時間という概念が存在しないかのようでした。

スキナーはこの様子を、誇らしげに語ったとも、どこか寂しげだったとも言われています。

生き物は、電子機器よりも遥かに忠実な記憶装置だったのです。

― ペリカンの喉袋 ―


この誘導爆弾は「ペリカン」と名付けられていました。

巨大な嘴を思わせるノーズコーンの内部には、当時の最新鋭の電子機器が詰め込まれていると信じられていました。

その奥に、布に包まれた3羽の鳩がいるとは、誰も想像していなかったのです。

レーダーでも、真空管でもありません。

ただ、スクリーンと、くちばしと、欲望。

それだけで、爆弾は標的へ向かうはずでした。

― 宙に浮いた絶頂 ―


結局、このプロジェクトで「名誉の戦死」を遂げた鳩は、一羽もいませんでした。

実戦投入が却下されたことで、彼らは「死の瞬間に至福の報酬を得る」という学習のゴールを奪われたのです。

彼らにとって、戦後の平和な毎日は、ただただ「期待した報酬がいつまでも訪れない、退屈な空白」に過ぎなかったのかもしれません。

科学が生んだこの歪なシステムは、誰の血も流すことなく、ただスキナーのガレージで静かに時を重ねることとなりました。

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2026年2月13日金曜日

ロッホ・マリーに潜む謎の水棲怪物 ~ ムク=シェルチ


■ロッホ・マリーに潜む謎の水棲怪物 ~ ムク=シェルチ

今回はマリー湖の怪物 (Loch Maree monster)、ムク=シェルチ (The Muc-sheilch)。

スコットランド北西部に位置するマリー湖 (Loch Maree) は、スコットランドで4番目に大きく、険しい山々、そして深い森林に囲まれた、とても透明度の高い湖として知られます。

この湖は氷河期の名残とされ、入り江や小島が複雑に点在しています。

昼間でも湖底が深く沈んだ影を作ることがあり、光の反射や波の揺らぎが独特の幻想的な雰囲気を生み出しています。

ケルト人やノルマン人が暮らしたこの地には、今も伝承文化が息づきます。

湖や川には神秘的な生き物の目撃談が絶えず、湖の奥深くに未知の生物が潜んでいるかもしれないという想像を掻き立てます。

ムク=シェルチもその一つ、湖に生息する神秘的な水棲UMAとしてその存在を知られています。

― 湖面に浮かぶ奇妙な影 ―


目撃者の証言によれば、ムク=シェルチは長くしなやかな体を持ち、水面に頭を持ち上げることがあるといいます。

かつて地元の漁師や冒険家たちは、水面に映る巨大な影に驚き、息をのむこともしばしばでした。

19世紀末、ミスター・バンクス・オブ・レターウー (Mr. Banks of Letterewe) なる冒険家が、この湖を干してムク=シェルチを探した、なんて逸話があります。

さらに石灰(quicklime)を用いて捕獲を試みたという大胆な話も伝わります。

しかし結果は失敗に終わりました。

こうした挑戦の歴史が、UMAとしての神秘性をより際立たせています。

― 巨大ウナギか、プレシオサウルスか ―


ムク=シェルチの正体は謎に包まれていますが、いくつかの説があります。

まずは巨大ウナギ説、スコットランドの湖には大きなウナギが生息し、目撃談に合致する可能性があります。

そしてスコットランドといえばネッシー (Loch Ness monster)、そしてネッシーといえばプレシオサウルス

ムク=シェルチも首の長い爬虫類を彷彿させることから、UMAの正体としてクラシカルなプレシオサウルス生存説を推す声もあります。

また、生物ではなく、波や倒木、光の反射などが正体だとする、現実的ですがあまりロマンを感じられない説もあります。

目撃談は部分的で、体全体を確認したケースはほとんどありません。

しかし、水面に現れるだけで圧倒的な存在感を放つと語られています。

― 神話と現実のはざま ―


かつて人々を驚かせたムク=シェルチも、今では忘れられた存在になりつつあります。

ただの自然現象だったのか――それとも、冒険者たちが語り継ぐ圧倒的な存在感の通り、かつてマリー湖には「なにか」が棲んでいたのでしょうか。

人前から姿を消して久しい現在でさえ、静まり返った湖面を眺めれば、湖底の深みにはまだ何かが潜んでいるかもしれないという想像が湧いてきます。

科学と伝承の境界を揺れ動きながら、ムク=シェルチは今日もUMAファンの心を惹きつけ続けます。

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2026年2月10日火曜日

1984年の未解決事件 / 謎の暗号 ~ ヨーグツェ(YOG'TZE)事件


■謎の暗号 ~ ヨーグツェ(YOG'TZE)事件

今回は、ドイツ未解決事件史の中でも、最も有名なヨーグツェ(YOG'TZE)事件を見ていきましょう。

― 予兆 ―


1984年10月25日。

西ドイツ、ハイガー。

食品技師ギュンター・シュトル(当時34歳)は、数日前から奇妙な言動を繰り返していました。

「奴らが来る」

「狙われている」

彼は、具体的な名前も理由も語りません。

ただ、見えない何かに追われているという確信だけを、妻に訴え続けていました。

彼が日々扱っていたのは、ヨーグルトの粘度や発酵温度といった、冷たく極めて現実的な数字の世界です。

その理数系の頭脳が、根拠のない恐怖に侵食されていく。

その落差こそが、周囲の不安を煽りました。

― 「閃いた」瞬間 ―


事件当夜、午後11時頃。

シュトルは突然、椅子から立ち上がります。

「すべて分かった!(Jetzt geht mir ein Licht auf!)」

そう叫び、彼は手近な紙切れに、6文字を書き残しました。

YOG'TZE


直後、その文字列を線で消し、彼は家を飛び出します。

この瞬間が、彼の人生最後の「理解」でした。

熟練の技術者が、論理の果てに辿り着いた答え。

しかしそれは、言語ですらない、不気味な「記号」でした。

― 空白の夜 ―


彼が向かったのは、行きつけのパブ「パピヨン」。

ビールを1杯注文しますが、一口も飲まず、床に倒れ込みます。

顔に怪我を負いながらも、彼は「一瞬、気を失っただけだ」と言い、深夜1時頃、再び車に乗りました。

その後、実家近くの老婦人宅を訪ねます。

「今夜、とんでもない事件が起きる」

そう言い残し、追い返されるように去っていきました。

― 全裸の助手席 ―


午前3時頃。

アウトバーンA45号線。

溝に落ちたフォルクスワーゲン・ゴルフが発見されます。

車内の助手席には、全裸のシュトルがいました。

冬に近い10月の深夜。

吹き曝しのアウトバーン。

服を剥ぎ取られ、冷たい助手席に押し込められた肉体。

まだ、かろうじて意識のあった彼は、トラック運転手にこう尋ねました。

「一緒にいた4人の男たちはどこだ?」

搬送途中、彼は死亡します。

― 物理法則の破綻 ―


検視結果は、事件をさらに歪めました。

シュトルの致命傷は、この事故によるものではありません。

彼は、別の場所で、別の車に轢かれていたのです。

つまり。

全裸で轢かれ、致命傷を負った彼は、

誰かによって自分の車の助手席に乗せられ、

100km以上離れた高速道路まで運ばれた。

犯人の目的も、意味も見当たりません。

ただ、全裸の彼を乗せて疾走したその距離のあいだ、

犯人は、死にゆくシュトルと、どのような「時間」を共有していたのでしょうか。

― YOG'TZEという「言葉未満」 ―


残されたのは、あの謎の6文字――

YOG'TZE

意味を持たない。

文脈に収まらない。

解釈しようとした瞬間、形を失う文字列。

彼は「分かった」と言いました。

しかし、その理解は、他者に共有される前に消えました。

そして、最も不都合な可能性が残ります。

そもそも、その文字列自体が、実在しなかったのではないかという疑いです。

このメモの現物は、どこにも残されていません。

事件から半年後に、

「そういえば夫はあの日、こんな文字を書いていた」

と思い出した妻の証言だけが、唯一の根拠なのです。

耐えがたい空白を埋めるために、遺された者の脳が作り出した「偽の記憶」。

もしそうだとしたら、この暗号を解こうとする行為そのものが、巨大な空虚に触れ続ける儀式なのかもしれません。

― 真相は闇の中 ―


この事件は、正体不明ではありません。

人も、車も、傷も、すべて実在しています。

それでも、理解できない。

理由はひとつ。

事実同士が、互いを否定し合っているからです。

論理を積み上げるほど、全体が崩れていく。

「すべて分かった!」


彼が解いた謎は、一体何だったのでしょうか。

あるいは、彼に「分からせた」何者かが、

今もどこかで、次の「閃き」を誰かに与えているのかもしれません。

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2026年2月7日土曜日

【日本限定】樹上から落ちて脳を喰う粘体怪物 ~ アメーバ・ギガス


■【激レア】樹上から落ちて脳を喰う粘体怪物 ~ アメーバ・ギガス

今回はアメーバ・ギガス(Amoeba Gigas)、またの名は吸血アメーバ人喰いアメーバ

アマゾンの密林に棲むとされる巨大不定形生物。

― 密林に潜む「巨大アメーバ」 ―


アメーバ・ギガスは不定形ではあるものの、基本形態と指定は直径2~3メートルほどの巨大粘体生物とされます。

体は半透明で、一定の形状を持たず、自由に変形します。

中心部には巨大な核のような構造があり、巨大な単眼のように見えると描写されます。

その姿は生物というより、生きているゼリー、あるいは意志を持つ粘液の塊に近い存在です。

― パラシュート落下捕食 ―


この生物の最大の特徴は捕食方法。

樹上に潜伏し、獲物が下を通るとパラシュートのように広がって落下します。

獲物の頭部を包み込み、窒息させながら消化液で頭蓋骨を溶かし、脳を吸い出すとされます。

捕食後は再び樹上に戻り、待ち伏せを繰り返すと語られます。

待ち伏せ型捕食者の戦略を極限まで抽象化したような生態です。

しかしUMAとしては珍しく「弱点」も兼ね備えているという点ではユニーク。

火と酸――

アメーバ・ギガスはこの2つには抗うことはできないといいます。

― 日本限定!? ―


一見すると海外にも似た怪物がいるように思えますが(例えば吸血毯とか)、唯一無二と言えるこの特性、荒唐無稽さも相まって非常に魅力的――

しかし問題はこのUMAが海外で語られることはまずないという事。

実在する巨大アメーバのカオス・カロリネンセChaos carolinense)は、アメーバとしては巨大で肉眼でも観察可能な1~3ミリメートルもありますが、アメーバ・ギガスのような決して怪物ではありません。

推測ですが、この怪物は1970年代の日本の怪奇ブームで創作されたものと考えるのが自然です。

これには20世紀半ばのクラシックな海外のホラー映画が関与していそうです。

― 粘体怪物という20世紀的恐怖 ―


おそらく「巨大アメーバの恐怖(原題:The Unknown Terror)」(1957年)、「マックイーンの絶対の危機(原題:The Blob)」(1958年)等の映画に登場するアメーバ状のモンスターが原型になっているのではないでしょうか。

いずれもアメーバ状のモンスターが登場し、20世紀中盤のSFホラーでは、巨大粘体生物は恐怖の象徴でした。

地球に飛来した隕石から現れたアメーバ状地球外生命体。

海底から出現する巨大アメーバ状生物。

都市を飲み込む不定形の怪物。

形を持たない生命体という発想は、人間の「理解不能」への恐怖を直撃します。

アメーバ・ギガスは、その恐怖原型と完全に一致します。

― 日本で誕生した密林の怪物 ―


1970年代の原本(ジャガーバックス等)では、まだ「アメーバ・ギガス」という特定の固有名詞ではなく、「人食いアメーバ」といった汎用的な名前で紹介されていたケースが多いようです。

確実ではありませんが「アメーバ・ギガス」という呼称自体は、1990年代以降のネット文化や、より新しいUMA図鑑で学名風に再定義された可能性があります。

当時の児童向け怪奇図鑑やオカルト書で、詳細な生態が初めて描写されました。

樹上から落下し、脳を吸う。

弱点は火と酸。

巨大な核を持つ不定形生命体。

これらの要素は、海外伝承というより、日本側の想像力の産物と考えるほうが自然です。
― なぜ「アメーバ」になったのか ―

アマゾンの怪物伝承の断片。

腹に口がある。

獲物を包み込む。

その情報が、「体全体が口のような存在」という極端な解釈に飛躍しました。

さらに当時流行していたSF映画の粘体怪物イメージが混合され、巨大アメーバという形態が完成したのでしょう。

― 日本的UMA生成の完成形 ―


かつて日本の児童書やUMA本でアメーバ・ギガスはアマゾンの密林に生息すると解説されていました。

しかし、前述の通り、その一時ソースを海外で見つけることはできません。

日本の想像力が生み出した「密林という舞台を借りた純国産UMA」と考えるのが自然でしょう。

そして、その事実を知った後でも、樹上から落ちてくる半透明の粘体を想像すると、やはり不快な恐怖が消えない。

それが、この怪物が成功してしまった最大の理由です。

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