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2025年11月23日日曜日

翼竜と魚のハイブリッド生物の死骸が発見される ~ ケープ・コッド・クリーチャー (CCC)


■翼竜と魚のハイブリッド生物の死骸が発見される ~ ケープ・コッド・クリーチャー (CCC)

今回はCCC、謎の漂着死骸系UMAです。

2012年5月31日、アメリカ、マサチューセッツ州東端に位置する半島、ケープ・コッド (Cape Cod) に奇妙な生物の死骸が打ち上げられているのが発見されました。

この半島の沖合がタラ (コッド, cod) の豊富な漁場であったことから、17世紀初頭、イギリス人探検家であり法廷弁護士でもあるバーソロミュー・ゴズノルド (Bartholomew Gosnold) によりケープ・コッド (「タラの岬」の意) と名付けられたといいます。

古いネタで海外の元記事を発見することはできませんでしたが、当時はケープ・コッド・クリーチャー (Cape Cod Creature) とも呼ばれ、略して「CCC」とも呼ばれていました。

長い名前のUMAなので本記事でも以下CCCと呼ぶことにします。

(CCC)

― CCCの全体像 ―


CCCの体長は1.8メートルほど、すっかり干からびており、絶対に生前の姿そのままのはずはありませんが、それが分かっていてもとにかく奇妙に見えます。

というのも、まるでプテラノドン等の翼竜を彷彿させるトサカを持つ頭部であるにもかかわらず、それに続く体はまるで魚類のようなのです。

「爬虫類 (翼竜)」もしくは「鳥類」+「魚類」ハイブリッド系UMAですね。

いくらUMAとはいえ、翼竜が生きている可能性はさすがに低く、同時に鳥類でもないことは明白です。

それではもう少し詳しく見ていきましょう。

― 頭部の特徴 ―


まずは頭部の詳細を見ていきましょう。


大きな眼窩がまずは目に飛び込んできますが、クチバシ状の非常に細長い口吻、その上下の先端はもしかして欠けているかもしれません。

開いた口の中には細かな歯がびっしりと生えているのも確認できます。

少なくとも現生の鳥類でないことは明らかです。

そして特徴的な頭部には、後ろ向きに伸びるヘラ状の突起があります。

これがプテラノドン等の翼竜のトサカを想起させるのです。

― 体の特徴 ―


この特徴的な頭部に続く体を見ていくと、頭部ほど顕著な特徴はありません。


まるで内部に鉄の棒でも突っ込んで支えているかのように、体は非常に直線的で、胸鰭や背鰭、腹鰭といったものはどうもはっきりと確認できません。

尾鰭だけは確認でき、割と大きめ。

体がよじれている可能性もあり確実ではありませんが、魚類とは異なり水平な向きに見えます。

と、全体的な印象はこんな感じです。

― 正体の考察 ―


バラクーダ (オニカマス, Sphyraena barracuda) のような細長い体型の大型魚類でしょうか?

しかしあんな「トサカ」のような突起を頭部に持つ魚類なんて見たことありません。

口の位置からサメの仲間はほぼ全滅ですが、ラブカ (Chlamydoselachus anguineus) のように顔の正面に口がある仲間もいます。

そう言った理由から、新種のトサカの突起を持つサメ、の可能性もゼロでありません。

ステタカントゥス (Stethacanthus) のような奇妙な背ビレをもつサメも先史時代の海にはいましたからね。

(ステタカントゥス)
(image credit: Wikicommons)

結論として、CCCの正体は依然として不明です。

ただし、この写真は以前、読者の方から『上下逆さまに撮影されている』と教えていただきました。

ですからあの翼竜たらしめている頭部の突起はトサカではなく、顎から腹部に向けて伸びる突起 (骨) とのことです。

尾鰭の特徴を考え合わせると、CCCの正体は海生哺乳類、特にハクジラの仲間が有力と考えられています。


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2025年11月22日土曜日

人間のみを狩る恐怖の部族 ~ エロコ族とビロコ族


■人間のみを狩る恐怖の部族は実在する ~ エロコ族とビロコ族

アフリカにはエロコロバ (Elokolobha) と呼ばれる地域があり、その地域の中央付近にあるオコタ湖という湖の近辺に、ビロコ (Biloko)、エロコ (Eloko) と呼ばれる小柄な精霊(もしくはヒューマノイド) が棲息しているという伝説があります。

地域的には旧ザイール、現コンゴ民主共和国の辺りを指すようです。

アフリカ最強のUMA目撃地帯のひとつですね。

さて、ビロコはエロコの関係ですが、ビロコはエロコの複数形の呼び名に過ぎないという解釈と、ビロコが進化した形態がエロコという解釈があります。

どちらが正しいかは分かりませんが、いずれにしてもはっきりしていることがあり、ビロコ、エロコ共にカニバリズム (食人) の習性を持つという点です。


完全な肉食であり、その中に人間が含まれているという生易しいものではなく、人肉専門として人間のみを狩る存在、というのがビロコ、エロコの特徴かつ気味の悪いところです。

ちなみにエロコがビロコの進化形態と解釈する場合、エロコはビロコよりも何倍も体が大きく、そのためさらに人肉に対し旺盛な食欲を持ちます。

元々ビロコから進化したエロコであるため両者は友好関係をもつかと思われますが、ビロコは自らが進化したエロコを「人間」とみなし、狩りの対象と考えるともいわれます。

但し、有能なエロコはビロコを部下のように従わせる能力を備えるものもいるようです。

また彼らの特徴として「鈴 (鐘)」を使うというものがあります。

自らの野営地が襲われないよう警告のために用意しているという説もあれば、鈴に魔力を持たせ狩りに使っているという説もあります。

さて、最近ですら魔女等、魔術系の儀式でアフリカではカニバリズムに関する事件が起きているため、これもカニバリズムの習性を持つ少数民族、もしくはそういった慣習を持つ人々に対する呼び名 (蔑称?) なのでは?と思ってしまいます。

そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。

ただ、個人的にはこれをUMAと解釈したいと思っており、しかもそれはヒューマノイド (獣人系) ではなく爬虫類系UMAです。

彼らはビロコ族は身長3~4フィート (約90~120センチ) の小柄な民族であり、エロコに進化すれば人間と同等、もしくはそれ以上になるかもしれません。

暗く赤い皮膚をしているといわれていますが、その皮膚は全身草や苔で覆われています。

意図したカモフラージュ的なものなのか、慣習的なものなのか、それともそういった体質であるかは分かりません。

一説には草や苔で覆っているのではなく、体から直接草や苔が生えているという解釈もあるようです。

目は狂気じみており燃えるように赤く、そして何よりも特徴は彼らの摂食方法です。

頭部に対し非常に大きな口を持つといわれますが、それだけではなく、彼らは下顎の関節を外すことができます。

つまり大きな獲物を「ヘビのように」丸呑みできるというわけです。

(ヤギを襲うナタールニシキヘビ)
(image credit: Wikicommons)

アフリカには巨大なニシキヘビが2種棲息しており、それはアフリカニシキヘビ (Python sebae) とナタールニシキヘビ (Python natalensis) です。

どちらも甲乙つけがたい巨大種で20フィート (約6メートル) 以上、アフリカニシキヘビであれば25フィート (約7.5メートル) すら期待できます。

ビロコは小柄で該当しませんがエロコであれば大柄であり、アフリカニシキヘビは特に人間専門の食性ではありませんが、ヒューマノイドとヘビでは大違いというものの、元になった候補としては挙げておきたいところです。

さて、ビロコ、エロコの神話といえばこれ!といったものがあります。

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ある日のこと、猟師が妻を連れ森へと出かけました。

そこには作で囲まれた小屋がありましたが、猟師は仕掛けた罠に獲物がかかっていないか確認するため、「もし俺のいない間に鈴の音が聞こえたら決して動くな、さもなくば死ぬぞ!」と警告し、その場を去りました。

猟師が去って間もなく、とても魅惑的な鈴の音が妻の耳に入ってきました。

エロコ族は人間の中でも特に女性を好むため、敏感にその存在を察知したのです。

鈴の音から間もなく、今度はとても優しいまるで子供のような声で彼女を部屋へ誘ってくる声が響き渡しました。

妻は夫との約束を破りその鈴の音の持ち主の招待に乗ってしまいました。

小屋のドアを開け部屋へ入ると、そこには小柄なエロコが待っていました。

彼女はエロコにバナナマッシュ (バナナを潰しペースト状にした食品) とフィッシュフライを差し出しましたが、エロコはそれを拒否しこういったといいます。

「我々部族は人間の肉しか食べないのです。私は長い間何も食べていないのです。どうかあなたの腕を食べさせてください」

そんな彼らの要望を飲むはずがありませんが、エロコ族には魔力があります。

彼女は魔力に屈し、彼の要望に同意してしまいました。

猟師が戻ってくると妻の姿がありません。

しかしその夜、行方の分からなくなった妻の骨が発見されたといいます。

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森の中で鈴の音を耳にしたらご用心を!

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2025年11月21日金曜日

半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー


■半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー

今回はターポン湖の怪物 (Lake Tarpon monster)、ターピー (Tarpie) の相性もあります。

ターポン湖 (Lake Tarpon) はアメリカ、フロリダ州ピネラス郡にある淡水湖です。

ターポンという名を聞けば、古代魚にして巨大魚のターポン (Megalops atlanticus) を連想すると思いますが、ターポンは海水魚であり湖には生息していないためなぜこの湖がそう呼ばれているのかは定かではありません。

但し、ターポン湖は元々はバトラー湖 (Lake Butler) という名前でしたが、同名の湖が近くにあり混同を避けるためにターポン湖に名称が変わったという経緯があります。

フロリダ沿岸全域でターポンは棲息しており代表的な釣魚のひとつであり、沿岸都市のターポン・スプリングス (Tarpon Springs) もそこからネーミングされており、ターポン・スプリングスに近いバトラー湖もそれに倣いターポン湖と名称が変更されたのでしょう。

ターポン湖で実際に釣れる釣魚にもちろんターポンは含まれておらず、代表的な魚種はオオクチバス (Micropterus nigricans) やブルーギル (Lepomis macrochirus) です。

さて、ではターポン湖の怪物を見ていきましょう。

湖の名前からも大型魚系のUMAではないかと想像してしまいますが、意外や意外、恐竜系です。

ターポン湖周辺ではなく、ターポン湖に棲息しているといわれており、それなら恐竜ではなくUMAに多いモササウルス (Mosasaurus) やプリオサウルス (Pliosaurus) といった絶滅巨大海生爬虫類、、、でもないというのです。

(スピノサウルスの半水棲を考慮した現代的復元)
(original image credit: Wikicommons)

その姿は獣脚類に似ているといわれており、その中でも半水棲が示唆されているスピノサウルス (Spinosaurus) やバリオニクス (Baryonyx)、イリタトル (Irritator) なんかが候補といった感じのようです。

上記恐竜たちは主に魚食性ですが、ターピーはより貪欲であり、野生動物たち全般、おそらく人間もターゲットのひとつと考えられています。

ただまぁ情報が乏しく、本当に目撃情報があったのか出所不明です (創作の香りも漂います)。

仮に目撃証言があったとして、いつもの通り、恐竜生存説はUMAの正体として最も人気・夢があると共に、最も敷居の高い説であり、個人的にあまり強く推すことはできません。

(アメリカワニ)
(image credit: Wikicommons)

フロリダはクロコダイルとしてアメリカワニ (Crocodylus acutus)、アリゲーターとしてアメリカアリゲーター (Alligator mississippiensis) が棲息しており、現生動物の誤認であればこの2種がぶっちぎりの筆頭候補です。

また、UMA騒ぎをたびたび起こすアメリカマナティー (Trichechus manatus) もフロリダという地域を考えるとやはり候補からは外せません。

情報が入ったら追記します。

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2025年11月20日木曜日

【ご連絡】更新のお知らせ――続報


先日「月曜と木曜は更新できないかも」とお知らせしていましたが、結局のところ——

余裕で一日も休まず更新できてしまいました。

時間的にも全く問題なさそうなので、これまで通り、毎日更新を続けていきます。

更新は今まで通り毎日18:00時です。

これからも、いつものペースでゆるっと読んでいただければ嬉しいです。

時事ネタのニュース記事を試しに入れてみましたが、割と好評なのでちょこちょこ書かせてもらおうかなと。

前にも書きましたが、取り扱ってほしいジャンルがありましたら気軽に書き込んでください。

というか、コメント欄、もっと気軽に使ってください。

そもそも、そんなバカ真面目なサイトじゃないし、UMA初心者の方も気軽に質問したり、それに対し読者の皆さんがお答えしたり、ご自由に使ってください。

誹謗中傷さえなければ何書いていただいても大丈夫です。

今後とも「くりぷとUMA大全 ~ 世界の奇妙な住人たち」をよろしくお願いします!

青く染まる獣 ~ カリフォルニアの「青肉イノシシ」伝説


■青く染まる獣 ~ カリフォルニアの“青肉イノシシ”伝説

「こんなの、ただのフェイクに決まってる!」――
誰もがそう笑い飛ばしたくなる「はず」の話です。

けれど、カリフォルニア州モンテレーの農地で見つかった「青いイノシシ肉」は、どうやら単なる都市伝説では済まされないようです。

近年、農地で駆除された野生イノシシの肉や脂肪が、まるでネオンライトのような青緑色に染まる現象が報告され、現地メディアを騒がせました。

写真だけ見れば画像加工に思えるその色――しかし、調査を進めた当局は「本物」と断定しています。

― 異様な「青の正体」 ―

(image credit: Noticias Ambientales)

「ほんのり青みがかっている」程度ではありません。

駆除業者のダン・バートン氏はこう証言しています。

「ブルーベリー色だ。まるでネオンが灯ったようだった。」

彼が仕留めた個体の肉は、筋肉も脂も内部まで青く染まり、まるで「冷凍庫で凍りついた生き物」のように見えたといいます。

カリフォルニア州魚類野生動物局(CDFW)の調査によれば、原因は駆除用に設置された毒餌「ジファシノン (Diphacinone)」。

イノシシが直接それを食べたか、あるいは中毒した小動物を捕食したことで、体内に毒素とともに青色の化学物質が蓄積された可能性が高いとのことです。

さらに問題なのは、この毒が加熱しても分解されにくいという点。

調理された後も肉に青い色が残り、人体への影響が完全には否定できないという――まさに“見た目も中身も危険”な異常事例なのです。

― 自然界が警告する「毒の青」 ―


自然界において「青」は、しばしば警告の色とされます。

熱帯のカエル、深海のクラゲ、あるいは猛毒のキノコ――その輝きは「触れるな」というサインです。

一般的に、私たちも「青」い食べ物に食欲をそそられることは稀です。

では、この青いイノシシもまた、人間の世界に現れた自然の警鐘なのでしょうか。

農薬、駆除剤、人工化学物質。

それらが食物連鎖の中をめぐり、やがて森の捕食者にまで届いた――その姿が、「青く光る肉」という形で可視化されたのかもしれません。

一部の現地ハンターの間では、こんな噂も囁かれています。

「青い肉を食べた獣は、夜でも光る眼をしている」と。

科学的証拠は皆無ですが、そうした「パラノーマルの伝承」が生まれてしまうほど、この事件は人々の想像を刺激したのです。

― イノゴン ―


日本にも、イノシシのUMAが存在します。その名も「イノゴン」。

食べられてしまったUMA」として名高いイノゴンは、年の瀬に仕留められたこともあり、猪鍋――いわゆる「ぼたん鍋」として供されたと伝えられます。

ぼたん鍋の名は、薄切りにした猪肉を牡丹の花に見立てて盛り付けることに由来します。

牡丹にはさまざまな色がありますが、一般的に「牡丹色」といえば紫がかった紅、まさに新鮮な猪肉の色そのものです。

ところが、牡丹の中には「青牡丹(せいぼたん)」と呼ばれる青みを帯びた品種もあります。

今回の「青い猪肉」――それはまるで、牡丹が毒を吸って変色したかのような新たなる「青牡丹鍋」の誕生を予感させます。

自然が警告とユーモアを込めて発した渾身のブラックジョークかもしれません。

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2025年11月19日水曜日

茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン


■茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン (ウシクプテラノドン)

今回は牛久プテラノドン (Ushiku Pteranodon)。

UMA研究家の中沢健さんが命名したUMAですね。

中沢さんが茨城県出身ということもあり、同県のUMAを積極的に発信しており、牛久プテラノドンはその中のひとつです。

それでは見ていきましょう。

- 牛久大仏の空を翔ける影 -


中沢さんの命名からも推測できる通り、茨城県牛久市 (うしくし) で目撃・撮影されたプテラノドンによく似た翼竜系のUMAです。

ちなみに、水棲獣人ウシジナーが目撃された牛久沼 (うしくぬま) は、よそ者には意外に感じてしまいますが牛久市ではなく龍ケ崎市 (りゅうがさきし) にある沼 (湖) です。

(ウシジナーの想像図)

台座を含め高さ120メートル、日本最大級の大仏で知られる牛久大仏。

その大仏の頭上を、ある晩、巨大な翼を持つ影が横切ったといいます。

目撃者によれば、翼は「コウモリのように薄い膜状」で、「首が長く、頭の後ろには長大なトサカのような突起」があったといいます。

この奇妙な目撃証言がネット掲示板に投稿されたのが21世紀初頭、それ以降、「牛久プテラノドン」は目撃が増していくこととなります。

- 元々はネットが原点 -

(プテラノドンの全身骨格)
(image credit: Wikicommons)


牛久プテラノドンの最大の特徴は、その発信元がほぼ完全にインターネット上だったことです。

匿名掲示板、個人ブログ、そして初期SNS等々。

21世紀初頭、今ほど情報共有の主流ではなかったSNSですが、「茨城で翼竜が飛んでいる」という興味溢れる話題はUMA界では瞬く間に拡散していきました。

そうすると不思議と「自分も見た」と情報が相次ぐのがUMAの面白いところ。

都市伝説系はそんなものですけどね。

「夜空を横切る巨大な鳥のような影を見た」
「田んぼの上を低空飛行していた」
「車のヘッドライトに翼のような影が見えた」

その多くは具体性に乏しく、物的証拠はありません。

まぁそれこそがUMAの醍醐味でもあるんですけどね。

- 巨鳥? ドローン? それとも? -

(撮影に成功したウシクプテラノドン)
(image credit:)

牛久プテラノドンは目撃だけでなく、実際に撮影にも成功されています。

その姿はまさに、「復元されているプテラノドンそのまま」であり、そんなことがあり得るのかというぐらい瓜二つです。

但し、これについては一考の余地ありで、プテラノドン型のカイトであったり、ラジコン、ドローン等、意図的なフェイク画像ではなく人工物を誤認してしまった可能性も含まれているかもしれません。

そういった人工物の誤認を排除した場合、専門家の意見では、トビやアオサギ等の大型鳥類の誤認が有力視されています。

特に夕暮れ時や逆光で翼の影が膜状に見えることがあるといいます。

- ネットの彼方に棲む翼竜 -


目撃された牛久プテラノドンと、撮影された牛久プテラノドン (中にはフェイク画像も含まれているようです) は必ずしも同じものではない可能性があり、別物として考えてもよさそうです。

ですがいくらUMAの世界といえども、翼竜生存説は恐竜生存説と同レベルに厳しく、その正体として日本には生息していないものの、未知のオオコウモリ説がギリギリ現実感をもちつつ、かつ、最もロマンのある説ではないでしょうか。

牛久プテラノドンは「21世紀のUMAたちは、ネットの中から生まれる」という新しい形態のUMAのひとつといえるかもしれません。

そうそう、最初の目撃は夜間だったといいますから、みなさんも (特に牛久市にお住まいの方は) 夜空をそっと見上げてみるのもいいかも?しれません。

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2025年11月18日火曜日

入院していた夢の中の祖父


■入院していた夢の中の祖父


私たちが「現実」と信じて生きているこの世界は、実は「仮想世界」に過ぎず、私たちはその中で動くプログラムのような存在ではないか――。そんな仮説をテーマにした陰謀論的シリーズです。

グリッチ系なので当然パラノーマルな話ですが、「パラノーマル = 怖い・気持ち悪い」だけじゃないんです。

今回のお話は怖くもなければ気持ち悪くもない、みながハートウォーミングな気持ちになれるお話です。

気持ち悪い系が多いので、というかほとんどなので、たまにこういうの挟みますね。(笑)

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これは私がまだ11歳頃の出来事ですが、まるで昨日のことのように鮮明に覚えています。

当時、祖父は高齢で入退院を繰り返しており、その日もまた入院して2日目だったと記憶しています。

私たち家族は病院へお見舞いに行き、私は祖父を強く抱きしめて「愛してるわ、また明日会いましょう」と言いました。

その夜、とても素敵な夢を見ました。

祖父が私の部屋へと入ってきてロッキングチェアに座ると、私を膝の上に載せてこう語りました。

「わしは暫く旅立つことになるが、また会えるよ」

心配はいらない、何も問題はないし、痛みもないと付け加えました。

私は祖父に微笑みかけお見舞いの時のように強く抱きしめ「わかったわ」と返事をしました。

私は二段ベッドの下で眠っている弟に目を向け祖父に尋ねました。

「弟を起こした方がいいかしら?」

祖父の方を振り返るとロッキングチェアに祖父はいませんでした。

私は部屋の窓へ駆け寄り庭を見ると祖父が手を振ってこう言いました。

「わしの言ったことをお母さんとお父さんに伝えてくれ」

私は自分の部屋のドアを見てからまた庭を見返すと、そこに祖父の姿はありませんでした。

そこで目が覚めました。

私は部屋を出て両親の部屋へと駆け込み電気を付けました。

そして夢の中で祖父が言ったことを一言一句正確に両親に伝えました。

両親は夢の中の出来事なんだから気にしないで部屋に戻って寝なさい、と言いました。

ですが私はもう一度祖父の言葉を伝えました。

両親は深夜二時だったこともあり、少しイライラしたようにいいました。

「いいからベッドに戻りなさい、明日の朝聞いてあげるから」

そのとき電話が鳴りました。

祖父が亡くなった知らせでした。

母は父の隣で泣き崩れ、二人は顔を見合わせると、不思議そうな表情で私を見つめていました。

暫くして母は微笑み、泣き止みました。

二人は私を強く抱きしめて「愛してる」と告げ、私は部屋へ戻りました。

両親はそのまま病院へと向かい、祖母が私と弟の面倒を見にやってきました。

この話はそれ以来一度もしていません。

今になってこのことを思い出し、頬を伝う涙の意味が分かったような気がします。

今こうしてこの話をしたことで、少しだけ心が軽くなった気がします。

(参照サイト)
reddit

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2025年11月17日月曜日

金属の骨で甦る「フクイの盗人」 ~ フクイラプトル


■金属の骨で甦る「フクイの盗人」 ~ フクイラプトル

日本、福井県勝山市。

そこには古代の湿地と山岳地形を背景に、今まさに「盗人」と名付けられた肉食恐竜が甦ろうとしています。

その名は「フクイラプトルFukuiraptor kitadaniensis)」――「フクイの盗人」を意味します。

最近、この恐竜の頭骨部分を福井県立大学と地元機械メーカー「松浦機械製作所」さんがコラボし、アルミ合金による復元骨格を展示する計画が話題となっています。

県立恐竜博物館で2025年11月7日にお披露目されたのは、金属製のフクイラプトルの頭の骨。

幅60センチ、高さ45センチの実物サイズで、重さは約10キロとのこと。

この物語は、ただの古生物ニュースではありません。

金属で甦る化石という「未来の解剖学的アート」と、古代の恐竜そのものが持つ野生の息遣いがクロスオーバーする――ひとつの「怪物復元物語」です。

― 発見とその体形 ―



フクイラプトルの化石は、福井県立恐竜博物館がある地域、キタダニ層で発掘されました。

発見された標本は完全な成体とは見なされておらず、成体は全長4.3~5メートルぐらいと推定されています。

しかしその体形にはいくつかの「驚き」が含まれていました。

前肢が比較的発達しており、巨大な手爪を備えていたと推定されています。

歯には血溝(ブレード状の切れ込み)があり、肉を裂く鋭利な形状をしていました。

二足歩行の肉食恐竜として、その時代と場所で頂点捕食者であった可能性もあります。

つまり、フクイラプトルは「中型ながらも敏捷かつ鋭利な刃を備えた肉食獣」であり、その化石が日本で発見されたという点でも非常にレアな存在といえます。

― 金属で甦る頭骨 ―

(image credit: Wikicommons)

博物館の紹介記事によれば、フクイラプトルを展示する際、「金属による補強」や「骨格内部に金属パイプを通して構造を支えている」復元骨格が使用されているとの記載があります。

しかし今回のものは「頭骨の一部をアルミ合金等の金属で復元(または補強)して展示する」というものではなく「頭骨まるまる全てを3Dプリンタで復元・作成」されました。

そのメリットとして「いままで展示物に触ることはなかなかできなかった。丈夫なので近付いて見たり触ったりできるので、より恐竜の骨について詳しく見ることできる」とのことです。

「古生物が金属装甲を纏って現代に蘇る」といったイメージでしょうか。

― 「盗人」の謎を解く3つの問い ―


フクイラプトルが私たちの好奇心を掻き立てるのには、次のような謎があります。

1.なぜ手爪があれほど発達していたか?

前肢の爪が「手の爪」と誤認され、かつては「ラプトル(略奪者)」と名付けられたほどです。

この爪は獲物を捕らえるための武器か、それとも別の機能(泳ぎ・木登り)を持っていたのか――。

2.日本列島でどうして肉食恐竜が暮らしていたか?

典型的には、大型肉食恐竜は北米・南米・アジア大陸本土で繁栄しましたが、日本のような島嶼環境で中型肉食獣がいたことは、生態学的に驚きです。

3.金属復元された骨格は、何を私たちに見せてくれるか?

化石という「先史時代に封じ込められた生体」を、金属という現代の素材で復元するという行為は、まさに「過去と現代を繋ぐ儀式」といえます。

このミスマッチ感こそ今回の復元の最大の魅力となっているのではないでしょうか?

― 時を超えてつづく「怪物の予感」 ―


展示館の静かな照明の下、金属の骨格がわずかに光を反射します。

来館者は、その頭骨にそっと顔を近づける。

鋭く並ぶ歯列と深く刻まれた爪痕に思いを巡らせるたび、フクイラプトルという名の「盗人」が、まるで再び地上を駆け回るかのような錯覚に陥るかもしれません。

科学が解き明かした骨格以上に、私たちが惹かれるのは、生前のフクイラプトルが躍動する姿――

荒々しく獲物を追ったであろう「盗人」の影――

金属で復元されたフクイラプトル、その姿を目の当たりにしたとき、私たちはほんの一瞬だけ、過去と未来の境界をすり抜けることができるかもしれません。

(参照サイト)

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2025年11月16日日曜日

1977年に起きた宇宙クラゲのミステリー ~ ペトロザヴォーツク現象


■1977年に起きた宇宙クラゲのミステリー ~ ペトロザヴォーツク現象

『1977年の秋、北欧とロシアの空に“巨大なクラゲ”が浮かんだ。
科学者も軍も説明できないその光の正体は、今もなお議論の的だ」

大気圏を漂う発光体やプラズマ状の未確認存在は英語圏ではアトモスフェリック・ビースト (Atmospheric Beasts「大気圏の野獣」) と呼ばれ、その一種としてアトモスフェリック・ジェリーフィッシュ(Atmospheric Jellyfish「大気圏のクラゲ」)というクラゲ状の未確認飛行物体が語られています。

今回は、その中でも代表的な存在として知られるペトロザヴォーツク現象(Petrozavodsk phenomenon)を取り上げます。

ペトロザヴォーツクはロシア連邦カレリア共和国の首都で、この都市上空に現れたことから名づけられました。

― 未明の北欧とロシアに広がった光 ―


(実際のペトロザヴォーツクの謎の物体の写真)

ペトロザヴォーツク現象は、1977年9月20日の世界時午前1時から20分間、フィンランド周辺からロシア北西部にかけて広い範囲で観測されました。

西端と東側の観測地点には大きな時差があるため、現地時間は地域によって異なりますが、北欧やロシア西部では深夜から未明にかけて発生したとされます。

観測者の一人であるフィンランド、クルキヨキ(Kurkijoki)のエンジニア、A・ノボジーロフ(A. Novozhilov)氏は、高度300〜500メートル付近に「それ」が浮かんでいたと証言しています。

光はゆっくり移動し、時間とともに膨張して「葉巻型の飛行船」のような姿へ変化。移動しながら後部からいくつもの光球を放っていたといいます。

彼は大きさを直径12〜15メートル、長さ約100メートルと推定し、15分ほど観察したものの撮影は成功しませんでした。

― レンズ状の光体、クラゲ状の姿 ―

ソビエトの学者ユーリ・リンニック(Yuri Linnik)氏は望遠鏡での観察に成功し「レンズ状の内部からアメジストのような光を放ち、周囲には16個のノズルが赤い光を出していた」と証言しています。

観察は15分ほど続き、物体は北の空へ消えました。

一方、ペトロザヴォーツクの気象関係者ユーリ・グロモフ(Yuri Gromov)氏は「楕円形のリング状の物体が細い光を降り注ぎ、クラゲのような形になった」と語り、その正体が知的生命体を乗せた宇宙船である可能性にも触れています。

自然現象か人工物か――
この光に生命性を感じたと断言する証言は多くありませんでしたが、人工的な何かと見た人は少なくなく、「ペトロザヴォーツクUFO」と呼ばれることもあります。

― いまだ解明されぬ「宇宙クラゲ」 ―


結論から言えば、その正体は今日まで解明されていません。

有力とされる説の一つに、ソビエトが打ち上げた電子情報収集衛星コスモス955号(ELINT衛星)が関連しているというものがあります。

ただし、物体の移動方向とは整合しない点があり、確定的とはいえません(衛星ノズル噴射を逆方向と誤認したという解釈もあります)。

他には弾道ミサイル試験の残骸説、オーロラ説などが挙げられましたが、いずれも完全な説明とはなりません。

ただ――
あの夜空に浮かんだ光が、もしかすると「生きていた」という可能性を、私たちはまだ完全には否定しきれていないのかもしれません。

未明の空に漂った巨大なクラゲのような光。それは今もなお、人類が知らない何かの存在をそっと示しているのかもしれません。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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2025年11月15日土曜日

毛むくじゃらのレイク・ サーペント 〜 アンギラ・ペルーダ


■毛むくじゃらのレイク・サーペント ~ アンギラ・ペルーダ

今回はアンギラ・ペルーダ (Anguila peluda)。

珍しくスペインのUMAです。

蛇のような細長い体型をした、いわゆるレイク・サーペントタイプの水棲UMAで、アンギラ・ペルーダもスペイン語で「毛むくじゃらのウナギ」を意味します。

― 名前の由来 ―


プンタ・デ・アナガの池に棲息するといわれ、この怪物が棲息することからその池は後に「ウナギの棲む水たまり」を意味するチャンゴ・デ・ラ・アンギラ (Charco de la Anguila) と名づけられたとか。

プンタ・デ・アナガはスペイン領のカナリア諸島のひとつで最大の面積を誇るテネリフェ島 (Tenerife) の最北東端の海沿いにあるアナガ山脈に位置します。

― 民間伝承としてのアンギラ・ペルーダ ―


アンギラ・ペルーダは古来より伝わるもので民間伝承性のかなり強いUMAで、地元住民たちはアンギラ・ペルーダを「悪魔の化身」と捉え退治したという言い伝えが残っています。

つまり現在は目撃されていないということです。

日本でいうと昔話に出てくる鬼が退治されたのと大して変わりありませんが、UMAの正体として敷居の高すぎる恐竜や彼らと同時代の海生爬虫類、もしくは現存するいかなる生物にも全く似ていないタイプ、というわけではありません。

前述の通りいわゆる「ウナギ」タイプというところに実在する (した) 一縷の望みを掛けましょう。

― 池の規模と生息条件 ―



その「チャンゴ・デ・ラ・アンギラ」と現在呼ばれている池の規模が分かりませんが、「池」や「水たまり」と表現されることからそれほど大きなものでないことは推測できます。

淡水か塩水かも分かりませんが、ま、ウナギということにしておけばどちらでもいいでしょう。

アンギラ・ペルーダはとてつもなく大きいということで具体的な大きさは分かりませんが規格外に大きな個体のウナギということにしておきましょう。

― 毛の正体の考察 ―


問題はその名前の由来にもなった「毛」の方です。

捕まえて解剖したわけではないので、この毛は大きく3つのパターンが考えられます。

1つ目はその字義通り、全身に毛が生えている (もしくは毛皮を纏っている) というもの。

1個体だけの突然変異も一応これに含めておきましょう。

UMA界ではファー・ベアリング・トラウトがいますね。

(カエルアンコウ)
(image credit: Wikicommons)

2つ目はカエルアンコウ (Antennarius striatus) やその仲間のように、まるで毛のような突起が全身に生えているパターン。

そして最後に苔や水草が体全体についてしまった個体です。

1はほぼ不可能なので、2か3しかありませんが、3は川魚で実際に稀に観察されることがあるため、UMAのロマン上、新種である「2」を推したいと思います。

全身に毛のようなしなやかな突起を生やした巨大なウナギ。

― 海との関係 ―


その池が海に繋がっていたかは定かではありませんが、海にもほど近い地理的条件からきっと海から寄り道しただけに違いありません。

ちょっと寄り道し、居心地が割といいなと長居したところ人間たちに見つかってしまい「悪魔の化身」だなんだと大騒ぎされたため、アンギラ・ペルーダはそのまま海へと戻り、現在でも同種のヘアリー・イールはカナリア諸島の周りを泳いでいるかもしれません。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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