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2025年11月21日金曜日

半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー


■半水棲の恐竜!?ターポン湖の怪物 ~ ターピー

今回はターポン湖の怪物 (Lake Tarpon monster)、ターピー (Tarpie) の相性もあります。

ターポン湖 (Lake Tarpon) はアメリカ、フロリダ州ピネラス郡にある淡水湖です。

ターポンという名を聞けば、古代魚にして巨大魚のターポン (Megalops atlanticus) を連想すると思いますが、ターポンは海水魚であり湖には生息していないためなぜこの湖がそう呼ばれているのかは定かではありません。

但し、ターポン湖は元々はバトラー湖 (Lake Butler) という名前でしたが、同名の湖が近くにあり混同を避けるためにターポン湖に名称が変わったという経緯があります。

フロリダ沿岸全域でターポンは棲息しており代表的な釣魚のひとつであり、沿岸都市のターポン・スプリングス (Tarpon Springs) もそこからネーミングされており、ターポン・スプリングスに近いバトラー湖もそれに倣いターポン湖と名称が変更されたのでしょう。

ターポン湖で実際に釣れる釣魚にもちろんターポンは含まれておらず、代表的な魚種はオオクチバス (Micropterus nigricans) やブルーギル (Lepomis macrochirus) です。

さて、ではターポン湖の怪物を見ていきましょう。

湖の名前からも大型魚系のUMAではないかと想像してしまいますが、意外や意外、恐竜系です。

ターポン湖周辺ではなく、ターポン湖に棲息しているといわれており、それなら恐竜ではなくUMAに多いモササウルス (Mosasaurus) やプリオサウルス (Pliosaurus) といった絶滅巨大海生爬虫類、、、でもないというのです。

(スピノサウルスの半水棲を考慮した現代的復元)
(original image credit: Wikicommons)

その姿は獣脚類に似ているといわれており、その中でも半水棲が示唆されているスピノサウルス (Spinosaurus) やバリオニクス (Baryonyx)、イリタトル (Irritator) なんかが候補といった感じのようです。

上記恐竜たちは主に魚食性ですが、ターピーはより貪欲であり、野生動物たち全般、おそらく人間もターゲットのひとつと考えられています。

ただまぁ情報が乏しく、本当に目撃情報があったのか出所不明です (創作の香りも漂います)。

仮に目撃証言があったとして、いつもの通り、恐竜生存説はUMAの正体として最も人気・夢があると共に、最も敷居の高い説であり、個人的にあまり強く推すことはできません。

(アメリカワニ)
(image credit: Wikicommons)

フロリダはクロコダイルとしてアメリカワニ (Crocodylus acutus)、アリゲーターとしてアメリカアリゲーター (Alligator mississippiensis) が棲息しており、現生動物の誤認であればこの2種がぶっちぎりの筆頭候補です。

また、UMA騒ぎをたびたび起こすアメリカマナティー (Trichechus manatus) もフロリダという地域を考えるとやはり候補からは外せません。

情報が入ったら追記します。









2025年11月20日木曜日

【ご連絡】更新のお知らせ――続報


先日「月曜と木曜は更新できないかも」とお知らせしていましたが、結局のところ——

余裕で一日も休まず更新できてしまいました。

時間的にも全く問題なさそうなので、これまで通り、毎日更新を続けていきます。

更新は今まで通り毎日18:00時です。

これからも、いつものペースでゆるっと読んでいただければ嬉しいです。

時事ネタのニュース記事を試しに入れてみましたが、割と好評なのでちょこちょこ書かせてもらおうかなと。

前にも書きましたが、取り扱ってほしいジャンルがありましたら気軽に書き込んでください。

というか、コメント欄、もっと気軽に使ってください。

そもそも、そんなバカ真面目なサイトじゃないし、UMA初心者の方も気軽に質問したり、それに対し読者の皆さんがお答えしたり、ご自由に使ってください。

誹謗中傷さえなければ何書いていただいても大丈夫です。

今後とも「くりぷとUMA大全 ~ 世界の奇妙な住人たち」をよろしくお願いします!

青く染まる獣 ~ カリフォルニアの「青肉イノシシ」伝説


■青く染まる獣 ~ カリフォルニアの“青肉イノシシ”伝説

「こんなの、ただのフェイクに決まってる!」――
誰もがそう笑い飛ばしたくなる「はず」の話です。

けれど、カリフォルニア州モンテレーの農地で見つかった「青いイノシシ肉」は、どうやら単なる都市伝説では済まされないようです。

近年、農地で駆除された野生イノシシの肉や脂肪が、まるでネオンライトのような青緑色に染まる現象が報告され、現地メディアを騒がせました。

写真だけ見れば画像加工に思えるその色――しかし、調査を進めた当局は「本物」と断定しています。

― 異様な「青の正体」 ―

(image credit: Noticias Ambientales)

「ほんのり青みがかっている」程度ではありません。

駆除業者のダン・バートン氏はこう証言しています。

「ブルーベリー色だ。まるでネオンが灯ったようだった。」

彼が仕留めた個体の肉は、筋肉も脂も内部まで青く染まり、まるで「冷凍庫で凍りついた生き物」のように見えたといいます。

カリフォルニア州魚類野生動物局(CDFW)の調査によれば、原因は駆除用に設置された毒餌「ジファシノン (Diphacinone)」。

イノシシが直接それを食べたか、あるいは中毒した小動物を捕食したことで、体内に毒素とともに青色の化学物質が蓄積された可能性が高いとのことです。

さらに問題なのは、この毒が加熱しても分解されにくいという点。

調理された後も肉に青い色が残り、人体への影響が完全には否定できないという――まさに“見た目も中身も危険”な異常事例なのです。

― 自然界が警告する「毒の青」 ―


自然界において「青」は、しばしば警告の色とされます。

熱帯のカエル、深海のクラゲ、あるいは猛毒のキノコ――その輝きは「触れるな」というサインです。

一般的に、私たちも「青」い食べ物に食欲をそそられることは稀です。

では、この青いイノシシもまた、人間の世界に現れた自然の警鐘なのでしょうか。

農薬、駆除剤、人工化学物質。

それらが食物連鎖の中をめぐり、やがて森の捕食者にまで届いた――その姿が、「青く光る肉」という形で可視化されたのかもしれません。

一部の現地ハンターの間では、こんな噂も囁かれています。

「青い肉を食べた獣は、夜でも光る眼をしている」と。

科学的証拠は皆無ですが、そうした「パラノーマルの伝承」が生まれてしまうほど、この事件は人々の想像を刺激したのです。

― イノゴン ―


日本にも、イノシシのUMAが存在します。その名も「イノゴン」。

食べられてしまったUMA」として名高いイノゴンは、年の瀬に仕留められたこともあり、猪鍋――いわゆる「ぼたん鍋」として供されたと伝えられます。

ぼたん鍋の名は、薄切りにした猪肉を牡丹の花に見立てて盛り付けることに由来します。

牡丹にはさまざまな色がありますが、一般的に「牡丹色」といえば紫がかった紅、まさに新鮮な猪肉の色そのものです。

ところが、牡丹の中には「青牡丹(せいぼたん)」と呼ばれる青みを帯びた品種もあります。

今回の「青い猪肉」――それはまるで、牡丹が毒を吸って変色したかのような新たなる「青牡丹鍋」の誕生を予感させます。

自然が警告とユーモアを込めて発した渾身のブラックジョークかもしれません。






2025年11月19日水曜日

茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン


■茨城県、牛久大仏の頭上を翔けた翼竜 ~ 牛久プテラノドン (ウシクプテラノドン)

今回は牛久プテラノドン (Ushiku Pteranodon)。

UMA研究家の中沢健さんが命名したUMAですね。

中沢さんが茨城県出身ということもあり、同県のUMAを積極的に発信しており、牛久プテラノドンはその中のひとつです。

それでは見ていきましょう。

- 牛久大仏の空を翔ける影 -


中沢さんの命名からも推測できる通り、茨城県牛久市 (うしくし) で目撃・撮影されたプテラノドンによく似た翼竜系のUMAです。

ちなみに、水棲獣人ウシジナーが目撃された牛久沼 (うしくぬま) は、よそ者には意外に感じてしまいますが牛久市ではなく龍ケ崎市 (りゅうがさきし) にある沼 (湖) です。

(ウシジナーの想像図)

台座を含め高さ120メートル、日本最大級の大仏で知られる牛久大仏。

その大仏の頭上を、ある晩、巨大な翼を持つ影が横切ったといいます。

目撃者によれば、翼は「コウモリのように薄い膜状」で、「首が長く、頭の後ろには長大なトサカのような突起」があったといいます。

この奇妙な目撃証言がネット掲示板に投稿されたのが21世紀初頭、それ以降、「牛久プテラノドン」は目撃が増していくこととなります。

- 元々はネットが原点 -

(プテラノドンの全身骨格)
(image credit: Wikicommons)


牛久プテラノドンの最大の特徴は、その発信元がほぼ完全にインターネット上だったことです。

匿名掲示板、個人ブログ、そして初期SNS等々。

21世紀初頭、今ほど情報共有の主流ではなかったSNSですが、「茨城で翼竜が飛んでいる」という興味溢れる話題はUMA界では瞬く間に拡散していきました。

そうすると不思議と「自分も見た」と情報が相次ぐのがUMAの面白いところ。

都市伝説系はそんなものですけどね。

「夜空を横切る巨大な鳥のような影を見た」
「田んぼの上を低空飛行していた」
「車のヘッドライトに翼のような影が見えた」

その多くは具体性に乏しく、物的証拠はありません。

まぁそれこそがUMAの醍醐味でもあるんですけどね。

- 巨鳥? ドローン? それとも? -

(撮影に成功したウシクプテラノドン)
(image credit:)

牛久プテラノドンは目撃だけでなく、実際に撮影にも成功されています。

その姿はまさに、「復元されているプテラノドンそのまま」であり、そんなことがあり得るのかというぐらい瓜二つです。

但し、これについては一考の余地ありで、プテラノドン型のカイトであったり、ラジコン、ドローン等、意図的なフェイク画像ではなく人工物を誤認してしまった可能性も含まれているかもしれません。

そういった人工物の誤認を排除した場合、専門家の意見では、トビやアオサギ等の大型鳥類の誤認が有力視されています。

特に夕暮れ時や逆光で翼の影が膜状に見えることがあるといいます。

- ネットの彼方に棲む翼竜 -


目撃された牛久プテラノドンと、撮影された牛久プテラノドン (中にはフェイク画像も含まれているようです) は必ずしも同じものではない可能性があり、別物として考えてもよさそうです。

ですがいくらUMAの世界といえども、翼竜生存説は恐竜生存説と同レベルに厳しく、その正体として日本には生息していないものの、未知のオオコウモリ説がギリギリ現実感をもちつつ、かつ、最もロマンのある説ではないでしょうか。

牛久プテラノドンは「21世紀のUMAたちは、ネットの中から生まれる」という新しい形態のUMAのひとつといえるかもしれません。

そうそう、最初の目撃は夜間だったといいますから、みなさんも (特に牛久市にお住まいの方は) 夜空をそっと見上げてみるのもいいかも?しれません。

(関連記事)




2025年11月18日火曜日

入院していた夢の中の祖父


■入院していた夢の中の祖父


私たちが「現実」と信じて生きているこの世界は、実は「仮想世界」に過ぎず、私たちはその中で動くプログラムのような存在ではないか――。そんな仮説をテーマにした陰謀論的シリーズです。

グリッチ系なので当然パラノーマルな話ですが、「パラノーマル = 怖い・気持ち悪い」だけじゃないんです。

今回のお話は怖くもなければ気持ち悪くもない、みながハートウォーミングな気持ちになれるお話です。

気持ち悪い系が多いので、というかほとんどなので、たまにこういうの挟みますね。(笑)

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これは私がまだ11歳頃の出来事ですが、まるで昨日のことのように鮮明に覚えています。

当時、祖父は高齢で入退院を繰り返しており、その日もまた入院して2日目だったと記憶しています。

私たち家族は病院へお見舞いに行き、私は祖父を強く抱きしめて「愛してるわ、また明日会いましょう」と言いました。

その夜、とても素敵な夢を見ました。

祖父が私の部屋へと入ってきてロッキングチェアに座ると、私を膝の上に載せてこう語りました。

「わしは暫く旅立つことになるが、また会えるよ」

心配はいらない、何も問題はないし、痛みもないと付け加えました。

私は祖父に微笑みかけお見舞いの時のように強く抱きしめ「わかったわ」と返事をしました。

私は二段ベッドの下で眠っている弟に目を向け祖父に尋ねました。

「弟を起こした方がいいかしら?」

祖父の方を振り返るとロッキングチェアに祖父はいませんでした。

私は部屋の窓へ駆け寄り庭を見ると祖父が手を振ってこう言いました。

「わしの言ったことをお母さんとお父さんに伝えてくれ」

私は自分の部屋のドアを見てからまた庭を見返すと、そこに祖父の姿はありませんでした。

そこで目が覚めました。

私は部屋を出て両親の部屋へと駆け込み電気を付けました。

そして夢の中で祖父が言ったことを一言一句正確に両親に伝えました。

両親は夢の中の出来事なんだから気にしないで部屋に戻って寝なさい、と言いました。

ですが私はもう一度祖父の言葉を伝えました。

両親は深夜二時だったこともあり、少しイライラしたようにいいました。

「いいからベッドに戻りなさい、明日の朝聞いてあげるから」

そのとき電話が鳴りました。

祖父が亡くなった知らせでした。

母は父の隣で泣き崩れ、二人は顔を見合わせると、不思議そうな表情で私を見つめていました。

暫くして母は微笑み、泣き止みました。

二人は私を強く抱きしめて「愛してる」と告げ、私は部屋へ戻りました。

両親はそのまま病院へと向かい、祖母が私と弟の面倒を見にやってきました。

この話はそれ以来一度もしていません。

今になってこのことを思い出し、頬を伝う涙の意味が分かったような気がします。

今こうしてこの話をしたことで、少しだけ心が軽くなった気がします。

(参照サイト)
reddit







 ディナーの用意をしていただけなのに、、、 ~ ディナー・タイム・ボルテックス