■有毒廃棄物で命を落としたゴースト系UMA ~ ペネロペ
アメリカ、カリフォルニア州とネバダ州に跨るシエラ・ネバダ山脈では7フィート (約2.1メートル) もある高身長の人間の女性に似たUMA、もしくはゴーストが出るといわれています。
髪色はブロンドとも黒髪ともいわれ、とても痩せこけ非常に長い手足をもち、生気のない顔色をしています。
例え極寒であろうと裸であるか、敗れた粗末な服を身に纏っているだけだといいます。
人間の屍肉、特に内臓を好み食べるといい薄気味悪いゾンビのような存在と言えます。
但し、そのゾンビを彷彿とさせる見かけとは裏腹に非常に敏捷で、かつ常に飢えているため襲われればひとたまりもないといわれています。
このUMA、もしくはゴーストをペネロペ (Penelope) といい、目撃されるシエラ・ネバダにちなみシエラ・ネバダ・モンスター (Sierra Nevada Monster) とも呼ばれます。
目撃は1960年代からはじまり、21世紀に入ってもその目撃は続いておりいわゆる一種の都市伝説ですね。
ペネロペ誕生のバックグラウンドストーリーもあり、なんでもこの女性はやはりもともとは人間だったようです。
1960年代のある吹雪の夜のこと、ペネロペという名の女性が夫を乗せシエラ・ネバダの山間部を自動車で走っていたときのことでした。
あまりの猛吹雪で視界が遮られたことにより、ペネロペは運転を誤り車は車道を外れ崖から転落してしまいました。
ペネロペは一命をとりとめたものの、その事故により夫は即死、一説には首が切断されて亡くなっていたともいわれています。
現代とは異なり携帯電話もない時代のこと、すぐに救助を呼ぶことができません。
山間部であり人里まで歩いていくにはあまりに遠すぎ、通りがかりの車を待つしか方法はありません。
しかし猛吹雪の山間部の夜です、期待できない通りがかりの車を道路脇に立って待つには過酷すぎます。
吹雪の中、通りすがりの車を待っていてはそのまま凍え死ぬ可能性があります。
かといって夫が亡くなりパニックに陥っていたペネロペは車の中で待機することこともできません。
彼女は意を決し猛吹雪の外へと出ました。
彼女は運任せの路上での待機を避け、一晩身を隠せるところがないか森の中を彷徨い歩きました。
そして彼女は運がいいことに一晩程度ならこの吹雪を凌げるであろうドラム缶を発見します。
しかしそれは不法廃棄された産業廃棄物のドラム缶だったのです。
有毒廃棄物に満たされたドラム缶に入ってしまったペネロペは猛毒で命を落とし、それ以降、人肉を求め彷徨い歩き続けているというのです。
その犠牲者はヒッチハイカー、キャンパー、列車を止めて乗客を食べたとまでいわれています。
このペネロペ、少なくとも2014年までは目撃談が寄せられています。
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