■翼竜と魚のハイブリッド生物の死骸が発見される ~ ケープ・コッド・クリーチャー (CCC)
今回はCCC、謎の漂着死骸系UMAです。
2012年5月31日、アメリカ、マサチューセッツ州東端に位置する半島、ケープ・コッド (Cape Cod) に奇妙な生物の死骸が打ち上げられているのが発見されました。
この半島の沖合がタラ (コッド, cod) の豊富な漁場であったことから、17世紀初頭、イギリス人探検家であり法廷弁護士でもあるバーソロミュー・ゴズノルド (Bartholomew Gosnold) によりケープ・コッド (「タラの岬」の意) と名付けられたといいます。
古いネタで海外の元記事を発見することはできませんでしたが、当時はケープ・コッド・クリーチャー (Cape Cod Creature) とも呼ばれ、略して「CCC」とも呼ばれていました。
長い名前のUMAなので本記事でも以下CCCと呼ぶことにします。
(CCC)
― CCCの全体像 ―
CCCの体長は1.8メートルほど、すっかり干からびており、絶対に生前の姿そのままのはずはありませんが、それが分かっていてもとにかく奇妙に見えます。
というのも、まるでプテラノドン等の翼竜を彷彿させるトサカを持つ頭部であるにもかかわらず、それに続く体はまるで魚類のようなのです。
「爬虫類 (翼竜)」もしくは「鳥類」+「魚類」ハイブリッド系UMAですね。
いくらUMAとはいえ、翼竜が生きている可能性はさすがに低く、同時に鳥類でもないことは明白です。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
― 頭部の特徴 ―
まずは頭部の詳細を見ていきましょう。
大きな眼窩がまずは目に飛び込んできますが、クチバシ状の非常に細長い口吻、その上下の先端はもしかして欠けているかもしれません。
開いた口の中には細かな歯がびっしりと生えているのも確認できます。
少なくとも現生の鳥類でないことは明らかです。
そして特徴的な頭部には、後ろ向きに伸びるヘラ状の突起があります。
これがプテラノドン等の翼竜のトサカを想起させるのです。
― 体の特徴 ―
この特徴的な頭部に続く体を見ていくと、頭部ほど顕著な特徴はありません。
まるで内部に鉄の棒でも突っ込んで支えているかのように、体は非常に直線的で、胸鰭や背鰭、腹鰭といったものはどうもはっきりと確認できません。
尾鰭だけは確認でき、割と大きめ。
体がよじれている可能性もあり確実ではありませんが、魚類とは異なり水平な向きに見えます。
と、全体的な印象はこんな感じです。
― 正体の考察 ―
バラクーダ (オニカマス, Sphyraena barracuda) のような細長い体型の大型魚類でしょうか?
しかしあんな「トサカ」のような突起を頭部に持つ魚類なんて見たことありません。
口の位置からサメの仲間はほぼ全滅ですが、ラブカ (Chlamydoselachus anguineus) のように顔の正面に口がある仲間もいます。
そう言った理由から、新種のトサカの突起を持つサメ、の可能性もゼロでありません。
ステタカントゥス (Stethacanthus) のような奇妙な背ビレをもつサメも先史時代の海にはいましたからね。
(ステタカントゥス)
(image credit: Wikicommons)
結論として、CCCの正体は依然として不明です。
ただし、この写真は以前、読者の方から『上下逆さまに撮影されている』と教えていただきました。
ですからあの翼竜たらしめている頭部の突起はトサカではなく、顎から腹部に向けて伸びる突起 (骨) とのことです。
尾鰭の特徴を考え合わせると、CCCの正体は海生哺乳類、特にハクジラの仲間が有力と考えられています。
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