2020年5月6日水曜日

コモ湖のイタリアン・モンスター ~ ラリオサウロ


■コモ湖のイタリアン・モンスター ~ ラリオサウロ

最深部514メートルを誇るホルニンダール湖 (Hornindalsvatnet) をはじめノルウェーは深い湖が多く、ヨーロッパの深い湖ランキング4位までを独占します。

ヨーロッパで第5位、ノルウェーを除いた湖でもっとも深いのがイタリアにあるコモ湖 (Lake Como) です。

コモ湖は最深部で425メートル、平均でも154メートルの水深を誇ります。

ちなみに世界最深の湖はバイカルアザラシ (Phoca sibirica) で有名なロシアのバイカル湖 (Lake Baikal) の1642メートル、次いでタンザニアのタンガニーカ湖 (Lake Tanganyika) の1470メートル、この2つが3位以下を大きく引き離してぶっちぎりで深いです。

さて今回のメインであるイタリアのコモ湖にはラリオサウロ (Lariosauro) と呼ばれる未確認生物が目撃されています。

(ラリオサウルスの化石)
(image credit by Di Daderot)

このラリオサウロという名は、コモ湖をはじめイタリアを中心に発掘の多いラリオサウルス・バルサミ (Lariosaurus balsami) に由来するものと思われます。

ラリオサウルスは三畳紀の海に生息していた海生爬虫類で、体長は0.6~1.3メートルほどとこの時代の海生爬虫類としては小柄なほうです。

一般的にラリオサウロはラリオサウルスのような四肢がヒレ状のトカゲ的容姿 (いわゆる海生爬虫類) をしたUMAと考えられています。

19世紀の半ば頃から目撃が続くラリオサウロですが、代表的な目撃例は1946年のものでしょう。

ふたりのハンターによってコモ湖の湖岸近くで体長10~12メートルの赤味を帯びた生物が目撃されたのです。

この目芸以降、この湖で目撃される謎の生物はラリオサウロと呼ばれることになります。

しかし実は目撃証言によるラリオサウロの姿は多種多様で、10メートルを超す巨大なウナギ状の生物、ワニのような頭部をもつ生物、吻部と背中が円形の生物といったものも含まれます。

懐疑論者のジョルジオ・カスティリオーニ (Giorgio Castiglioni) 氏は上記の目撃証言をそれぞれ魚の群れ、カワカマス、カワウソであると断定しています。

いっぽうイタリアの未確認動物学者エメヌエーレ・ミラゴリ (Emmanuele Miragoli) 氏は19世紀半ばから現在に至るまで目撃は続いており、また目撃証言の中には著名な古生物学者ジュゼッペ・ガブリエル・バルサモ=クリヴェリ (Giuseppe Gabriele Balsamo Crivelli) 博士のものも含まれていることから、コモ湖になんらかの未確認生物が生息している証拠であると確信しています。

(参照サイト)
CiaoComo.it

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