2020年5月31日日曜日

しわくちゃの深海ネズミ ~ フライアールムース

(image credit by Wanna See something Weird?)

■しわくちゃの深海ネズミ ~ フライアールムース

水生UMAといえば、巨大海蛇シーサーペントやネッシーを代表とする絶滅巨大海生爬虫類がほとんどで、稀に半魚人的ヒューマノイドも目撃されることもあります。

またUMA全般に言えることですが、巨大なものが多く水生UMAは特にそれが顕著です。

そういった中でフライアールムース (Flæðarmús) はかなり異色な存在です。

哺乳類タイプであり、といってもクジラやイルカ、アザラシといったものではなく、その姿は「ネズミ」に似ているといいます。

大きさは普段見慣れているネズミよりも幾分大きいといい、皮膚はしわくちゃだといいますが、決して怪物的な大きさでも外見でもありません。

またUMAの多くが人間に敵対的・脅威的な存在であるのに対し、フライアールムースは捕獲した人に益をもたらすとまでいわれています。

大潮の際にのみ上陸するといわれ、フライアールムースを捕獲できた場合にはかなりラッキーです。

海水を張った容器にフライアールムースを入れ、一緒に銀貨もしくは金貨を入れておくと次の日にはその銀貨・金貨が2倍になっているといわれているからです。

フライアールムースの話を聞いた限り、完全にフィクション、おとぎ話の世界ですが、もしかするとこれは英語でシー・マウス (Sea mouse 「海ネズミ」) と呼ばれるウロコムシ (Aphrodita) が元になっているかもしれません。

ウロコムシはミミズ等と同じ環形動物 (かんけいどうぶつ) でゴカイの仲間です。

(イバラコガネウロコムシ)
(image credit by Gert Oxby via NEWS NETWORK)

特にイバラコガネウロコムシ (Aphrodita aculeata) は体の側面から生える無数の剛毛が光に当たると宝石のように美しく輝き、富を与える生物に感じさせるかもしれません。

体長は大きいもので20センチ程度、この美しい輝きはディフェンス用で、捕食者に対し強力な警告となります。

ひっくり返して腹部を確認すれば環形動物ですから体節も確認でき、これを「しわくちゃ」と表現されたとも考えられます。

意外に獰猛で甲殻類や自身より大きなゴカイ類を食べることが知られています。

(参照サイト)
NEWS NETWORK

(参照サイト)

謎のトロール写真 ~ グレート・ノーウィージャン・マウンテン・トロール


■トロールの撮影に成功 ~ グレート・ノーウィージャン・マウンテン・トロール

ウアステカ・ポトシーナのジャイアント」の記事を書いていて思い出したのが、今回のグレイト・ノーウィージャン・マウンテン・トロール (Great Norwegian Mountain Troll)。

いわゆるトロールの写真です。

北欧の妖精トロール。

小柄なものから巨大なものまで、また容姿も様々、トロールと聞いて抱くイメージは人それぞれ大きく異なるかもしれません。

みなさんのトロールのイメージは?

個人的には巨人的なイメージなのですが、デンマーク製の頭髪爆発トロール人形が普及しているので世界的には小人的なイメージのほうが一般的かもしれません。

(ボンバーヘッド・トロール人形)

どう考えても実在しそうにありませんが、日本で河童が目撃されるのと同様、トロールも時折目撃されたり、トロールの写真、トロールの動画といったものも存在します。

写真のバックグラウンドは1942年12月、ノルウェーのベルゲン (Bergen) から北へ300マイル (約483キロ) 離れた森で撮影されたというもの。

撮影したのは王立空軍 (イギリス空軍) の偵察飛行をしていた乗組員によるものだとされています。

この写真に写っているのは二足歩行する生物のシルエット。

大きさはまったく分かりませんが、人間のシルエットとは異なるように見えます。

ただし撮影場所を知る手がかりは全く写っていません。

ゆえにこの写真提供者の情報を信じるしかありません。

提供者はルーシー・レイノルズ (Lucy Reynolds) 氏なる人物だといい、以下のキャプションが添えられていました。

「この写真はグレート・ノーウィージャン・マウンテン・トロールの存在を証明する唯一の写真と考えられます。

1942年12月、ベルゲンの北300マイルを偵察飛行していたRAF (イギリス空軍) の乗組員により撮影されました」

キャプションを信じれば撮影されてから70年以上の時を経ての公表。

埋もれていたものが最近になって発見されたのでしょうか。

その謎を解くにはレイノルズ氏から話を聞かなければなりませんが、匿名性が高くコンタクトすることは叶いませんでした。

が、、、

残念なことに、この写真はフェイクと判明しています。

2010年のモキュメンタリー (疑似ドキュメンタリー) 映画「トロールハンター (Trolljegeren / The Troll Hunter)」のひとコマからトロールを抜き出し合成・加工したものだそうです。

そういやトロールハンター観たんですけど1ミリも憶えてないなあ。

(参照サイト)
Anomalies

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2020年5月30日土曜日

妖怪カイコモグラはアフリカに実在する ~ シルバーデバネズミ


■妖怪カイコモグラはアフリカに実在する ~ シルバーデバネズミ

カイコモグラ

カイコだけを好んで食べるという謎のモグラで、養蚕業が盛んだった頃の日本ではよく見られたものの、戦後になって養蚕が徐々に衰退していくとその数を減らし現代では殆ど見られなくなったといいます。

カイコモグラはカイコを食べているからでしょうか、まるでカイコの繭から作られたシルク (絹) のような滑らかで美しい毛皮で全身が包まれているといいます。

しかし美しいのはその毛皮のみで、上を向いた鼻面は醜く、尾の先端は二股に分かれていました。

このカイコモグラ、立ち位置はUMAというより妖怪に近い存在です。

しかし「尾の先端が二股に分かれている」ことを除けば実在しても何ら不思議ではない生物といえます。

(シルバーデバネズミ)
(image credit by Sharry Goldman (Wikipedia))

このカイコモグラを彷彿させる生物がいます、シルバーデバネズミ (Heliophobius argenteocinereus) です。

和洋折中した強烈な和名のシルバーデバネズミですが、これは英名のシルバリー・モール・ラット (Silvery mole-rat) から来ています。

「モール・ラット」は直訳するとモグラネズミですが、モール・ラットは和名でデバネズミを指すためシルバリー・モール・ラットは「シルバーのデバネズミ」になるというわけです。

そしてこのシルバーデバネズミはまたの名をシルキー・モール・ラット (Silky mole-rat) といいます。

直訳すれば「シルクのデバネズミ (モグラネズミ)」となり事実上「カイコモグラ」とほとんど同じ意味と言える英名を持ちます。

ただしモグラ科の生物ではありませんが。

実際、滑らかでシルクのような毛皮を持つことからこの名で呼ばれ、デバネズミの仲間は概ねブサカワ系なのでその特徴はまさにカイコモグラそのものです。

東アフリカを中心に生息する地中性のデバネズミで、日本でも有名なハダカデバネズミ (Heterocephalus glaber) と異なり真社会性は営まず、単独で生息します。

自然界にカイコは存在しませんからもちろんカイコを主食とはせず、植物の根を中心とする草食性のネズミです。

(サバクキンモグラ)
(image credit by Pfinge at French Wikipedia)

他にも純粋なモグラ (モグラ科) ではありませんが、アフリカ南部に生息するサバクキンモグラ (Eremitalpa granti) 等もシルキーな見た目でカイコモグラを彷彿とさせます。

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