先日のイノゴンに続き、今回も日本のマイナーなUMA (cryptids) を紹介します。
屈斜路湖の怪物「クッシー (Kussie)」、池田湖の怪物「イッシー (Issie)」、羽島市の「ハッシー (Hassie)」、 本栖湖の「モッシー (Mossie)」、芦ノ湖の「アッシー (Assie)」。
ネッシーの影響を多分に受けた日本のレイク・モンスターの名前は、法律で義務付けられているかのようにすべて語尾が「シー」で終わるという特徴を持ちます。
その中でも群を抜いて語呂の悪いチュッシー (Chussie) が今回の主役です。
チュッシーが目撃されたのは栃木県にある中禅寺湖、レイク・モンスターのほとんどがネッシーのような巨大海生爬虫類やレイク・サーペント (巨大海蛇)、竜脚類系であるのに対し、チュッシーは巨大なサンショウウオのような姿をしているという点でユニークな存在です。
脊椎動物の中で、少なくとも「現代において」もっとも大型化しにくいのが両生類。
世界最大の両生類はオオサンショウウオ (Andrias japonicus) であり、本当かどうかわかりませんが、最大体長は1.5メートルといわれています。
1メートルを超える巨大なオオサンショウウオを見たことすらないですが、オオサンショウウオの実物を見たことがある人ならわかるでしょう、扁平し体幅があることから1メートルなくても驚くほど大きく感じます。
現存するオオサンショウウオは我が国、日本代表のオオサンショウウオ (Andrias japonicus) と中国のチュウゴクサンショウウオ (Andrias davidianus) の2種のみとなります。
日本は世界最大の巨大両生類が見られる貴重な国なんです。
さて、中禅寺湖のチュッシーですが、目撃情報によればオオサンショウウオのような姿をしており、あろうことかその体長は15メートル (50フィート) と、両生類はおろか、日本のUMAの最大サイズ、というかクジラレベルです。
(巨大両生類といえばやはりこれ、プリオノスクス)
(image credit by Wikicommons)
絶滅種まで範囲を広げれば、両生類といえど9メートルのプリオノスクス・プルメリ (Prionosuchus plummeri) や、それこそ巨大サンショウウオと言える4メートルのクーラスクス・クレエランディ(Koolasuchus cleelandi) などがいますが、チュッシーはそれよりもはるかにデカい。
中禅寺湖は堰止湖 (せきとめこ) であり、チュッシーはいったいどっからやってきたんだというさらなる疑問は残るものの、このぶっ飛んだ荒唐無稽さこそUMAらしくていいじゃないですか。
15メートルは行き過ぎとし、それが数メートルとしてもチュッシーの正体が両生類とは考えにくく、誰かが放流したチョウザメのような大型の魚類を見誤ったのかもしれません。
こんなUMAが居たとは全然知らなかったな
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