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2024年7月16日火曜日

ユートピア湖の怪物 ~ オールド・ネッド


■ユートピア湖の怪物 ~ オールド・ネッド

今回はカナダ、ニュー・ブランズウィック州にある湖、ユートピア湖 (Lake Utopia) に棲息するUMA、ユートピア湖の怪物 (Lake Utopia monster)。

オールド・ネッド (Old Ned) という愛称を持ち、おそらく日本でチピトカーム (Tciptckaam) と呼ばれるUMAと同一ではないかと思います。

ユートピア湖は全長7キロ、最大幅2.8キロのやや細長い形状の湖です。

先住民族ミクマク族 (Mi’kmaq) から伝わるレイク・モンスターで最低でも19世紀、おそらくそれ以前の18世紀から目撃が続いています。

オールド・ネッドは一般的に巨大なウナギのような姿をしているといわれており、その長さは12~30フィート (約3.6~9メートル)、頭部はウマほどもあり (もしくはウマに似ているとも)、口内には鋭い歯が並んでいるといいます。

ユートピア湖は先住民族の言葉で「ウナギの川」を意味するマガガダビック川 (マガグアダビック川, Magaguadavic River) を介し、パサマコディ湾 (パサマクォディ湾, Passamaquoddy Bay) と繋がっています。

ユートピア湖から海までの距離がとても短いことから誤って遡上した海洋生物がユートピア湖に辿り着き、それを目撃したことにより怪物騒ぎが起きているという説もあります。

実際、1868年、ニューヨークの政治雑誌ハーパーズ・ウィークリーにパサマコディ湾で謎の巨大魚が殺されたという記事が掲載されたこともあり、ユートピア湖の怪物との関連性が囁かれたといいます。

同誌にはその謎の巨大魚のイラストが掲載されました。

後肢をもつ7~8メートルほどもある奇妙な魚ですが、サメやエイの特徴であるスリット状の鰓孔 (えらあな) が並んでおり、その姿・大きさから判断してウバザメ (Cetorhinus maximus) であることは確実でした。

イラストに後肢が描かれているのはデフォルメされた可能性も捨てきれませんが、おそらくは生殖器を見誤ったものでしょう。(サメやエイは生殖器が1対2本あり、たびたび足と誤認される傾向があります)

さて正体はなんでしょう。

ユートピア湖に繋がっているのは大西洋ですが、カナダの太平洋沖で目撃される代表的なシーサーペント、キャドボロサウルス (キャディ) とも共通点があります。

遡上した大西洋版キャディでもいいですが、現実的なところではやはり巨大に成長したチョウザメが候補に挙がっています。

もう少し夢のあるものでは目撃通りの巨大なウナギであるという説、またありそうにもないですが、リュウグウノツカイ (Regalecus russelli) がユートピア湖まで遡上すればきっと怪物騒ぎが起きたに違いありません。

(参照サイト)

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2024年7月15日月曜日

スペインのアステカ侵攻から目撃が続く謎の大型ネコ科動物 ~ オンザ


■謎のネコ科動物の剥製も存在 ~ オンザ

今回はオンザ (Onza)、スペインがアステカを侵略した16世紀初頭から知られている大型ネコ科動物系のUMAです。

侵略したスペイン人たちはこの地の私設動物園で飼育されている、アステカ語で「クイトラミツリ (クイトラミスリ, Cuitlamiztli)」と呼ばれる謎の生物を目撃します。

非常にピューマに似た動物だったといいます。

メキシコにはピューマ (Puma concolor)、ジャガー (Panthera onca) の2種の大型ネコ科動物が棲息しています。

動物の分類も今ほどではなかった16世紀ですし、さらに未知の大陸で目撃した動物、ピューマに似ていたのではなくピューマだったのではないか?という疑念が湧きます。

しかし、ピューマもジャガーも知る現地の人々がクイトラミツリと区別していることから別種であること間違いないでしょう。

ただ気になるものがいます、ジャガランディ (Herpailurus yagouaroundi) です。

(ジャガランディ)
(image credit by Wikicommons)

ジャガランディはピューマに近縁の中型のネコ科動物で、この生物もまたメキシコに棲息しています。

ピューマより小型なら違うんじゃないの?と信じたいですが、現地でクイトラミツリと同義で使われている「クアウミスリ (cuauhmiztli)」という単語はジャガランディを指すというのです。

オンザの存在を難しくしているのはピューマ、ジャガーと身体的にどう違うかがはっきりと明示されていないからです。

取り敢えず、オンザとはピューマ、ジャガーとは異なる見た目をしている大型ネコ科動物と考えてみましょう。

オンザは曖昧な存在ですが、現地の人々がオンザのもの呼んでいる剥製が存在するため、そちらを考察する方がいいでしょう。

なにせ現地の人々がピューマ、ジャガー、そしてジャガランディとも異なる生物と認識しているのですから。

(射殺されたオンザ)

その剥製は1986年1月、農場主アンドレス・ムリーロ (Andres Murillo) 氏によって射殺されたものです。

ムリーロ氏によればその生物は自分を襲ってきたといい、ジャガーだと思って射殺したらそうではなく、伝説のオンザだったというのです。

体長1.1メートルに対し、体重は27キロとかなりほっそりとした体形、

その死体はやはり見た目はピューマによく似ています。

しかし調査したところ、細身ではあるものの骨格的にはピューマよりもがっしりしており、歯並びにも相違がみられたいいます。

そしてかなり曖昧な情報ではありますが、この剥製はネコ科動物であるにも関わらず爪を出し入れできなかったといいます、

これはネコ科動物で唯一チーター (Acinonyx jubatus) だけが持つ特徴です。

そのせいもあるのかどうか分かりませんが、オンザの正体のひとつとしてアメリカチーター (Miracinonyx) 生存説があります。

その名の通り北米に12000年前まで棲息していたアメリカ産のチーターです。

しかし残念ながらアメリカチーターは爪の出し入れが可能であり、万一生存していたとしても特徴が異なります。

さて剥製の話に戻りましょう、このオンザのものといわれている剥製は実はDNA鑑定されており、遺伝子的に若干の差異は見られるものの、先天的に異常のあったピューマと断定されています。

ピューマとジャガランディはチーターに近縁という説もあり、爪の出し入れができなかったオンザの死骸も関係しているかもしれません。

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2024年7月14日日曜日

海外のUMAの名前とは思えない ~ スクリュー尾のガー助


■海外のUMAの名前とは思えない ~ スクリュー尾のガー助

アメリカ、モンタナ州にあるフラットヘッド湖 (Flathead Lake) にはフラットヘッド湖の怪物 (Flathead Lake Monster)、もしくはフレッシー (Flossie)、モンタナ・ネッシー (Montana Nessie) と呼ばれる水棲UMAの目撃があります。

最初の目撃の1889年から現在まで毎年のように報告があり、公式に報告されたものだけでもその数は113件に登ります、

呼ばれ方こそバラエティに富むものの、もちろん同一のUMAを指しています。

フラットヘッド湖の怪物は一般的に、20~40フィート (約3~6メートル) のウナギ・ウミヘビといった細長い形状の姿をしているタイプと6~10フィート (約1.8~3メートル) ぐらいの巨大魚タイプに分けられます。

さて、今回紹介するのは「スクリュー尾のガー助 (Ga-suke the screw tail)」

この名前を初めて知った人であれば、この時点でいま顔が半笑いになっている可能性があります。

そして思うはずです、この語呂の悪い変な名前の奴とフラットヘッド湖の怪物に一体なんの関係はあるのか?と。

がっつりあるのです。

この名前、本国アメリカのフラットヘッド湖周辺の住人は「フラットヘッド湖の怪物」とは呼ばず「スクリュー尾のガー助」と呼んでいるというのです。

「!!!」

半笑いのまま衝撃を受けたに違いありません。

「スクリュー尾」部分は直訳したとして、「ガー助」はどう転んでも理解できません、漢字入っちゃってるし。

湖畔に住んでいた日本人が命名したのであれば可能性はなくはないでしょうが、そういった噂も聞きません、というか海外で「スクリュー尾のガー助」いかなる部分も聞いたことがないのです。

さらにこの名前と共に掲載されているスクリュー尾のガー助のバリバリの合成写真、もとい「みずうみでつりをしている人がとった、ガー助のしゃしん」(写真のキャプション) から判断するに、おそらくハドロサウルス科 (カモノハシ竜, Hadrosauridae) の恐竜タイプのようです。(「スクリュー尾のガー助」で画像検索してみてください)

前述のフラットヘッド湖の怪物とはずいぶんとタイプが異なります。

UMAは目撃情報によりその姿がまったくバラバラなことも珍しくありません。

しかし、フラッドヘッド湖の怪物について隈なく海外サイトを探しても、残念ながらその目撃情報・正体に恐竜説は見つかりません。

名前もその姿も謎、謎、謎、のUMAなのです。

しかしこれには答えがあります。

そう、実は「スクリュー尾のガー助」「ハーキンマー」という名前は超常現象研究家、斎藤守弘さんによるオリジナルのネーミングで、写真は雑誌社が用意したものだったそうです。

つまり日本人によって創造されたUMAだったんですね、逆輸入で是非アメリカでも「Ga-suke the screw tail」として紹介して欲しいぐらいです。

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2024年7月13日土曜日

スウェーデンの湖にクジラ並みの魚がいる? ~ ミーレフォン湖のクジラウオ


■スウェーデンの湖にクジラ並みの魚がいる? ~ ミーレフォン湖のクジラウオ

19世紀の半ばから怪物の噂があったスウェーデン最南部のスコーネ県 (Skåne län) にある小さな湖、ミーレフォン湖 (Lake Myllesjön)

ことが大きく動いたのは1920年代に起きたサイクリングをしていた男性によって目撃された「生きた丸太」事件。

はじめかれは湖の真ん中に丸太が浮いていると思ったものの突然それは動き出し、暫くの間暴れて湖中に消えたといいます。

ほぼ時を同じくして、この湖で巨大なヒレを持つ魚が目撃されました。

おそらく背ビレのことを指していると思われますが、目撃者はそれが規格外に大きいパイク (カワカマス) に違いないと結論付けました。

ノーザンパイク (Esox lucius) は50センチ前後に成長する巨大なパイクですが、ときに1.5メートル、25キロに達し、淡水系UMAの候補として頻繁に登場します。

しかしこの時ミーレフォン湖の怪物としてパイク説はそれほど賛同を得ることはなかったといいます。


というのもその後相次いで目撃される怪物はパイクをはるかにしのぐ大きさをしていたからです。

かといってネッシーをはじめとする絶滅した巨大海生爬虫類のような姿をしていたわけではありません。

湖に注目が集まり始めると目撃情報は爆発的に上昇し、地元の漁師が網を壊された、といった巨大魚の存在を間接的に照明するものまで伝えられるようになります。

そしてついにははっきりと「クジラ」に似た生物を見たというものまで出てきました。

とにかく巨大な「魚」だと考えられ、いつしか「ミーレフォン湖のクジラウオ (whale-fish of Lake Myllesjön)」と呼ばれるようになります。

この呼び名は、ジンベエザメ (Rhincodon typus) の英名ホエール・シャーク (クジラザメ) や、深海魚のクジラウオ科 (Cetomimidae) とは全く関係なく、単に「クジラのように大きな魚」という意味で使われています。

このクジラウオを捕獲しようとする動きも出てきましたがうまくはいきませんでした。。

捕獲を狙うそんな大人たちを嘲笑うかのように、捕獲しようなど1ミリも頭にない3人の女児の前に現れたこともあります。

クジラウオは湖の浅瀬で日光浴をしていたといい、その姿に圧倒された女児たちは湖畔から逃げだしました。

地元の鍛冶屋が巨大な針に死んだ子豚を餌としてくくりつけ、ライン (釣り糸) の代わりに銅線を、ロッド (釣り竿) の代わりとして湖畔に立つ細めの樫の木に銅線のラインぐるぐる巻にするという巨大な仕掛けを作り上げました。

翌日その場に行ってみると樫の木が根ごと引き抜かれ湖に浮いていたといいます。

1930年代まではクジラウオの目撃は続きましたが、その後はぱったりと途絶えてしまいました。

死んでしまったのか?それともどこかへ行ってしまったのか?

しかし30年後にクジラウオはまたも現れました。

1962年8月にまたも「跳ねる丸太」が目撃されたのです。

これは30年前に目撃されたクジラウオに違いない、今回は懸賞金をかけ釣り大会が行われました。

本当にクジラウオを捕まえよう、というよりはレクレーション的なものですね、しかし400人以上の釣り人が参加し懸賞金を得ようとみなは張り切りました。

しかし小さな湖に人が集まり過ぎてしまったせいでしょうか、その喧騒がクジラウオどころか小魚たちまで驚かせてしまったようで、この大会の優勝者の釣りあげたのは重さ僅か2.9ポンド (約1.3キログラム) のパーチだったといいます。

このクジラウオがその後どうなったかは分かりません。

しかし多くの人が「動く丸太」のような生き物を目にしたのは確かです。

(ウェルズ・キャットフィッシュことヨーロッパオオナマズ)
(image credit by Wikicommons)

既知種であれば飛び切り大きなパーチの個体だったかもしれませんし、最大3メートル超に成長すると信じられているヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis) だったかもしれません。

ミーレフォン湖のあるスコーネ県はバルト海に面していることから、海洋生物が一時的に入り込んだ可能性も少々考えられるかもしれません。

(参照サイト)

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2024年7月12日金曜日

UMAなのか宇宙人なのか ~ エイリアン・オクトポイド


■UMAなのか宇宙人なのか ~ エイリアン・オクトポイド

今回はエイリアン・オクトポイド (Alien Octopoids)、もしくは逆にオクトポイド・エイリアン (Octopoid Aliens) とも呼ばれ、いずれにしても「タコ型エイリアン」という意味です。

UMAとエイリアン (宇宙人 / 地球外生命体) の線引きは難しいところで、まあその生物がUFOもしくはUFOを想起させる謎の光と関連して目撃された場合やコミュニケーション能力をもつ場合は完全にエイリアン、もしくは地球上の生物に絶滅種も含め全く似た生物がない場合もエイリアン、これらに該当しなければUMAと言った感じでしょうか。

そういう観点から今回のは一応UMAではなくエイリアンということになるでしょう。

1968年8月16日の早朝、スペインのタラゴナ県ティビサ (Tivissa) で農場を経営するジョン・マテウ (John Mateu) 氏が家畜のウシたちに餌を与えているとき、遠くに金属光沢の物体が太陽の光に反射しているのに気づきました。

少々気にはなりましたが、当初は車のボディでも反射しているのだろうと思ったといいます。

妻にそのことを伝えると、誰かが車が故障して立ち往生しているかもしれないので見に行った方がいいとジョン氏に勧めました。

妻の意見に納得し、彼は飼い犬を連れて現場に向かいました。

しかし、そこには予想したものとはかけ離れた光景が広がっていました。

半球状のおそらく乗り物 (宇宙船) と思われるものが停めてあり、触手に似た太く短い4~5本の脚をもった奇妙な生物いたというのです。

身長は僅か3フィート (約0.9メートル) ほどと小柄でした。

話は一瞬逸れますが、このエイリアンの造形はUMAオクトスカッチと随分と似ています。

しかしジョン氏の記憶はそこまでだったといいます。

そのころ、ジョン氏は行方不明になっていたのです、出かけたまま帰ってこないジョン氏を心配した妻は近所に住むジョン氏の実弟、セバスチャン・マテウ (Sebastian Mateu) 氏にそのことを伝えジョン氏の捜索を依頼します。

しかしセバスチャン氏は全く兄の痕跡を見つけることができず帰ってきました。

後になって兄が語った宇宙船もタコ型のエイリアンも何も目撃することはありませんでした。

翌日、何の前触れもなくジョン氏は帰ってきましたが、タコ型のエイリアンを目撃したところまでしか記憶はなく、宇宙船に連れ込まれなにか実験をされていたのではないかなどと推測されています。

しかしそれについてジョン氏は記憶は全くなく、記憶がないのは宇宙船に連れ込まれたからではないかと考えたのです。

なにせ記憶がありません、自分が丸一日行方不明だったことを知らされ、その合理的な解釈として宇宙人によるアブダクション (誘拐) 説を唱えたようです。

昔は「宇宙人 = アブダクション」という考えが主立っていたので、そう考えたのでしょう。

しかしながらジョン氏がエイリアンと宇宙船を目撃したという証拠はなにもなく、当然ながらマスコミからも懐疑的な事件として取り扱われ現在に至ります。

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