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2024年7月3日水曜日

ゴーストの溢れる実在した精神病施設 ~ リッジ・ホームの怪


■実在した精神病施設 ~ リッジ・ホームの怪

アメリカ、コロラド州に伝わる都市伝説

同州、アーバダ (Arvada) にある精神病患者の廃墟と化した元収容施設の廊下に子供のおもちゃがたくさん散らばり、たくさんの霊が出ると評判になっていました。

多くの患者がそこで虐待を受け亡くなり、その霊が彷徨 (さまよ) っているというのです。

ありがちではありますが、キャンプの夜に盛り上がりそうな怪談話です。

その収容施設の名はリッジ・ホーム (The Ridge Home Asylum)。

しかし、その廃墟となった病院とやらは存在しません。

まあ都市伝説ですから、、、といいたいところですが、実はこの施設1911年から1991年まで80年余り実際に運営されていた実在した施設です。

昔 (一部は現在も) の精神病院にありがちな、監禁や虐待といった悪い噂の絶えない施設だったといいます。

子供から大人、老人まで収容されており、その多くは虐待されていたといいます。

また、精神的に何の問題もないものも家族が頼み込み死ぬまで監禁させていた、なんて話もあります。

そうやって現世に恨みを持ったまま亡くなった人々がこの施設には多くいたこともあり、施設が倒産し廃墟となった1990年代以降、ホーンテッド・ハウスと化したというのです。

運営当初から職員や患者はゴーストやポルターガイスト、奇妙なノイズ等、パラノーマルな現象に頭を悩ませていたといいます。

しかしこういった話、閉鎖的な精神病院 (現精神科病院) ではどれもありがちですし、大いに話が盛られている可能性があります。

実際、1950~1960年代にはエディス・ラファティ (Edith Raftery) 施設長はとても優しい人物で700人近く収容されていた子供たちに「ママ」と慕われていたというこの施設に関する新聞記事も残っています。

しかし、悪い噂が嘘でなかったことも確かで、強制不妊手術、家族から依頼を受けた健常者の監禁、職員による患者虐待等が日常的に行われていました。

虐待による職員の逮捕者も記録に残っています。

引き取り手がいない限り施設を出ることはできず、まともな人でもやがて頭がおかしくなる、と病院内では揶揄されていたといいます。

さらに運営から時間が経つとともに資金難が表面化し始め、職員の確保、老朽化する建物の修復、患者のケアが怠られるようになり、実際に恨みを持って亡くなった患者も相当数いたかもしれません。

運営が停止した1992年以降、手つかずとなった施設は廃墟と化し、当初からあった悪い噂も相まってこの建物にはゴーストが出ると地元では有名な心霊スポットとなりました。(実際はそれ以降も一部の棟は精神病犯罪者の収容等に使われていたとも)

2004年、ついに施設は取り壊され、リッジ・ホームは永遠にこの世からなくなりました。








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