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2024年3月29日金曜日

何度も飛行機で目撃、イリアムナ湖の怪物 ~ イリー


■イリアムナ湖の怪物 ~ イリー

アメリカ、アラスカ州最大の湖であるイリアムナ湖 (Iliamna Lake)、最大長は124キロ、最大水深988フィート (約301メートル) もあります。

この湖では古くから体長が10~30フィートの巨大なレイク・モンスターが目撃されており、イリー (Illie) なる愛称を持ちます。

先住民族であるトリンギット族に伝わるゴナカデット (or ゴナカデト, Gonakadet) やハイダ族に伝わるワスゴ (Wasgo) もイリーと同一の怪物を指している可能性があります。

移民たちが目撃するようになったもっとも古い記録は1942年のベイブ・アルスワース (Babe Alsworth) さんとビル・ハマーズリー (Bill Hammersley) さんによるものと言われています。

ふたりは湖上を小型飛行機で飛んでいる際に湖面にいくつかの黒い影があることに気付きました。

興味を抱いたふたりは飛行機を旋回させ300フィート (約90メートル) まで飛行機を降下させその影の正体を探ろうとしました。

体長は10フィート (約3メートル) ほど、幅広の角ばった頭部と同じ幅の胴体が続き、尾の先端にかけて先細りになっていました。

その生物は体を魚類のように体を左右に振りながら泳いでいたといいます。

この表現からシルエット的にはちょうどジンベエザメを真上から見たよう感じですかね。
それ以降もイリアムナ湖上空を飛行中の人々から相次いで目撃情報が寄せられます。

1963年に目撃したのは生物学者で、その巨大な魚影は最大で30フィート (約9メートル) と見積もりました。

残念ながらその巨大な生物は飛行機からの観察時には一度も水面に上昇せず、どのような生物であったかは分からなかったといいます。

飛行機での目撃はほとんどが魚影のみでシルエットしか分かりませんでしたが、実際に湖上に姿を現した姿を見た例もいくつかあります。

総合するとこのレイク・モンスターはシーサーペントや首長竜といった突飛なものは少なく、黒もしくは銀の肌を持つ巨大魚のようで、その大きさは10~20フィート (約3~6メートル) 内に納まるものがほとんどです。

その正体はUMA的には定番の絶滅したクジラの仲間バシロサウルス (Basilosaurus) もありますが、目撃証言の多くが魚類を彷彿とさせ、さらに突飛なフォルムや体長をしていないことから大型の既知生物ではないかと推測されています。

上空からのシルエットであればジンベエザメ (Rhincodon typus) を彷彿させますが、湖を間違って遡上するにもアラスカ近海はジンベエザメには冷たすぎます。

候補としてはシロチョウザメ (Acipenser transmontanus) が筆頭です。

生息域も一致、体長は通常でも成魚は7フィート (約2.1メートル) 程に成長し、伝えられる最大体長は20フィート (約6メートル) 超とまさにうってつけです。

またゼニガタアザラシの亜種 (Phoca vitulina mellonae) の個体群もイリアムナ湖には生息しており誤認している可能性は考えられます。

尚、30フィートを超えるような目撃情報にはもしかすると小魚の群れを誤認したものも含まれているかもしれません。

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