今回はアメリカのレイク・モンスター、フラットヘッド湖の怪物 (Flathead Lake Monster) です。
その名の通り、アメリカ、モンタナ州にあるフラッドヘッド湖 (Flathead Lake) に生息しているといわれるUMAです。
フラッドヘッド湖はモンタナではフォート・ペック湖 (Fort Peck Lake) に次ぐ2番目に大きな湖で、全米でも30番目の表面積を持ちます。
その大きさはわずかに琵琶湖には及びませんが、海を感じさせる壮大な景観はとても美しいです。
さてフラッドヘッド湖に生息するUMAと聞いたら往年のUMAファンであれば、「スクリュー尾のガー助」を思い浮かべる人も多いのでは?(笑)
管理人もリアルタイムで体験していない古いUMAですが、この驚愕の名前はフラッドヘッド湖近辺の現地、つまり本国アメリカで呼ばれている名前と紹介されていたとか。
アメリカ名なのに漢字が入っとります。
その存在も名前も写真も、すべてが捏造されたものと現在では判明していますが、UMAファンであれば決して目くじらを立てるようなものではありません、ネーミングセンスも画期的で今となっては楽しいですよね。
ガー助もいつか紹介しますね。
さて今回紹介するUMAは、実際に現地で目撃証言のある正当な?ほうのフラットヘッド湖の怪物です。
あまり日本では一般的ではありませんが、ネッシーさながらフレッシー (Flossie) というニックネームを持ち、またモンタナ版ネッシーであることからモンタナ・ネッシー (Montana Nessie) と呼ばれることもあります。
北米のレイク・モンスターですから当然のようにネイティブの伝説が基になってはいますが、フラットヘッド湖の怪物は入植者の目撃の歴史も古く、確認されているもっとも古いものは1889年まで遡ります。
しかも歴史が古いだけでなく21世紀に入った現在でも目撃は続き、最新のものは2017年、トータルの目撃数は100を超えます。
さてネッシー風のニックネームをもつものの、目撃証言からその姿はネッシーのような巨大海生爬虫類タイプではなく、巨大海蛇 (サーペント)、つまりレイク・サーペントタイプと考えられています。
漆黒のその怪物はUMAだけあってその大きさもとてつもなく20~40フィート (約6~12メートル) ぐらいと考えられています。
19世紀ごろのフラットヘッド湖ではその移動に蒸気船が使用されており、乗船した多くの人々がその怪物を目にしたといいます。
当時、その怪物を仕留めようとライフルで狙うものもいましたが、怪物はまんまと逃げおおせました。
その正体は何か?
淡水に生息することができる巨大勝つ細長い生物、月並みながら既知生物であればやはりチョウザメ、そして巨大ウナギというのが定説です。
長きにわたり目撃され続けること、そして巨大であること、ういった点を鑑みれば、特に個体によっては寿命最大100年とも150年ともいわれる長寿のチョウザメはその候補としてはうってつけです。
北米の多くのレイク・モンスターの正体にチョウザメの中でもミズウミチョウザメ (Acipenser fulvescens) が候補として挙がりますが、フラットヘッド湖の怪物の正体にはシロチョウザメ (Acipenser transmontanus) が挙がります。
(巨大になることで有名なシロチョウザメ)
信頼できる記録かは分かりませんが、シロチョウザメの最大個体の記録は20フィート (約6メートル) といわれており、フラットヘッド湖の怪物の大きさともマッチしますね。
そして半世紀以上も前の1955年、フラットヘッド湖ではとてつもなく巨大なシロチョウザメが釣りあげられたこともあるのです。
やはり怪物の正体は巨大なシロチョウザメだったのか!と色めき立ちますが、この巨大なシロチョウザメはほかの場所で釣られたものをフラットヘッド湖に持ち込み、さもこの湖で釣られたように見せたフェイクだ、という説もあります。
そのシロチョウザメが持ち込まれたにしろ、本当にフラットヘッド湖で釣られたにしろ、いまだに「なにか」の目撃が続いているというのもまた事実。
フラットヘッド湖の怪物の正体は謎に包まれたままであり、いずれにしても巨大な「なにか」が湖の中でひっそりと暮らしているようです。
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