2022年11月30日水曜日

ブエノスアイレスの病院で前日死亡した女性と会話をする受付の動画


■ブエノスアイレスの療養所で前日死亡した女性と会話をする受付の動画

さて今回はゴースト系のネタ、というかニュース。

まずは動画を見てください。(動画は本文最下部にあります)

動画を再生させるのが面倒くさい人は一連の流れを画像で見てください。

(まず自動ドアが勝手に開きます)

(受付は来訪者を通すためにライン・ディバイダ―のラインを外します)

(来訪者と話しながらバインダーにメモを取ります)

(院内へどうぞとばかりに促します)

(車椅子をお使いになれば?と勧めているようです)

さてさて、ゴーストは見えましたか?

これはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるフィノキエット・サナトリウム (Finochietto Sanatorium / Sanatorio Finochietto) という病院の監視カメラの映像です。

2021年11月11日、午前3時36分という真夜中の出来事です。

まったく加工されておりません。

当然ですね。

見れば分かる通り、当時勤務していた受付以外の登場人物はおらず、実際にゴーストが映っているわけではないのですから。

ひょっとしてゴーストが見えるという人もいるかもしれませんが、自分には見えません。

受付の男性の行動は不思議なものです。

正面に見える自動ドアが開きますが、そこには誰もいません。

真っ暗であり、深夜であることがわかります。

受付は机のバインダーを手に取ると、まるでたったいま誰かがそのドアを通過してたかのごとく入口へと向かい、ライン・ディバイダーのラインを外して「見えない来訪者」を招き入れているように見えます。

そしてライン・ディバイダ―のあたりで「見えない来訪者」と身振り手振りをまじえながら話をし、バインダーに何かを書き込んでいるようです。

さらに入口付近にある車椅子を取りに行く姿も映像に収められています。

受付係の一連の行動はいったいなんなのか?

それは数時間後に分かります。

受付によると、さきほど会話していた「見えない来訪者」は高齢の女性だったといい、今その女性はどこにいるのか院内に確認したところ、誰も来ていないというのです。

同病院はひとりの高齢女性が院内で行方不明になったのかと少しばかりの混乱が生じたといい、その女性の名前をあらためて確認したところ前日亡くなった女性であることがわかりました。

本当に受付係はゴースト (高齢女性) を見たのか?

それとも人々を驚かせようと一世一代のパントマイムを行ったのか?

ふつうに考えれば後者ですが、現時点では分かっていません。

ちなみに正面入り口の自動ドアは前日から壊れており、10時間で28回も勝手に開閉したと病院は公式に発表しています。


(参照サイト)

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2022年11月28日月曜日

ブラジルのビーチにE.T.の手が流れ着く


■ブラジルのビーチにE.T.の手が流れ着く

ブラジル、サンパウロ州のイーリャ・コンプリーダ (Ilha Comprida) の砂浜に奇妙な手の骨が打ち上げられました。

発見したのはビーチをデート中のレティシア・ゴメス・サンティアゴ (Leticia Gomes Santiago) さんと彼氏のデバニール・ソウザ (Devanir Souza) さん。

身元不明の人骨を見つけたらすぐ警察に連絡しないといけませんが、どう考えても人間の手にしてはデカすぎる (中指だけで20センチぐらいありそうです) ため、ふたりは警察に連絡する代わりに写真を撮ってSNSにアップし、こうキャプションを添えました。

「(この手の骨が) 何の動物のものか分からないわ、でももし宇宙人のものだとしたら、、、それはイヤね」

さすが今でもUFOやエイリアン人気の高い中南米、サンティアゴさんはこの手の骨の持ち主は地球上の生物ではないのでは?と冗談かもしれませんが示唆するコメントをしました。

とはいえ、こんな問いかけ方をしたものだからそりゃ茶化されます。

「E.T.の手に似てるね」「人魚の手だよ!」「恐竜ってのもいいんじゃない?」等、冷やかしがほとんど。

そもそも今の人、E.T. (E.T. the Extra-Terrestrial) 知ってる?(笑)

(E.T.)
(image credit by Wikicommons)

傷心の (?) サンティアゴさんカップルは、これは生物学者に見てもらうのが一番でしょう、という至極真っ当なコメントの書き込みに従うことにしました。

海洋生物学者エリック・コミン (Eric Comin) さんは、イルカかネズミイルカ、もしくはクジラ、いずれにしろ鯨類 (Cetaceans) であろうと推察します。

ここでちょっと気になった人もいるかもしれませんね、イルカとネズミイルカ、なんで分けて呼んでるの?と

日本でもクジラとイルカは分けて呼びますが、イルカとネズミイルカはどちらも「イルカ」で統一しています。

そもそもクジラとイルカも生物学的にはまったく同じ生き物で、4~4.5 (もしくは4~5) メートルぐらいを境にそれよりも大きいものはクジラ、小さいものはイルカと呼び分けているだけです。

日本で「イルカ」と総称しているものを欧米ではイルカをドルフィン (dolphins)、ネズミイルカをポーパス (porpoises) とさらに細分化しています。

イルカとネズミイルカの見た目の違いは?

イルカは鼻先が尖っていること、ネズミイルカは丸みを帯びていること、イルカの背びれが尾側にかぎ状にくびれがあること、ネズミイルカは三角形であること、外から見えにくいところではイルカの歯がほぼ円錐形、ネズミイルカはスペード型、なんて言われています。

いうほど顕著な違いではありませんけどね。

(バンドウイルカ (Tursiops truncatus) の全身骨格)

さて宇宙人の手の骨に話を戻しましょう、鯨類の鰭 (ひれ) にはがっつりと指の骨が入っています。

体も大きいですからそりゃ鰭も大きい=骨も大きい、となります。

前出の海洋生物学者コミンさんは現物の綿密の調査をしないと確実はないけど、という前提で、「イルカ」のものとほぼ「断定」しています。

でも、調査することなんて今後もないと思いますので、これがE.T.のものだって信じるのも自由ですよ。

(参照サイト)

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2022年11月27日日曜日

鳥の羽毛のような羽根を持つ謎の生物が海中を泳ぎ回る ~ フェザー・スター


■鳥の羽毛のような羽根を持つ生物が海中を泳ぎ回る ~ フェザー・スター

いつものように海外ニュースを見ていると、太平洋で撮影されたという海中ビデオがツイッターで話題になっていました。(動画はこちらで)

「太平洋を泳ぐ鳥のような羽毛をもつ奇妙な魚が撮影された!この奇妙極まりない真っ黒な海洋生物のバイラル・ビデオ (ネットで話題になっている動画のこと) はマジ恐ろしい!」

てなタイトルで煽ってますが、実際あっという間に再生数が500万ヒット!煽るだけのことはありますね。

動画をよーく見てみましょう。

上部はまさに鳥の羽毛を思わせる形状です。

下部ははっきりしませんが、なんか棘状になっているように見えます。

よどみなく、そして美しく「羽根」を羽ばたかせ海中を優雅に泳ぎ回っています。

鳥の羽根と比べると随分と柔軟性があるように見えます。

鳥の羽毛は羽軸 (うじく) と呼ばれる植物の茎のような軸から左右に無数の羽弁 (うべん) が伸びて形成されていますが、鳥の羽軸はこのビデオのようにグニャグニャなるほど柔軟性はありません。

確かにこんな「魚」見たことがないですね。

ミノカサゴとかカサゴの新種でしょうか?

てか本当に魚ですかね?

以前にも書きましたが、フィッシュ (fish) を日本語に訳すと「魚」になりますが、英語圏で「〇〇fish」と呼ばれる生物は必ずしも魚類ばかりではありません。

ヒトデのことをスターフィッシュ (starfish)、クラゲをジェリーフィッシュ (jellyfish)、コウイカをカトルフィッシュ (cuttlefish) と魚類でもなんでもない生物でも水中に生息する生物はフィッシュと呼ばれる場合があります。

更にいえば特に食用の貝はシェルフィッシュ (shellfish) ザリガニはクレイフィッシュ (crayfish) と呼ばれるぐらいです。

魚類でないものにフィッシュとつく理由は生物の分類学が明確でなかった頃の名残とかなんとか、とにかくよくわかりませんが「フィッシュ = 魚類」ではない場合も散見されるということです。

んで、この動画の生物、「魚」という割に本体 (体) がはっきり確認できず、やはり魚と呼ぶには苦しい気がします。

そういうわけで、上記のような理由から魚類とは判別つかないけど、取り敢えず海中 (水中) を泳ぐ生物だから「フィッシュ」と軽い気持ちで呼んでいるだけのような気がします。

実際、体はもちろんのこと頭部も尾もなにも確認できません。

んで、これはいったいなにか?

もしかしてあの伝説のUMA、、、ってかこんなUMA、噂すら聞いたことがありません。

これは種類は分かりませんがウミユリの仲間 (Crinoidea) ですね。

知っている人が見たらきっと瞬殺だったでしょう。

ウミユリはそのまま「海の百合」の意で見た目こそ植物的ではありますが、ウニやヒトデと同じ棘皮動物の仲間です。

ウミユリの中でも岩などにへばりついて固着しない種は英語圏ではフェザー・スター (feather star) と呼ばれるので、これはフェザー・スターの遊泳シーンですね。(ちなみにウミユリは英語でも海の百合「sea lily」です)

しかし優雅な動きですよね。

(フェザー・スターの遊泳シーン)





2022年11月25日金曜日

32キロの「金魚」が釣られる ~ キャロット・ザ・ゴールドフィッシュ

(image credit by Andy Hackett via euronews.culture)

■32キロの「金魚」がフランスで釣られる ~ キャロット・ザ・ゴールドフィッシュ

「『キャロット』がここにいることは分かってたけど、まさか僕が釣るなんて夢にも思わなかったよ。

アタリが来て、縦横無尽に大暴れする引きの強さでそいつが大物ってことは確信したね。(岸から) 30ヤードか40ヤード (約27~36メートル) ぐらいかな、そいつが水面に現れてオレンジ色をしてるってことが分かったんだ。

釣りあげたなんて最高の気分だけど、運が良かっただけさ」

そう語るのはイギリスからフランスのシャンパーニュにあるブルーウォーター・レイク (Bluewater Lakes) に釣りに来ていたアンディ・ハケット (Andy Hackett) さん。

25分の格闘の末、およそ70ポンド (約32キロ) もある金魚のキャロット (Carrot) を釣りあげました。(ちなみに厳密には67.4ポンド、約30.5キロ)

(鱗がなく革 (レザー) のような体表のレザー・カープ)
(original image credit by Wikicommons)

この巨大金魚キャロットはレザー・カープ (leather carp) と呼ばれるヨーロッパで品種改良された錦鯉と、錦鯉 (Cyprinus rubrofuscus) の交雑種といわれており、20年程前 (15年前とも) この地にブリット・ジェイソン・カウラー (Brit Jason Cowler.) により放流されたもので、そのことから20歳ぐらいということもわかっています。

勝手に放流された金魚 (錦鯉)、というわけではなく意図的に釣魚の目的で放流されたものです。

キャロットはとてもシャイな女の子でめったなことでは人前に出てこないとのこと。

このブルーウォーター・レイクは鯉の釣りで人気の湖で事前予約をしないと入れないほどだと。

にもかかわらず長い間、その派手な体色・巨体にも関わらず姿をくらましていたキャロットも凄いことです。

キャロットはこのあとバーベキューにされ、50人前の肉が取れキャンプ地は大盛況!、、、というのは冗談。

ご安心を。

キャロットは写真撮影のあと、勢いよく湖に戻っていく姿も公開されています。

(参照サイト)

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