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2025年9月8日月曜日

真夜中、巨大なラウンドアバウトに2時間も捕らえられた!


■ 真夜中、巨大なラウンドアバウトに2時間も捕らえられた!

今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス。(グリッチ・イン・ザ・マトリックスの詳細についてはこちらをどうぞ)

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これは私がルーマニアの首都、ブカレストで2000年代に体験した出来事です。

グリッチ・イン・ザ・マトリックスの事象としていつも思い出してしまうのですが、現在でもまったく説明のできない体験です。

それは金曜日の仕事帰りで、時間は23時ごろ、車での帰宅途中に親友から電話がかかってきました。

親友の電話番号でかかってきましたが、電話をかけてきたのはその親友の友人でした。

どうも親友が泥酔してバーで暴れて警察を呼ばれたようで、その親友の友人はもう帰宅したいので代わりに親友を家まで送ってもらえないか、というものでした。

現場に行くと親友は大学の友人3人と一緒にいましたがひどく酔っていました。

バーの前にはパトカーが停めてあり、交通課の警官たち数人がいました。

私はその日の昼間にヴィクトリアのラウンドアバウト (円形の信号機のない交差点) でちょっとした運転ミスをしてしまい、交通違反で切符を切られていたため、警官たちを見ただけでストレスを感じるほどでした。

(日本ではあまり見かけないラウンドアバウト)
(image credit: Wikicommons)

なぜなら私は見せしめで捕まったような感じだったからです。

私はバーの前に車を停めると警官は寄ってきて私に酒気帯び運転の検査を要求してきました。

その後も、免許証やらなにやらとチェックを求め、なんとか切符を切ろうとしているように見えました。

この道路は通行禁止だとまで言ってきたのですが、それは明らかにその警察官が嘘をついているのが分かっていました。

すると、他の警官のひとりが寄ってきて、私が昼間に切符を切られていることを知り、24時間以内に複数の軽微な違反で切符を切ることは違法らしく、やっとのことで開放してもらえました。

そんなルールがあるものなのか?と思いましたが、これについては特に今回のグリッチとは関係ありません。

とにかく警官たちを追い払い、親友たちを彼らの大学の学生マンションに送り届けました。

なんだかんだで時間は午前0時15分を回っており、ようやく私は帰路に就くことができました。

そして私はこの街のすべての大通りに繋がる、巨大な環状交差点であるヴィクトリエイ交差点に行きつきました。

6つの出口を持つ巨大なラウンドアバウトで、そのすべての出口は主要な大通りに接続しています。

各出口は標識も整備されており分かり易く、誤って目的外の出口から出てしまうようなことはほとんどあり得ないといっても過言ではありません。

ラウンドアバウトに到着したのは午前0時30分、交通量もゼロ、車1台も走っていません。

ラウンドアバウトに進入し、何百回と通った見慣れた目的の出口が見えたので、私はその出口へ向かいました。

前述した通り、すべてのラウンドアバウトの出口は大通りに繋がっており、私がラウンドアバウトを抜けた先も大通りでした。

しかし、、、その大通りは私の行先ではないことにすぐに気付きました。

「おかしなこともあるな、でもまぁいいか」

今日はとても長い一日でした、大学に通い、バイトもし、昼間には違反切符を切られ、親友の泥酔にも振り回され、まさにストレスだらけの一日でしたから。

きっと疲れ切っていたからこんなケアレスミスをしてしまったのでしょう。

私はUターンし、ラウンドアバウトへ戻りました。

そして今度こそは間違わないように目的の出口を出て大通りへ出ると、先ほどと同じ大通りに出てきてしまいました。

!!!

2度も同じ失敗を繰り返すなんて、なんて自分はバカなんだ!集中しないと、そう思いながらUターンし、ラウンドアバウトへ戻りました。

今度こそ。

集中し、とても用心深く運転をし、出口を出ると、、、

そこはまた違う大通りでした、自分自身に心底腹が立ち、車の中で叫び声をあげてしまいました。

私にできるのはUターンしてラウンドアバウトへ戻り、注意深く運転し正しい出口を見つけること。

しかし皆さんも想像がつくことでしょう。

また違う出口から出てきてしまったのです。

最初こそ怒っていた自分でしたが、だんだんと本当に怖くなってきました。

Uターンし、出口を出て自分が間違っていることに気付き、またUターンし、、、何度も何度も同じことの繰り返し。

気付くと2時間が経過していました。

その間、人っ子一人、1台の車も見かけることはありませんでした。

この巨大なラウンドアバウトに2時間も車が進入してこないなんてあり得ないことです。

いくら夜中とはいえ、人口200万人の街の中心街です。

私はパニックに陥り、怒りと恐怖で泣きそうになりながら、出口を間違えるたびに車の中で大声で叫んでいました。

そしてとうとう目的の出口に辿り着き、そこからは僅か5分で我が家です。

家に着くと時計は午前2時40分を指していました。

本当に説明不可能な体験です。

そのとき、携帯電話は持っていましたが、もう真夜中でしたし、しかも私自身、とても腹を立てていましたし、何をどう説明すればいいか分からなかったため誰にも電話しようとはしませんでした。

どうせ薬物中毒で精神錯乱を起こしていると思われるのが関の山でしょう、騒ぎ立てたくなかったのです。

そもそも私が巻き込まれていたこの馬鹿げた状況を、言葉にしてうまく説明することはできなかったでしょうし、今だってできません。

(参照サイト)
reddit



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