日本のUMA (未確認生物) もどんどん紹介していきますね。
今回は、つい先日、語呂の悪さを指摘した中禅寺湖のUMA、チュッシーよりもさらに語呂が悪いことで有名なUMA、オジャッシー (Ojassie) です。
オジャッシーて、、、
語呂が悪すぎて、もはやかわいらしさすら感じてきます。
さてオジャッシーは心霊スポットとしても有名な千葉県の雄蛇ヶ池 (おじゃがいけ) の知ってがっかり見てがっかりのUMAです。
雄蛇ヶ池は1600年代に造られた貯水池で、それなりの歴史はあるものの、間違ってもネッシー (Nessie, Loch Ness Monster) のように太古の海生爬虫類が陸封され生き残っているという説は通用しません。
とはいえ、人為的に放流された生物が巨大化してUMA騒ぎになる可能性だってゼロではありません。
もしかして数百年前には絶滅したと考えられているものの、400年前に放流した生物がこの池のみで細々と生き残っている、という可能性だってあるかもしれません。
しかし、がっかり系・読んで損した系UMAの代表とまで言われるオジャッシーにそんな期待をかけてはいけません。
1980年代初頭、雄蛇ヶ池に謎の生物が大量発生しましたが、その生物につけられたニックネームこそがオジャッシーです。
オジャッシーは海外ではいわゆるブロブ (Blob) と総称されるゼリー状のブヨブヨした球状の生物です。
実は21世紀に入っても海外では何度かこの生物の大量発生で「謎の生物」、つまりは日本でいうUMA的な扱いでニュースになっていますから、知らない人たちにとってはUMAになりえる生物なんですね。
(オオマリコケムシ)
(image credit by Wikicommons)
その正体はオオマリコケムシ (Pectinatella magnifica)。
名前に「ムシ」とはつくものの、見れば分かる通りもちろん昆虫ではなく外肛動物 (がいこうどうぶつ) と呼ばれる生物で、一匹一匹はものすごく小さく (1.5ミリほど)、集合し群体となることにより巨大な球状のコロニーを形成します。
そのコロニーこそオジャッシーの正体です。
オオマリコケムシは最大直径60センチオーバーになるともいわれており、しかも汚い池や沼に大量発生する傾向があることから、人間基準でいえば大きさも見た目もかなり気持ち悪い存在です。
一番好きなUMAにオジャッシーを挙げる人がいるとしたらなかなかな輩だと思います。
オジャッシーことオオマリコケムシは昨今日本で問題となっているいわゆる外来種のひとつで、原産はアメリカ、環境が最適とみるや大量発生することもあり、なんとも厄介な生物です。
1980年代、ネス湖の怪物 (怪獣)、ネッシー人気にあやかり、接頭語に湖等の地名、語尾に「シー」さえつければなんでもUMAとして注目が集まった時代の遺産的UMAです。
しかし、逆に言えばこの名前が付いたからこそ、ただのオオマリコケムシの大量発生が40年以上経た現在にも伝えられていることを考えると、ニックネームをつけることは観光客の増加を見込める安価かつ容易な戦略ともいえます。
最近の日本で新たに伝えられるUMAはめっきり減ってしまいましたが、語尾に「シー」をつけた久々の国産モンスターの登場が待たれます。
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