■宿泊した者は生きて出られない ~ バークレー・スクエアの「名も無きもの」
今回はちょっとパラノーマル色の強いもの、「バークレー・スクエアの名も無きもの (Nameless Thing of Berkeley Square)」。
ま、ある意味、多かれ少なかれUMAは全部パラノーマルではありますが。
本題に入りましょう。
バークレー・スクエア (Berkeley Square) とはイングランド、ロンドンにある18世紀半ばに造られた由緒ある庭園で「名も無きもの (Nameless Thing)」はこの庭園内にある建物の2階に出没します。
パラノーマル色が強いと冒頭で書いたとおり、この「名も無きもの」は都市伝説やゴーストとして扱われることが多い一方、唯一無二のUMAとして扱われる場合もあります。
1840年、学生であった20歳のロバート・ウォーボーイズ卿 (Sir Robert Warboys) は友人たちと酒を酌み交わしバークレー・スクエアに出没するというこの「名も無きもの」の話で盛り上がります。
ウォーボーイズ卿はそんなもの全くの戯言に過ぎないと一笑に付すと、友人たちはそれなら「名も無きもの」が出没するという建物で一晩過ごしてみてはどうかと提案します。
ウォーボーイズ卿はその提案を承諾し、いわくつきのその建物を訪れ家主に一晩だけ2階に泊めてくれないかと頼み込みました。
家主は気が進まなかったものの伯爵の息子でありしぶしぶ受け入れました。
ウォーボーイズ卿は?燭と銃を持って2階の部屋へ入ると内側から鍵を閉めいよいよその部屋で過ごすことになりました。
しかし0時を過ぎてわずか45分、家主はウォーボーイズ卿のいる2階の異音に気付きます。
そして異音に続きすぐに銃声が鳴り響きました。
家主は急いで2階に上がりウォーボーイズ卿に声を掛けるも返事はありません、中から鍵がかかっていて入ることもできません。
家主は体当たりして扉をぶち破り中へ入ると部屋に特に変わった様子はありません。
しかし部屋の片隅でウォーボーイズ卿が倒れていたのです。
近寄ると彼は目を見開いたまま恐怖の表情を浮かべたまま死んでいました。
彼の放った一発の銃の弾痕が壁にありましたが、彼の体には何の傷もありませんでした。
そのためウォーボーイズ卿は恐怖のあまり死んだといわれています。
その後もこの部屋に泊まった人物が理由もわからず亡くなるということが続きましたが中には生還したものもいました。
その人々の目撃証言によれば頭足類を彷彿とさせる奇妙な姿の生物が現れたということです。
現在、この2階の部屋は閉鎖されているため「名も無きもの」は都市伝説化しているようです。
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トレイルカメラを設置しておけば何か映らないかな?
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