2024年4月13日土曜日

湖中ピラミッドに潜む、ロック湖の怪物 ~ ロッキー


■湖中ピラミッドに潜む、ロック湖の怪物 ~ ロッキー

アメリカ、ウィスコンシン州レイクミルズにある湖、ロック湖 (Rock Lake)。

周囲20マイル (約32キロメートル)、最深部60フィート (約18メートル) とアメリカとしては取り立てて大きな湖ではありません。

この湖の底にはピラミッドが眠っているという噂 (都市伝説) があります。

1900年ごろ、リー・ウィルソン (Lee Wilson) さんとクロード・ウィルソン (Claude Wilson) さんの兄弟2人がこの湖に訪れアヒル狩りをしていたときのことです。

その年は旱魃で水位が6フィート (約1.8メートル) も下がっており、また流出する水量が少ないため水も驚くほど澄んでいました。

ボートを漕いでいるとパドルが何かに当たりました、何に当たったのだろう?その澄んだ湖の中を覗き込むと思いがけないものが目に入ってきました、岩でできたピラミッドです。

ウィルソン兄弟は驚き他にもないかとその周辺を探すと立て続けにもう2のピラミッドが見つかりました。

この話を作家のヴィクター・テイラー (Victor Taylor) 氏が執筆したことでロック湖に眠るピラミッドの噂は瞬く間に広まりました。

おそらくこのピラミッドが建造されたのは9~16世紀、先住民族によるミシシッピ文化の遺物考えらました。

ところが、水位が元に戻り湖も再び濁るとピラミッドはどこにあるのかわからなくなってしまいました。

ウィルソン兄弟以外にこのピラミッドを発見した人は今のところいないのです。

唯一マックス・ノール (Max Nohl) なる人物が湖中を2ヶ月間にわたり調査し、ピラミッドを発見したと主張していますが、水中写真等の物的証拠はありません。

現在でも水中ソナーを使ってピラミッドを見つけようとする人は時折みられるようですが朗報は届いていません。

さてこのロック湖、このピラミッドの謎に加え、UMAが棲息している噂もあります、ロック湖の怪物 (Rock Lake monster) ことロッキー (Rocky) です。

ロッキーはウィルソン兄弟がピラミッドを発見するよりも前の1867年から伝説があります。

ハーベック (Harbeck) という名の男性が湖を泳ぐ大きな爬虫類を目撃しました。

その後その生物は陸上にあがり、ハーベック氏を見つけると威嚇しましたが、暫くすると湖へ戻っていったといいます。

その姿からおそらくは巨大なヘビだったと彼は証言しています。

また1970年代終わりにはR.ハスマン (R. Hassman) なる人物が大きな流木のようなものが浮いているのを見つけ、訝しく思い近づいてみるとそれが流木ではなく巨大な生物であることに気付き槍を突き刺したといいます。

しかしとどめを刺す前にその生物は湖の中へ潜って逃げてしまいました。

そして1882年、手漕ぎボートで湖横断レースを楽しんでいたエド・マッケンジー (Ed McKenzie ) さんと D.W.セイバート (D.W. Seybert) さん、二人の男性の前にロッキーは現れました。

二人がレースをしていると進行方向に流木が浮いているのが見えました。

気にせずそのまま流木の方に向かって進んでいくとその流木は突如起き上がり、水面から3フィート (約90センチ) の高さにまで首をもたげ、二人を威嚇したといいます。

二人は狼狽し、岸に向かって助けを呼びました。

騒ぎを聞きつけ数人がボートに乗って二人の元へと急ぎました。

そこにはロッキーが水面から頭をもたげ威嚇している姿がありました。

助けに来た一人の男性がショットガンをロッキーに向けると、ロッキーはそのまま水中に没し、二度と上がってくることはなかったといいます。

このように1860年代から~1880年代にかけて立て続けに目撃されたロッキーですがこの日を境にほとんど見られなくなりました。

その後、ロック湖では半世紀もの間沈黙していましたが、1943年に15歳のジョセフ・デイヴィス (Joseph Davis) 少年によって、20フィート (約6メートル) という至近距離で巨大な生物が泳いでいるのが目撃されたましたが、頭部を見せることなく泳ぎ去ったということなのでロッキーであったかどうかは難しいところです。

このことからロッキーはヘビが突然変異的に巨大化したただの一匹だけの存在だった可能性があり、19世紀後半にロック湖に一時的に定住しその後どこかへ移動したか、それともそのままこの湖で死んでしまったか、いずれかと考えるのが自然かもしれません。

但し、1882年以降もロッキーは生きていた可能性があります。

というのも、ロック湖から姿を消して数年たった1890年、ロック湖と川で繋がったレッド・シダー湖 (Red Cedar Lake) で巨大なヘビの目撃があったのです。

体長は20フィート (約6メートル) ほど、養豚業を営むある男性は自分のブタがロック湖で水を飲んでいる際にその怪物に湖に引きずり込まれてしまったといいます。

その後もしばらくの間、水飲みの際に湖中に引きずり込まれる動物が相次いだといわれています。

これもロッキーの仕業と考えれば、ロック湖とレッド・シダー湖を川伝いに行き来していた可能性もゼロではないでしょう。

(参照サイト)

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2 件のコメント:

  1. 本文序盤で表記が「ロッキー湖」になっていますよ

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  2. いきなり槍で刺したり、ショットガンぶっ放したりと
    物騒な人たちだw

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