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2030年12月31日火曜日
2024年10月22日火曜日
北海道にサイが棲息している!? ~ 大沼のサイ (オオヌマ・ファントム・ライノ)
■北海道にサイが棲息している!? ~ 大沼のサイ (オオヌマ・ファントム・ライノ)
大沼のサイ (Ohnuma/Onuma Phantom Rhino)
オカルト研究家の山口敏太郎さんの著書『日本の未知生物案内』でしか読んだことがないのですが、それによると北海道の駒ヶ岳、大沼湖周辺でサイに酷似した生物が目撃されたことがあるというのです。
時期的には幕末ということなので19世紀半ばぐらいということになります。
なんでも、後にジャーナリストとして活躍した栗本 鋤雲 (くりもと じょうん) 氏が医師である森 立之 (もり りっし) 氏へ宛てた手紙の中にこのような一文があったといいます。
「駒ケ岳には異獣が出る。その異獣の額には一本の角があり、時おり鹿部川を遊泳したりする。英国人、フランス人を帯同したところ、二人とも目撃し、間違いなくサイだと証言した。現在、鉄砲名人の吉良 左馬之助が銃で狙っているが、吉報はまだない」
いわゆるUMA用語でいうテレポートアニマルというやつですね。
テレポートアニマルとは既知動物であるも、棲息していない地域で目撃される生物の総称です。
巨大なイノシシを誤認したのでは?
本州以南に住んでいるとそう思ってしまいますが、北海道に原則イノシシは棲息していません。
ただ、当時の北海道での養豚事情は分かりませんが、家畜のブタが脱走し野生化した場合、巨大化した上に先祖返りするとイノシシのようになることがあるため、それを誤認した、なんて可能性はほんの僅かはあるかも?
ただ幕末の北海道ということなので養豚業が盛んとは思えずその可能性は限りなくゼロに近そうではありますが。
UMAでいうとドゥー湖の怪物を彷彿とさせます。
(ドゥー湖の怪物)
ということで、UMAの正体といえばやはり筆頭候補は絶滅動物に求めるのがセオリー。
実際のところ日本にサイは棲息していたことはあるのでしょうか?
実はかつて (数万年~数十万年前) 日本にもステファノリヌス属 (Stephanorhinus) のサイ、ニッポンサイが棲息していたことがあります。
発見当初は新種と思われニッポンサイという和名と固有の学名 (Dicerorhinus nipponicus) が与えられましたが、ユーラシアおよび東アジアに広く棲息していたステファノリヌス・キルクベルゲンシス (Stephanorhinus kirchbergensis) のシノニム (同種) 扱いになったようです。
(Stephanorhinus etruscus の全身骨格)
(original image credit: Wikicommons)
英名はメルクサイ (Merck's rhinoceros) といい、この呼び名は、このサイに初めて学名 (現在は無効) をつけたドイツ人医師カール・ハインリヒ・メルク (Carl Heinrich Merck) 氏の名にちなみます。
最大で体長4メートル、肩高1.8メートル、体重3トンと見積もられ、ステファノリヌス属の最大種のひとつでした。
現在のサイと同じぐらいですね。
日本の栃木県、山口県で化石が発掘されており、3メートルほどとやや小柄だったようです。
北海道にも生息していたかどうかは分かりませんが、UMAの正体の定番、絶滅種の候補として取り敢えずこのサイを筆頭に挙げておきましょう。
(参考文献)
「日本の未知生物案内」(山口敏太郎著)
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2024年10月21日月曜日
空に現れ撮影されたマトリックス・コード
■空に現れたマトリックス・コード
今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス系の話ですが、これはこの言葉の由来となった映画マトリックスの象徴的なデジタルコード、マトリックス・コード (Matrix code) にまつわるものです。
マトリックスコードは黒のバックグラウンドに蛍光グリーンの文字が雨のように降ってくるもので、マトリックス・デジタル・レイン (Matrix digital rain) とも呼ばれます。
(マトリックス・コード)
(image credit: Wikicommons)
映画マトリックスの最も象徴的な演出のひとつです。
さてこのマトリックス・コード、コンピュータ内の仮想世界を表現するものですが、これが我々の住む現実 (と少なくとも思い込んでいる) 世界に現れたとしたら?
twisted_stinkeyeさんによってredditに不思議な写真が投稿されました。
(投稿された "グリッチ" フォト)
(original image credit: twisted_stinkeye via Reddit)
飼い犬の散歩中、何気なく撮影したものだといい、ごく一般的な美しい夕暮れ写真です。
一見したところでは特に奇妙な点は見受けられませんが、敢えて少し気になる点を挙げれば、画面中央付近の雲から漏れる陽の光が若干緑味を帯びているといったことぐらいでしょうか。
ですがまぁ、それほど気になるものではありませんし見過ごしてしまいそうです。
但し、視力のいい人であれば、そこが単に緑色を帯びているだけではなく、不明瞭な点が規則的に並び蜂の巣のように見えることに気付くかもしれません。
(少し拡大してみると、、、)
(original image credit: twisted_stinkeye via Reddit)
もしかして、、、これはマトリックス・コード?
気になる部分を拡大していくと、そこまで形は明瞭ではありませんが英語のアルファベットや日本語とはちょっと違うように見えます。
コメントの中にはルーン文字に似ている、なんてものがあります。
それが文字であれ記号であれ、ほぼ等間隔で規則的に配置されていることに気付くでしょう。
つまりとても「人工的」です。
自然界にバグ発見!
これぞ我々の住む世界が仮想世界である証拠!?
但し、マトリックス・コード自体は我々の世界 (の文化) で考え出したアートであり、仮に我々の世界が仮想世界であっても、我々をシミュレートしている現実世界 (外の世界) の人々 (シミュレーター) もマトリックス・コードを使っている、ということの方が驚異的な偶然の一致としてむしろ驚きです。
この写真自体に加工は施されていないようですが、それでは一体何なのでしょう?
仮に今までに観測されていないような「超」激レアな自然現象だとしても、あまりに人工的過ぎる感じがします。
やはりこの世界でバグが起きたのか?
しかし興味深い考察もあります。
この写真の現象は完全に解明されてはいないものの、CCD (デジタルカメラの撮影素子) の技術的なトラブルが起因しているのでは?と推測する人もいます。
(CCD image sensor)
(original image credit: Wikicommons)
撮影対象が太陽という非常に明るい被写体であり、スマホのCCDセンサーの処理が飽和状態 (電荷が溢れた状態) となったことで処理 (変換) 仕切れなくなり、その部分を捉えたCCDセンサーそのもののパターンが画像として処理されてしまった、というものです。
自分は経験がありませんが、CCDの配列パターンがそのまま画像化されることは稀にあるともいいます。
まあこの写真に写っている「マトリックス・コード」の正体ははっきりしていませんが、とても興味深い写真であることに変わりはありません。
(参照サイト)
Mirror
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2024年10月20日日曜日
19世紀に宮城県で捕獲された謎のサメ ~ ミカドザメ
■19世紀に宮城県で捕獲された謎のサメ ~ ミカドザメ
今回は宮城妖怪事典さんに掲載されていたUMAです。
1882年 (明治16年) 1月18日、宮城県石巻市金華山 (きんかさん) 沖で謎の魚が捕獲されました。
この謎の魚のニュースは捕獲から1年以上も経過した1883年4月4日の「奥羽日日新聞」、4月11日の「東京日日新聞」に掲載されたといいます。
この捕獲から新聞に掲載されるまでの大きなタイムラグはなんだったのでしょうね。
さて、謎の魚の話を見ていきましょう。
その姿はサメに似ているものの、頭部から背中にかけて「菊の模様」があったといいます。
あまりに不思議なことから帝 (みかど) の鮫、「ミカドザメ (Mikado-zame)」と命名されました。
英語だとエンペラーシャーク (Emperor shark) ですね。
ただの一度きりの捕獲で、その後似たようなサメの捕獲は聞きません。
さてこのサメの正体はなんでしょう?
真っ先に思いつくのはやはりチョウザメです。
(ダウリアチョウザメ)
(image credit: Wikicommons)
チョウザメはサメではありませんがシルエットはサメに似ており、なんといってもその特徴的な鱗の形状はミカドザメの「菊の文様」を幾ばくか想起させます。
今では絶滅してしまいましたがかつて北海道にチョウザメは棲息しており、それはミカドチョウザメ (サハリンチョウザメ, Acipenser mikadoi) とダウリアチョウザメ (Huso dauricus)
当時ですらほぼ北海道限定のチョウザメですから宮城県沖で捕獲されようものなら魚種を特定できず「謎の鮫」として扱われたとしてもそこまで不思議なことではありません。
それこそ名前も「ミカドチョウザメ」ですし。
ちなみにミカドチョウザメは体長1.5メートルほどに対し、ダウリアチョウザメは5.6メートルの記録を持ちます。
(image credit by Wikicommons)
ということで、その正体はチョウザメで決まり、、、
といいたいところですが、チョウザメの鱗は確かに特異な形状ではあるものの「菊の文様」に見えるかというと「う~ん、、、」といった感じです。
ここは大胆に、ミカドザメの正体として「ダイオウイカと格闘歴のあるサメ」を候補に挙げておきましょう。
以前に「ダイオウイカが勝てるかもしれない新たなライバル現る ~ ヨゴレ」の記事で取り上げましたが、ダイオウイカの吸盤跡を残すヨゴレ (Carcharhinus longimanus) が発見されたことがあります。
一応念のために断っておきますがヨゴレとはメジロザメの仲間の鮫の一種で、体長は最大3.5メートルにも達します。
(マッコウクジラの皮膚に残されたダイオウイカの吸盤跡)
(image credit: Wikicommons)
このヨゴレに限らず、ダイオウイカの永遠のライバル、マッコウクジラ (Physeter macrocephalus) の体にダイオウイカの吸盤跡が残されていることが多々見られることから「ミカドザメ」も同様であった可能性が考えられます。
大型個体のダイオウイカの吸盤の直径は5センチメートルを超え、イカの吸盤の特徴である「爪」は天敵の体に食い込み、その傷は見ようによっては「花」のようにも見えます。
ということで当サイトではミカドザメの候補として「ダイオウイカと格闘歴のあるサメ」を推すことにします。(笑)
(ダイオウイカとの格闘で傷だらけで死んでいたマッコウクジラ)
(参照サイト)
(関連記事)
2024年10月19日土曜日
東日本大震災前日に目撃された怪鳥 ~ ヒロシのモスマン
■東日本大震災前日に目撃された怪鳥 ~ ヒロシのモスマン
福島モスマン (Fukushima Mothman) と同一の可能性も考えられるUMA、ヒロシのモスマン (Hirosi's Mothman)
越後モスマン (Echigo Mothman)、京都モスマン (Kyoto Mothman)、福島モスマン (Fukushima Mothman)そして今回のヒロシのモスマンと日本もモスマンで賑やかです。(笑)
福島モスマンはマーカス・パルス氏とその友人、近くにいた (おそらく日本人) カップルの4人に目撃されたものですが、今回のものは日にちも人物も異なります。
匿名の男性「ヒロシ (Hiroshi)」さんが目撃したモスマンに似た生物なのでヒロシのモスマンと呼ぶことにします。
(モスマン)
彼はまさに東日本大震災の起きる前日、つまり2011年3月10日に東京から福島第一原子力発電所にほど近い海岸に友人と二人で遊びに来ていたといいます。
すると夕暮れ時、彼らの頭上を翼開長が10~15フィート (約3~4.5メートル) もある巨大な黒っぽい鳥が発電所の方へ向かって飛び去って行ったのです。
日本にもこんな大きな鳥がいるんだ?
夕暮れ時ではっきりは見えなかったのもあるでしょう。
しかし二人はそれが鶏でないことにすぐ気づくことになります。
その怪鳥は発電所の方へ向かって飛んでいき、発電所に着地したのですがそれは人間のような二本の脚で着地したのです。
しかも遠目かつ暗かったこともありはっきりとは見えなかったものの、その生物は翼を背中に畳むと両腕も確認でき、まさに人間そのもののシルエットだったといます。
モスマンは言うほどヒューマノイド体型ではない (むしろ目撃証言では鳥類に近い) ので、モスマンとは異なるタイプのUMAの可能性が高そうです。(いわゆるフライング・ヒューマノイドだったかもしれません)
ちなみにヒロシさんは翌朝東京に戻ったため津波による被害は被らなかったといいます。
モスマンが現れると「大災害が起こる」ことについてはモスマンや福島モスマンの記事をご参照ください。
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