2030年12月31日火曜日

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「くりぷと〜世界の奇妙な住人たち」は世界中のUMA(未確認生物)、絶滅種を含む不思議な動物 (珍獣) や植物、巨大生物、それに加えゴーストやUFO、そして昆虫食をはじめとする奇妙な食材や料理などを紹介しているサイトです。

特にUMAをメインとし、超メジャーなものから日本ではあまり馴染みのない超マイナーなUMAも数多く紹介しています。

不思議系が好きな方はどうぞごゆっくりご鑑賞ください。

2022年6月26日日曜日

ゴビ砂漠に生息する、電撃ワーム ~ モンゴリアン・デス・ワーム


■モンゴリアン・デス・ワーム

復帰したので、スタンダードなUMAも紹介していきましょう。

今回はモンゴリアン・デス・ワーム (Mongolian Death Worm)。

「モンゴリアン」とその名が示す通り、モンゴルのゴビ砂漠に生息すると信じられているUMA (未確認動物) で、直訳すると「モンゴルの死をもたらすイモムシ」みたいな意味です。

モンゴル語ではオルゴイ・コルコイ (olgoi-khorkhoi) と呼ばれますが、これは英語で「ガット・ワーム (Gut Worm)」「ラージ・インテスティン・ワーム (Large Intestine Worm)」と訳され、ぞれぞれ「腸のようなイモムシ」「大腸のようなイモムシ」を意味します。

いずれにしても、まあ「腸」のようにモコモコした形状の生物ということでしょう。

「デス・ワーム (死をもたらすイモムシ)」という物騒な名前も、ワームに触れただけで死ぬ、咬まれたら死ぬ、電撃で殺される、等々、人間をも殺す伝説に由来します。

体長は2~4フィート (約60~120センチ) とバカでかい目撃情報が常套化しているUMAとしてはとっても控えめな大きさ、大きさ的には実在していてもおかしくありません。

といいたいところですが、これがなかなか困難なのです。

モンゴリアン・デス・ワームは伝えられたところではどうやら「ワームのような生物」というより「ワーム」、つまり昆虫の幼虫だったり、ミミズだったり無脊椎動物と信じられているからです。

巨大ミミズのギネス保持者、ミクロカエトゥス・ラピ (Microchaetus rappi) は6.7メートルという大記録を持っていますが、如何せん細い。

ギネス保持者はミミズとしては超極太の直径2センチを誇りましたが、伝えられるモンゴリアン・デス・ワームはもっと寸胴で、まさに「巨大なイモムシ」然としています。

巨大ミミズに確かに道端で出会ったらギョッとするでしょうが怖くはありません。

そもそもミミズが砂漠に生息するのは厳しいでしょう。

さて、モンゴリアン・デス・ワームをもう少し詳しく見てきましょう。

この生物が有名になったのは1922年、アメリカ人探検家ロイ・チャップマン・アンドリュース (Roy Chapman Andrews) 氏が彼の著書「恐竜探検記 (On the Trail of Ancient Man)」で紹介したことにはじまります。

彼はその10年後「中央アジアの新たな征服 (The New Conquest of Central Asia)」で再びモンゴリアン・デス・ワームを取り上げました。

彼の本によれば「モンゴリアン・デス・ワームの生息するのはもっとも荒涼としたゴビ砂漠の西方で、砂に身を潜めていることからめったに目にすることはできない生物」であるといいます。

骨であったり皮であったりといった物的証拠は一切なく、頼れるのはこの生物を目撃したモンゴル人たちの証言のみです。

前述のように、この生物はお世辞にも人間に対しフレンドリーな存在ではありません。

人間にとっても致死性の猛毒を有しており、この生物を触れただけでもその毒で死ぬばかりか、猛毒を噴射したり、あるいはデンキウナギさながらの電撃による攻撃が可能であるため離れていても危険な存在であるといいます。

さて、こんな生物が存在するでしょうか?

ワームのような無脊椎動物で人間を襲うほど巨大な陸生生物は夢はありますがあまり現実的ではありません。

無難に未知の脊椎動物、その中でも陸生で細長い生物の多い爬虫類がやはり候補としてはうってつけでしょう。

さすがに空気中を稲妻さながらの電気ショック攻撃は厳しそうですが、毒を飛ばすというの攻撃・防御は既知の動物でも知られていることであり、特にアフリカに生息するドクハキコブラ (リンカルス, Hemachatus haemachatus) はそれを代表する生物です。

体長は1メートル前後、毒性はそこまで強くはありませんが、咬んでよし、離れている敵には毒を飛ばしてよし、体型、体長、習性等、モンゴリアン・デス・ワームとの共通点も多い生物です。

未発見のドクハキコブラがモンゴリアン・デス・ワームの正体であったとしても理にかなっているといえます。

但し、自然の動物を見慣れているモンゴルの住人たちがヘビをワームと混同するか?というとそこはやや疑問の余地はあります。

そんな中、ヘビとしてはその候補としてマダラスナボア (Eryx miliaris) が挙げられています。

(マダラスナボア image credit by Public Domain)

中央アジア・南アジアを中心とした砂漠地帯にも生息し、首のくびれがあまり目立たないことから、頭部と胴体の境目が不明瞭、かつ目もあまり目立たないため、通常のヘビと比較するとよりワームに見えるかもしれません。

メスで4フィート (約120センチメートル)、オスは約その半分の2フィート強、ワーム状の体型、そして体長はモンゴリアン・デス・ワームの正体候補としてうってつけです。

但し、無毒であり、人間を襲うこともありません。

ドクハキコブラの特性を兼ね備えたマダラスナボアのようなヘビがゴビ砂漠に生息しているなら、それはきっとモンゴリアン・デス・ワームの正体でしょう。

それからもうひとつ、巨大ワーム系生物の誤認といえばこれ!といえるミミズトカゲの仲間も候補に入れておきましょう。

(大きさも姿もミミズそのもの、ミミズトカゲの一種)
(image credit by Wikicommons/Kerstin Engelking)

ミミズトカゲ類は手足や目までも退化してしまって、とても小柄なものが多く本物のミミズにしか見えないものも多いトカゲの仲間です。

とはいえれっきとした脊椎動物であり、最大種であるシロハラミミズトカゲ (Amphisbaena alba) は80センチにもなり、先に挙げたマダラスナボアとは比べ物にならないほど「ワーム」そのものです。

(シロハラミミズトカゲ)
(image credit by Wikicommons/Public Domain)

まったくの無毒ですが、シロハラミミズトカゲのような巨大ミミズトカゲの未知種がゴビ砂漠に生息していたら?

あまりに奇妙な生物ですから伝えられるモンゴリアン・デス・ワームのような伝説が出来上がっても不思議ではないでしょう。

(参照サイト)

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2022年6月22日水曜日

伝説のUMAフープスネークは実在するかもしれない ~ アルマジロトカゲ


今日はフープ・スネーク (Hoop snake)。

アメリカ・カナダの民間伝承的UMA、フィアサム・クリッター (Fearsome critters) と総称される生物のひとつです。

フィアサム・クリッターは民間伝承の要素が強い、というよりはほぼ民間伝承、日本でいうと河童のような存在です。

その中でももっとも有名なもののひとつがフープ・スネークです。

フープとは輪っかのこと、つまりフープ・スネークとは「輪のよう蛇」の意味です。

体長は3フィート (約90センチ) とUMAとしては控えめな大きさ。

容易に想像がつくと思いますが、フープ状になる方法は自らの尾を噛むだけというとてもシンプルなものです。

フープ化した蛇は、斜面を車輪のように高速で転げ落ちることができます。

その理由は獲物を捕らえるためであり、天敵から逃れるためであり、フープ時の移動速度は60マイル (約100キロ弱) いずれにせよ移動速度を大幅にアップすることができます。

ハンティングの際には転がることによって獲物に接近し、尾から生える毒のトゲでで仕留めるといわれています。

アシダカグモの一種で、南アフリカのナミブ砂漠に生息するゴールデン・ホイール・スパイダー (Golden wheel spider / Carparachne aureoflava) なんかはまさにフープ・スネークさながらに斜面を高速で転がり落ちて天敵から逃れたりする生物は実在します。

クモみたいな節足動物ではなく脊椎動物だよ、蛇だよ蛇!

残念ながら、皆さんの期待にこたえられるようなそんな蛇は存在しませんが、クモと比較したら圧倒的にフープ・スネークに近親であろう爬虫類にそれは存在します、アルマジロトカゲ (Ouroborus cataphractus) です。

(アルマジロトカゲ image credit by Wikicommons/Public Domain)

アルマジロトカゲは前述したゴールデン・ホイール・スパイダーと同じ、南アフリカに生息します。

ヨロイトカゲの仲間で、体全体が鎧のようなトゲ状の鱗で覆われています。

アルマジロトカゲは天敵に襲われるとフープ・スネークさながら、尾を噛んで輪のように丸くなります。

円形になることによりトゲ状の鱗は逆立ち、トゲトゲの車輪のようになり、四肢もぬかりなくトゲトゲであるため全身トゲまみれとなります。

(フープ状になったアルマジロトカゲ image credit by Wikicommons)

但し、体長は大きくても10センチ前後と決して大きくはなく、このトゲトゲによって無敵になるわけではありませんが、こんな俊敏性を捨ててまで重い鎧で体を覆っても絶滅を免れているのはそれなりのディフェンス能力がある所以でしょう。

トゲトゲの鎧はとてもかっこよく、その特異な習性もあって人気のあるトカゲの一種です。

話をフープ・スネークに戻しましょう。

人間にとってアルマジロトカゲは全く無害な存在ですが、フープ・スネークは人間をも襲うと信じられています。

彼らから逃げ切る方法はいくつか伝わっています。

転がりながら追いかけてくるフープ・スネークからさっと木の裏に隠れることによってフープ・スネークを木に激突させる、フェンスをよじ登って逃げることによって、フープ・スネークのフープをいったん解かせる、フープ・スネークの輪の中を潜り抜ける等々です。

最後のフープ・スネークの輪の中を潜り抜けるという方法、体長90センチのフープ・スネークの作る輪の直径は30センチ足らず (90÷π)、既に追いつかれている上に時速100キロで転がる30センチの輪の中を通り抜けられる人が存在する確率はフープ・スネークが存在する確率を下回るのでは?(笑)


2022年6月21日火曜日

淡水魚史上最重量、300キログラムの巨大エイが捕獲される

(image credit by CNN)

つい先日も史上最大級のでっかいエイがニュースとなっていましたが、今回捕獲されたのは正真正銘の淡水魚史上、最重量の個体です。

南米最大の巨大エイ、アハイア・グランディ (ポタモトリゴン・ブラキュラ) もいますが、今回捕獲されたの先日捕獲された巨大エイ同様、当然のようにメコン川で捕獲されました。

エイの詳しい情報は記載されていませんが、おそらく旧名ヒマンチュラ・チャオプラヤ (Himantura chaophraya) こと、ウロギムヌス・ポリレピス (Urogymnus polylepis) でしょう。

今回捕獲されたウロギムヌスはメス、体長は13フィート (約4メートル)、重さは661ポンドということなので約300キログラムもあります。

(image credit by CNN)

メコン川はタイや中国等、6ヵ国を跨ぎますが、今回捕獲されたのはカンボジアです。

この体重は2005年に捕獲された公式記録では淡水史上最大であったメコンオオナマズ (Pangasianodon gigas) の645ポンド (約293キログラム) をわずかに上回ります。

まぁ、ナマズとエイというあまりに異なる種での争いではありますが、今回はウロギムヌスに軍配が上がったという次第です。

紡錘形のゴロっとした体形のナマズに対し、エイは上下から見れば表面積が多く、とても大きく見えますが、如何せん、うっすいので重さ比べとなるとやや不利なところを、単純に大きさで覆したという感じです。

環境破壊によるメコン川の水質悪化の中でこんな巨大エイがまだ生息していることに生物学者ゼブ・ホーガン (Zeb Hogan) 氏は歓喜しており、まだまだメコン川は捨てたもんじゃないとこの川の可能性と未来に期待を寄せます。

ホーガン氏は以前にメコン川沿いの聞き込み調査で、幅14フィート (約4.3メートル)、体重1100ポンド (約500キロ) のウロギムヌスが捕獲されたという噂を聞いています。(噂だけならメコンオオナマズやヨーロッパオオナマズにも、もっと巨大なものがいますが)

500キロというキリの良い数字ですし、客観的な物的証拠もないことから信ぴょう性についてはクエスチョンマークではありますが、過去の記録を更新したことに、現実感は一歩前進したといって過言ではないでしょう。

なお、淡水界最重量を記録した彼女には、クメール語で「満月」を意味するボラミー (Boramy) という素敵な名前が付けられ、追跡タグをつけたあと、また大自然のメコン川に放たれたということです。

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2022年6月20日月曜日

ウードル・モンスター ~ トルコのウードルで謎の生物の骨が発見される

(ウードル・モンスター)
(image credit by DAILY SABAH)

トルコ東部に位置するウードル県 (province of Iğdır) で、40年間放置されていた紡績工場の庭を掘削中、労働者たちによって謎の生物の死骸が発見されました。

現時点でその正体がわからないことからウードル・モンスター (Iğdır monster) とでも呼んでおきましょう。

大きさは3.3インチというからほぼ1メートル。

組織もわずかに残っていますが、ほとんど骨格だけということもあり、生前の姿からはかなり華奢に見えてしまうものの、1メートルという体長にしては小柄な印象を受けます。

頭部の鼻先から尾の先端までの長さなのではないでしょうか。

顕著な特徴は尾と後肢が胴と匹敵するほど長い点です。

また、頭部のアップでよくわかりますが、犬歯もよく発達しています。

前肢の骨格は完全ではなさそうですが、この状態だとまるでティラノサウルス等、獣脚類の貧弱な前肢を彷彿とさせます。

現生でも恐竜が生きているのでは?というのはUMAファンすべての願いです。

ところで冷静に、前肢が短く後肢の長い生物といえば、やはり現生ではカンガルー類 (カンガルー、ワラビー、ワラルー等) が思いつくと思います。

その長い後肢を見ると、その強靭な後肢でぴょんぴょんと跳ね回っている姿が容易に想像できます。

(ウードル・モンスター頭部)
(image credit by DAILY SABAH)

ところで、そもそも、カンガルーがトルコに生息していないという事実は問題にならないのか?という疑問とお持ちの方も多いでしょう。

実際のところ、今ではカンガルーは世界各国に野生化しており、またペットや動物園等から脱走したものを考慮すればどこで発見されてもそれほど驚くことではありません。

但し、それ以前に、カンガルーの頭部骨格はわりと特徴的な歯並びであり、ウードル・モンスターのそれとは随分と異なるため、やはり可能性は低いと思われます。

(カンガルーの頭骨 / image credit by Wikicommons / Public Domain)

骨だけではなく、組織も残っていることからウードル大学生化学研究応用センター (Iğdır University Biochemical Research and Application Center, B?YOMER) にてDNA調査が決まって以来半年以上経っていも続報なし。

ではこの生物はいったいなんなのか?

このプロポーションそのままであれば、もっともUMAとして近いのはチュパカブラとなります。

(犬の頭骨 / image credit by Public Domain)

個人的には、これが既知の動物ということであれば、頭部の骨格を見る限り、犬と酷似しており、また前肢の肘から先が脱落してしまっているだけで、前肢も十分長いと推測できることから、なんらかの犬の仲間ではないか?と思います。

(犬の骨格 / 色付き部分が脱落箇所では?)

(参照サイト)

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