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2026年2月4日水曜日

不治の病に侵されることで大ジャンプ能力を授かるカエルたち


■不治の病に侵されることで大ジャンプ能力を授かるカエルたち

今回はパラサイト系、といっても寄生虫に焦点を当てるわけではなく、パラサイトされた側の話。

生息地の破壊とカエルツボカビ (Batrachochytrium dendrobatidis)、サンショウウオツボカビ (Batrachochytrium salamandrivorans) の蔓延で先行きの暗い両生類たち。

オーストラリア南東部の高山湿地に暮らす小型種、ベローアマガエル (Litoria verreauxii alpina)。

このカエルもまた、世界の両生類を大量死させてきた真菌、カエルツボカビによって絶滅寸前に追い込まれています。

ツボカビは皮膚の機能を奪い、最終的には心臓麻痺で死に至らせる――はずでした。

しかしメルボルン大学の研究は、感染した個体に不可解な変化が起きていることを示しました。

ツボカビに侵されたカエルほど、未感染個体より23%も遠くへ跳ぶ。

死に向かう生き物が、なぜか「スーパージャンプ能力」を発揮していたのです。

― 病んでも動き続けるカエル ―


研究チームは成体60匹を「感染」と「未感染」に分け、6週間追跡しました。

測定したのは ジャンプ力・温度耐性・体重 の3つ。

結果は常識を裏切るものでした。

・跳躍距離:感染個体が23.8%増

・耐寒・耐熱性:変化なし(−3.5℃〜36℃)

・体重:差なし

衰弱どころか、跳躍性能に関しては健康なカエルたちより「異常に」向上していたのです。

さらに感染個体では、メスのほうがオスより約15パーセント遠く跳ぶことも判明。

卵を抱えるメスは、死ぬ前に産卵場所へ到達するため、より強い「最後の跳躍」が必要なのかもしれません。

― 終末期の繁殖戦略か、菌の策略か ―


この奇妙な「死の間際のスーパージャンプ」には、2つの説明が考えられています。

1.終末期の繁殖戦略(ターミナル・インベストメント)

生き物は死期が迫ると、生存より繁殖を優先することがあります。

アルプスアマガエルもツボカビ感染で未来が閉ざされた瞬間、「長く生きる」より「繁殖相手を探すために跳ぶ」ことへステータスを全振りした可能性があります。

実際、別研究では 感染オスの交尾回数が31%増と報告されています。

2.病原体の行動操作説

もうひとつは、菌が宿主の行動を操っているという説。

よく動き、よく跳ぶカエルは、多くの個体や水辺に接触しツボカビを広範囲にばらまく「運び屋」になります。

つまり「死のジャンプ」は、カエルの最期の繁殖努力であると同時に、真菌にとって理想の拡散ルートとも考えられます。

― 死ぬほど跳ぶカエルのゆくえ ―


生息域の80%以上を失い、いまも絶滅の縁をさまようアルプスアマガエル。

それでも彼らは、ツボカビとともに生き残るための「落としどころ」を探しているようにも見えます。

死が迫るほど、より遠くへ跳ぶ。

それはカエルの逆襲か? それとも病原菌の策略か?

今後の調査がカエルと真菌の奇妙な共進化の答えを導き出してくれるかもしれません。

[出典]

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2026年2月3日火曜日

密室トリック! ~ 侵入経路不明の生物が現れた


■密室トリック! ~ どこから侵入したか分からない生物


密室ミステリー。
謎を解くカギはあるのか、それとも仮想世界のバグ (グリッチ) なのか

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12年前(2013年頃)の話です。当時18歳だった私は、姉と姉のボーイフレンドと一緒に暮らしていた時期がありました。

― 地下室の生活 ―


私の部屋は地下室で窓はなく、まぁ、まるで箱のような空間です。

それでも当時の私は、それで我慢せざるを得ない状況でした。限られた空間で生活する毎日でしたが、若さゆえにどこか楽観的でもありました。

― 夜の帰宅 ―


ある夜のこと、友達と夜中まで遊んで帰宅しました。その日はいつも週末のように、家には誰もいませんでした。

当時の私は不摂生で暴飲暴食を繰り返し、部屋も散らかし放題。そのため、部屋にはしっかり鍵をかけて、誰にも見られないようにしていました。

その日も私しかいませんでしたが、部屋に入り鍵を閉めてから寝ました。

― 朝の不思議 ―


翌朝、帰宅した姉の呼ぶ声で目が覚めました。姉は私と話すために部屋の電気をつけ、散らかった部屋を見渡しています。

昨夜も鍵を閉めて寝たのに、なぜ彼女がドアを開けて入ってきているのか、不思議でなりませんでした。


― アヒルの出現 ―


しかしもっと驚いたのは、私のベッドのわきに元気なアヒルがいたことです!

姉は私が昨夜酔っぱらってバカな行動をし、アヒルを連れ帰ったのだと思ったようで、笑っていました。

しかし、それは絶対にあり得ません。私はその晩お酒は飲んでおらず、全くのシラフでした。

― アヒルの侵入経路 ―


その部屋は当時も現在も窓がなく、その日も鍵を閉めて寝たのです。アヒルがどのようにして部屋に侵入したのか、全く分かりません。

結局、姉と私はそのアヒルを外に連れ出しました。

― 記憶の確かさ ―


あれから12年、姉はこの出来事をはっきりと覚えています。

年月が経つと当時の記憶も曖昧になり、自分は何か勘違いして記憶しているのでは、とか、自分で話を作り上げてしまったのでは、と考えてしまうこともあります。

しかし、姉の記憶がそれを否定してくれます。

ガーガー、ガーガー――あのアヒルの鳴き声を今でも思い出すことがあります。

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血なまぐささのない密室ミステリー。

現れたのがアヒルというのもなんとなく微笑ましく、奇妙でありながらグリッチ系特有の怖さはほとんど感じません。

投稿者が夢遊病の可能性はちょっとあり得るかも?

(参照サイト)
reddit

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2026年1月31日土曜日

地中に潜む「2メートル」の影 ~ 八王子の超巨大ミミズ(ミニョハチ)


■地中に潜む「2メートル」の影 ~ 八王子の超巨大ミミズ(ミニョハチ)

ミミズ。

細長く、湿り気を帯びたその姿から、多くの人にとって忌避の対象でしかない存在です。

しかし、この「ありふれた生物」に巨大化という要素が加わった瞬間、話はまったく別の領域へと踏み込みます。

サイズが常識を逸脱した途端、それは害虫でも下等生物でもなく、土地そのものが生み出した異物――
ある種のロマンと不安を同時に呼び起こす存在へと変貌するのです。

実際、ミミズ系・ワーム系のUMAは少なくありません。

― 世界には、すでに「規格外」が存在する ―

(ディガステル・ロングマニ image : Daily Mail)

巨大ミミズは、空想上の存在ではありません。

オーストラリアに生息するメガスコリデス・アウストラリス (Megascolides australis)、体長は通常1メートル、伸ばした疑惑はあるものの、個体によっては2~3メートル、直径2~3センチという記録が残っています。
 
同じくオーストラリアに棲息するディガステル・ロングマニDigaster longmani)もメガスコリデスほどではないにしろ体長は1メートル超、直径は約3センチという記録があります。

その姿は「地中に埋まったゴムホース」と形容され、人間の足元を這うにはあまりに存在感が強すぎます。

さらに、ミミズの最長ギネス記録保持者、南アフリカのミクロカエトゥス・ラピMicrochaetus rappi)に至っては体長6.7メートル。

もはや「ミミズ」という言葉が追いつかない、文字通りギネス級の怪物です。

こうした話は、つい「遠い異国の珍獣」として片付けられがちです。

ですが――
日本は、本当に無関係なのでしょうか。

― 八王子城跡で語られた「2メートル」 ―


今回はミニョハチ(Minho-Hachi)。

聞いたことないでしょう、そりゃそうです、勝手に命名したのですから。

1991年、東京・八王子城跡。

当時は東京造形大学のキャンパスとして利用されていた場所で、不可解な目撃談が記録されています。

「衝撃UMA完全ファイル (天野ミチヒロさん監修)」によれば、構内の水飲み場付近に、全長2メートルほどはあったとされる、異常なサイズのミミズが横たわっていたといいます。

形状は、「太く、ヌメヌメしたホースのようなもの」。

しかも、それは単なる物体ではありませんでした。

刺激を与えると、確かに「動いた」。
生き物として反応を示した、と明記されています。

― ミミズは、どこまで成長できるのか ―


ミミズの寿命は、条件が整えば10年以上に達するという説があります。

そして重要なのは、多くのミミズが「生涯を通じて成長を続ける」と考えられている点です。

捕食されず。
乾燥にも晒されず。
人の目にも触れない。

そうした環境で、10年、15年と生き延びた個体がいたとしたら――

そのサイズが、私たちの知る「数センチのミミズ」の枠に収まる保証は、どこにもありません。

八王子城跡のような、湿度が高く、有機物に富んだ山林の土壌。
人為的な掘り返しも少ない場所。

そこでひっそりと成長を続けた「主」のような個体が存在したとしても、生物学的に完全否定はできないのです。

― 0.001%の例外 ―


ほとんどすべてのミミズは、私たちの目に触れることなく一生を終えます。

しかし、大雨による地表の冠水、
地盤の変化、偶然の掘削。

そうした突発的な出来事が、「例外」を地上へ押し出すことがあります。

それは、99.999%の世界から漏れ出た、0.001%の存在。

八王子で目撃された2メートルのミミズも、
本来は地中に留まるはずだった影だったのかもしれません。

― 消えた影 ―


この巨大ミミズは、数時間後には姿を消したといいます。

捕獲されたという記録はなく、死骸も残されていません。

ただ、現れ、そして、消えた。

今この瞬間も、日本のどこかの山中で。

誰にも気づかれず、誰にも測られず、「ギネス級の影」が土を食み、体を伸ばし続けている――

そう考えても、何ひとつ不自然ではないのです。

[出典]「衝撃UMA完全ファイル (天野ミチヒロ監修)」

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2026年1月30日金曜日

湿原に潜むハイブリッド・モンスター ~ シュグ・モンキー


■湿原に潜むハイブリッド・モンスター ~ シュグ・モンキー

イングランド東部、湿地と小径が迷路のように広がるケンブリッジシャー地方。
その地には古くから、「犬の体に猿の顔を持つ獣」が夜の道に現れるという奇妙な伝承が残されています。

その名は――シュグ・モンキー (Shug Monkey)。

奇怪な名を持つこの存在は、地元の人々にとって単なる怪談ではなく、「夜にあの道を通るときは気をつけろ」という、古い警句そのものだったのです。

― 霧深き小径、耳を澄ませば ―


伝説の舞台は、ケンブリッジシャーの村々を結ぶ細道「スラウ・ヒル・レーン(Slough Hill Lane)」。

夜、霧が立ちこめたその道を歩くと、どこからともなく「ガサガサ」「グルル……」という低い唸りが聞こえるといいます。

目撃談によれば、その姿は黒い長毛の牧羊犬のような体に、猿のような顔を持ち、光を宿した大きな瞳が闇の中でギラリと光っていたのだとか。

時には四足で駆け、時には後ろ脚だけで立ち上がる――。
その異様な挙動は「生き物というよりは、むしろ闇そのものが形をとったようだった」とも伝えられています。

記録に残る最後の目撃は第二次世界大戦の前。
それ以降、シュグ・モンキーは霧とともに姿を消し、現代では語りの中にしか生きていません。

― 犬なのか、猿なのか、それとも ―


このUMAの正体については、いくつかの仮説が存在します。

1.超大型犬または狼の突然変異説

外見の異常や光の錯覚が、猿の顔に見えた可能性。
シルエット的には一番しっくりきます。

しかし、イヌ科動物では「後肢で立つ」というシュグ・モンキーの顕著な特徴は説明しきれません。

2.逃亡した霊長類の生存説

かつて貴族の邸宅で飼われていたサルが逃げ出し、湿地で独自に適応したというもの。

霊長類であれば二足で立つこともでき、その姿 (特にヒヒ) を不意に見れば「犬と猿のハイブリッド生物」に見えたかもしれません。

ただし気候・食糧・生存痕跡などが乏しく、信憑性は低いとされます。

3.民間伝承における“守護と恐怖”の象徴説

民間伝承的には、シュグ・モンキーはむしろ「ブラック・シャック (Black Shuck)」と呼ばれる幽霊犬の派生と考えられています。

実際、シュグ・モンキーの「シュグ」も古英語で「悪魔」を意味する "succa" もしくはこの "shuck" から来ているといわれています。

ノルマン神話の「死の犬」や「森の精霊」伝承が混ざり合い、人々の畏れと信仰がひとつの姿をとった――そんな語りの獣なのかもしれません。

― 消えゆく影、残る気配 ―


20世紀初頭までのケンブリッジシャーは、まだ人の手が届かぬ湿原が多く残っていました。

霧と闇が支配するその風景こそ、シュグ・モンキーが生きられる舞台でした。

しかし戦後、道路が整備され、街灯が増え、夜の闇が薄れるにつれて、「何かを見た」という体験そのものが少なくなっていきます。

それでも、古い道を歩く旅人がふと立ち止まるとき、どこかで「気配」だけが静かに息をしているように感じる――。

そう、彼はまだこの土地のどこかに潜んでいるのかもしれません。

― 湿原が語る夜の残響 ―


夜の湿地に立てば、足元の泥が重く、遠くで犬とも猿ともつかぬ声が響きます。
その瞬間――

もし「シュグ・モンキー」という名を思い出したなら、あなたはもう、伝承の中に足を踏み入れているのです。

UMAとは、発見されないからこそ生き続ける存在。
それは恐怖でも幻でもなく、人の想像が生むもうひとつの命――

そう思えば、夜の湿原はほんの少しだけ、優しく見えてくるかもしれません。

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2026年1月28日水曜日

産業的廃墟の深淵:バックルーム Level 1


■産業的廃墟の深淵:バックルーム Level 1 "Habitable Zone"

今回はバックルーム Level 1を紹介しましょう。(バックルーム Level 0についてはこちらをどうぞ)

― バックルームLevel 1 ―


Level 0という「純粋な虚無」を抜けた先に待っているのは、冷たいコンクリートと湿った霧に包まれた、広大な機能不全の倉庫街――

このスペースこそバックルームのLevel 1。

ここには、かつて人間が利用していたはずの「階段」や「エレベーター」が実体を持って存在しています。

Level 0で感じた得も言われぬ恐怖、「クロストロフォビア(閉所恐怖症)」「ケノフォビア(空虚恐怖症)」もしくは「アゴラフォビア(広場恐怖症)」からの開放に、ホッとするかもしれません。

しかし、喜ぶのは早すぎます。それらはどこへ繋がることもなく、ただそこに「配置」されているだけなのですから。

残骸。

意味を剥奪された記号に過ぎません。

― 意味の崩壊:サプライボックス ― 


この階層の最も歪(いびつ)な点は、ランダムに出現する物資の「箱」でしょう。

アーモンドウォーターや医薬品といった、生存の糧。 それらと同時に詰め込まれているのは、人間の髪の束や、未知の物質を注入され硬直したマウス。

不浄と救いが、同じ箱の中に無造作に混在しているのです。

これは「アタキソフォビア(Ataxophobia:不整理・無秩序恐怖症)」的な恐怖がさらに追い打ちをかけるかもしれません。

この空間は、我々が「生活」と呼んでいたものの断片を、理解不能な論理で再構成しているに過ぎません。

しかし、そこに混じる「マウス」という存在を、どう解釈すべきでしょうか。

生命の兆候――。

その発見に安堵しますか? それとも、その背後に潜む「何者かの歪な意図」に戦慄しますか?

― 光という名の防波堤 ―



Level 1では照明が消失する瞬間があります。 数分から、長いときでは数時間に及ぶ漆黒の時間。

Level 1における唯一の拠り所であった構造物すら、視覚的には喪失します。 たとえ、それがただの残骸だったとしても。

視覚を奪われたとき、そこはLevel 0以上の「純粋な暗黒という虚無」へと回帰するのです。

それは、この空間を辛うじて繋ぎ止めていた「現実性」が剥落し、暗闇の中に潜む「何か」が、あなたの存在を認知し始める合図でもあります。

……静寂のなか、あなたの鼓動以外の音が聞こえてきませんか?

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※本稿はBackrooms Wiki(Fandom)のLevel 1設定を参照し、CC BY-SA 3.0に基づき再構成したものです。
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2026年1月27日火曜日

死んだ友人からのSNS ~ 死の上書き保存



■死の上書き保存


現実が「確定した過去」を静かに書き換えてしまう。

今回はそんな話です。

― 友人の「死」 ―


2003年、私は学生時代の友人が亡くなったことを知りました。

知らせてきたのは、彼の婚約者の友人でした。

「寝ている間に亡くなった」と。

年齢は23歳。

あまりにも若すぎる死でした。

私は念のため、薬物や事故の可能性を尋ねましたが、いずれでもないとのことでした。

彼女は深く落ち込み、亡くなったことを何度も口にしていました。

なにより、2人はつい最近、婚約したばかりだったのです。

計り知れない精神的ダメージを受けていました。

― 共有されていた記憶 ―


私は結局、弔意の言葉を送りませんでした。

何と言葉をかければいいのか分からなかったからです。

数年後、共通の友人と会話した際、私はその話題を出しました。

彼は一瞬、表情を曇らせ、話題を変えました。

その反応で、私は確信しました。

彼の死は、今でも触れてはいけない出来事なのだと。

― 不自然な再登場 ―


それからさらに年月が経ち、驚くべきことが起きました。

「死んだ友人」からSNSの友達申請を受け取ったのです。

正直、あまりに悪質すぎるなりすましだと思いました。

もしかすると詐欺の可能性もある――
私は無視しました。

しかし、つい最近 (2023年) になって知ったのです。

彼は――
死んだはずの彼は――
生きていました。

― 書き換わった現実 ―


彼は、かつて婚約していたあの女性と結婚していました。

――かつて私に彼の死を伝えてきた、あの女性と。

写真も履歴も、現在の人間関係も、すべてが自然に繋がっています。

まるで、最初から「死んでいなかった」かのように。

― 消えた記憶 ―


私は例の共通の友人に、かつての会話を覚えているか確認しました。

彼は困惑した顔で、こう言いました。

「そんな話、した覚えがない」

彼にとって、その死は存在していなかったのです。

― 死の上書き保存 ―


誰が嘘をついたのでしょうか。

婚約者の友人か。
共通の友人か。

それとも――
単に私自身が狂っているのか。

しかし、複数人が関わり、感情まで伴った「死の記憶」が、ここまで鮮明に共有されていた事実を、

単なる勘違いで片付けることができるでしょうか。

私は彼の死を確信しています。

彼は一度、確かに「死んだ」。

私は考えます、誰がその死に上書き保存を加えたのだろうかと――

(参照サイト)
reddit/

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2026年1月24日土曜日

地球侵略計画が進んでいる ~ ミステリー・クレイフィッシュ


■地球侵略計画が進んでいるのをあなたは気付いているか? ~ ミステリー・クレイフィッシュ

今回はミステリー・クレイフィッシュ(Mystery Crayfish)。

クレイフィッシュとは英語で「ザリガニ」の意味。

直訳すれば「謎のザリガニ」

いかにも陳腐で安易なUMA風の響きですが、これは比喩でも都市伝説でもありません。

実在する生物に与えられた、現時点での正式な和名です。

学名は Procambarus virginalis (旧:Procambarus fallax forma virginalis)。

分類上も、生態学上も、この生物はすでに「説明不能な存在」として扱われています。

― ミステリー・クレイフィッシュとは ―


ミステリー・クレイフィッシュは、メスしか存在しません。

オスは存在しません。

にもかかわらず、このザリガニは繁殖します。

単為生殖――
つまり、1匹で、自分と同一のクローンを産み続けることができます。

交尾は不要。

相手も不要。

孤独であることが、繁殖の妨げにならない生物です。

― 「突然変異」から生まれた存在 ―

(ミステリー・クレイフィッシュ)
(image credit: Wikicommons)

ミステリー・クレイフィッシュの起源は、1990年代にドイツの愛好家が飼育していたスロウザリガニProcambarus fallax)の突然変異によるものと目されています。

ゲノム解析の結果からも、飼育下で生じた単一の個体に由来することがほぼ確実視されています。

ある日、飼育していたスロウザリガニの中から異常な個体が現れたのです。

それが、すべての始まり――

この個体は、遺伝子レベルで異常を抱えていました。

染色体を2セット持つ通常のザリガニ(二倍体)ではなく、3セット持つ三倍体。

生物学的には「欠陥」とされることの多い状態です。

通常、三倍体は繁殖能力を失います。

しかしミステリー・クレイフィッシュは、そこで終わりませんでした。

― 三倍体が「武器」になった生物 ―


三倍体化によって、このザリガニの細胞は巨大化しました。

細胞が大きくなれば、体も大きくなります。

原種であるスロウザリガニの平均体長は約3.8センチ。

対してミステリー・クレイフィッシュは、平均7.4センチ。

最大では10センチを超えます。

単純に、倍近いサイズです。

だが、本当の異常はそこではありません。

抱卵数。

スロウザリガニの平均抱卵数は約40個。

ミステリー・クレイフィッシュは、平均300個。

条件が整えば、400、500、700個を超えることすらあります。

しかも、産まれてくるのはすべて自分自身のコピー。

失敗作は存在しません。

― なぜ増殖できる? ―


クローン(単為生殖)は本来、遺伝的多様性がなく「環境変化に弱い」のが生物学的な定石です。

しかし、ミステリー・クレイフィッシュがその常識を覆し、爆発的に勢力を広げている理由は、三倍体特有の「チート能力」にあります。

進化の常識を覆す3つの強み

1.「最強の設計図」を固定してコピー

誕生の瞬間に、生存に有利な遺伝子の組み合わせを3セット分(三倍体)取り込みました。

有性生殖のように世代交代で「良い遺伝子」が薄まることがなく、常に最高スペックのクローンを量産し続けます。

2.後天的な「スイッチ切り替え」能力

遺伝子の配列(DNA)は同じでも、環境に合わせて遺伝子の働きを調整する「エピジェネティクス」という仕組みが極めて強力です。

これにより、一つの設計図でありながら、異なる水温や水質に柔軟に適応できます。

3.圧倒的な「数」によるゴリ押し

原種を大きく上回る巨体と、先に挙げたように10倍前後から最大20倍以上におよぶ抱卵数を誇ります。

多少の環境変化で脱落者が出ても、一握りの生き残りが短期間で群れを再生させるため、実質的に「全滅」を回避してしまいます。

― 止まらない増殖サイクル ―


ミステリー・クレイフィッシュは、生後5~7ヶ月で繁殖可能になります。

寿命は2~5年。

その短い生涯の中で、最大7回前後の繁殖サイクルを回します。

計算するまでもありません。1匹が、数年で、何千、何万という個体数を生み出す理論が成立します。しかも、非常に丈夫。

水質の変化に強く、低酸素にも耐え、日本の気候にも適応可能。すでに沖縄県那覇市や愛媛県松山市では、野外定着が確認されています。

― なぜ「侵略者」と呼ばれるのか ―


このザリガニは、在来種を直接殺す必要がありません。数で圧倒し、餌を奪い、棲み場所を占拠する。

静かに、しかし確実に、生態系の構造そのものを書き換えていきます。その危険性から、日本はもちろん海外でも特定外来生物に指定されています。

飼育、販売、譲渡、生体の運搬、野外放流は原則すべて禁止。

違反すれば、重い罰則が科されます。

それほどまでに、この生物は「増えてはいけない存在」なのです。

― ミステリー・クレイフィッシュという異物 ―


ミステリー・クレイフィッシュは怪物ではありません。

牙も、毒も、巨大な爪もない。

ただ、増える――

止まらずに、静かに、確実に。

生物としての「制約」をいくつも踏み越えた存在。

それが、今この瞬間も、水槽から、用水路から、池へと広がっています。

地球侵略計画。

そう呼ぶのは大げさでしょうか。

この恐怖は空想ではありません。 

既にマダガスカルでは、2007年に持ち込まれたわずか数匹が、僅か10年余りで島全土を埋め尽くす数百万匹の軍団へと膨れ上がりました。

かつての固有種は駆逐され、今や市場のバケツを埋め尽くしているのは、たった一個体の『コピー』たちです。

日本はそんなことにならない――
そう断言できる根拠はどこにもありません。 

すでに彼らは、あなたの足元の用水路で、音も立てずに「自分自身」を増やし続けているのですから。

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2026年1月23日金曜日

雪を泳ぐ白き影 ~ スノー・スネーク


■雪を泳ぐ白き影 ~ スノー・スネーク

今回は「雪蛇」ことスノー・スネーク (Snow Snake)。

五大湖周辺の民間伝承系生物で、北米の木こり文化から生まれた「フィアサム・クリッター (Fearsome Critters)」のひとつです。

フィアサム・クリッターとは、開拓時代の林業者たちが語り合った奇妙な生き物たちの総称で、恐怖と笑いを混ぜながら長い夜を過ごすための「焚き火の友」でもありました。

― 白銀の静寂に蠢くもの ―


北米の極寒地帯。ブリザードが吹き荒れる夜、木こりたちは薪を囲みながらこう語ります。

「雪の上を、音もなく滑る白い猛毒の蛇がいる――」

それが冬の夜を漂う謎のUMA、スノー・スネーク。

姿を見た者は少なく、触れた者は皆無。けれど、その名を知らぬ林業者はいないといわれています。

最初の記録は19世紀末。アメリカ北部からカナダにかけての林業キャンプで、「雪を滑る白蛇」の噂が囁かれました。純白の体、青く透き通る瞳。全長は人の背丈を超え、雪面を音もなく滑る――

そして何より、「雪の上なのに足跡がない」。この一点が、彼らの恐怖を決定づけたのです。

ある木こりは語ります。「雪の上に細い筋が続いていた。風の跡でもスキーの跡でもない。その先で鹿が凍りついたように倒れていたんだ」。それ以来、雪上に奇妙な線を見つけた者は、斧を強く握りしめ、低く呟くのです。

「……スノー・スネークが通ったあとだ。」

― 冬だけに現れる蛇 ―


奇妙なのは、この生物が冬にしか現れないことです。普通、ヘビは変温動物であり、寒さに極端に弱い。冬になると冬眠に入るため、零下の雪原を動く蛇など“あり得ない”はず。

フィアサム・クリッターだけに、真面目にその「実在性」について考える必要はないかもしれませんが、スノー・スネークは「寒冷適応した突然変異体」で、血液に天然の不凍液を含んでいる、なんて説もあります。

もしそれが事実なら、生物学の常識を覆す「極寒進化種」です。

真面目な科学者たちは笑い飛ばすかもしれませんが、笑いながら焚き火を囲む木こりたちは、科学者よりちょっとだけ「リアルな雪山」を知っていたのかもしれません。

― 現実の蛇との奇妙な交差点 ―


(アルビノのキタカーペットニシキヘビ (Morelia spilota variegata))
(image credit: Wikicommons)

さて、それではスノー・スネークとクロスオーバーする実在の蛇たちにも軽く触れてみましょうか。

スノー・スネークの姿形は、アルビノのコーンスネーク (Pantherophis guttatus) に酷似しているといわれます。

仮に雪上を移動したら光の加減によっては白く輝くことがあるため、目撃者が「雪を泳ぐ蛇」と錯覚しても不思議ではありません。

一方、現実の蛇の中にも、氷点下に迫る寒冷地で生き延びる種が存在します。

例えばヨーロッパ全域に広く分布するヨーロッパヤマカガシ (Vipera berus)。

この蛇はヘビ類の中でもっとも高緯度に適応した種で、雪の上に姿を見せることすらあるといわれます。

また、北米原産のヌマチガーターヘビ (Thamnophis sirtalis) も、凍結寸前の気温でも活動できる驚異的な耐寒性を持ち、群れで冬を越すことが確認されています。

もしかすると、スノー・スネーク伝説は、こうした「寒さに強いリアルな蛇たち」の姿が誇張され、やがて神秘の怪物へと昇華したのかもしれません。

つまりスノー・スネークの起源は実在の蛇かもしれない。

実際、古い林業記録には「気温マイナス20度の夜、蛇が雪上で発光しながら進んでいた」なんて報告すら残されており、単なる木こりたちの錯覚と決めつけるのは少々乱暴すぎるような気がします。

北の森は、理屈では測れない奥深さが潜んでいるものなんです。

― 雪原に残る、笑いと恐怖の境界線 ―



スノー・スネークは、恐怖とユーモアの狭間から生まれた「雪山の幻獣」です。

開拓時代の木こりたちは、厳しい自然に立ち向かうため、怪談を笑い話に変えたのです。
新入りの木こりが仲間に加わると、ベテランたちは言います。

「気をつけろ、スノー・スネークに足をすくわれるぞ!」

――そんな冗談が、やがて伝承として独り歩きしていったのでしょう。

夜の森。風が止み、月光が雪を照らすとき、白い地面に一本の線が浮かぶ。

それを「ただの風の跡」と笑うか、「スノー・スネークの通り道」と感じるか――その違いこそが、人が「未知」を信じる力の差なのかもしれません。

UMAとは、自然と人とのあいだで生まれる「語られる生命」

雪の夜――
「雪蛇」が、月の光に照らされながら静かに雪原を滑っていく姿を想像してください。

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2026年1月20日火曜日

記憶の中で一度「死んだ」いとこ ~ 二つの現実を生きる「J」


■記憶の中で一度「死んだ」いとこ ~ 二つの現実を生きる「J」

【注意書き】
この記事は、海外のインターネット掲示板に投稿された個人の体験談を基にしたコンテンツ(フィクション・都市伝説の類)です。内容には「自殺」に関する記述が含まれますが、現実世界での自殺や自傷行為を推奨する意図は一切ございません。あくまでエンターテイメントとしてお楽しみいただき、もしお悩みを抱えている場合は、専門機関へのご相談をお願いいたします。

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※デリケートな単語が含まれた記事なので、そのままだとアップできないため冒頭に断りを入れています。


グリッチ・イン・ザ・マトリックスとは、この「現実」と思って暮らしている世界は、実は「現実」ではなく「仮想世界」であり、我々はただのパソコンの中の住人に過ぎないのではないか?という陰謀論系の話です。

投稿者が語るのは、一人の家族をめぐる「生死のズレ」に関する不可解な体験です。

それでは見ていきましょう。

― 一度「死んだ」はずの人物 ―


時は2000年代初頭。

当時、母親から「いとこのJが自殺した」と聞かされました。

Jには子どもが何人かおり、母親たちが叔母と叔父に子供に会わせるかどうか心配していた。

私たちは皆、彼の子供たちが気の毒だと話した。

間違いなく、家族の間で大きな出来事でした。

私はその知らせを鮮明に覚えています。

Jは自ら銃で命を絶った――と。

― 1年ほど前、突然の「朗報」 ―


しかし時は流れて約1年ほど前。
私は母から一本の電話を受けました。

内容はまさかのもの。

「Jが婚約して結婚するらしいの。子どもたちのドレスを選びに行きたいんですって」と。

私は驚きました、Jは死んだはず――

しかし母は当然のように「Jは生きている」と話すのです。

母親を否定できず、混乱したまま会話を終えたのですが、心の中では「Jは確かに死んだはずだ」という記憶が消えません。

その後、Jは突然家族の集まりによく顔を出すようになりました。

まるで、何事もなかったかのように。

私の記憶の中では15年以上名前を聞くことすらなかったJが、いきなり「日常の一部」として現れたのです。

家族の誰も不思議がらず、動揺しているのは私だけでした。

― 誰も「死んだ」記憶を持っていない ―


私はついに母親へ、自分が覚えている出来事を打ち明けました。

しかし母は「そんな話は聞いたことがない」と言います。

それどころか私がおかしくなったと心配されたほどです。

誰に話しても通じない「Jの死の記憶」。

私だけが別の現実を覚えているようでした。

― そして判明した「空白の十年」 ―


その後、私は姉たちにも話をしましたが、誰もJの死を覚えていません。

そこで家族は、Jの父親である叔父に「Jはここ十数年どうしていたのか」と、さりげなく探りを入れてみました。

叔父の答えはこうでした。

「Jとはただ10年ほど連絡を絶っていただけだ。

ケンカをして家を出て行ってな、そのまま音信不通になっていただけで、数年前にまた普通に話すようになったんだよ」

つまり、家族の記録としてはJは「行方不明だった」だけであり、「死亡」した事実は存在しないというのです。

私以外の記憶はすべて一致していました。

― 誰の記憶が「現実」なのか ―


さて、いかがだったでしょうか。

この話には犯罪や逮捕の記録もなく、投稿者だけが誤った情報を与えられたわけでもありません。

家族全員の記憶は一貫しており、投稿者の記憶だけが「別の歴史」を持っているのです。

投稿者は混乱し続けています。

なぜ自分だけが、Jの死を「鮮明に覚えている」のか。
なぜその記憶は、細部にわたって具体的なのか。

まるで、一度別の時空――「Jが自殺した世界」――にいたような感覚だといいます。

― 二つの現実の狭間 ―


いとこJは、今では家族と共に普通に生活しています。
投稿者以外の誰にとっても「Jは死んでいない」のです。

しかし投稿者は、確かに「Jは死んだ」と記憶している。
社会的事実としての記録も、家族の記憶も、自分の記憶とは一致しない――。

あなたはどう思いますか?

多数派の記憶を“現実”だとすれば、投稿者の記憶違いで片付けるのが最も合理的でしょう。

それとも――。
投稿者は一度、「境界線」を超えた人物であり、投稿者が知らぬ間に「こちら側」へ戻ってきたのかもしれません。

(参照サイト)
reddit

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2026年1月19日月曜日

ウルトラレアな深海魚の幼魚が発見されたという ~ キング・オブ・ザ・サーモン

(こちらは成魚)

■ウルトラレアな深海魚の幼魚発見 ~ キング・オブ・ザ・サーモン

キング・オブ・ザ・サーモンTrachipterus altivelis)の幼魚が発見されたということで、静かながらも注目を集めています。

この名を聞けば、誰しもマスノスケ、すなわちキングサーモンOncorhynchus tshawytscha)を思い浮かべてしまいます。

しかし、その姿は期待をいい意味で裏切ります。

最も分かりやすい例を挙げるなら、リュウグウノツカイRegalecus russellii)。

細長く、帯のような体を持つ、深海性の硬骨魚です。

― モントレー湾、浅すぎる海で ―


今回の発見が報告されたのは、2025年12月30日。

場所はアメリカ・カリフォルニア州、モントレー湾のマカビー・ビーチ沖でした。

特異なのは、その水深です。

わずか約4.6メートル。

本来、キング・オブ・ザ・サーモンは「トワイライトゾーン」と呼ばれる薄光層、水深数百メートルから最大で約900メートルの外洋に棲む魚です。

岸に近い浅瀬で、しかも幼魚が確認されるというのは、極めて異例の出来事でした。

研究者によれば、2025年を通して確認された例は、これでわずか2件目だといいます。

― ナイフの刃のような幼魚 ―


撮影された個体は、銀色に輝くリボン状の体を持ち、波打つように水中を移動していました。

その姿は、しばしばリュウグウノツカイと混同されますが、分類学的には別の科に属する魚です。

特に印象的なのは、その行動でした。

撮影者の証言によれば、この幼魚は常に「自分の最も薄い側面」を相手に向けるように体の向きを調整していたといいます。

まるで存在感そのものを消そうとするかのような、防御とも擬態とも取れる挙動。

幼魚でありながら、深海性生物らしい高度な適応をすでに備えていることがうかがえます。

― 専門家が辿り着いた正体 ―


この正体を突き止めたのは、モントレー湾水族館で25年のキャリアを持つ専門家でした。

SNSに投稿された写真に反応し、複数の研究者と情報を共有。

最終的に、この魚はキング・オブ・ザ・サーモンと特定されました。

見た目で分かる通り、科学的にも全くサケの仲間ではありません。

それでも、この魚が「サーモンの王」と呼ばれてきた理由は、科学の外側にあります。

― 鮭を導く王 ―


キング・オブ・ザ・サーモンという名は、北米太平洋岸に暮らす先住民族、マカー族の伝承に由来します。

彼らは、めったに姿を現さないこの魚が、毎年サケたちを産卵の地へ導く存在だと信じていました。

そのため、この魚を捕らえたり、食べたりすることは固く禁じられていました。

もし殺せば、サケの遡上が途絶える。

それほどまでに、神聖視されていた存在だったのです。

UMAでいえば、ハリバット・マザーサーモン・マザーアバイアなんかと属性が似ていますね。

この信仰は、かつて使われていた学名「rex-salmonorum」にも反映されています。

ラテン語で「王」を意味する rex。

まさに「サーモンの王」でした。

― 深海に生きるということ ―


成魚のキング・オブ・ザ・サーモンは、全長1.8メートルを超えることもあり、体の全長に沿って伸びる背ビレを持ちます。

赤みを帯びたヒレと、銀色の体。

大きな眼と、前方に突き出す口。

その姿は、どこか非現実的です。

産卵は一年を通して行われ、卵と幼生は外洋を漂います。

つまり、幼魚がどこで見つかるかは、偶然に左右される部分が大きい。

今回のような浅瀬での遭遇は、偶然がいくつも重なった結果といえるでしょう。

― 王は、なぜ姿を現したのか ―


なぜ、この幼魚は浅い海へと現れたのか。

海流か、海水温の変化か。

あるいは、まだ説明のつかない要因か。

確かなことは、普段は人の目に触れない存在が、ふと現実の世界に姿を見せた、という事実だけです。

キング・オブ・ザ・サーモン――
「サーモンの王」

それは、深海の生態系と、古い神話と、そして現代の科学が、ほんの一瞬だけ交差した痕跡なのかもしれません。

[出典]

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