2020年2月29日土曜日

【食レポ】昆虫食 ~ 昆虫ミックス


■【食レポ】昆虫食 ~ 昆虫ミックス

今回もタイランド・ユニーク社 (Thailand Unique) さんの昆虫食で、試食したのは「Mixed Bug」。

$3.99だったので約431円、日本国内では「ミックスバグ」という名前で2250円ぐらいで売られています。



ケラ (Gryllotalpidae)、コオロギ (Gryllidae)、バッタ (Orthoptera)、蚕の蛹 (Bombyx mori)、サゴワーム (Sago worm) の5種セットです。

前回も書きましたが、サゴワームはシオオオサゾウムシ (Rhynchophorus ferrugineus) の幼虫です。

ケラ、コオロギ、バッタの詳細な種までは商品説明に記載されていないので分かりません。

(大量に入っているコオロギ)

1パックで5種楽しめるので、一度にいろいろなものを試したい人にはいい商品ですが、「幼虫ミックス」同様に高級サゴワームは1匹しか入っていないので、複数人で食べる場合には不向きなセットです。

15グラムですが相変わらず予想以上に大量に入っています、一人で食べていると確実に飽きてきます。

さてお味の方はと言うと、塩味となっているものの塩ののりが悪くサゴワーム以外ほとんど味は変わりません。

いずれもフライドそら豆の味にそっくりで、昆虫は乾燥させると味の差別感がなくなってしまうようですね。

(バッタは5匹程度)

(オケラも5匹程度)

その中でコオロギの胸部が意外と固く「ガリッ」とした歯ごたえがあるのはいいところです。

またバッタは大きく存在感があるので見た目からも「虫食ってる」感があります。

オケラはあまり特徴はありません、蚕の蛹同様、食感も味も弱いです。

(今回も1匹のみ、虎の子サゴワーム)

そして今回もサゴワームがぶっちぎりの優勝です。

他の4種とは明らかに味が異なり、昆虫の脂肪感が感じられ濃厚でたいへん美味しいです。

今回のサゴワームは前回「幼虫ミックス」に入っていたものよりも大きかったです。

サゴワームを始めて見たときはでかくて気持ち悪いと思っていましたが、実際食べてみるとジュワ~ッと口中に味が広がり、肉身がありドライフルーツ的でもあり、地元で人気のある食材であるのがよく分かります。

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2020年2月28日金曜日

深海のメタリカ ~ マクロスティリス・メタリコラ

(original image credit by Anna Frenkel Senckenberg)

■深海のメタリカ ~ マクロスティリス・メタリコラ

ハワイ-メキシコ間に広がるクラリオン・クリッパートン断裂帯の水深4000~5000メートルの深海。

ここにはコバルト、銅、マンガン、ニッケル、レアアースといった金属が豊富に含まれるマンガン団塊が高密度に存在してます。

この金属 (メタル) だらけの環境で体長6.5ミリのワーム状の甲殻類が発見され、にわかに注目を集めています。

それはなぜか?

このメタル環境に適応した甲殻類は、アメリカのヘヴィ・メタル・ロックバンド、メタリカ (Metallica) にちなんでマクロスティリス・メタリコラ (Macrostylis metallicola) と命名されたからです。

メタリコラ (metallicola) という種小名は「メタル (金属地帯) に生息する」という意味で、金属のメタル (metal) ではなくメタリカ (metallica) のスペルであることがポイントです。


この甲殻類の発見者であるドイツ、フランクフルトにあるゼンケンベルク自然博物館 (Senckenberg Research Institute and Natural History Museum) の深海生物学者トーベン・リール (Dr Torben Riehl) 博士は当然メタリカの長年のファンであり、今回の献名はメタリカへの恩返しだそう。

「メタリカのパワフルなミュージックはわたしの人生の中でとても大きな存在でした。

「マスター・オブ・パペッツ (Master of Puppets)」や「ワン (One)」はロック史に輝く突出した名曲であり、新種生物の名をメタリカに献名することでバンドになにかしらの恩返しができたかと思うととても興奮しています!」

個人的には「マスター・オブ・パペッツ」と「アンド・ジャスティス・フォー・オール (...And Justice for All)」の2枚のアルバムが好きです。

さてマクロスティリス・メタリコラですが漆黒の環境に生息するため目は退化しており、透き通った体をしています。

背中側から見ると足が見えず、また体節のある細長い体型のため、甲殻類ですがワーム状の生物に見えます。

トーベン・リール博士はメタリカの名を生物に与えることにより長年のファンであったメタリカへ敬意を表すと同時に、人々のこのような環境への認知度を高めたいと考えていたといいますが、それは大成功だったことは言うまでもありません。

いかに新種であろうと、深海で発見されたわずか6.5ミリの甲殻類が注目されることはまずありません、しかしメタリカへ献名することによりこのように世界中のマスコミに取り上げられ注目を浴びているのですから。

しかも当のメタリカからもフェイスブックを通じてお礼の言葉を受け取っており、まさにリール博士、念願かなったり。

(参照サイト)
Daily Mail

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【雑談】新型コロナウイルス 日本中買い占めパニック

(image credit by Spenser)

これからはたまに雑談を投稿するので、タイトルの頭に【雑談】とつけておきますから、雑談なんて読みたくない!って方はこれを目印にスキップしてくださいね。

2週間ぐらい前にも新型コロナウイルスのことをちょこっと書きましたが、予想通りマスクも消毒液も完全に店頭から枯渇して、これから先も当分手に入りそうにもありません。

極度の花粉症なので本当は欲しいんですが状況も状況ですし別に無きゃ無くてもいいや、と思っていたんですが、もういま現在、通勤の満員電車にマスク無しで乗ろうものなら人非人扱いじゃないですか。

で、無きゃ無くてもいいや、とはいかない状況にも関わらずマスクは絶対に手に入らないし、去年買っておいた使い捨てマスクも残りあと20ぐらい。

贅沢に使い捨ては不可能で、3日ぐらいで1つ消費なら4月ぐらいまではなんとかもつのでそれでしのごうかなと。

で、今度はトイレットペーパーとティッシュペーパー。

地方の方でデマが起きて買い占め起きてるって数日前に騒がれてましたが、まさか関東までそんなデマでトイレットペーパー枯渇するわけ無いだろって思ってたら見事に本日スーパーもディスカウントもドラッグストアもすべて売り切れていました。

昨日買っときゃよかった。

マスコミがテレビで煽るからみんなパニック起こして買い占めちゃうんですよね、ほんと勘弁してほしい。

来週中に買えればなんとかしのげるので早めに普通に戻って欲しいです。

さてさて次はなんの買い占めが起きることやら、、、

3メートルの巨大モルモット ~ フォベロミス・パッテルソニ


■3メートルの巨大モルモット ~ フォベロミス・パッテルソニ

現世の齧歯類最大はカピバラ (Hydrochoerus hydrochaeris) で体長が1メートル以上、体重60キロ以上に成長します。

ネズミが1メートルを超してかわいいかと言うと、皆さんご存じの通りカピバラはこの上なく可愛いです。

では2メートル、いや3メートルに成長してもその感情は変わらないかと言われたらどうでしょう?

今回は3メートルのネズミ、フォベロミス・パッテルソニ (Phoberomys pattersoni) です。

フォベロミスは800万年前の南米のオリノコ川付近に生息していた巨大なネズミで、属名のフォベロミスは「恐怖のネズミ (fear mouse)」を意味します。

フォベロミスは齧歯類の中でも現世のモルモットと遠い類縁関係にあると考えられることから、「巨大なモルモット」と形容されることもあります。

発見当初はゴジラ (Godzilla) のようなラット (rat) という意味でラッジラ (Ratzilla) と呼ばれていましたが、モルモットとの類縁関係が知られると、(モルモットは英語で「ギニー・ピッグ (Guinea pig)」のため)「ギニージラ (Guinea-zilla)」に改められました。

体長は3メートル、モルモットと類縁関係ながら尾のないモルモットと異なり1.5メートルもある長い尾を持ちます。

体重は700キロ、ネズミが700キロ?信じられない重さですが、実は上には上がいてこれでも実は史上最大の齧歯類ではありません。

史上最大の齧歯類はヨセフォアルティガシア・モンセイ (Josephoartigasia monesi) で推定体重は900キロから最大2500キロまでかなり差がありますが、いずれにしてもフォベロミス・パッテルソニよりは重かったと考えられています。

(旧サイトで「ジョセフォアルティガシア・モンセイ」と書いてしまいましたが、ラテン語なので「ジョ」じゃなくてたぶん「ヨ」ですよね)

フォベロミスに話を戻しましょう。

フォベロミスはこの巨体にしてあのネズミの愛らしい仕草、後肢二本で立ち上がることができたと考えられています。

その時の体高は1.3メートル、人間の子供程度の身長しかありませんがそれでいて700キロ、いかにずんぐりした体型であったかがわかるでしょう。

生態は現世のカピバラと似ており、多くの時間を水中で過ごし、目だけを水面から出している姿はその巨体も相まって、カバのようだったかもしれません。

イギリスの動物学者、ニール・アレクサンダー (Neill Alexander) 博士は遠目からは現世のバッファローのようだったのではないかと推測しています。

同時代の南米の河川には10メートルを超す巨大なワニ、プルスサウルス (Purussaurus) や陸上には飛べない巨鳥 (恐鳥類) がひしめき、その巨体を持ってしても一方的に狩られる立場だったかもしれません。

アレクサンダー博士はフォベロミスは足が遅く、また体が大きいために身を隠す場所が限定されるため捕食者にやすやすと捕まってしまったことが滅亡の原因ではないかと推測します。

また巨大な捕食者に対抗するべく巨大化の道を選んだものの、おそらくは性成熟に時間を要し一度に産む子供の数も減っていった可能性も考えられます。

ネズミ最大の長所のひとつである繁殖力の高さを失い、巨体を得た代わりに環境変化への対応が鈍化していったことも滅亡の原因のひとつかもしれません。

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