このブログを検索

2025年1月27日月曜日

日本近海で目撃された巨大な古代魚 ~ クリアリーズ・フィッシュ


■日本近海で目撃された巨大な古代魚 ~ クリアリーズ・フィッシュ


日本近海で外国人によりたった1度だけ目撃されたという謎の魚類、クリアリーズ・フィッシュ (Cleary's fish)。

1992~1993年ごろ、日本の南東沖の太平洋でマイク・クリアリー (Mike Cleary) 氏によって、石油掘削施設の調査時、水深1700フィート (約520メートル) の地点で潜水艇の中から目撃されたといわれています (実際には2人による潜水だったようです)。

謎の生物は潜水艇に興味を持ったのか幾度か潜水艇の周りを旋回したといいます。

クリアリー氏による観察によればその魚の体長は体長は約25フィート (約7.5メートル) と巨大、頭部形状はタツノオトシゴに似ているもののバラクーダ (Sphyraena barracuda) のような鋭い歯が並んでおり、目はウシのよう、頭部から8フィート (約2.4メートル) ぐらいのところに4フィート (約1.2メートル) もある「腕」のような胸鰭がありました。

体の後部はあまりはっきり確認できなかったものの尻鰭 (腹鰭かもしれません) も「脚」のようであり、尾鰭はなかったように見えたということです。

実際、クリアリー氏は「胸鰭」「尻鰭 (もしくは腹鰭)」をヒレではなく「四肢」と表現しました。

体色ははっきりせず、光の乏しい深海ということもあり見える角度で異なったといいます。

全体的なシルエットからの印象はウナギのようだった、という発言から、幾分細長い形状だったのでしょう。

この目撃談は動物学者であり未確認動物学者のマルコム・スミス (Malcolm Smith) 氏が目撃者であるマイク・クリアリー氏から直接聞いた話だといいます。

クリアリー氏は当時で既に25年以上のダイビング歴をもつベテランダイバーであり、多くの海洋生物に造詣が深いことから既知の魚類を誤認したとは思えないということでした。

この魚は一体?

クジラやサメを除けば5メートルを超す海洋生物はほとんどいません。

しかも彼らはクリアリー・フィッシュとはあまり似ているとは思えません。

既知の魚類で一番あり得るのはやはりリュウグウノツカイ (Regalecus russellii)、古来よりシーサーペントの誤認の最右翼の魚類です。

頭部の形状を考えるとチョウザメの方がより近いですが、基本淡水と汽水域をテリトリーとするチョウザメが深海まで旅するとはちょっと考えにくいところです。

そこで頭部が「タツノオトシゴ」という点は全く似ていないものの、四肢のような鰭を持つことからシーラカンスのような肉鰭類 (にくきるい) の可能性が示唆されています。

既知種に合致する生物がいないので、UMAの醍醐味、絶滅種の生存説を考えてみましょう。

絶滅種を含む史上最大の肉鰭類といえば (現時点では) リゾドゥス (Rhizodus)。

リゾドゥスは恐竜が現れるはるか昔の石炭紀に棲息していた巨大な魚類でリゾドゥス・ヒベルティ (Rhizodus hibberti) は体長が5~7メートルもあり、当時の頂点捕食者でした。

意の中の内容物から岸に近付いた陸棲の四肢動物も捕食していたと考えられています。

ただまあ残念なことに海ではなく湖や大きな河川に棲息する淡水棲の魚類でということも付け加えておきましょう

(関連記事)


2025年1月26日日曜日

ロシアで発見された装甲をもつイモムシ ~ アーマード・キャタピラー


■装甲をもつイモムシ ~ アーマード・キャタピラー

ロシア連邦のひとつ、バシコルトスタン共和国オレーシャ (Olesja) 氏によって撮影された背面が装甲で覆われた謎の生物、ラシアン・アーマード・ワーム (Russian armored worm)。

(撮影されたラシアン・アーマード・ワーム)
(image credit by Olesja)

体長は約5センチメートル、小さな池の近くの野原で発見されました。

その動きはイモムシに近くぎくしゃくとしてあまりスムーズな動きではなかったといいます。

ひっくり返すと腹部は背部よりも色が濃く、また背部のように装甲で覆われておらずとても滑らか、しかし足に該当する器官は見つけられませんでした。

前進する方向に頭部があるはずですが、目も確認できず頭部に該当する部分も不明瞭、というかどこまでが頭部なのかも判別できません。

こういった特徴から彼女はこれ自体、単体の生物ではなく、もしかすると自切したトカゲの尾ではないかと考えました。

そこで小枝でつついてみると動きは止まります。

(image credit by Olesja)

自切したトカゲの尾であれば当然ですが警戒などしませんから (むしろ動き続ける方が天敵の注意を惹きつけるのに役立ちます) 触れられても動きを止めることはありません。

それにそもそも規則正しく前進するようなことはありません。

動きを止めて1分ほどすると警戒を解きまたぎこちなく前進を開始、これは決して自切したトカゲの尾ではなく単体の生物であると彼女も確信しました。

しかしオレーシャさんはこれが一体なんなのか皆目見当がつかずSNSにアップし、特定してもらおうとみんなの意見を聞くことにしました。

-----

これは2010年7月に撮影されたものですが、この時期はスマートフォンの普及が始まったころ、現在ほど手軽に動画を撮れる時代ではありません。

残念ながらオレーシャさんはこの時動画で撮影する手段がなかったため静止画像のみ。

予想以上に反響がありましたが、静止画像だけということに加えやや閉鎖的なロシア連邦からのニュース、そういったこともあり疑念を持たれフェイクではないか?と疑う人もいました。

また一定数はエイリアン (地球外生命体) だとか茶化しましたがそこまで奇妙な生物ではありません。

とてもホタルの幼虫に似ていますが、ホタルの幼虫は割と足がはっきりしておりおそらく違います。

それに5センチはホタルの幼虫にしては大き過ぎます。

(サンヨウベニボタル)

サンヨウベニボタルなんかは最大80ミリに達するのですが、装甲も持つもののあまりに姿が独特過ぎてこの生物とは似ていません。

結論から言うともちろんUMAなんかではなく、おそらくミズアブの幼虫のようです。

(ミズアブの幼虫、種類不明)

ミズアブは日本にも生息していますが、日本に生息する種の幼虫はこれとはあまり似ていません。

しかし海外のミズアブの幼虫にはラシアン・アーマード・ワームとかなり似ているものがおり、おそらくミズアブの仲間で間違いないのではないかといわれています。

ところでミズアブの一種、アメリカミズアブ (Hermetia illucens)、ミズバエはハエ科であるためアメリカでは「ハエ」と認識されていますが、イエバエのように人間の食物に興味がないため煩わしさはなく、それどころかかなり有用な益虫と考えられています。

幼虫は家庭用生ごみや農業廃棄物等の有機物分解者として有能なだけでなく、幼虫・蛹共に栄養価の高さから動物用 (特に爬虫類系のペット) の飼料としても利用されておりフェニックス・ワーム (Phoenix Worm) という名で流通しています (登録商標名)。

人間にはどうでしょう?

現在、物珍しさ、そして来るべき未来の食糧難の救世主と目され、人気・需要が急上昇中の昆虫食、特にフェニックス・ワームの栄養価はミルワーム等と比較してもかなり高いといわれています。

しかし、現時点では人間が食べるのに適した生産・処理は確立されておらず昆虫食としては出回ってはいないようです。

実際に食したオーストリア人デザイナー、カタリーナ・ウンゲル (Katharina Unger) 氏の話によれば、

「調理すると茹でたジャガイモに似た匂いがし、表面は少し硬めですが中は肉のように柔らかな食感です。

味はナッツに似ていますが、少し肉っぽくもあります」

だそうです。







2025年1月25日土曜日

新聞にも掲載!光る獣人 ~ フルオレセント・フレディ (蛍光フレディ)


■新聞にも掲載!光る獣人 ~ フルオレセント・フレディ (蛍光フレディ)

今回はフルオレセント・フレディ (Fluorescent Freddie)。

フルオレセント・フレディは1965年3月15日、アメリカ、インディアナ州の人口2000人ほどの小さな町、フレンチ・リック (French Lick) の森に現れた獣人系 (二足歩行する類人猿系) のUMAです。

目撃したのはティーンの少年グループ、彼らの話によればその怪物は全米を代表する獣人系UMA、ビッグフットのような姿をしており、身長は10フィート (約3メートル)、足は21インチ (約53センチ) と超巨大、目は赤くギラギラと輝いていました。

そしてなによも特徴はその体、「フルオレセント・フレディ」とは「蛍光のフレディ」という意味で、「フルオレセント (蛍光)」はこの生物の全身が蛍光グリーンに発光していたことに由来します。

「フレディ」単純に目撃された町、フレンチ・リックから来ていると思います。

その身体的特徴から、ゼネラル・ミルズ社 (当時はグリーン・ジャイアント社) のマスコット (緑色の肌の巨人)、ジョリー・グリーン・ジャイアント (Jolly Green Giant) に例えられ、同名で呼ばれることもあります。

同時期に起きた数匹の犬および豚の惨殺死体はフルオレセント・フレディの仕業と考えられました。

さてこの怪物、蛍光 (フルオレセンス) とはいっているものの、おそらく生物発光 (バイオルミネセンス) していたと思われます。

生物発光するUMAは少ないですがそれなりに存在します。

但し両生類 (サポ・フエルソフラッシュライト・フロッグ等々) や爬虫類 (ローペンデュアーコーウムグザ・モンスター等々) が多く、不明のもの (ムノチュワクレイジー・クリッター等々) を含めても哺乳類的なものはUMA界であってもおとぎ話的な存在であるファイアフォックスぐらいしか存在しません。

他に哺乳類的なものではカナダのユーコンテリウムも一応存在しますが、こちらは日本のUMA本限定の存在なのでちょっと際どいです。

いずれにしても生物発光する脊椎動物は魚類しか発見されていませんから、かなりハードルの高い存在であることは確かです。

(緑の怪物を伝える地元紙の記事)
(image credit by The Indianapolis Star)

目撃はこの時のただの一度といわれていますが、地元紙インディアナポリス・スター紙 (The Indianapolis Star) の1975年7月6日号によれば、同州コロンバスにあるミル・レース・パーク (Mill Race Park) でも緑色の怪物が目撃されています。

地理的にも同一州、そして時期的にも両者は10年ほどしか離れておらず、同一の生物であった可能性は否定できません。

この少年たちの目撃から10年後に現れた「緑の怪物」は鹿のように走るのが速かったといい、怪物狩りと称し銃やナイフで武装した「自警団」が結成され物騒な雰囲気となったことから公園は一時閉鎖する騒ぎとなりました。

もちろん捕獲されることはなく、これ以降、グリーン・ジャイアントことフルオレセント・フレディは永遠に姿を消しました。








2025年1月24日金曜日

異世界のコイン


■異世界のコイン


内容的には全然違いますが、なんとなくあの有名な都市伝説、「トレドの男」を彷彿させる話です。

グリッチ・イン・ザ・マトリックス系に多い、消失&出現系の話ではありますが、この話が創作でない、と仮定すれば、グリッチの消失&出現系でも一風変わったジャンルとなりそうです。

-----

「それは2000年ごろ、自分がまだ1歳のころです。

私と両親はとあるスーパーマーケットを訪れていた時のこと、見知らぬ老人が私たち家族に近寄ってきました。

両親の話によれば、その男性はとても感じがよく親しみやすい人物だったと回想しています。

彼は手に持っていたコインを両親に受け取るようにいい、両親はそれに従いました。

それから時は進み2021年、私は22歳になろうとしています。

数年前 (2019年ごろ) に金庫を買い、あの時老人から受け取ったコインをそこに保管していました。

大事なものを保管するにはとてもいいアイデアだし、実際そう思いました。

(旧1ペニー硬貨)
(image credit: Wikicommons)

私はコインをクールなプラスチック製のコインケースに収納し、コインケースごと金庫にしまいました。

そして1ヶ月後、金庫を開けるとそこには以前にしまった時のようにコインケースがありましたが、コインケースを開けるとその中にしまったはずの大事なコインが消えていたのです。

その金庫を開けられるのは私だけだし、この金庫の存在を知っているのも自分だけです。

コインケースが残され、中のコインだけが無くなっている、、、現象が理解できない困惑もありましたが、とても大切にしていたものを失ったことに私は大変落ち込みました。

このことだけでも不思議で仕方がありませんが、本題はこれからです。

コインを失って2年の歳月が流れました。

私は両親と共に両親の家に行く機会がありました。

そこは幼少期に私が過ごした場所でもありますが、もう長い間、何年間も訪れていなかったので本当に久しぶりの訪問でした。

私はロフトで荷物を整理していた時のことです、何かが天井から落ちてきて、私の肩にぶつかりました。

それは私の足元に転がって止まりました。

!!!

それはあのコインでした。

天井にはもちろんコインを置けるようなものは存在しません。

そもそもコインを金庫にしまってから両親の実家に訪れておらず、この家にコインがあるはずがありません。

コイン自体をこの家どころかどこにも持ち出していないのですから。

まさに何もない空間からコインは出現したような感じです。

このコインはこの世界のものではないような思ってしまいます。

-----

ちなみにそのコインは正真正銘、この世界で流通していた1967年製のイギリスの古い1ペニー硬貨です。(イギリスの硬貨には全く詳しくありませんが、1971年以降は新しい1ペニーに置き換えられたようです)

(参照サイト)
reddit