■超巨大バッタはアメリカ中で捕獲されていた!?
UMAは目撃があるものの実在が確認されていない生物の総称であり、巨大であることは絶対条件ではありません。
しかし、そのほとんどは「常軌を逸した」大きさをしていることがほとんどであり、「UMA = 巨大」と認識されているのも確かです。
それがUMAの実在性を危ういものにしていると同時に大きな魅力でもあります。
そんな中、全くのウソと分かっていても人気のあるコンテンツに「超巨大バッタ」があります。
以前に「ニュージーランドで撃ち殺された1.2メートル、10キロの超巨大バッタ」を紹介したことがあります。
(超巨大バッタの歴史はここから始まった)
(image credit: Public domain)
農夫、バリー・ギッスラー氏により射殺されたバッタだといい、その写真は巨大バッタの中でも最も有名なもののひとつです。
実はこの巨大バッタのネタ、1930年代 (厳密には1937年) から続くもので「歴史ある」ものなんですね。
今から100年ほども前の話であり、当然パソコンもなければ画像加工アプリ、フォトショップもない時代、もちろんインターネットもありません。
それがガセネタ (というかジョーク) であるかどうかは新聞記事や伝聞でしか判断しようがありません。
もちろん標準程度の生物学の知識があればジョークであることは見破れますが、そういったパソコンがなく情報共有の難しい時代では「写真は真実しか写さない」という認識があったものまた事実。
(モンタナ州でカウボーイに追われる巨大バッタ)
(image credit: Public domain)
当初はポストカードを売るための「(ジョークの) 偽造写真」に過ぎなかったものの、何年かすると写真とともに掲載されていたキャプションや記事内容はどこかへ吹き飛んでしまい写真の存在だけが独り歩きするようになります。
やがてこの写真の中の巨大バッタは本当なのではないか?と考える人たちも出てきます。
実際のところ、バッタ以外の巨大生物や巨大野菜・巨大果物等の写真 (ポストカード) も続々「捏造」されていくことになりますが、やはり元祖といえる「巨大バッタ」は歴史上、最も人々を魅了したポストカードになったようです。
ちなみにこの「偉大な写真」を作り上げたのはフランク・ D. "ポップ"・コナード (Frank D. "Pop" Conard) という写真家で、アメリカのカンザス州を襲ったバッタの大群 (いわゆる「飛蝗 (ひこう)」)から思いついたそうです。
このバッタは通常ホッパー・ワッパー (Hopper whoppers) と呼ばれます。
それでは今までに全米で捕獲されたホッパー・ワッパーをお楽しみください。(笑)
(3人がかりで押さえつけられる巨大バッタ)
(image credit: Public domain)
(ミネソタ州で家畜化に成功した巨大バッタ)
(image credit: Public domain)
(トラックで運搬される巨大バッタ)
(image credit: Public domain)
(ペットとして飼いならされた巨大バッタ)
(image credit: Public domain)
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狩られたバッタしか見たことなかったけど仲良くなったバージョンなんてあったのw
返信削除こんな大きいバッタがいたら、絶対世界中でニュースになってますよね~
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