■哺乳類と爬虫類のハイブリッド ~ ヨコスカ・クリーチャー (横須賀クリーチャー)
今回は日本のUMA、ヨコスカ・クリーチャー (Yokosuka creature)。
2013年の夏、名前の通り神奈川県の横須賀市で目撃されたUMAで、目撃したのは中学生です。
目撃談によれば、大きさはラブラドールレトリーバーよりやや大きめ、体色は黒、下顎から長い牙を生やしておりヒレのような尾を持っていたといいます。
目撃スケッチを見ると、四肢は陸棲哺乳類的、頭部や体は爬虫類的、尾は海棲哺乳類的と複数動物を融合したキメラ的な姿をしているのが特徴です。
特に頭部はトカゲ的で、背部は正中線上に首の付け根から尾の付け根まで背ビレに似た突起を持っているため特に爬虫類的です。
姿だけでも十分奇妙ですが、さらに奇妙なのは体全体が青白く生物発光 (バイオルミネセンス ,Bioluminescence) していた、という点です。
この生物は金網のフェンスを飛び越えて走り去ったといいます。
さてさてこの生物は一体?
UMAとしてもかなり奇抜です。
爬虫類と哺乳類の中間的容姿をしており、特に四肢を除くと爬虫類的ですが、体から地面に垂直に足が生えるのは哺乳類の特徴です。
爬虫類の四肢は体の横に張り出しており、爬虫類で哺乳類のように地面に垂直に足が生えるのは恐竜しかおらず、ヨコスカ・クリーチャーの正体を爬虫類とした場合、恐竜になってしまいます。
さすがに恐竜はハードルが高すぎるのでやはり正体は哺乳類にしておきましょう。
とはいえ、哺乳類で生物発光する時点でハードルが高すぎます。
現時点で魚類以外の脊椎動物で生物発光するものは発見されていません。
(UVライト下で「蛍光」が確認できるサソリ)
(image credit by Wikicommons)
最近「光る哺乳類」が続々と報告されていますが、これは生物発光ではなく蛍光 (フルオレセンス, fluorescence)と呼ばれる発光です。
蛍光はブラックライト (人間の目で見えるか見えないかギリギリぐらいの波長) のようなものを蛍光物質に照射することにより発光を確認することができます。
ヨコスカ・クリーチャーの体が仮に蛍光物質に覆われていたにしてもそのままでは発光しているようには見えることはありません。
特殊な環境下 (どんな?) で目撃されたことにより蛍光を確認し発光しているように見えた、ぐらいならギリギリありでしょうか。
また尾がヒレ状というのも気になるところで、これはヨコスカ・クリーチャーが半水棲であることを示唆します。
トータルすると足の長い巨大なカワウソのような生物かもしれません。
現時点ヨコスカ・クリーチャーの情報はこれだけしかありませんが、UMA研究家の中沢健 (なかざわたけし) さんが紹介されているようです。
横須賀にはおそらくアメリカ海軍横須賀基地があるからだと思われますが、中沢さんはヨコスカ・クリーチャーをアメリカ軍が開発した生物兵器ではないか、というユニークなアイデアを出されているようです。
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ちょうど最近ヨコスカクリーチャーの話をネットで見たばかりだったのでありがたいです
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