■生物発光する淡水生頭足類がいる ~ ウムグザ・モンスター
完全に個人的なことですが、最近は全く昼間も記事のことは何も考えておらず書き置きがないため平日は大変苦労しております。
週末に少し書いときゃ良かった!と言い訳を十分にいったところで、それでは今日も書きましょう!
アフリカ南部に位置するジンバブエ共和国、この国の南西部のウムグザ地区にあるウムグザ川ではちょっと珍しい生物が目撃されたことがあります。
その名もウムグザ・モンスター (Umguza monster)、そのまんまですが、日本人にはなかなか奇妙な響きを持つUMAですね。
アフリカのUMAといえば恐竜系が多く、水棲UMAは割と少な目、居たとしてもその多くはやっぱり恐竜がいた中生代 (三畳紀、ジュラ紀、白亜紀) の海生爬虫類だったりします。
ウムグザ・モンスターはそのアフリカとしては割と少な目の水棲UMAにして、しかも恐竜と時代を共にした海生爬虫類 (タイプ) でもないというなかなか珍しいものです。
目撃されたのは1957年、一時に集中して目撃され、その後全く報告のないUMAです。
とても特徴的なUMAでホタルのように明滅する光を発しました。
(image credit by Wikicommons)
つまりは生物発光 (バイオルミネセンス(Bioluminescence)) するUMAで、この光が何色だったのかは実はよく分かりません。
生物発光は青とか緑 (黄緑)、といった色合いがイメージとして強い感じですが、少ないながら赤系もあります。
ウムグザ・モンスターはじめて目撃された時は「生物的」で、断続的な発光をしながら川から上陸したといいます。
それ以降は川や湖から上陸する姿は目撃されておらず、目撃は水中のみです。
そもそも生物発光のイメージが強すぎるUMAのためその姿はまったく藪の中。
シルエットすら不明、ここまでくると正体も何もわかったもんじゃありませんが、このほぼ水上 (水中) でのみ確認されたという特徴からなんらかの巨大生物が発光していたわけではなく、微小生物の集団が生物発光していた可能性も考えられます。
(波打ち際の渦鞭毛藻のバイオルミネセンス)
(image credit by Wikicommons)
例えば、日本でも有名な甲殻類のウミホタル (Vargula hilgendorfii) や渦鞭毛藻 (うずべんもうそう) による生物発光は海自体が輝いているようで神秘的ですし、こういったものを誤認したと考えることもできます。
またホタルイカをはじめ、発光する頭足類も多いことから新種の淡水性頭足類の可能性もある、なんて言われています。
しかし、 ウムグザ・モンスターが目撃されたのは川や湖といった淡水で、発光性の甲殻類や渦鞭毛藻もほぼ海水性、頭足類もいまだかつて一度も淡水に適応してこなかったことを考えるといずれもその正体とするには厳しそうです。
目撃された期間が短かったこともあり、狐火のような怪火であったり、黒犬でも紹介した球電現象 (ボール・ライトニング) のようなレアな自然現象だった可能性も捨てきれません。
いずれにしても優に半世紀以上経過しており、有力な目撃証言も残っておらず謎が多いUMAです。
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