■カナダで目撃される巨大なワーム ~ グー
グー (Guh)、またの名をユーコン・ジャイアント・ワーム (Yukon Giant Worm) という通り、カナダのユーコン準州のセイントイライアス山地 (Saint Elias Mountains) に生息するといわれるワーム状のUMAです。
ユーコン準州で目撃されたUMAとしては獣脚類系UMA、パートリッジ・クリーク・モンスターが有名ですがグーは全く異なるタイプです。
グーの体格はクマ並みと形容されることから、7~10フィート (約2.1~3メートル) 程もある生物と考えられます。
この太く巨大なワームは地面に穴を掘りふだんは地中にいますが、地上に出ると樹上を好むといいます。
無脊椎動物としてはあまりに大きすぎて現実的ではありませんが、驚いたことにこの地の先住民族トゥチョン族 (Tutchone people) にはこの生物の多くの目撃情報があります。
巨大かつワーム状で見た目こそ不気味ですが好戦的ではなく、少なくとも好んで人間を襲う存在ではないようです。
食性は草食性と考えられており、地上に生えた草や樹上の木の葉を食べていると考えられます。
さすがにこのままの姿で実在するとは思えませんが、実在生物であれば、ワーム状のシルエット、食性やその穏和な性質を考えると、もしかすると巨大なヤスデを指しているのかもしれません。
(アフリカオオヤスデ)
(image credit by Wikicommons)
寒冷な地域に巨大なヤスデが生息しているとは少々考えにくいですが、現生最大のヤスデ、アフリカオオヤスデ (Archispirostreptus gigas) は個体によっては30センチを超え、中には40センチ近くにまで成長する個体もいます。
多くのヤスデがそうであるようにアフリカオオヤスデもまた食性は落ち葉や真菌類、稀に木に登って葉を食べることもあることからグーの食性とも合致しています。
ちなみに、アフリカオオヤスデは現地でションゴロロ (Shongololo) と呼ばれますが、これはズールー語で丸まることをウクションガ (ukushonga) と呼ぶことに由来するそうです。
これはヤスデは身を守る際に体をコイル状に丸まることから来ています。
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