■意思を持つ雷
第一次大戦中、同じ日のうちに二つの砲弾が同じ位置に被弾するなど到底ありえないと考えて、戦闘中、船で新しく砲弾のあとが空くや、我先にと好んで砲弾あとに避難したといいます。
気持ちは分かるものの、1発目の砲弾が空いた場所に、次の砲弾が1発目の砲弾あとに被弾する確率は、他の場所に被弾する確率となんら変わらないので、本当は意味はありません。
1949年、南イタリアのタラントでローラ・プリマルダという女性が自宅の裏庭で雷に打たれて亡くなりました。
はじめに書いた砲弾の話の通り、1度雷が落ちた箇所に2度目の雷が落ちる確率は、他の場所に落ちるのと平等です。
しかし、雷に打たれて亡くなるというのは頻繁に聞くような事故でもないですし、しかも同じ場所で雷に打たれる、なんてことは、到底なさそうな気がします。
ですが、ローラが雷に打たれる20年前の1929年、ローラの父親は、まさしくこの裏庭で雷に打たれ亡くなっています。
そんな運の悪いことも長い歴史の中ではあるんだな、なんて思います。
同じ場所に雷が落ちることだってそりゃあるからです。
ただし、この場所に限っては、雷がまるで意思をもって好んで落ちているのでは?と思えて仕方ないのです。
というのも、実はローラの父親の、父親、つまりローラのおじいさんにあたる人物が、ローラが雷に打たれるちょうど50年前の1899年、同じ裏庭で雷に打たれて亡くなっているからです。
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