■異世界のコイン
今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス。
内容的には全然違いますが、なんとなくあの有名な都市伝説、「トレドの男」を彷彿させる話です。
グリッチ・イン・ザ・マトリックス系に多い、消失&出現系の話ではありますが、この話が創作でない、と仮定すれば、グリッチの消失&出現系でも一風変わったジャンルとなりそうです。
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「それは2000年ごろ、自分がまだ1歳のころです。
私と両親はとあるスーパーマーケットを訪れていた時のこと、見知らぬ老人が私たち家族に近寄ってきました。
両親の話によれば、その男性はとても感じがよく親しみやすい人物だったと回想しています。
彼は手に持っていたコインを両親に受け取るようにいい、両親はそれに従いました。
それから時は進み2021年、私は22歳になろうとしています。
数年前 (2019年ごろ) に金庫を買い、あの時老人から受け取ったコインをそこに保管していました。
大事なものを保管するにはとてもいいアイデアだし、実際そう思いました。
(旧1ペニー硬貨)
(image credit: Wikicommons)
私はコインをクールなプラスチック製のコインケースに収納し、コインケースごと金庫にしまいました。
そして1ヶ月後、金庫を開けるとそこには以前にしまった時のようにコインケースがありましたが、コインケースを開けるとその中にしまったはずの大事なコインが消えていたのです。
その金庫を開けられるのは私だけだし、この金庫の存在を知っているのも自分だけです。
コインケースが残され、中のコインだけが無くなっている、、、現象が理解できない困惑もありましたが、とても大切にしていたものを失ったことに私は大変落ち込みました。
このことだけでも不思議で仕方がありませんが、本題はこれからです。
コインを失って2年の歳月が流れました。
私は両親と共に両親の家に行く機会がありました。
そこは幼少期に私が過ごした場所でもありますが、もう長い間、何年間も訪れていなかったので本当に久しぶりの訪問でした。
私はロフトで荷物を整理していた時のことです、何かが天井から落ちてきて、私の肩にぶつかりました。
それは私の足元に転がって止まりました。
!!!
それはあのコインでした。
天井にはもちろんコインを置けるようなものは存在しません。
そもそもコインを金庫にしまってから両親の実家に訪れておらず、この家にコインがあるはずがありません。
コイン自体をこの家どころかどこにも持ち出していないのですから。
まさに何もない空間からコインは出現したような感じです。
このコインはこの世界のものではないような思ってしまいます。
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ちなみにそのコインは正真正銘、この世界で流通していた1967年製のイギリスの古い1ペニー硬貨です。(イギリスの硬貨には全く詳しくありませんが、1971年以降は新しい1ペニーに置き換えられたようです)
(参照サイト)
reddit
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