ゾウのUMA (未確認動物) もいくつかいますが、その中から今回はカラナを取り上げます。
インドのケララ地区に住む少数民族、カニ族 (kani tribe) によれば大人になっても体高1.5メートルほどにしか成長しない小型のゾウが住んでいるといいます。
このインドゾウ (Elephas maximus indicus) よりも遥かに小さい謎のゾウはドラヴィダ語
のひとつマラヤーラム語でカラナ (Kallana) と呼ばれます。
カラナという呼び名は石や岩を意味する「カルー (Kallu)」とゾウを意味する「アアナ (aana)」に由来しますが、これはこのゾウがケララ地区南部にあるペッパラ野生動物保護区 (Peppara Wildlife Sanctuary) の岩場に生息するからです。
(original image credit by Sali Palode)
小型であるため、本来ゾウが苦手とするきつい傾斜の地形をものともせず、また動きもより敏捷であるといいます。
目撃地域からもおそらくはインドゾウの苦手とする生息地をテリトリーとし、うまく住み分けが出来ているものと思われます。
UMAとしては珍しいことに何枚も写真が撮られてます。
そこまでしてもこの謎のゾウがUMAの域を出ないのには理由があります。
それはカラナがインドゾウのミニチュア版、つまりからだが小さいこと以外、小柄なインドゾウと差別する顕著な身体的特徴を持たないからです。
つまりカラナはピグミーゾウではなく、単にインドゾウの子供なのではないか?
もしくは遺伝的な疾患 (小人症等) で大きく成長しないインドゾウの個体に過ぎないのではないか?とも考えられるからです。
今までに撮影されたカラナの写真はすべて単独で行動しているもので、そこからも疾患説を補強するものと考える研究者も居ます。
単独でなく、群れを撮影すれば文句なく存在を証明できます。
しかし、カラナの撮影に成功した野生動物写真家サリ・パロード (Sali Palode) 氏とパロードを案内したカニ族のマラン・カニ (Mallan Kani) 氏は群れも見たと主張しており、その存在は期待されます。
なぜ写真家が同行しているのに群れの写真を撮れなかったのか?という指摘もあるかもしれません。
その理由は分かりませんが、あまりに思いもかけない場所で出会ってしまったとか、カメラがちょうど調子よくなかったとか、良心的に考えましょう。
(参照サイト)
Strange Animals Podcast
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