UMAファンの方はご存知でしょうが、コウモリ・翼竜系のUMAは世界各国で目撃されています。
一例を挙げると、インドネシアのジャワ島で目撃されるアフール (Ahool)、メキシコのカマソッソ (Camazotz)、ザンビアのコンガマトー (Kongamato)、カメルーンのオリチアウ (Olitiau)、ガーナのササボンサム (Sasabonsam) 等々、他にもたくさんいます。
今回は旧サイトでもまだ紹介していなかったコウモリ系UMAファンガロボロ (Fangalobolo) を取り上げたいと思います。
ファンガロボロはマダガスカルで目撃されるコウモリ系UMAです。
目撃情報は決して多くないもののマダガスカル北部のアンカラナ国立公園 (Ankarana National Park) で比較的目撃が多いといわれています。
他のコウモリ系UMAがそうであるように、ファンガロボロもコウモリと人間のハイブリッド的姿をしているのが特徴です。
体長は4~6フィート (約1.2~1.8メートル)、翼開長6フィート (約1.8メートル) とUMAとしては大きさは控えめ。(コウモリとしてはでかいですが)
二足歩行し顔はサル的、尖った耳、口からは2本の鋭い歯が飛び出ているといった特徴を有します。
夜行性であり、昼間は大きな毛布のような翼にくるまり洞窟で眠っているため人目につきませんが、人間を襲うという情報もあります。
未見ですが、ジョシュ・ゲイツ (Josh Gates) 氏の人気テレビ番組、デスティネーション・トゥルース (Destination Truth) の「グアム・ゾンビーズ/ファンガロボロ (Guam Zombies/Fangalobolo)」の撮影時に、スタッフによっても目撃されたとか。
ただし、デスティネーション・トゥルースは超常現象の解明系ドキュメンタリー番組といえど、番組の特性上、伝説や古来からの謎といったセンセーショナルな演出が好まれることから信憑性は?です。
では正体はなにか?
冒頭に挙げたUMAに限らず、コウモリ・翼竜系UMAたちが目撃される地域の多くはオオコウモリが生息しており、やはりオオコウモリの誤認がその正体の筆頭として挙げられるのは確かです。
マダガスカルは?というと、マダガスカルにもオオコウモリが生息しています。
マダガスカル最大のコウモリはマダガスカルオオコウモリ (Pteropus rufus) で、体長は大きい個体でも30センチ弱、翼開長1.2メートルほどです。
ちなみに世界最大のコウモリはフィリピンオオコウモリ (Acerodon jubatus)、インドオオコウモリ (Pteropus medius)、ビズマークオオコウモリ (Pteropus neohibernicus) あたりで、翼開長は大きいもので1.5~1.7メートルほどになります。
問題はマダガスカルオオコウモリがマダガスカル全域に生息しており、島民にとって全く珍しくないコウモリということです。
そのためマダガスカルの住民がふだんから目にしているコウモリをファンガロボロと誤認するとは考えづらいところです。
実際、ファンガロボロの目撃はマダガスカル北部に集中しており、マダガスカル全域に生息するマダガスカルオオコウモリが正体だとすると不自然な感じです。
ファンガロボロの目撃が本当であれば、標準サイズを逸脱したとりわけ大きなマダガスカルオオコウモリが存在する (した) か、もしくはマダガスカルオオコウモリよりも大きな未知のオオコウモリが存在すると考えるのが一番確率が高いでしょう。
現世最大のキツネザル、インドリ (Indri indri) とオオコウモリの別々の目撃情報をひとつの生物としてハイブリッド化された可能性もありえます。
あとは可能性は著しく低いものの、たとえそれが本来危険な生物でないにしても見慣れない生物が人々に恐怖を与えることから、東南アジアにのみ生息するヒヨケザルの未知種がもしマダガスカルに生息していたとしたら、ファンガロボロとして認識されてもおかしくはありません。
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