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2024年11月8日金曜日

世界で最も有名な日本のUMA ~ ツチノコ


■世界で最も有名な日本のUMA ~ ツチノコ

さて今回は日本を代表するUMA、ツチノコです。

ツチノコは古くから海外のUMA本にも掲載されており "Tsuchinoko" として海外のコアなUMAファンにかなり知名度があります。

間違ってはいませんが、海外では「Tsuchinoko」は直訳して「金槌の子供 (child of hammer)」という意味と紹介されており、たぶん海外の人にとって意味不明だと思います。

日本人であればUMAに全く興味がなくてもツチノコやカッパは桃太郎レベルに知られた存在でしょう。

(ツチノコのフィギュア / コレクト倶楽部 七不思議編)

UMAファンにしれ見れば耳タコ状態だと思いますので軽く紹介します。

ツチノコは姿がヘビ、もしくはトカゲに似たUMAで、体長は60~100センチ程度、長くはないですが体幅があり、寸胴なシルエットをしているのが特徴です。

普通のヘビと異なるのは首と胴体に顕著なくびれがあり、また極端に先細りで短いをを持つことです。

このようなシルエットをもつヘビもしくは四肢を持たないトカゲをツチノコといいますが、目撃情報も多くその習性も数多く報告されています。

一例をかき出しましょう。

・シャクトリムシのように体を縦にくねらせて移動する
・(ヘビのように体を左右にくねらせず) 体をまっすぐにしたまま前進する
・跳躍しながら前進する
・後進することもできる
・泳ぐことができる
・尾で木にぶら下がることが出来る
・狭い場所を通るときは体を細くして通り抜けることができる
・傾斜を下る場合は尾を噛んで輪になって転がり落ちる
・高く跳躍する
・尾を起点にほぼ垂直に立ち上がることができる
・小さな鱗で覆われている
・大きな鱗で覆われている
・背中は茶色か灰色が多い
・腹部は黄色い
・背中に斑紋を持つ
・猛毒を持つ
・無毒である
・昼行性である
・単独で行動する
・ネズミのような鳴き声で鳴く
・いびきをかく
・(ヘビにはまぶたがないが) まぶたがある
・酒を好む
・(ツチノコを食べた人の話によれば) 美味である
・人の言葉を話せる

UMAなので仕方がないのですが、はっきりと定義されていないため、異なる生物の目撃情報が「ツチノコ」というひとつの生物に集約されているのが分かります。(鱗の大きさ、毒の有無等、相反する特徴がある)

(ツチノコのフィギュア / チョコエッグキッズ)

このすべての条件を満たしたものだけをツチノコとした場合、仮にツチノコらしき未知生物が捕まったとしても、「いびきをかかないからツチノコではない」「垂直に立てないからツチノコではない」といったような困った現象が出てきてしまいます。

個人的には体長1メートル前後、首のくびれ、寸胴な体、細長い尾、というシルエットを兼ね備え生物学的に新種であればツチノコとしていいでしょう。

しかしこれだけ目撃されているのに見つからないのはなぜか?

ひとつは既知種のヘビの誤認がツチノコを創造した可能性があります。

実際、多くの目撃情報だけではなく数多く捕獲されており、写真にも収められていますが、すべて既知種、特に妊娠中や遺伝的に形状が変異したヤマカガシもしくはニホンマムシであることが調査の結果分かっており、現時点では未知種のヘビであったことはありません。

あとは実際に捕まえたが食べてしまったので証拠がない、といった信憑性のない目撃情報も多く含まれています。

(ヒガシアオジタトカゲ)
(image credit by Wikicommons)

近年のツチノコの誤認の最右翼アオジタトカゲの仲間 (Blue-tongued skink / Tiliqua) です。

アオジタトカゲはオーストラリア、パプアニューギニア、インドネシアに棲息するトカゲの仲間四肢を持ちますが体に比して相対的に極端に短い (というより小さい) ため、長い草むらを移動するときは四肢が全く見えすツチノコのシルエットそのものです。

アオジタトカゲの最大種、インドネシアに生息するオオアオジタトカゲ (Tiliqua gigas) は60センチ以上にもなり、まさにツチノコです。

またアオジタトカゲの仲間で頭と尾の区別がつかないマツカサトカゲ (Tiliqua rugosa) もそのフォルムはかなりツチノコ然として有力候補のひとつです。

(マツカサトカゲ)
(image credit by Wikicommons)

いずれの種も毒もなければシャクトリムシのような動きもしませんが、ペットとして飼われていたものが脱走し目撃された場合、「ツチノコを見た!」と誤認しても決して不思議ではありません。

それぐらいツチノコに似ています。

ツチノコを未知種と考えるならトカゲかヘビかどちらかは判断が難しいところですが、アオジタトカゲ類を無視した場合、やはり飛び跳ねる系の目撃が多いことから (まぶたの件を除けば) ヘビである可能性が高い可能性はあります。

日本に生息しないアシナシトカゲの仲間 (Anguidae) も候補に挙げているのも散見されますが、アシナシトカゲはふつうのヘビと大差ないシルエットなので可能性は低く感じます。

ということでツチノコを未知種と考えた場合、かなり希少種の寸胴なヘビである可能性に期待しましょう。











2024年10月28日月曜日

ヤギの血を吸うもの ~ チュパカブラ


■ヤギの血を吸うもの ~ チュパカブラ

メジャーなUMAは後回しにしているため、いまさらながらチュパカブラ (Chupacabra) の紹介です。

UMAファンにはもうお馴染みの根幹をなす有名なUMAなだけに要点だけ軽く触れていくので復習がてらお読みください。

チュパカブラはプエルトリコ発のヒューマノイド系UMAで、スペイン語で「ヤギ (の血) を吸うもの」を意味し、英語圏では直訳しゴート・サッカー (Goat sucker) なる異名を持ちますが海外サイトで使われているのはあまり見たことはありません。

この名は1995年3月、チュパカブラによって初めて襲撃された農家で、体に刺し傷を負い血を抜かれた8頭のヤギの惨殺死体が発見されたことに由来します。

この後しばらくは中南米を中心に目撃されていましたが、21世紀頃を境に北米での目撃が爆発的に増加することになります。

但し、注意しないといけないのが中南米で目撃されるチュパカブラ像と、のちに北米で目撃されるようになるチュパカブラ像が全く異なるという点です。

中南米のチュパカブラは日本人のUMAファンがチュパカブラと聞いて思い描くヒューマノイドタイプであるのに対し、北米で目撃されるチュパカブラはイヌ科に似た四肢動物タイプです。

まずは元祖チュパカブラ、ヒューマノイドタイプ。

(日本製のチュパカブラの食玩フィギュアを見れば一目瞭然)
(コレクト俱楽部七不思議編 UHA味覚糖製)

(月刊ムー監修 株式会社ハート製)

(ブリスターがそのままディスプレイになります)

(飛び抜けて精度の低い (笑) チョコエッグキッズ フルタ製)

ヒューマノイドタイプは二足歩行する爬虫類といった感じで恐竜の獣脚類に似ています。

体長は0.9~1.5メートルほど、全身緑色の鱗もしくは皮膚で覆われており、四肢には大きなカギ爪、頭頂部から尾部にかけて鋭く尖った刺を並びます。

身体に比してやや大きめの頭部には、爬虫類的な大きな赤い目、口からはみ出る巨大な犬歯、ヘビやトカゲを彷彿させる二股に分かれた舌を持ちます。

後肢はカンガルーのそれに似ており敏捷性に優れ驚異的な跳躍力を有していることで知られています。

また、前肢と体がコウモリのような被膜 (もしくは翼) で繋がっているという目撃もありますが、飛翔できるほど大きなものではなく高く跳躍するときの補助、もしくは高所から飛び降りた際に着地の衝撃を和らげる、といった役割を担う程度のようです。

(典型的な北米版チュパカブラ)
(original image credit: MONGABAY)

一方、全米で目撃される四肢動物タイプはというと、こちらは完全にイヌ科の動物を彷彿とさせるもので中南米のものとは全く姿が異なります。

写真や死骸も数多く報告されていますが、一般的に痩せこけて毛が無く青黒~灰色の体色をしています。

このタイプはほぼ野犬かキツネ、コヨーテ (Canis latrans) が皮膚病 (疥癬) に罹患し毛が抜け落ちやせ細ってしまったものが正体と考えられています。

(タテガミオオカミ)
(image credit by Wikicommons)

北米のチュパカブラはより野生動物的かつ現実的ですが、如何せん、中南米で目撃されるチュパカブラとはあまりに姿が違いすぎるため、本来は別物と考えるべきだったでしょう。

とはいえ、もうどちらのタイプも「チュパカブラ」で浸透してしまっているので今更手の打ちようはなく、チュパカブラには異なる2つのタイプがある、と考えるしかなさそうです。

北米系のチュパカブラの正体は前述の通り「皮膚病に罹って毛が抜け落ちたイヌ科動物」である可能性が濃厚ですが中南米系のチュパカブラはどうでしょう?

まず注意しなければならないのは何千件と寄せられるチュパカブラの目撃情報ですが、そのほとんどは実際に目撃したというよりは家畜や野生動物の惨殺死体をすべて「チュパカブラの仕業」とみなし、目撃情報としてカウントしている可能性があることです。

実際にチュパカブラを目撃した、というのはおそらくそれほど多くなく、しかも体の一部しか目撃していない場合、それぞれの目撃者が異なる生物を見ていた可能性があります。

異なる生物の目撃情報を「チュパカブラ」というひとつの生物に集約してしまうと、UMAの定番のキメラ化 (もしくはハイブリッド化) された生物が誕生してしまいます。

家畜の惨殺死体を発見した際、その付近にいた生物 (惨殺死体の犯人かどうかは関係なくたまたま近辺で目撃されただけの生物も含む) は全てキメラ化の材料になったに違いありません。

(レア)
(image credit by Wikicommons)

キメラ化に一役買った野生動物の候補としてピューマ (Puma concolor)、ジャガー (Panthera onca)、ジャガランディ (Herpailurus yagouaroundi) といった中型・大型のネコ科動物、タテガミオオカミ (Chrysocyon brachyurus)、コミミイヌ (Atelocynus microtis)、カニクイイヌ (Cerdocyon thous)、ヤブイヌ (Speothos venaticus) といったイヌ科動物、それにレア (Rhea americana) なんかを挙げておきましょう。

特に怪しいのは巨鳥レアですかね。

「二足歩行し翼を持つチュパカブラという怪物が存在する」という先入観を持った状態で、シルエット程度しか判別できない夜間に遠目でレアを目撃しようものならチュパカブラと思い込む可能性は十分あります。

まあこれはあくまでも既知生物の誤認であれば、という一例であり、すべての目撃が既知動物の誤認とは決めつけられません。

チュパカブラの勢いは今でも落ちていないことから存在を証明する動かぬ証拠をカメラや動画に収めてくれることを期待しましょう。

(関連記事)







2020年9月5日土曜日

変貌自在のUMA ~ バウォコジ (ステイトラービル・モンスター)


■変貌自在のUMA ~ バウォコジ (ステイトラービル・モンスター)

フルタ製菓の食玩、チョコエッグキッズシリーズでUMA (未確認動物) がフィギュア化されました。

食玩ブームが去った今、UMAが食玩となること自体とても珍しいことです。

海洋堂が手掛けた精巧な作りが売りのチョコエッグシリーズとは異なり、こちらはチョコエッグ「キッズ」シリーズであり、子供向け、単色のいわゆるゴム人形 (SBS樹脂) です。

蓄光タイプで暗いところで光るという「遊び」が組み込まれています。

10種+シークレット3種 (ドーバー・デーモンのポーズ違い3種) の全13種で、実質11種類のUMAがフィギュア化されています。

ネッシーイエティ等の有名なものだけでラインナップされるかと思いきや、タッツェルヴルムサンドドラゴン、そして今回紹介するバウォコジ (Bawokozi) 等、超マイナーなUMAが含まれているのはちょっとしたサプライズです。

(フルタ製菓チョコエッグキッズのバウォコジのフィギュア)

さてこのバウォコジ、南アフリカの東ケープ州にあるステイトラービル (Steytlerville) の小さな町カルー (Karoo) で目撃されたUMAです。

海外ではバウォコジという呼び名よりも目撃された地名からステイトラービル・モンスター (Steytlerville Monster) と呼ばれることのほうが一般的です。(稀にカルー・モンスター (Karoo monster) とも)

短期間ながら南アフリカのローカル新聞の紙上を賑わせたUMAです。

バウォコジとは現地の言葉で「義理の兄弟」を意味します。

バウォコジが初めて目撃されたのは葬式に参列した二人の人物と言われています。

二人はバウォコジを非常に恐れており警察に相談したといいますが、警察は彼らの警護を約束する代わりにバウォコジに遭遇した際は写真を撮るように要請しました。

おそらくバウォコジなんてバカげていると信じていなかったからでしょう。

しかしこれを皮切りに、というほどではありませんが、バウォコジの目撃が散発されるようになります。

いわゆるシェイプシフター (Shapeshifter) で、目撃したカルーの住民たちによればバウォコジは変貌自在であり、見ている間にみるみる姿を変えていくと証言しています。

代表的な2つの目撃例があり、具体的には以下のような変貌を遂げたといいます。

<変貌1>
スーツ姿の男性 → 首のない人間 → 牛ほどの大きさの犬 → 巨大な猿

<変貌2>
スーツ姿の男性 → 豚 → コウモリ

不定形と表現するには大げさかもしれませんが、決まった姿 (基本形) を持つのかどうかわかりません。

概ね、コウモリのような翼を持つ有翼のUMAとして認識されています。

この現象を鑑みるともはや野生動物を誤認した等では説明不可な「現象」でありにわかにはその存在は信じがたいものです。

街全体でのUMA騒ぎと聞くとインドのニューデリーで起きたモンキーマン騒動に似ています。

モンキーマン同様、ひとつの衝撃的な話題や事件を皮切りに集団ヒステリー状態が起きていた可能性が高いと言えますが、集団ヒステリーでバウォコジの「変貌」をうまく説明ですることは困難です。

またバウォコジの目撃は夜に集中しているといわれており、単にアルコールを摂取した人々が「(バウォコジが存在するという) 先入観」から創造している (幻覚を見ている) だけでは?という噂もあります。」

実際に酔っ払い (もしくは薬物の摂取) によるUMAや宇宙人騒ぎは頻繁に起きています。

しかし警察の発表によれば、目撃者にアルコールや薬物の摂取の兆候はないといい、バウォコジの存在の可能性はあるとまでいわれています。

ちなみに警察が住民たちに依頼した通り、住民たちはすでにバウォコジの撮影は成功しているといいますがその写真はいまだ非公表だといいます。

撮影した住人たちによれば、撮影時、バウォコジはヒューマノイド的体型だったものの、現像してみるとそこに写っていたのは変貌した動物であったといいます。