■シエイ湖の怪物 ~ セイラグ
スコットランド、ハイランド地方にある湖、シエイ湖 (Loch Shiel)。
表面積はそれほどでもない (約20平方キロメートル) ですが、スコットランドの多くの湖 (Loch) がそうであるように極端に細長く、最長28キロメートルもあります。
この長さはスコット欄の湖で4番目に長く、また最大水深120メートル、平均水深40メートルと深い湖でもあります。
湖とそれを取り囲む森は豊が自然がのことされており、非常に多くの鳥類が棲息していることで知られ、その数は50種以上にものぼります。
イヌワシ (Aquila chrysaetos) やオジロワシ (Haliaeetus albicilla) の猛禽や、オオハム (Gavia arctica) の繁殖地でもあり保護区に指定されています。
(オオハム)
(image credit by Wikicommons)
さてこの湖には鳥たちだけではなく19世紀初頭より謎の巨大水棲UMAも目撃されています。
スコットランド語の発音が全く分からないのですが、セイラグ (or シーラグ, Seileag) とかシエラ (or シーラ, Shiela) とか、他にもいくつかの呼び名があるようです。
典型的なクラシックタイプのレイクモンスターで、その姿は同じスコットランドの水棲UMA、ネッシーと似ており、細長い首を持った首長竜的シルエットを持つ生物と考えられています。
体長は21メートルと巨大。
セイラグの特徴はなんといっても背中のコブ、1911年の目撃ではコブが3つ、1926年の目撃ではコブが7つ確認されており、背中に複数の隆起がある生物と考えられています。
おそらくここまで背中がボコボコしている生物が存在するとは考えづらく、複数動物が縦列で泳いでいるのをひとつの生物と誤認したのでなければ、このコブは背ビレと考えた方が合理的な気がします。
その後も目撃は散発的にあるものの、大きな波が動いていた、といったような間接的な目撃情報が多く、残念ながら最近ではほとんど目撃が絶えているようです。
(グレンフィナン高架橋)
(image credit by Wikicommons)
尚、この湖を見下ろす位置にグレンフィナン高架橋 (The Glenfinnan Viaduc) があります。
この橋は多くの映画・テレビドラマの撮影のロケ地として使われ、特に近年ではハリー・ポッターシリーズに登場したことで人気の観光スポットとなっています。
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