2020年4月18日土曜日

実在する可能性が高いワニとカエルのハイブリッド ~ クロコダイル・フロッグ


■実在する可能性が高いワニとカエルのハイブリッド ~ クロコダイル・フロッグ

クロコダイル・フロッグ (Crocodile frog)。

ワニに似たカエルなのか、カエルに似たワニなのか?

一般的に一番最後に来ている動物名がその動物の種類であることがほとんどです。

というとカエル?

クロコダイル・フロッグはボルネオに生息していると言われていますが、その大きさは7~9フィート (約2.1~2.7メートル) と到底カエルが実現できる大きさではありません。

また尖った頭部という特徴もどちらかといえばカエルよりもワニに近いものです。

となるとワニ (クロコダイル) ということになりますが、ヌメヌメした体表に発達した後肢、短い尾 (カエルに尾はありませんが) といったものはワニらしからぬ特徴です。

いわゆるワニとカエルのハイブリッド的生物なわけですが、その姿はピンとこないかもしれません。

(マストドンサウルス)
(original image credit by Dmitry Bogdanov)

一番手っ取り早くその姿をイメージしてもらうにはクロコダイル・フロッグに酷似していると言われるマストドンサウルス (Mastodonsaurus) の復元図を見ることです。

マストドンサウルスは三畳紀後期に淡水に生息した巨大な両生類で、その体長は最大6メートルともいわれています。

現世のイリエワニの大型個体ほどの体長に、実際ワニを彷彿させる尖った頭部を持ち、その姿はまさにワニそのものでした。

両生類ですが恐竜と間違えて学名に「サウルス (「トカゲ」の意)」とつけてしまったことからも、それが分かるかと思います。

ではクロコダイル・フロッグの正体はマストドンサウルス生存説となるのか?というと流石にそれは厳しいかもしれません。

2メートル以上に成長する両生類は現世には存在しませんが、クロコダイル・フロッグの正体を両生類とするなら「頭部の尖った未発見のオオサンショウウオ」といったところでしょうか。

(ワニの養殖場で発見された尾のないワニ)
(image credit by shukernature)

しかしもっと現実的なものであればやはり両生類ではなく爬虫類、しかもクロコダイルそのものである可能性のほうが遥かに高いと言えます。

もちろん「新種のカエルのような姿をしたクロコダイル」なら一番いいですが、既知種のクロコダイルの怪我をして尾を失ったもの、もしくは先天的遺伝子異常で尾が無い・短い、そういった個体の目撃からクロコダイル・フロッグが誕生した可能性が考えられます。

というのも、いまだに新種も多く発見されているボルネオです、この地で奇妙な姿のワニを目撃した場合、怪我を負って奇妙な姿になっている個体も「ここには未発見の生物がまだいる」という先入観から「新種のワニ、もしくは新種の両生類」と誤認してしまう可能性があるからです。

ワニはその巨躯、特に頭部が大きいことから相対的に四肢が小さく見えてしまいます、しかしあの巨体をして陸上で時速30キロ以上を叩き出す四肢は決して貧弱ではありません。

特に尾がなくなってしまうと後肢はカエルのそれのように非常に発達して見えます。

こういったことからもクロコダイル・フロッグの正体はなんらかの原因で尾を欠いた既知のワニである可能性が高いでしょう。

(参照サイト)
shuker nature

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