アメリカ、ジョージア州に伝わる超マイナーUMA (未確認生物)、ビーバーシャーク (Beavershark)。
名前そのままにビーバーとサメのハイブリッド的シルエットを特徴とするUMAです。
ちなみに上の写真はフェイク・ニュースのものです。
頭部がビーバー、体がサメというのが基本ですが、まったく逆の頭部がサメ、体がビーバーという説もあります。
後者の「頭部がサメ」というのは見て分かりやすいですが、「体がビーバー」というのは判断しづらく、おそらくビーバーシャークという語感から連想された姿でしょう。
ハイブリッド系UMAは既知動物の特徴を複数かけ合わせただけ、という安易なタイプが多いですが、一方、獣人系 (ビッグフット等)、絶滅海生爬虫類系 (ネッシー等) が多いUMAの中にあってユニークな存在であることも確かです。
ビーバーシャークの体長は巨大なものが多いUMAの中では超控えめなわずか3フィート (約91センチ)、ビーバーの大型個体の体長を下回ります。
生息するのはジョージア州の町、パインマウンテン (Pine Mountain) の湖。
深い水深を好むためふだん人目触れないものの、夜明けや夕暮れ時に浅瀬によってくるといわれ、遊泳中の子供に噛み付いたりすることもあるとか。
このUMAの特徴から、日本のカッパ同様、子どもたちが安易に川や湖に入水することへの警告として創造されたUMAの可能性もあります。
ただし、そうではなく敢えてビーバーシャークを既知動物の誤認、もしくは新種として考えるのであれば、どういった生物が挙げられるか?
単にビーバーに見慣れていない人がビーバーを誤認した可能性が高いですが、個人的には「体がサメ」という点に注目したいと思います、
淡水を遡上するオオメジロザメ、背ビレは目立たないものの全体的なシルエットはサメを彷彿させるチョウザメなどは「体がサメ」というポイントをクリアしています。
が、いずれも体どころか頭部も含めサメそのものになってしまいます。
ということで、敢えて (敢えてですよ!) 誤認候補として挙げるとすればナマズ、特に南米の巨大ナマズ、ピライーバ (Brachyplatystoma capapretum) のように背ビレや尾ビレが大きくサメのようなシルエットのものが適当な気がします。
とはいえ、顔はどう転んでもナマズにしか見えませんが、上下に扁平し顔も長くないことからサメやチョウザメと比べればまだ哺乳類的という見方もできます。
つまりこうです、背ビレを水面に出して泳ぐ巨大ナマズ、淡水になぜサメが!と思って、頭部をよく見てみるととぼけた顔、サメじゃないじゃん、んっ、体はサメなのに顔はビーバー!、みたいな。
(参考文献)
Chasing American Monsters / Jason Offutt著
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