(image by National Museum of Natural History, Smithsonian Institution)
■エウラギスカ・ギガンティア南極の500メートル以上の深海に生息する怪物、エウラギシカ・ギガンティア。
学名からいくとエウラギスカ・ギガンティア (Eulagisca gigantea) と読むと思うんですが、日本では「エウラギシカ」で通っているので合わせます。
種小名の「ギガンティア」に恥じない大きな体で、体長20センチ以上、幅10センチ以上に成長する巨大なゴカイ (多毛類) の仲間です。
(image by Roaring Earth)
さて、目を引く巨大な頭部は、実際は吻部 (ふんぶ 「口」です) ですから、当然目もなければ鼻もありません。
花のつぼみに牙をつけたようなこの吻部をみれば、活発な肉食性の生物であることが示唆されますが、正直なところ何を食べているのか分かっていません。
ただし、スカベンジャー (腐肉食性の生物) の可能性も高く、ダイオウグソクムシ同様に、見た目とは裏腹に海の掃除屋さんとしていてもらわないと困る存在かもしれません。
この吻部は獲物を捕らえるとき、というか食事中にのみ飛び出してくるので、普段の姿はアワビというかタワシというか楕円形で、写真のようなエイリアン・ルックではありません。
そしてもうひとつ特徴的なのが全身を放射状に包み込むフリルのような黄金の足で、パドル状になっており遊泳するのに適したつくりになっています。
水から揚げるとゴカイなので毛虫チックで気持ち悪く見えるかもしれませんが、遊泳時は輝きのある黄金のパドルを波打たせて優雅ですらあります。
(36秒過ぎ当たりから出てきます)
(参照サイト)
ROARING EARTH
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写真の状態はネットで見たことありますが、生きている状態は知らなかったので、見てみたいですね
返信削除記事内にYouTubeのリンク貼っておきました。暇なときに見てください。
返信削除YouTubeのリンクありがとうございます
返信削除背中側は石(海底?)みたいなんですね
画像だけだとわからないものですね