■干上がってますけど?エルシノア湖の怪物 ~ エルシー
アメリカ、カリフォルニア州リバーサイド郡にある湖、エルシノア湖 (Lake Elsinore)。
この湖ではエルシー (Elsie) と呼ばれる水棲UMAが19世紀末から目撃されています。
細長い体型をしており、3.6~4.5メートル、ヘビもしくはトカゲ、ワニ等、爬虫類的な姿をしていると考えらえています。(クジラに似ているというのもあり)
ところで、、、
水棲UMAがそこにいるかどうかを確実に知る方法があります。
それが非現実的、非人道的であれ、その湖なり沼なりの水を全部抜いてしまえばいいのです。
そんなのは無理です、といいたいところですが、歴史上、それを実行した人物がいます。
所有している小さな湖 (厳密には池・沼かもしれません) で「ダイニングテーブル大」の甲羅を持つ巨大なカメ (ビースト・オブ・バスコ) を目撃、自分以外にも目撃が多発したため、湖の水を全部抜いて存在を証明しようとしたのです。
その湖の深さは分かりませんが、表面積は7エーカーほどということで、東京ドームをエーカーに直すと11エーカーほど、とても小さい湖であることが分かります。
そういうわけで物理的に全部抜くことは可能と踏んで水を抜くという方法を敢行したというわけです。
そちらついての詳細はビースト・オブ・バスコの記事を参照いただくとして、今回紹介するエルシーの棲息するエルシノア湖は最大水深13メートル、平均水深8メートル、最大長10キロ弱、最大幅2.4キロと普通に立派な湖、とてもじゃないですが水を全部抜くなんてできそうにもありません。
ところがところがこの湖、とにかく水位がとにかく不安定で、洪水なるわ突然水位が下がるわ、水抜き作戦などしなくても20世紀以降で最低でも1930年代・1950年代の2度は完全に干上がっていることが確認されています。
干上がった湖は湖底もすっかりさらけ出したものの、もちろんエルシーの姿はありませんでした。
それで旱魃 (かんばつ) の時期を跨いでも目撃され続けるエルシーとはいったい何者なのか?
仮にエルシーなる巨大生物が実在する (した) として、考えられるのは、エルシノア湖の湖底が分厚い泥のような柔らかい物質ででてきている場合、エルシーはその巨体が水の浮力の助けなしでは湖底に横たわることすらできず、重みで泥の湖底に沈んでしまった可能性があります。
しかし逃げおおせたと考えることもできます。
水棲であっても水位が完全に下がる前に接続する川に逃げ込むことも可能ですし、半水棲であれば一時的に陸に上がり他の水域に移動ししばらく過ごした後、水位が戻ってからエルシノア湖に再訪していると解釈すればなんとかなります。
タスマニア島のダルバートン湖の水生獣と同じですね。
いずれにしてもエルシーはエルシノア湖がお気に入りのようです。
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テレ東もネス湖の水を抜いてみればいいのに
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