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2020年4月1日水曜日

南極のハダカデバネズミ ~ ハダカアツアタマコオリアナアケネズミ

(image credit by Discover)

■南極のハダカデバネズミ ~ ハダカアツアタマコオリアナアケネズミ

1995年に南極で発見された生物、ホットヘッディド・ネイキッド・アイス・ボラー (Hotheaded Naked Ice Borer)。

発見したのはイタリアの生物学者アプリーレ・パッツォ (Aprile Pazzo) 博士。

ホットヘッディドは本来の意味は「短気」ですが、こちらの場合は字義通り「熱い頭」を意味し、ネイキッドは「裸」、アイスは「氷」、ボラーは「穴をあけるもの」。

つまりは「氷に穴を開ける裸の熱い頭の生物」を意味します。

和名はありませんが、見た目はハダカデバネズミ (Heterocephalus glaber) に酷似しており、和名をつけるなら「ハダカアツアタマコオリアナアケネズミ」といった感じでしょうか。


ハダカデバネズミと姿が似ているといいましたが決定的に異なる点があります、頭部です。

頭頂部が異様に突出しており、この部分には毛細血管が密集し非常に高温になるといいます。

ハダカデバネズミが土中に複雑なトンネルを張り巡らして巨大なコロニーを形成するように、ホットヘッディド・ネイキッド・アイス・ボラーは南極の地面、つまり氷の内部にコロニーを形成します。

過酷な南極といえど地下の氷内部であれば天候に左右されず気温等、環境は安定しています。

しかし氷は土のように柔らかくはなく掘削することは非常に困難です。

そこで使われるのがこの頭部の突出した器官。

顎を引いた状態ではこの突出部分が前方を向くため、前進しながら前方の氷を効率的に溶かすことができるというわけです。

食性は肉食でペンギンなどを食べていると考えられています。

この生物は1995年4月にアメリカの科学雑誌ディスカバー (Discover) に掲載されましたが、以降、この生物の目撃は完全に絶えています。

ところで発見者であるアプリーレ・パッツォ博士とは?

イタリア語のアプリーレ (Aprile) は英語でエイプリル (April) を、パッツォ (Pazzo) はフール (Fool) を意味するといいます。








2 件のコメント:

  1. ARKのイラストで笑いました(笑)プレイヤーなのでしょうか?

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  2. これゲーム画面なんですね?知らんかった~
    差し替えますぅ。

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