(怪物の目撃場所を指差すランドール・エマート氏)
■警察署に200本の目撃電話 ~ コール・ホロウ・モンスター (コホモ)
(ギリースーツ)
以前、迷彩服ギリースーツ (Ghillie suit) に身を包んでビッグフット騒動を起こそうとした青年が3台の車に跳ねられて亡くなったことがありました。
一般的な色だけの迷彩服とは異なり、ギリースーツは草や落ち葉に似せた布や麻ひもが服に縫い付けられており、周囲の環境に完全に溶け込みます。
軍事用 (狙撃手) はもとより、ハンターであったり野生動物写真家など職業柄、自然に溶け込む必要のある人達が着用する迷彩服です。
(ギリースーツを着た狙撃兵)
カモフラージュ能力が高すぎて、ギリースーツをまとった人は草木に見えてしまい人間と認識するまでに時間がかかってしまうほどです。
立っていればまだしも、倒れてしまっては草木にしか見えず次々と後続車に跳ねられてしまったことでしょう。
死んだ上に面白おかしくマスコミに取り上げられ、自業自得とはいえ、かなり悲惨です。
さて1972年、アメリカ、イリノイ州で目撃された獣人の特徴がまさにこのギリースーツを身にまとった人間のような姿をしていたんですね。
目撃されたコール・ホロウ・ロード (Cole Hollow Road) にちなみ、コール・ホロウ・ロード・モンスター (Cole Hollow Road Monster) とかコール・ホロウ・モンスター (Cole Hollow Monster) と呼ばれますが、Cole・Hollow・Monster の各単語の頭文字をとってコホモ (COHOMO) とも呼ばれます。
(コホモ)
目撃証言によれば身長は7~8フィート (約2.1~2.4メートル) というものから12フィート (約3.6メートル) というとんでもないものまで含まれます。
この怪物騒ぎの中心人物は当時18歳だったランドール・エマート (Randall Emert) 氏。
白い毛むくじゃらの獣人を目撃したと地元のラジオ局に連絡したことから大騒ぎとなりました。
地元紙ピオリア・ジャーナル・スター (Peoria Journal Star) の取材を受けたエマート氏は、森の中で遭遇したこと、そしてコホモの足跡なるものを紹介しました。
騒ぎはさらに大きくなり100人を超える人々がコホモを求め森に入りました。
地元のイースト・ピオリア (East Peoria) 警察には200件以上ものコホモの目撃情報が寄せられたといいます。
100人規模の捜索隊、200件以上にものぼる目撃情報。
しかしその下位虚しくコホモが実在するという決定的な証拠は発見されることはありませんでした。
ほとぼりも冷めた数年後、エマート氏はインタビューでこういっています。
「1972年だったな。
コール・ホロウ・ロードにある丘の上に住んでる友人がいたんだけど、会社の帰り際、車が故障したんだ。
やつはコール・ホロウ・ロードを仕方無しに徒歩で帰ることにしたらしいんだけど、その道すがら毛むくじゃらのなにかが自分を見てたって言い張るんだよ。
で、俺たちは思ったのさ、やつをからかってやろうぜって。
俺たちもそいつを見たって言ったんだ、でもやつはこの話に乗ってこなかったな。
もうこの話は止めにしたいんだ。
この話は嘘っぱちさ、俺たちはなにも見てない。
やっちまったことは自覚してるよ、でも俺たちはなにも見てないんだ」
一度そういった目撃事件があると、同様の目撃が爆発的に起こる典型的な事象です。
しかしよく考えてみましょう。
エマート氏の告白はおそらく真実、でっち上げでしょう、しかしその発端は「エマート氏の友人」が見た毛むくじゃらの「なにか」です。
エマート氏が発端ではありません。
1970年代の田舎の暗い夜道、徒歩での帰路は長く感じ心細かったことでしょう。
ちょっとした異変も全て怪物、そして霊に結びつけてしまった可能性は高いといえます。
しかし「なにか」を見た事実だけは確かです。
(参照サイト)
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