2019年10月4日金曜日

休日のブランチにいかが? ~ パンケーキ・ナメクジ

(original image by FEATURED CREATURE)
■パンケーキ・ナメクジ (Veronicella sloanii)

ベロニケラ・スロアニイ (Veronicella sloanii) というナメクジがいます。

見慣れたナメクジと比べると上下に扁平で、さらにその淡い体色から「パンケーキ・ナメクジ (pancake slug)」と呼ばれます。

体長は12センチと大きく、上下に扁平していることにより、体長以上に大きい印象を与えます。

元々は中米に生息するナメクジですが、フロリダから北米に侵入、農業害虫として生息域を広めているようです。

ですが見慣れない上に、なんとなくかわいく見えてしまうその姿からアメリカで人気が出てきているようです。

木の葉に擬態しているともいわれていますが、実際のところ分かりません。


かわいいとはいえ、油断するのは厳禁。

パンケーキ・ナメクジの体内には、かれらの仲間を宿主とする寄生線虫、アンギオストロンギルス・コスタリケンシス (Angiostrongylus costaricensisの) が潜んでいます。

本来、ネズミとナメクジ間を行ったり来たりするこの寄生性の線虫ですが、人間に寄生すると広東住血線虫症を引き起こします。

パンケーキと思って食べたりするのはもちろんのこと、素手で触るのはやめましょう。(このナメクジに限らず、ナメクジ・カタツムリは寄生虫の温床です)

(参照サイト)
FEATURED CREATURE


(関連記事)
まるで宝石 ~ ジュエル・キャタピラー

気温50度にも耐える ~ サバクカタツムリ


 超巨大巻貝 ~ オーストラリアン・トランペット (アラフラオオニシ) 

隣家に放り投げたカタツムリは必ず帰ってくる



 人間の致死量の500倍のヒ素に耐える3つの性別を持つワーム

 意中の彼女に恋の矢をぶち込む半ナメクジ ~ アッテンボローリオン・ルビカンダス

0 件のコメント:

コメントを投稿