2020年4月16日木曜日

牙を生やした巨大サーモン ~ オンコリンクス・ラストロスス (サーベル・サーモン)


■牙を生やした巨大サーモン ~ オンコリンクス・ラストロスス (サーベル・サーモン)

水生UMAは数多くいますが、そのうちネッシーの影響もあってか淡水系のものは絶滅した海棲爬虫類 (特に首長竜) が多くを占めます。

興味は引きますが存在するとなるとかなり高いハードルです。

そんな中、現存する魚類の巨大なものもUMAとしてはいくつか存在します。

日本では大鳥池 (おおとりいけ) のタキタロウであったり、高浪の池 (たかなみのいけ) のナミタロウなどが有名です。

海外であれば中国ハナス湖のハナッキー (海外では「ハナス湖の怪獣 (Lake Hanas Monster)」と呼ばれます) 等がそれにあたります。

上記に挙げたうちタキタロウ、ハナッキーの正体はサケ科の生物といわれるように、巨大魚系UMAの正体がサケ科といわれることも少なくありません。

もちろんそれはサケ科の生物が非常に大きくなる場合があるからです。

今回はたてぃとぅてとさんからご情報を頂いた、絶滅した巨大サーモン、オンコリンクス・ラストロスス (Oncorhynchus rastrosus) です。

オンコリンクス・ラストロススは500万年ほど前まで中新世の太平洋に生息していた巨大なサーモンです。

上顎から口外に飛び出た巨大な牙を持つことから、セイバートゥース・サーモン (sabertooth salmon) の異名を持ちます。

セイバートゥース (sabertooth) とはスミロドン等のいわゆるサーベル・タイガーのことで、「サーベルタイガーのようなサーモン」という意味です。

ここではサーベル・サーモンと呼ぶことにします。

牙を持つ魚はたくさんいますが、サーベル・サーモンの牙は3センチ程度、サケ科としてはとても大きな牙です。

この牙を使って獰猛に他の魚を襲い、、、というわけではなく、食性はプランクトン食、牙は繁殖シーズンにオス同士の争いに使ったものと考えられています。

サーベル・サーモンの最大の特徴はなんと言っても巨大な体躯、なんと9フィート (約2.7メートル)、400ポンド (約181キロ) にも成長しました。

絶滅した巨大なサケですが、現世のキングサーモン (Oncorhynchus tshawytscha) 等と同じオンコリンクス属です。

ちなみにキングサーモンも大きいことで知られていますが、公式記録では最大1.5メートル、57キロ程度です。

現世最大のサケ科生物のひとつであるタイメンことアムールイトウ (Hucho taimen) は公式記録で2メートル弱、非公式なものではで2.1メートル・105キロという記録がありますが、非公式記録ですらサーベル・サーモンには遠く及びません。

ちなみに冒頭に挙げたハナス湖の巨大魚、ハナッキーの正体のひとつとして巨大化したアムールイトウが挙げられています。

サーベル・サーモンは500万年前に絶滅しているので、陸封されるには遅くとも500万年前に形成された湖でないといけないためハードルは決して低くはありませんが、世界各地で目撃される巨大魚の正体のひとつにサーベル・サーモンを付け加えるのも悪くないでしょう。

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2 件のコメント:

  1. 依頼した種ありがとうございます。
    一時期学名がSmilodonichthysとまさにスミロドン!って感じの学名だったこともあったようですね。

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  2. こちらこそいつもありがとうございます。
    ああ、なるほどシノニムにスミロドニクシスというのがあるんですね、気付きませんでした。

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