(image by YouTube "MBARI")
■デメニギス
学名マクロピナ・ミクロストマ (Macropinna microstoma)、和名デメニギス。
体長は15センチほど、水深600~800メートルに生息する深海魚です。
まるで学名のような和名を不思議に感じる人もいるかもしれませんが、これは目の出たニギス (デメニギスはニギス目)、つまり「出目ニギス」という意味です。
透き通った頭部から確認できる、上向きに付いた潜望鏡のような大きな目が印象的です。
1939年の発見以降、このバレル状の緑色の目は上向きに固定されていると考えられていましたが、現在では正面まで回転できることが分かっています。
通常時はこのバレル状の目を上向きにしてほぼじっとしており、上方に獲物を確認するとこのバレルを正面に回転させ、体勢を上向きにし上方に向かって泳ぐのです。
つまりこのバレル状の目は、常に獲物に向けられているということになります。
今までのデメニギスのスケッチは半透明の頭部は記載されておらず、水揚げ時に破裂等してなくなっていたのかもしれません。
この頭部の透明なドーム内にはもちろん空気などではなく透明な液体で満たされています。
デメニギスを正面から見ると2つの突起に気付くと思いますが、これは目ではなく「鼻」に相当する感覚器 (嗅覚器官)です。
(参照サイト)
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