オンデンザメ (Somniosus pacificus)とニシオンデンザメ (Somniosus microcephalus) 、一般的にはマイナーなサメかもしれませんが、巨大生物好きの間ではわりとメジャーなサメでしょう。
体長は5メートルを優に超え (最大7メートル超)、紡錘形のボリュームある体躯 (たいく) は圧倒的な迫力があります。
とんでもない長寿でも知られ、その寿命は400歳とも500歳ともいわれます。
これだけの長命だと、中には未発見なだけで10メートルを超す個体がいてもおかしくはありません。
さて、今回はその寿命や大きさの話ではなく、ニシオンデンザメを使った食材のはなしです。
(ニシオンデンザメ)
(image credit by Wikicommons)
日本でかれらがマイナーなことでも分かるとおり、日本でニシオンデンザメを食す機会はまずないと思われますが、海外では、というかアイスランド一択ですが、大量に消費されているようです。
アイスランドでは、ニシオンデンザメがハカール (Hakarl) という恐ろしく臭い発酵食品に生まれ変わります。
内臓を取ったニシオンデンザメの身を細長く切り、それを木箱に並べて発酵させ余分な水分を抜きます。
(発酵中のハカール)
(image credit by Wikicommons)
出来上がりは表面が真っ黒ですが、切ってみると中は真っ白です。
まるでチーズみたいでとても美味しそうに見えます。
これを一口サイズの大きさにカットし食べるようですが、美味しそうな見た目とは違いアンモニア臭がもの凄く、とても初心者が手を出せる代物ではないようです。
たくさんの動画を見ましたが、ほぼ全員吐き出しているので、相当なものと想像されます。
どのぐらい凄いものなのか、是非手に入れてみたい。
(100グラム24ユーロ ≒ 2800円!)
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