2020年2月15日土曜日

4メートルの巨大亀 ~ スチュペンデミス・ゲオグラフィクス

(original image credit by Jaime Chirinos)

■4メートルの巨大亀 ~ スチュペンデミス・ゲオグラフィクス

絶滅巨大カメ、スチュペンデミス・ゲオグラフィクス (Stupendemys geographicus) の今までで最大かつ完璧な甲羅が発掘されたそうです。

旧サイトはカメネタもよく載せてたんですけど、こちらに移ってからはカメネタ出してなかったのでいい機会ですし記事にします。

さてスチュペンデミス・ゲオグラフィクスのこの属名スチュペンデミス (Stupendemysstupendous turtle) は「驚愕の亀」とか「途方も無く大きい亀」の意であり、属名にこの生物の特徴全てが集約されていると言っても過言ではありません。

発掘されたのはベネズエラの800万年前の地層です。

甲羅の大きさが各紙バラバラで2.35~3.0メートルと随分開きがあり、そのため頭部を含めた全長も4.0~4.6メートルと当然差が出てきています。

サイトの特性上、大きいサイズを採用したいところですが、UMAじゃないのでここは信憑性の高い ScienceAdvances さんのデータを採用し、発掘された甲羅の大きさは2.4メートル、全長4メートルと考えます。

(original image credit by Rodolfo Sánchez)

現世最大のカメ、オサガメの最大記録は2.13メートル、650キロということなので、体長的にはほぼ2倍ということになります。(体重的には1トン近く成長するという説もあります)

生前の推定体重は2500ポンド (約1145キロ)、現存するスチュペンデミスの近縁種はオオアタマヨコクビガメ (Peltocephalus dumerilianus) だそうで、このカメのほぼ100倍になります。

現世のオサガメと大きく異なる点は、スチュペンデミス・ゲオグラフィクスが淡水の川や湖沼に生息していたことです。

巨体を持て余し、遊泳能力も高くなかったのではないかといわれています。

オスの甲羅の首の両端には角のように飛び出た突起があるのも特徴で、全長もオスのほうがメスよりも大きかったよう、この突起はオス同士の闘いに使用されたともいわれています。

この時代、南米には彼らを襲うような肉食哺乳類はまだ到達しておらず、天敵となったのは同じ爬虫類であるクロコダイルやアリゲーターたちでした。

同時代に生きたワニたちには、例えばプルスサウルス (Purussaurus brasiliensis) のような10メートルを超す (12メートル以上とも) ものもおり、そういった巨大な捕食者に対抗すべく巨大化していったものと考えられています。

実際、今回発見されたスチュペンデミス・ゲオグラフィクスの甲羅にも巨大なアリゲーターの牙が突き刺さっていました。

(参照サイト)
ScienceAdvances
LiveScience

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2 件のコメント:

  1. 巨大カメとしてはティタノボアと同時代のカルボネミスやプエンテミスも有名ですね。
    アクセステミスやメガロケリス、メイオラニアのように海亀ではない大型カメも結構好きです。(それでも最大はアーケロンなのですが・・・)

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  2. 昔だとアーケロン一択ですよね。というか今でも巨大亀といえばアーケロンのほうが有名なんじゃないですかね?名前も覚えやすいですし。
    メイオラニアはチョコラザウルスのフィギュアで一気に知名度が上がりましたね、個人的にはハズレでしたけど。

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