どこに行っても気の毒になるほどの嫌われ者、ゴキブリ。
ゴキブリが嫌われているのは先進国だけかと思いきや、そんなことはなく、昆虫食も一般的で先進国と比べると昆虫に寛容なアフリカ諸国などでもゴキブリは嫌われていると聞いたことがあります。
さて本題。
体長43センチの巨大ゴキブリ、アプトロブラッティナ (Apthoroblattina) です。
もちろん現存種ではなく絶滅種で、昆虫をはじめとする節足動物が巨大化した石炭紀に生息したゴキブリです。
旧サイトでも書きましたが、アプトロブラッティナの情報は極端に少なく、どこまで正確な情報か分かりませんが、でかいゴキブリいたんだなぁぐらいの気持ちで読んでください。
アプトロブラッティナ類は現時点で、7種ほど知られており、そのすべてがすべて大きくなるわけではありません。
巨大になるのはアプトロブラッティナ・ジョンソニ (Apthoroblattina johnsoni) で、こいつが体長43センチになります。
ちょうど洋式トイレの便座の蓋と同じぐらいです。
以前の情報では50センチ以上といわれていただけに、完全な化石ではなく断片から全長を推測している大きさかもしれません。
ただし、これだけ情報が少ないとアプトロブラッティナ・ジョンソニの化石がたまたまとりわけ大きかったということでもなければ、50センチ前後の個体がいても決して不思議ではありません。
ちなみに同じアプトロブラッティナ類でもアプトロブラッティナ・スルカタ (Apthoroblattina sulcata) なんて現存種と変わらない4.5センチしかありません。
※既にアプトロブラッティナ・ジョンソニが掲載されていたウェブサイト (海外) は削除されたようで、どうやら手の込んだイタズラだったようです。
まあ伝説のUMAとして記憶しておく価値はあります。
(関連記事)
■ 謎の巨大ハイブリッド昆虫 ~ ギガティタン
■ 本当に存在したか?超巨大恐竜 ~ アンフィコエリアス・フラギリムス
■ スターになれなかった日本初のT.レックス化石 ~ エゾミカサリュウ
■ 発掘された「狂気の野獣」 ~ アダラテリウム・フイ
■ 謎の巨大ハイブリッド昆虫 ~ ギガティタン
■ 世界最長の昆虫 ~ 巨大ナナフシ
■ 森の中を骨が歩いている ~ マルキア・エスピナキ
■ 聖なる魚は3メートルに育つ ~ オヒョウ
■ U-28クリーチャー、100年ぶりの復活 ~ カーニバル・クルーズ・モンスター
■ 超巨大海生生物の咆哮 ~ ザ・ブループ
■ イカがとんでもなく知能が高いことが判明してしまう
■ U-28クリーチャー、100年ぶりの復活 ~ カーニバル・クルーズ・モンスター
再開をずっと心待ちにしていました。
返信削除ありがとうございます!
楽しませていただきます。
優さん、コメントありがとうございます。
返信削除ちょくちょく更新していきますの楽しんでください!
どうやら43cmというのは後に変えられたイタズラのようです。
返信削除最大のゴキブリの化石はオハイオで発見されたXenoblattaという種類で、9cmだったようです。後にPCからソースを貼っておきます。
https://etd.ohiolink.edu/!etd.send_file?accession=osu1235225069&disposition=inline
返信削除292ページに、9cmのゴキブリの化石、Xenoblatta scudderiに関する情報があります。(Discordの海外ユーザーさんより情報を頂きました)
やはりガセなんですかね、Apthoroblattina種の化石も最大で10センチぐらいのしか見たことないんですよね。やはりこのぐらいの大きさが限界なんでしょうかね。Xenoblatta種についてもそのうち記事にしてみようかと思います。ありがとうございます。
返信削除Xenoblattaの発見記事はこちらです
返信削除http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/1640807.stm
ちなみにゴキブリの先祖と言われるプロトファスマは羽の長さ13cmもあったようですが、どちらかと言えば羽の大きなナナフシのような印象の姿でした
FossilworksのAphthoroblattinaのページによればtegmen(前翅)だけで5cmくらいなのでおそらくナムさんが見られた化石はその種類だと思われます
返信削除Fossilworksは学名で検索すればサイズなども調べることが出来るのでオススメなサイトです
分かりました、今度利用しています。ありがとうございます。
返信削除