■水棲のステゴサウルスか? ~ スラヒーンズ湖の怪物 (グレンダリー湖の怪物)
少し前に「スラヒーンズ湖の怪物」を「アキル島のコエロフィシス」と分離したので、紹介していない方のUMAを今回は取り上げます。
日本のUMA本では「スラヒーンズ湖の怪物 = コエロフィシス」といった感じで、もちろん間違いでもなんでもないのですが、スラヒーンズ湖のあるアキル島では全く異なる容姿をしていながら同一UMAと扱われていたため、分けて考えた方が合理的かと個人的には思い別々に紹介します。
なお、旧サイトでスラヒーンズ湖 (Sraheens Lough) とグレンダリー湖 (Glendarry Lough) を別名として呼んでいましたが、同じ湖を指すようです。
ですのでスラヒーンズ湖の怪物 = グレンダリー湖の怪物となります。
さて本題に入りましょう。
既に紹介済みのアキル島のコエロフィシスはその名の通り、恐竜、とくに小型獣脚類であるコエロフィシス (Coelophysis) に似ているのが特徴です。
このコエロフィシスに容姿が似ている、というのは目撃者のスケッチを見たスウェーデン博物館のカール・プレイェル (Carl Pleijel) 博士のお墨付きです。
さて、今回紹介するアキル島で目撃されるもうひとつのUMA、スラヒーンズ湖の怪物 (Lough Sraheens Monster) もまた恐竜に似ているといいます。
こちらはより水棲の傾向が強く、陸に上がった姿も目撃されていますが獣脚類とは程遠く、アンキロサウルス (Ankylosaurus) のような曲竜類、ステゴサウルス (Stegosaurus) のような剣竜類、はたまたディプロドクス (Diplodocus) のような竜脚類、等々、よりずっしりしたタイプのUMAです。
この生物は匿名の男性によりポラロイドカメラで撮影されています。
-----
「スラヒーンズ湖沿いの幹線道路を走っていた時のことです。
10マイル (約16キロメートル) 離れたマルラニー近郊で、マリンガー出身の二人の若い女性を乗せました。
湖岸沿いに車を走らせているとひとりの女性が『岸から100ヤード (約90メートル) 先に巨大な怪物がいる!』と叫びました。
彼女たちは私を制止しましたが、私はその忠告を従わず湖岸に車を停めると、車を降りてその生物の写真を撮ることに決めました。
怪物の体長はおよそ40フィート (約12メートル)、頭部はグレイハウンドに似ており、長い尾を持っていました。
ホテルに着き、私はホテルの従業員や滞在客たちに先ほどの目撃について話し、さらにポラロイドカメラで撮影した写真を見せると、皆その写真にとても興味津々であったことから、アキル島の住民たちが長年追い求めていた生物の決定的な証拠を私が偶然手に入れたのだと確信しました」
-----
(正直何が写っているのやら、、、)
(original image credit: Mystery Animals of Ireland)
と、決定的な写真を撮ったはずですが、当時のインスタントカメラの能力でほぼ真っ暗な湖の上を撮影してもその結果はたかが知れています。
何も写っていないように見えますが、詳細な画像分析を行えば、ギリギリ、ステゴサウルス的なシルエットが出てくるらしいです、、、
まあ写真はほぼ当てにならないため、彼らの証言を信じるしかありません。
もうひとつの目撃事件があります。
深夜まで続いたパーティーの帰り道、バーニー・スウィーニー (Bernie Sweeny) なる女性がスラヒーンズ湖を泳ぐ巨大な生物を目撃しました。
当時、友人のメアリー・キャラハン (Mary Callaghan) さんと車の運転手もその場にいましたが、スウィーニーさんの突如取り乱しに、二人は彼女を落ち着かせることに気を取られていたため怪物を目撃することはできませんでした。
しかし、スウィーニーさんが湖の方を指さしていたことに運転手は気付き湖に目を向けると大きな波紋があったのは確認できたといいます。
ただこれにはもうひとつのバージョンが存在し、キャラハンさんも怪物を目撃したというものがあり、更にキャラハンさんの証言なるものもあります。
-----
「まるでそれは恐竜のようでした。
ゆっくりと歩いていて、体長は20フィート (約6メートル) ぐらいだったと思います」
-----
初期のバージョンでは目撃者ですらなかったキャラハンさんが、後年のニュースでキャラハンさんがメインの目撃者になっており、かつ証言までしているという変貌から記事自体の信憑性がちょっと低いかもしれません。
取り敢えず、アキル島のスラヒーンズ湖には恐竜に似たUMAが棲息している、とUMAファンなら覚えておきましょうね。
(参照サイト)
(関連記事)