2020年5月12日火曜日

お前はどこからやってきた? ~ ダルバートン湖の水生獣

(Plesiosaurus image credit by PNG image.net)

■お前はどこからやってきた? ~ ダルバートン湖の水生獣

タスマニア島にダルバートン湖 (Lake Dulverton) という淡水湖があります。

最長2.6キロを超えるそれなりに大きい湖です。

こんな大きな湖であればネッシー (Loch Ness monster) のような巨大生物の目撃情報がひとつやふたつあっても何らおかしくはありません。

で、実際あります。

その姿はネッシーと似ている、つまりプレシオサウルス (Plesiosaurus) のような首長竜タイプのUMAということになります。

しかし、このダルバートン湖の特性、それに近年の歴史を見れば、いかにこの湖が水生UMAにとって生息するのが難し場所であるかが分かります。

もともと自然に囲まれた美しい湖で、釣りやキャンプ、ボート遊びの場としてみなに親しまれた湖でした。

しかし1980年代になると厳しい干ばつが続き水位はみるみる減少、1993年、ついに湖は完全に干上がってしまいました。

これはダルバートン湖が平均水深2~3メートルしかない、事実上「広い池」であったことも関係しているでしょう、表面積の割に貯水量が少ないのです。

この浅い水深かつ目立った隠れ家もない湖で、ほとんど人目に触れないように巨大な生物が生息するのは並大抵の努力では達成できません。

そして干上がった湖底にも、かつて目撃のあった謎の巨大生物の姿 (死骸) はありませんでした。

湖の水とともにUMAも消え去ってしまったのです。

その後大雨などで一時的に潤ったりするものの定着せず、長らく湖は干上がった状態のままでした。

しかし2010年、大雨をきっかけにダルバートン湖の水位は戻り、ついに湖はかつての輝きを取り戻します。

復活したのは湖ばかりではありませんでした、かつて目撃のあったダルバートン湖の怪物までもが復活したのです!

巨大な生物の目撃が続いたのです。

しかし、、、

20年近くもどこに行っていたのでしょう?

一説にはタスマニア島最大水深を誇るセントクレア湖 (Lake St. Clair) に緊急避難していたとかいなかったとか。

セントクレア湖はダルバートン湖から北へ200キロも離れており、最大水深170メートルを誇る深い湖で餌となる魚も潤沢です。

人間の目から見れば再導入無しで魚類の存在しないダルバートン湖に遠路はるばる戻ってくる理由は見当たりません。

しかしそれは人間の浅はかな考えかもしれません、ダルバートン湖の怪物はきっと故郷想いのそして慈悲深いUMAなんでしょう。

ただし、、、専ら観光客を呼び寄せるために地元が流したデマだという噂が、、、

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