■ノーマン湖の怪物 ~ ノーミー
今回はノーマン湖の怪物 (Lake Norman Monster)、通称ノーミー (Normie) です。
アメリカ、アメリカ、ノースカロライナ州のノーマン湖 (Lake Norman) で目撃されるレイク・モンスターです。
ノーマン湖は同州最大の淡水湖ですが、カタウバ川/カトーバ川 (Catawba River) を水源に1963年に堰き止めにより造られた人造湖です。
ノーミーの日本での知名度はイマイチ、というか本国アメリカでもそれほどでもありませんが、地元ではキャラクターグッズも販売され、それなりに知られている存在かもしれません。
ノーミーはクラシカルなレイク・モンスターの定番、首長竜タイプのキャラクターとして描かれますが、実際の目撃情報は首長竜タイプのものは決して多くはありません。
むしろシーサーペント (巨大海蛇) タイプであったり、巨大ナマズタイプが多く、特に巨大ナマズを含め大型魚類がその正体として有力視されており、水棲UMAの正体として人気の絶滅巨大爬虫類説は弱いものの、逆に実在する可能性は高いと言えます。
目撃情報は湖が造られた数年後には始まったといわれますが、前述の通り、川を堰き止めて造られたため、もともとはカタウバ川に棲息していたリバーモンスターともいえます。
更に元をたどればこの地域に住む先住民族、カタウバ族の民間伝承に登場する「巨大なヒル」のような水棲生物こそノーミーの原型となっているようです。
巨大ヒル系のUMAもいくつかは存在しますが、真面目に話すような内容ではありませんが、ヒルはレイク・モンスターと呼ばれるほど、何メートルという体長に成長できる生物ではありません。
ちなみに、伸縮するヒルの体長を測るのは困難ではありますが、その中で世界一の呼び声の高いのがベネズエラのアマゾン川北部に棲息するネッタイチスイビル (Haementeria ghilianii) でその体長は45センチにもなります。
(ネッタイチスイビル)
(image credit: Wikicommons)
幅広で10センチもあり、ヒルらしからぬずっしりとした体形をしています。
ヒルに血を吸われ出血多量で死んだという話は聞きませんが、このヒルであれば大群で押し寄せてきた場合、人間すら危ないのでは?なんて思うほどです。
まあ人間が黙って血を吸われているのを、黙って指をくわえて見ているわけもなく、そんなことは到底あり得そうにもありません。
但し、鎖やロープ等で繋がれた状態の家畜や家禽であれば、大群に襲われて命を落とす可能性もゼロではないとの主張もあります。
そう考えると人間でも巨大ヒルの大群に遭遇し、あまりの光景に気絶でもしようものなら、その間に血液をグイグイ吸われ「世界初の巨大ヒルによる失血死」も夢ではありません。
上記タイトルでヤフーニュースのトップに躍り出ることは間違いないでしょう。(但し、失血死ではなく血を吸われた傷口から感染症に罹り命を落とした人はいるかも?しれませんが)
さて話が明後日の方向へ飛んで行ってしまいました。
ノーミーに話を戻しましょう。
ノーミーの目撃は21世紀に入っても毎年のように報告されており、何かしらの巨大生物が棲息していることは期待できます。
赤くギラギラ輝く目をした巨大な生物、と形容されることの多いUMAです。
最もあり得そうなのはネッタイチスイビル、、、ではなく、やはりナマズ。
(ブルーキャットフィッシュ)
(image credit: Wikicommons)
特に1969年にノーマン湖にはブルーキャットフィッシュ (Ictalurus furcatus) が放流されており、天敵もいなければ競合する生物もいないこともあり、ノーマン湖のブルーキャットフィッシュは非常に大型になるといわれることから、その正体としては筆頭候補といえます。
ブルーキャットフィッシュはアメリカナマズ (Ictalurus punctatus) に似ますが、より大型になり、最大1.7メートルの記録があります。(アメリカナマズは1.3メートル)
正体がナマズじゃつまらない?
そんなあなたには陰謀論説・都市伝説系のネタを紹介しましょう。
ノースカロライナ州シャーロット、つまりノーマン湖にはマクガイア原子力発電所が隣接されています。
そしてこの原子力発電所はノーマン湖の水を冷却水として使用しています。
この原子力発電所から排出される処理水、もしくは汚染水を浴びた魚類が突然変異を起こし巨大化、もしくは巨大化した上に奇形化を起こし、それがノーミーの正体だと主張する人もいます。
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