スウェーデン、ハットランドのヴァールベリにあるヴァールベリ要塞 (Varberg Fortres)。
13世紀末、ヤコブ・ニールセン伯爵がエリック6世から身を護るために建設したといわれる要塞です。
周りにはいわゆるお堀があり、そこでUMAが目撃されたことがあります、ヴァールベリ・フォートレス・モート・モンスター (Varberg Fortress Moat Monster「ヴァールベリ要塞のお堀の怪物」) です。
建設されてから700年以上も経つ歴史的建造物であり、目撃される怪物も伝説的かと思いきや、初めて目撃されたのがつい最近の2006年8月です。
目撃情報によれば、その濁った水の中から突如謎の生物が現れお堀を泳いでいたアヒルを丸呑みしたといいます。
二人の人物によって目撃されたその生物は全身が茶色、毛はなく40センチほどの尾を持っていました。
しかしお堀の水が濁っていたことと、その生物が姿を見せたのは突然であり一瞬の出来事であったことから、どのような姿をしていたか等、細かな特徴は不明です。
この怪物騒ぎは地元の新聞やメディアで取りあげられ一躍注目の的となります。
とはいえお堀の面積などたかが知れてますし、徹底的に調査すれば容易に怪物なんか発見できるに違いありません。
しかし濁ったお堀内にダイバーたちが潜り怪物の捜索をしましたが結局見つけることはできませんでした。
それでは目撃証言はデマだったのか?
おそらくそうではないと考えられています。
お堀内の水はかなり濁っておりほとんど視界が効かないため、相当間近で見ない限り確認できないからです。
その正体のひとつとして候補に上がっているヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis) であればお堀の底でじっとしており、相当入念に捜索しない限りその存在に気づかない可能性があります。
お堀は川と通じているわけではないですが、お堀や池などに魚を持ち込むことはよくあることなのでヨーロッパオオナマズがお堀内に生息していても不思議ではありません。
最大体長5メートルといわれるヨーロッパオオナマズ (ウェルズ・キャットフィッシュ)、さすがに5メートルは誇張があるのでは?と思いますが、2メートル以上、もしかすると3メートル近くまで成長する可能性のあるオオナマズです。
そんなヨーロッパオオナマズであればアヒルを一飲みにすることなど造作もありません。
そしてもうひとつ、そもそもヴァールベリ要塞は海に面しておりお堀も海と通ずることが可能といわれているため、海洋生物が一時的に紛れていたのではないか?との説があります。
そうであればダイバーたちがお堀内を捜索したときにはすでにもぬけの殻であり、見つからなくて当然です。
その場合、海とお堀を自由に行き来可能な生物としてアザラシ等が候補となるでしょう。
もう少し具体的な情報があれば未知動物 (UMA) の可能性も考えたいところですが、この程度の情報ですと既知動物でまかなえてしまいます。
続報を待ち望みたいと思います。
(関連記事)
カムルチーは北欧まで持ちこまれてるのかな?色味と状況から雷魚の類かと思いましたわ。
返信削除雷魚じゃなくてカワカマス (ノーザンパイク) 説はあるようです。
返信削除