■南極観測船の船長と乗員たちが証言 ~ 南極のゴジラ
今回は「南極のゴジラ (Antarctic Godzilla)」
南極海で目撃されましたが、日本人によって目撃されたため日本人によりネーミングされたためこう呼ばれます。
一応、日本のUMAということになるのかな。
まあ系統的にはニュージーランド沖で日本人に目撃されたカバゴンと同じ感じですかね。
英語圏では「Large Antarctic Sea Mammal (巨大な南極の海生哺乳類)」と呼ばれるときもあるようです。
さて南極のゴジラ、目撃されたのは1958年2月13日の19時ごろ、日本の南極調査船「宗谷 (そうや)」の船長およびその乗組員たち複数の人々が目撃しています。
宗谷はアメリカの砕氷船 (さいひょうせん)、前を行くバートン・アイランド号 (Burton Island) が砕いた海上を運航していました。
すると300メートルほど先になにやら浮かんでいるのが見えましたが、それが生物だと気付いたのはかなり近寄ってからでした。
船が近づくにつれ、それは明らかに生物でした。
その生物は宗谷の方を見つめていたといいます。
全身ダークブラウンの毛皮で覆われ、正面からの印象はウシに似ており尖った耳をもち、背には尖った背ビレが並んでいました。
頭部以外は水中に没していたため、その生物の全体像や体長は分かりませんでしたが、頭部だけで70~80センチもあったという証言から、相当アンバランスなプロポーションをもつ生物でない限り巨大であった可能性があります。
夜だからよく見えなかったのでは?UMAは夜に目撃されることが多いですが、それは誤認される原因でもあります。
しかし19時といっても南半球の2月は夏の終わりであり、特に南極周辺はまだとても明るい時間であったため、暗くて既知動物を容易に誤認するような状況ではなかったといいます。
ゴジラブームということからこのネーミングが付けられたと思いますが、ゴジラそっくりというわけではなさそうです。
といってもこの生物の特徴を併せ持つ既知生物は思い当たりません。
海洋生物であれば大きさ的にはクジラ類 (イルカ・クジラ) や鰭脚類 (アザラシ等)、サメの仲間、巨大頭足類 (ダイオウイカ、ダイオウホウズキイカ等) ぐらいしか該当しませんが、いずれも全く似ていないからです。
しかもこの目撃証言通り、海洋生物 (水生生物) でありながら尖った耳や毛皮を持つのはデメリットしかなく、陸棲の哺乳類の可能性すらあり得ます。
せめてホッキョクグマならぬナンキョクグマでも存在すれば、それとて似てはいないものの南極のゴジラに無理やりこじつけたいところですがそんな望みすら叶いません。
正体を探るのは全くお手上げであり、南極およびその周辺の海に生息する未発見の哺乳類ということにしておきましょう。
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