■9メートルの巨大淡水魚に遭遇 ~ グリーン・リバーの怪物
今回はグリーン・リバーの怪物 (Green River monster)。
グリーン・リバーは同名の河川がいくつか存在しますが、今回紹介する怪物が棲息するグリーン・リバーは、アメリカ、ケンタッキー州を流れるもので、オハイオ川の支流のひとつとなります。
支流といっても総延長は約620キロメートルもあり、日本最長の河川、信濃川の367キロの1.7倍ほどもあるのはさすがにアメリカといった感じですね。
水深は浅いところで1.5メートル、深いところで7メートルぐらいです。
さてこの川でとてつもなく大きな生物に遭遇したという体験談があります。
見ていきましょう。
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私はケンタッキー州に住んでおり、自宅近くにミシシッピ川とオハイオ川が流れています。
私はもうすぐ15歳になりますが、14歳になってすぐの1999年7月28日、姉たちの大学教授と共にグリーン・リバーでスキューバダイビングをしていた時の話をしたいと思います。
グリーン・リバーを知らない人に少しだけ説明させていただくと、ミシシッピ川から少し離れたところにある川といえばいいでしょうか。
私は海洋生物学に恐怖を抱いており、克服したいと思っていました。
そしてそれを実行するためにスキューバダイビングをすることにしたのです。
私は教授とグリーン・リバーに潜り、川底を這いまわっていました。
教授は私から約3メートルぐらいの距離にいたと思いますが、実際はもう少し近かったかもしれません。
やがてなにかヌメヌメした感触の黒いものに触れたので、そこから細いなにかの上を辿りました。
そこは平らではなく、緩いアーチ状になっており、幅は1.5メートルぐらいだったと思います。
そのアーチ状の川底を約9メートルほど這って辿っていくと、その先端に「ヒゲ」と「鼻」らしきものがあったのです。
もちろんそんなはずはなく、水に沈んだ巨木の枝かなにかと思っていたのですが、その考えはすぐに変わりました。
やはりそれは枝ではなくヒゲであることが分かりました、なぜなら、突如「巨木」が目を見開いたからです!
私はあまりのショックに、まったく身動きが取れなくなってしまいました。
体感的には20分ぐらい固まっていたように思えましたが、実際はおそらく2分やそこらだったでしょう。
人生最悪の時間でした。
我に返り、怪物に食べられまいと全速力でその場を離れ岸へと辿り着きました。
怖くて泣きそうになっていると教授も続いて岸へと上がってきたので今体験したこと全てを話しました。
教授は、その生物がおそらく突然変異種か未知種の体長9メートルの巨大ナマズだろうといいました。
しかし当時、その怪物が、私がヒゲに触れるまで私の存在に気付かなかったことを不思議に思っていたのですが、それはおそらくその巨大ナマズにしてみれば自分などちっぽけな寄生虫程度にしか感じなかったのだろうと推測しています。
この話をすることを厭いませんが、なにせ私は14歳ということもあり、周りはなかなか信じてくれません。
文字通り悪夢であり、それ以来、シーモンスターなんかも調べるようになりました。
この生物がなんであったかはまだ分かりませんから、誰かが解決してくれることを願っています。
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9メートルのナマズ、、、しかも教授が提案、、、
巨大ナマズは確かにリバーモンスターの正体として真っ先に候補に上がる生物のひとつです。
アジア代表のメコンオオナマズ(Pangasianodon gigas) やヨーロッパ代表のヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis)、南米代表ピライーバ (Blachyplatystoma filamentosum) 等々。
彼らは3メートル、もしくは4メートルといわれるも、実際のところそこまで成長するかははっきりしておらず、まあ4メートルぐらいが限界ではないかと思われます。
グリーン・リバーの怪物はその倍以上の9メートル、、、ナマズであるならかなり厳しそうな感じではあります。
ちなみに北米代表の巨大ナマズはおそらくブルーキャットフィッシュ (Ictalurus furcatus) で、上記のナマズほど大きくはなりません (といっても最大クラスは1.7メートル)
ナマズでは少々厳しいので、ナマズから離れチョウザメに目を向けてみましょうか。
オオチョウザメ (Huso huso) であれば7.2メートルの記録があり、非公式のものでは12メートルや10メートルといったものもあり、チョウザメであればナマズよりはかなり可能性はあります。
ま、オオチョウザメは北米には生息しておらず、たぶん北米最大のチョウザメはシロチョウザメ (Acipenser transmontanus) で3メートルぐらいが限界かな。
(image credit by Wikicommons)
また、目撃証言で「ヒゲ」がキーを握っており、チョウザメにもヒゲはあるものの完全に腹側であり、木の枝と間違うような体の上面には出てきません。
というわけでやっぱり証言からのイメージだとナマズ的であり、どうせチョウザメでも無理ならグリーン・リバーの怪物は巨大なナマズということにしておきましょう!
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