エジプト、シナイ半島 (Sinai Peninsula) のガブル・エル・ビント (Gabr el-Bint) の砂浜に奇妙な生物の死骸が打ち上げられていました。
発見したアンドレア・ジャッド (Andrea Jud) さん。
「触れたりはしなかったわ。だって見てるだけで不安になるんだもの。
震えあがったわよ。まるでロード・オブ・ザ・リングに出てきたオークのようね。
大きさは私の腕の長さぐらいだったかしら?頭部はこぶしより大きい感じだったわ」
口内には鋭く尖った細かな歯がたくさん生えており、目に該当するような部分は確認できませんが、まるで「耳」のような突起は頭部側部に確認できます。
首に対して顔が90度に曲がっていることから、人間の頭部ようなシルエットを形作っていることがより不気味です。
(エジプトのビーチに打ち上げられた謎の人魚のミイラ)
(image credit by Andrea Jud via Daily Mail)
口を大きく開いたその遺骸は苦しみながら死んだ姿を想像させます。
頭部のシルエットこそ人間的であるものの、体を見ると四肢がなくヘビのような体型で、尾部に向かって先細です。
尾部は体に向かって内側に曲がっており、タツノオトシゴのようなシルエットとなっています。
体表は青白く、ザラザラとした印象、ミイラ化といっても差し支えないレベルまで乾燥しているようです。
首の後ろから体の後半部分の背面が裂けており、脊椎が露出しています。
当然ですが、人間でもなければ人魚でもないことは明らかです。
このタイプの謎の死骸は時折海岸に打ち上げられます。
魚類で間違いありません。
(image credit by Andrea Jud via Daily Mail)
頭部のアップを見ると、不気味に開いた口内になにやらもうひとつの口 (顎) のようなものが見受けられます。
これは映画「エイリアン」に登場するエイリアンたちが口内にもうひとつの顎を隠し持つのと似ています。
つまりこの生物の正体はウツボの仲間であるということを示唆します。
ウツボは口を開くと、第二の顎、咽頭額 (いんとうがく) が現れるからです。
(ウツボの咽頭額の図解説明)
(image credit by Wikicommons)
タツノオトシゴのようなシルエットになっているのはその形状のまま、エジプトの灼熱の太陽に焼かれ干からびて皮膚が収縮してしまったためでしょう。
発見者であるアンドレアさんは、波打ち際から40フィート (12メートル) も離れている地点で発見したとのことで、この生物が波で打ち上げられたことに懐疑的ですが、釣り人が捨てたかもしれませんし、波打ち際に打ち上げられたものを動物が運んだのかもしれません。
種類まではわかりませんが、正体はウツボの仲間で間違いないでしょう。
(参照サイト)
ウツボって鰓が独特ですよね。干物になると裸眼ののび太みたいに見えます。
返信削除裸眼ののび太(笑)穴開いてるだけですもんね~
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