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2024年3月14日木曜日

水棲ビッグフット (イエティ) ~ ディープ・シー・アボミナブル・スノーマン


■水棲ビッグフット (イエティ) ~ ディープ・シー・アボミナブル・スノーマン

アメリカを代表する獣人系UMA、ビッグフット(Bigfoot)。

ビッグフットに並び、獣人系UMAでもっとも有名なのはヒマラヤの雪男ことイエティ
Yeti)で異論はないでしょう。

海外のUMAサイトをご覧になる方なら、アメリカではイエティのことをアボミナブル・スノーマン(Abominable Snowman)と呼ぶことが多いのはご存じかと思います。

― アボミナブル・スノーマンの語源 ―


1921年。

イギリスの探検家チャールズ・ハワード・ベリー(Charles Howard-Bury)は、エベレスト山偵察遠征の最中、雪原に刻まれた巨大な足跡を発見しました。

同行していたシェルパは、それをmetoh-kangmi(メトー・カングミ)」と説明します。

Kangmi(カングミ)は「雪(Kang)の男(mi)」を意味します。

一方、Metoh(メトー)は単純な固有名ではなく、「人ではないもの」「野生の存在」、あるいは状況によっては「人喰い」といったニュアンスを含む曖昧な言葉でした。

つまり現地の語感としては、「雪に棲む異形のもの」といった程度の意味合いだった可能性が高いのです。

ところが、この言葉は遠征報告の過程で歪みます。

ベリーはこれを「filthy snowman(不潔な雪男)」と解釈。

さらに報道を担った新聞記者が、より刺激的で文学的な響きを求め、「abominable snowman(忌まわしき雪男)」という語を選択しました。

かくしてヒマラヤの山中で語られていた曖昧な存在は、西洋的な怪物像へと翻訳され、世界に流通することになります。

言葉の誤読と報道の演出が生んだ怪物。

それが「アボミナブル・スノーマン」の出発点でした。

なお、問題の足跡については、後年、ハイイロオオカミCanis lupus)の足跡が融雪によって拡大・変形し、人間の足跡のように見えたのではないかという説が提示されています。

怪物は雪の上に現れたのではなく、翻訳の過程で生まれたのかもしれません。

― 深海の雪男 ―


こうして生まれた「アボミナブル・スノーマン」という言葉は、本来の文脈から切り離され、独り歩きを始めます。

そしてその派生形として現れたのが、ディープ・シー・アボミナブル・スノーマン(Deep Sea Abominable Snowman)です。

直訳すれば「深海の雪男」。

名称だけを聞けば、水中に棲む獣人、あるいは毛むくじゃらの半魚人のような姿を思い浮かべるかもしれません。

しかし実際の目撃証言を辿ると、そのイメージは早々に裏切られます。

そこに語られているのは「雪男の海版」という単純な変種ではなく、むしろ名称の連想とはかけ離れた存在でした。

ここでもまた、言葉が先にあり、実像が後から当てはめられているように見えます。

― 1968年、バハマ沖の遭遇 ―


この生物は1968年、ダイバーのブルース・ムニエ(Bruce Mounier)によってバハマのグレート・アイザック・ケイ(Great Isaac Lighthouse)近海で目撃されました。

ムニエによれば、ダイビング後、ボートに引き上げられる際、おおよそ海底から10メートル程度の地点でその奇妙な巨大生物を目撃したといいます。

ざっと見積もって200ポンド (約90キロ) はあると踏みました。

大きく円形のシルエットから、最初はウミガメだろうと思いました。

しかしダイビング経験も豊富で、多くのウミガメの捕獲・売買にかかわってきたムニエですら、一度も出くわしたことのないウミガメでした。

― サルの顔を持つ海生生物 ―


首の長さは最低でも人間の4倍は優にあり、ヘビのようにクネクネと動かすことができました。

そして首の先についた頭部は、さらに奇妙なものでした。

吻部が前方に突き出たサルのような顔をしていましたが、目は光の少ない水中に適応するためでしょうか、非常に大きなものでした。

怪物はムニエに興味を持ったのか、その大きな目でしばらく彼を凝視していましたが、突如上昇を始めると、そのまま消え去ってしまいました。

これがディープ・シー・アボミナブル・スノーマンで、頭部以外に獣人的な特徴はなく、むしろ「サルの顔を持ったウミガメ」と考えた方が、イメージは伝わりやすいかもしれません。

ウミガメに見慣れたムニエが、通常のウミガメを怪物と誤認することはまず考えられません。

しかし、もともとカメは爬虫類にしては吻部が短めで、頭部だけに限ってみれば哺乳類然としているのも確かです。

ウミガメのミュータント(突然変異)的な個体だった可能性も考えられます。

ムニエはウミガメに似ているとは思いましたが、少なくとも今まで見たことのない生物であり、おそらくは新種で、まだこの他にも多数生息しているのではないかと予測しました。

しかし彼の予測は外れたようです。

目撃されたのは、後にも先にもこの一度限りだからです。

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