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2025年4月30日水曜日

ICCGが発見!マックロス湖の怪物 ~ マッキー


■マックロス湖の怪物 ~ マッキー

アイルランドは無数といっていいほどの湖があり、国土は北海道よりも小さいながら12,000以上の湖があります (正確な数は把握されていません)

当然 (?)、レイク・モンスターも数多く報告されていますが、なにせ湖が密集した地域 (特にコネマラとか) ではそれぞれの湖が河川で繋がっており、同じUMAがいろんなところで別な名前で呼ばれている疑惑のものもあり、なかなか整理が大変です。

というわけで面倒くさくて (失礼!)、はっきりしたものをいくつかしか紹介していませんでしたが、有名どころは今後どんどん紹介していくことにします。

今回はマックロス湖の怪物 (Muckross Lake) ことマッキー (Muckie)。

マッキーはアイルランドのキラーニー湖 (Lakes of Killarney) で目撃される謎の生物として知られており、えっ?マックロス湖じゃないの?とういう疑問が湧くかもしれません。

これはどちらも正しいんですね、訳が分からないでしょう。

というのも、キラーニー湖というのはマックロス湖リーン湖 (Lough Leane)、アッパー湖 (Upper Lake) の3つの湖で構成されており、キラーニー湖の怪物でもマックロス湖の怪物でも呼び方が違うだけで、マックロス湖の怪物と呼んだ方がより詳細な表現というだけだからです。

ちなみにリーン湖はキラーニー湖の中で一番大きく (アイルランドで12番目)、UMAとしてはリーン・モンスター (Leane monster) の目撃で有名ですね。


さてマッキーを見ていきましょう。

マックロス湖はリーン湖とは小さな半島と、アッパー湖とは水路で隔てられており、その間に位置しているため「真ん中の湖」を意味する「ミドル湖 (Middle Lake)」とも呼ばれます。

12,000以上あるアイルランドの湖の中で最も深いことで知られ、最大水深は75メートルです。(アイルランドの湖は比較的浅いものが多い)

まあ深いからといって巨大生物が棲息する可能性が高まるわけではありませんが、浅くて底部がすぐに丸見えな湖と比べれれば神秘性や可能性はより増すため、UMAの実在性には決してマイナスには働かないでしょう。

しかし半島で隔たれているとはいえ、お隣のリーン湖にはリーン・モンスターもいますし、こちらだって目撃されてもおかしくありません。

というわけで、この湖に巨大な生物が棲息していないか、水中音響調査、つまりソナー調査が行われました。

しかもネッシーブームも完全に冷めた21世紀に入ってからの、2003年というのが驚きです。

調査したのは未確認動物学者であったり、オカルト系組織ではありません、アイルランドイワナ保護グループ (Irish Char Conservation Group)、通称ICCGによって行われました。

(ホッキョクイワナ)
(image credit: Wikicommons)

もちろん彼らの目的はUMA探しではありません、マックロス湖に棲息するホッキョクイワナ (Salvelinus alpinus) の生態を調査するのが目的でした。

ちなみにホッキョクイワナは面白い魚で、陸封された状態でドワーフとジャイアントの二形が存在し、ドワーフホッキョクイワナの平均体長は8センチ、一方、ジャイアントホッキョクイワナは平均体長が40センチと5倍の開きがあります。

さてこのホッキョクイワナの調査中、水深10メートルの地点で、小さな魚の群れではない大きな1つ個体が識別されたといいます。

残念なことにキャッチしたのは信号のみでありソナー画像自体は存在しないということですが、その後、ソナー機器を調査しても異常が見られなかったこと、ログ記録を解析してもバグ等のエラーでの表示ではなかったことが確認されており、彼らは巨大な生物が棲息していることを期待込みで確信しています。

但し、判別不能の逆光写真やソナーの解析図等でもいいので、なにかしらあれば良かったのですが、あくまでソナー信号のみで確認、また、UMA研究家ではない真面目なICCGのメンバーですからそれほど大々的にメディアに喧伝したわけでもないため現在では忘れ去られた存在となっています。

マッキーの正体はもちろん分かっていませんが、飛び抜けて大きく育った既知種 (マックロス湖には他にアトランティックサーモン等が棲息しています)、もしくは未知の巨大な魚類かもしれず、UMAファンに突如朗報が入るかもしれませんね~


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