■恐竜なのか巨大カンガルーなのか?、マレー湖の怪物 ~ マレー
今回はパプアニューギニアのマレー湖 (Lake Murray) で目撃されるUMA、マレー (Murray) です。
マレー湖はパプアニューギニア最大の湖で、琵琶湖 (約670平方キロメートル) とほぼ同じぐらい (647平方キロメートル) の表面積を持ちます。
但し、この湖、雨季と乾季で面積が大幅に変わり、雨季は最大5倍の面積に膨れ上がります。
湖の豊富な水産資源は周辺に住む先住民の食料として重要な役割を担います。
ということは、巨大生物生息の必要条件である「エサが潤沢」をクリアです。
ちなみに外来種のピーコックバス (Cichla) の生息数が多いようです。
さて、マレーを見ていきましょう。
レイク・モンスターですがその特徴から完全な水棲生物ではなく、マレー湖湖畔や周辺の沼沢地に棲息する半水棲、もしくは完全な陸棲生物のようです。
というのも目撃証言からマレーはティラノサウルスのような獣脚類に似ているといったものが多いからです。
この湖の周りには先住民族も多く住んでおり、アメリカの湖のUMAがそうであるように、先住民族に伝わるただの民間伝承のことでしょ?と思うかもしれません。
実際それもあるとは思いますが、1999年というそれほど昔でもないわずか二十数年前、パプアニューギニアの全国紙にてマレーの目撃談の記事が掲載されました。
目撃したのはジョセフ・ヤップ (Joseph Yup) 牧師と教会の長老。
二人の話によればその生物の体長はダンプトラックぐらい、長い首と長い尾を持ち体幅は2メートルもありました。
ココナツの木の幹ほどの太さもある二本の後肢で歩き、前肢は小さかったといいます。
頭部はウシに似ており人間の指ほどもある鋭い歯が口内に並んでいました。
ワニに似た鱗で全身が覆われており、背中には突起物を持っていたといいます。
ジェネシス・パーク (Genesis Park) さんのスタッフが先住民族の人々に独自の聞き取り調査を行ったところ、予想以上に目撃者は多く、ティラノサウルス (Tyrannosaurus) やケラトサウルス (Ceratosaurus) に似ていると語った人が多かったといいます。
また目撃証言から半水棲で魚食性のようだということと、背中の突起などからスピノサウルス (Spinosaurus) も有力な候補だと。
ここら辺で「住民たちが恐竜の名前をそんなすらすら言えたのか?」と疑問に思われた方もおられるでしょう。
実はこの調査、恐竜や現生生物の絵柄を見せてどれに似ているかを選択させる方式を取ったためにこのような回答になっているようです。
で、この調査において、当然ですが (恐竜を選択させるような) 誘導はしていないということです。
にわかには信じがたいですが、目撃情報通り前肢が小さく後肢二足で歩行し巨大な生物 (体高が4.5メートルとも) となると確かに現生の生物で当てはまるものは思い当たりません。
確かに絶滅した生物の中でも特にティラノサウルス等の獣脚類は目撃情報の特徴を兼ね備えています。
あとはステヌルス (Sthenurus) やプロコプトドン (Procoptodon) 等、絶滅種の巨大カンガルーぐらいでしょうか。
「恐竜と比べれば」まだこちらの方が確率は高いでしょう。
(参照サイト)
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